2024年度神奈川公立入試「社会」全問解説

こんにちは、文系担当の上村です。

今回は、先日行われた2024年度(令和5年度)の神奈川県入試「社会」を全問解説します。

※昨年度(2023年度版はこちら

問題全体の形式と難易度

まず全体としては大問7つの計34問(昨年度よりも1問増加)の構成で、昨年同様すべて記号選択形式でした。ただし、複数の空所の穴埋めが完答で初めて得点になるものが多いため、34問のうち選択肢が9つある問題が1問、8つある問題が6問、6つある問題が8問となっています。ですので、他県の一般的な入試問題に比べると選択問題でありながら、問題によっては正答率がとても低くなるものもあるでしょう。

ちなみにほぼ同様の形式で出題された昨年土では、最も正答率が低い問題が公民の□6の(オ)で30.2%(一昨年度は歴史の□4の(ウ)で、39.2%)でしたが、今年はさらにそれよりも正答率が低い問題もありそうです。

私の全体的な印象としては、知識で解ける問題が多くなった一方で、細かい知識まで問う問題が複数あるので、昨年度以上に9割以上を取るのが難しいかなというところ。ちなみに昨年度の入試では91~100点を取れている受験生は全体の9.5%(うち100点が1%)でした。

実際にフォルテの生徒の自己採点の様子を見ていると、昨年度の合格者平均が58.4点に対して5点近く下がって53~55点くらいになるのではないかと思います。

 

問題ごとの解説□1

(ア)について。日本の気候や日本の周りについての出題です。(あ)は季節風に関してで、「夏が南東の季節風」で「冬が北西の季節風」であることをふまえて Q を選びます。(い)は日本の周りの海に関しては大陸棚(→日本の周りの水深200mくらいの浅瀬)と海溝(→海底のプレートが沈み込んで水深が深いところ)の知識から 海溝 を選びます。(う)は日本の東側に広がっている海洋なので 太平洋 です。なので答えは5です。

(イ)について。まず、設問に注目して緯線と経線が5度ずつ引かれていることを確認しましょう。そして、以下のように書き込みをします。このように常に赤道や日付変更線(に加えてもちろん本初子午線も!)は世界地図の中で線を引く癖をつけましょう。そこで、灰色に塗られている範囲が 北緯30度~南緯15度 であることを読み取ります。そして、日本の標準時子午線が東経135度で、国A(=カンボジア)の経線が東経105度なのでその差は30度分。そこで時差を求めると、30度÷15=2時間です。なので答えは2です。

(ウ)について。東南アジアの宗教について、東南アジアは国によって主に信仰されている宗教が大きく異なるので注意が必要です。今回は国B(=フィリピン)なのでキリスト教です。なので答えは3です。ちなみに1は仏教、2はイスラム教、4はヒンドゥー教についてです。東南アジアの国の分布と宗教は以下を確認しましょう。

(エ)について。これは地図上から赤道付近の島々なので1を選びましょう。2の「フィヨルド」と言えばヨーロッパのスカンディナビア半島。3の「永久凍土」は高緯度の寒帯地域。4の「梅雨」は日本の太平洋側のこと。

(オ)について。まずはオセアニア州とアジア州の結びつきについてなので、貿易に関するYを選びます。次に同じくアジア州を含む太平洋沿いの国々で年に1度開かれているAPEC(アジア太平洋経済協力)についての a を選びます。なので答えは4です。白豪主義はかつてオーストラリアで行われていた「ヨーロッパ系以外の移民を制限する政策」です。また、先住民などに関しては以下を覚えておきましょう。

 

問題ごとの解説□2

(ア)について。雨温図の問題で、つくば市と富山市と高松市を判別する問題。富山市は日本海側なので冬の降水量が多いQ、高松市(香川県)は瀬戸内の気候で年間を通して降水量が少ないのでP、つくば市は消去法でRと判断します。なので答えは6です。

(イ)について。レポートの中の「火山灰が堆積してできた赤土」に注目して関東ロームと判断します。なので答えは3です。ちなみに、シラス台地は九州南部に広がる火山灰が降り積もった台地、フォッサマグナは日本列島を東西に分ける地溝帯、カルデラは火山の噴火でできたくぼんだ地形です。

