こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。
今日は、多くの人がニュースでご存知であろう、あの芸人さんについてです。
今回の主役
今回取り上げる芸人さんはタイトルで既にネタばれしていますが、山ちゃんこと、南海キャンディーズの山里亮太さんです。昨日、女優の蒼井優さんとの結婚発表会見をやっていて、山ちゃんの魅力や能力の高さに溢れた本当に素晴らしい会見でしたね。
さて南海キャンディーズといえば、相方はしずちゃん(山崎静代さん)で、世間的にはM-1グランプリ2004で彗星のごとく現れ、いきなり準優勝に輝き、お茶の間にその存在を一気に知らしめたコンビです。彼らの芸風の特徴は、しずちゃんのシュールかつトリッキーなボケと、山ちゃんのボキャブラリー豊富な天才的なツッコミです。ここではあえて呼ばせてもらいます、「俺たちの山ちゃん」と。
ちなみに個人的には、M-1のころよりも近年のちょっとブラックなテイストの入った南海キャンディーズのネタの方が好きです。
山ちゃんが大好きな理由
私はそんなの「俺たちの山ちゃん(やっぱ面倒なんで以下、「山ちゃん」で)」が大好きなんです。とはいえ、本当のマニアや追っかけというほどではないんですけどね。それでも南海キャンディーズが出場したM-1グランプリの2004と2005のDVD、南海キャンディーズの単独ライブ『他力本願』のDVDはもちろん持っていますし、山ちゃんのピンでの著書である『天才になりたい』『天才はあきらめた』『あのコの夢を見たんです。』は愛読書です。特に『天才になりたい』『天才はあきらめた』は人生のバイブルです。
じゃあ、山ちゃんの何が好きかというと、最初の出会いは私もM-1グランプリだったので、あのツッコミにやられました。時にシニカルな、そして時に見ている人の斜め上を行くような抜群のたとえツッコミです。しかもそれはネタ中だけでなく、活躍の場をバラエティ番組した後でも、フリートークでも同じくかましている。ただ、山ちゃんは「天才じゃん。」の一言で片付く人ではありません。それは著書を読めばわかるんですが、これまでの途方もない量の努力の蓄積によって培われたスキルだったんです。お笑い芸人というのは、それぞれのコミュニティで面白かった人たちが集まって、その中のほんの一部のみが成功をつかめる世界です。そんな中、山ちゃんはそういう「面白い人」からすらスタートとしていないわけです。実際に本人が吉本の養成所に入りたいといった時に実の母親から「今まで一緒に住んできて、そんなに面白いと思ったことがない」と言われたほどです。それでも自分の生き残る道を見つけて、そこに圧倒的な努力を重ねることで群雄割拠の芸能界をサバイブしてきたわけです。詳しくは『天才はあきらめた』をお読みください。こういう成り上がり方って、才能だけで突き抜けているような人と比べて、私たちはすごく共感しやすいと思うんです。なぜなら、才能というのは一部の人のみが持っているわけで、私を含め大半の人間は才能がないわけですから。それでも一流のスキルを身に着け、第一線で活躍している人がいるというのは「俺たちもやればできるんだ!」って勇気をもらえます。
共感する山ちゃんの原動力
私が特に山ちゃんについて特に共感するのが、「怒り」や「嫉妬」といった負のエネルギーを自分の原動力にしているところです。もう少し詳しく言うと、私たちの塾講師というのは職業柄、仕事であるという責任感のほかに、「他者のため」を出発点とする努力はとても大切です。この場合の他者とは、自分の教える子どもたちとその保護者の方を指しています。無論、私も仕事のあらゆる面においてそこが原動力となっているのは間違いないです。そして多くの塾講師が「この子たちを合格させたい」「この子たちの実力を向上させたい」という思いを胸に努力していると思います。ただ、仕事以前に自己研鑽という点で考えると、私の場合は上記のような負のエネルギーが最も大きな原動力になっていると思います。私は大手塾時代、私自身が上司に気に入られるタイプではなかったので(今考えると、私の振る舞いにも大いに原因はありますが・・・)、正直実力や能力以上に評価されている同期や近い年代の同僚に対して明らかに嫉妬心に近い感情を常に持っていました(あっ、もちろん大手塾の中でも実力相応の評価を得ている、メチャクチャ尊敬できる方々もいましたよ!)。そして、その嫉妬心に近い感情と「今に見てろよ!」という負のエネルギーを自分の糧にして、努力してきたわけです。
そしてこの負のエネルギーを原動力にする根本には何があるのかと考えたときに、真っ先に思い浮かんだのが「自己肯定感」でした。山ちゃんは、著書の中や各種インタビュー、テレビ番組内で今までに多く紹介されているように、両親に溺愛されて育てられてきた、いわゆる「親バカエピソード」を数多く持っています。それが自己肯定感につながり、「自分はやればできるんだ。だから認められるまで努力しよう。」となるわけです。また自分で言うのも恥ずかしい話ですが、私も両親に大切に育てられたと自負しています。うちの両親はことあるごとに「子どもたちはうちの宝物だ」というのを臆面もなく言っていました。だから、自然と私にも「自己肯定感」が備わっていて、何か悪い結果や評価を受けてもそれに打ちひしがれることなく、「わかってないなー。」とそこで感じた不条理や怒りを原動力に変えてこれたのだと思います。
おまけ:誕生日の話
あと、これは本当に偶然なんですが、私は山ちゃんと同じ誕生日(4月14日)なんです。だから何だというわけではないんですが、これは結構個人的に嬉しいことで、さらに山ちゃん以外にも大好きな人が同じ誕生日だったりします。例えば、歌手の小沢健二さん(あのオザケンです!)や私が最も尊敬するHIPHOPグループRhymester(ライムスター)のMummy-D(マミーD)こと坂間大介さん。ちなみに坂間さんは実家も近いです(笑)。あと同じ誕生日は、工藤静香さん!・・・でも世代的に思い入れないです。
今回は、徒然と尊敬する山ちゃんについて書きました。ではまた!