(ウ)について。神奈川の入試で地形図の断面図の出題は久々ですね。断面図の問題の鉄則としては、まずは「両端の高さに注目する」ことです。そして、等高線をヒントに考えると今回はXとYがほぼ同じ標高であることがわかるので、1か2に絞ります。次のポイントは「間の地形に注目する」ことです。そうすると、等高線から山が2つあることがわかるので1が答えだとわかります。

(エ)について。そもそも昼夜間人口比率というのは【昼間人口÷夜間人口×100】で求められます。そう考えると、この比率が高まるということは、「夜間人口に対して昼間人口の方が増えている」ということです。なのでXは反対のことを言っているので誤りです。また、つくば市の人口を考えると、夜間人口がそれに限りなく近いので、夜間人口の推移を読み取ります。すると、年々増加し続けているのでYも誤りです。なので4が正解です。

(オ)について。ここでは1~4の選択肢に目を通すと2の選択肢が割合の計算を必要とするので、正誤を判断するのに手間がかかるとわかります。こういった面倒な計算を必要とする選択肢は後に回して、他にすぐに判断できる選択肢から見ていくのが良いでしょう。すると、今回の表中の国は全部北半球なので1は×。表中でのEU加盟国はドイツとフランスとイタリアで、その合計は271,124で、日本を上回っているので3は×。第二次世界大戦中に日本が同盟を結んだ国はドイツとイタリアで、この2カ国は表中に含まれているので4も×。ということで消去法で2が正解とわかります。

 

問題ごとの解説□3

(ア)について。【あ】は「東大寺」「仏教の力で国家を守ろう」に注目して、奈良時代の聖武天皇と判断します。桓武天皇は都を平安京に移した天皇ですね。【い】は聖武天皇の頃の天平文化に関連した正倉院のことなので、「西アジアやインドから中国にもたらされ、遣唐使が持ち帰った」の方だとわかります。「唐風の文化をもとにしながらも、日本の風土や生活に合わせてつくられた」の方は、平安時代の後半に栄えた国風文化についてですね。なので答えは4です。

(イ)について。aは地形図を参考にすると荘園の南端付近は等高線になっているので×。bは地形図の地図記号に注目すると「田」が広がっていることがわかるので〇。cは、743年に定められた墾田永年私財法によって「新たに開墾された土地の所有」が認められ、それがのちに荘園と呼ばれるようになったという知識から〇。dは「地頭」は鎌倉時代に登場するキーワードなので、8世紀後半という資料の年代とは合わないので×。なので答えは3です。

(ウ)について。ここはシンプルな時代判別で、Ⅰは「鎌倉府」とあるので室町時代、Ⅱは「豊臣秀吉」となるので安土桃山時代、Ⅲは「後鳥羽上皇」とあるので鎌倉時代。なのでⅢ→Ⅰ→Ⅱとなり、答えは5です。

(エ)について。「う」は、写真2から鎌倉時代につくられた東大寺南大門の金剛力士像と判断しましょう。阿弥陀如来像は、平安時代後半に浄土信仰に基づいて建てられた平等院鳳凰堂や中尊寺金色堂に代表される阿弥陀堂に置かれたものです。「え」は同じ鎌倉時代のことなので「モンゴル帝国が建設された」を選びます。「ヨーロッパで宗教改革が始まった」のは1517年で室町時代の後半。「唐が滅亡した」のは907年で平安時代(894年に遣唐使が停止されたすぐ後と覚えておこう)。なので答えは2です。

(オ)について。17世紀は1601年~1700年なのでXを選びます。ちなみに17世紀は江戸時代前半で初代将軍・徳川家康~5代将軍・徳川綱吉までの期間というイメージを持っておきましょう。次にaの「質を落とした貨幣が大量に発行され」は江戸幕府の5代将軍・徳川綱吉の政策で17世紀後半のことなのでaが正解です。なので答えは1です。bの「士族の特権が奪われた」のは、明治維新のころなので19世紀後半です。cの「天明のききん」は老中・田沼意次の頃に起こったので18世紀後半です。

 

問題ごとの解説□4

(ア)について。「お雇い外国人」は、明治初期の殖産興業で活躍した外国人の技術者です。なので答えは3です。ただし、それを知らなくても表の右側に「岩倉使節団がアメリカ合衆国に到着した」とあるので明治初期に関連した言葉だと判断します。そこで、1は「満州事変」とあって1931年~なので昭和の前半。2は「日本政府に対して、大日本帝国憲法の改正を指示した」のは戦後のGHQのことなので1945年~で昭和の前半。4は「鎖国」とあるので江戸時代。ということで消去法でも3が選べます。

(イ)について。Xは、南満州鉄道のことで、日本は日露戦争後のポーツマス条約でその利権を得たので〇です。Yは、1915年の二十一か条の要求は日本が中国に対してドイツ領の山東半島の権益を求めたものです。当時、「い」で示された朝鮮半島は日本が統治していたので×です。Zは、「う」の島は台湾で日本は日清戦争後の下関条約で日本が得た島です。日本が第一次世界大戦後に委任されたのは南洋諸島です。南洋諸島は、サイパン島などの太平洋の赤道付近の島々です。個人的にはこの問題が今年の入試で最も正答率が低い問題なのではないかと思います。

(ウ)について。線③の時期は東京オリンピックとあるので、1964年です。つまり高度経済成長期(1955~1973年)のことです。1は、「初めて鉄道が敷設」に注目し、横浜ー新橋間に鉄道が開通されたのが1872年。2は、「テレビが一般の家庭に普及」に注目し、三種の神器や3Cといった家庭電化製品の普及が1950年代後半~1970年代なので2が正解です。3は、「義務教育の就学率が初めて90%をこえた」に注目し、明治末期の1900年頃。4は、「個人による携帯電話の保有」に注目し、それは2000年代と判断します。

(エ)について。ここでは選択肢9つということで、去年にない形式でした。ただし、冷静に判断すればそこまで難しくはありません。労働者の権利に関することなのでZのストライキを選びます。Xのレジスタンスは、第二次世界大戦中にドイツに占領されたフランスで起こった反対運動のことです。Yのリコールは、地方自治で首長や議員の解職請求のことです。次のaは日本国憲法の条文なので×。bは、日本国憲法で認められた団結権は労働組合を結成する権利なので〇です。なので8が正解です。cは、戦後間もなくの1940年代後半~50年代前半にかけて労働組合の数減少しています。ただし、これを知っている中学生はほとんどいないので、bの内容で判断しましょう。

(オ)について。ここはシンプルな年代暗記で解きます。Ⅰは「イタリアのエチオピア侵略」は1935年(1929年の世界恐慌のすぐ後と覚える)、Ⅱは「大西洋憲章」は1941年、Ⅲは「中華人民共和国建国」は1949年です。なのでⅠ→Ⅱ→Ⅲとなり、1が正解です。

 

問題ごとの解説□5

(ア)について。1は、財やサービスの代金の支払いは「家計→企業」なので×。2は、公共事業は政府が企業に仕事を発注して、その費用を支払う「政府→企業」なので〇となり、2が正解です。3は、消費税は間接税で「家計→企業」に支払われたものが、「企業→政府」に納付されるので×。4は、紙幣の発行は日本銀行の仕事なので×です。ちなみに日本銀行の役割は、「発券銀行(紙幣の発行)」「政府の銀行」「銀行の銀行」の3つです。

(イ)について。社会保障(制度)は憲法25条の生存権を具体的に保障した制度です。なので憲法25条についてのXを選びます。またその社会保障制度の財源は税金と保険料なのでaを選びます。なので1が正解です。bのような政府が整備する施設は社会資本です。ちなみに以下が社会保障制度の四本柱です。

(ウ)について。1ドル=86.55円が1ドル=132.56円になるということは、円安になるということ。なので円の価値が低くなることです。これは商品の価格と一緒で、「需要が多ければ価値が高く」なり、「需要が少なければ価値が低く」なります。なので、円の価値が低くなるのは「円の需要が少ない(=円をドルに交換する人が多い)」ときです。また、円安の際は、日本企業にとって輸出が有利になります。なので答えは7です。以下を基本として覚えておきましょう。

(エ)について。銀行を仲介とするお金のやり取りを間接金融で、銀行の利子について。基本は、【貸し付けの利子>預金の利子】でその差額が銀行の利益になるので3が正解です。

(オ)について。日本銀行の金融政策について問われているので答えは4です。ちなみにデフレーションは、不景気の際に起こりやすい「物価が下がり続ける現象」です。1~3はすべて政府が行う財政政策です。金融政策と財政政策についての基本は以下です。

 

問題ごとの解説□6

(ア)について。1は、国際連合の設立は第二次世界大戦後の1945年なので×(冷戦の終結は1991年)。2は、安全保障理事会は15カ国で構成され、アメリカ・フランス・ロシア・中国・イギリスの5カ国が常任理事国、その他の10カ国は2年ごとに変わります。拒否権を持っているのは常任理事国の5カ国だけなので×。3は、PKO(国連平和維持活動)のことなので〇となり、3が正解です。4は、1968年の核拡散防止条約では安全保障理事会の5カ国以外の核兵器保有を禁止すると定められました。ちなみにそれ以降もインドやパキスタンや北朝鮮などが核実験→核兵器の保有をしています。

(イ)について。「あ」は貧困地域なので、「サハラ砂漠以南のアフリカ諸国」を選びます。「ペルシア湾岸の西アジア諸国」は原油の産出国が多いため、貧困地域とは呼べません。また、現在多く使われている化石燃料(石油や石炭)を用いると、大量の二酸化炭素を発生することから、環境への悪影響が叫ばれています。それに対して、環境にやさしい代替燃料が使われるようになっており、その例がサトウキビなどを原料にしたバイオ燃料です。なので「い」はバイオマスを選びます。なので答えは2です。

(ウ)について。Xは、各省の長である国務大臣は、内閣総理大臣が「その過半数を国会議員から任命しなければならない」ので×。Yは、内閣の構成員(内閣総理大臣とその他の国務大臣)による会議が閣議なので〇。Zは、弾劾裁判は国会で行われる裁判を裁く裁判なので×。なので答えは6です。

(エ)について。Xについては、選挙権についてのことので〇。ただし、ここで判断できなくてもYの「法律が憲法に違反してかどうかについての国会の判断は、最高裁判所の判断に優先される」の部分が明らかに誤っているのでXが正しいと判断できる。Yの違憲立法審査権は裁判所が持つ権限で、その中でも最高裁判所の決定が優先されます。aは三権分立における内閣の仕事の1つなので〇です。なので1が正解です。bは、三審制についてですが、3回の裁判はそれぞれ別の裁判所で行うので×です。三審制については、第一審に不服の場合に第二審へ進むための手続きを「控訴」、第二審に不服の場合に第三審へ進むための手続きを「上告」というのを覚えておきましょう。

(オ)について。ここでは、事業者が「必要かつ合理的な配慮」を行うことによって、障がい者の権利の保障する、という内容なので4が正解です。

 

問題ごとの解説□7

(ア)について。ネパールとブータンということで一見難しそうだが、基本的な知識で解け、なおかつ消去法でも十分対応できる。1は、AUはアフリカ連合なのでアジアの両国には関係ないので×。2は、世界で最も面積が大きい国はロシアで、この2カ国が隣接しているのは中国なので×。3は、アルプス・ヒマラヤ造山帯に位置しているので〇。なので3が正解です。4は、乾燥帯のステップで有名なのはモンゴルなので×です。

(イ)について。日本の国際社会復帰は1951年のサンフランシスコ平和条約での話なので、Xが正しいです。Yの世界恐慌は1929年のことなので年代がまったく違います。Zは、日本は常任理事国ではないので×です。aとbに関してもサンフランシスコ平和条約のことなのでbを選びます。なので答えは2です。

(ウ)について。「あ」の前の「製品を先進国の人々が公正な価格で購入する」に注目してフェアトレードを選びましょう。なので1が正解です。2のエコツーリズムは、観光業と環境保全を両立させる考えで、北海道の知床半島(世界自然遺産)で習いましたね。3のモノカルチャー(経済)は、国の収入を特定の農作物や鉱産資源の輸出に依存している状態です。4のマイクロクレジットは、主に発展途上国の人々の起業をしたい人々に対して、少額の資金を無担保・低金利で貸し出すことです。マイクロクレジットは、他県の入試でも最近よく見かけます。

(エ)について。Xは、資料3の対インド・バングラデシュ・フィリピン・インドネシアの数値をすべて足すと7656.4で、これは世界計の42.9%にあたるので〇。Yは、「一人あたりの国民総所得」が小さい国はネパール。「贈与」は資料2によると「無償資金協力」「技術協力」の2つの項目を指しているとわかります。そして、資料4からスリランカとネパールそれぞれの合計に占めるこの2つの項目の割合を求めると、スリランカは12.6%、ネパールは49.7%なので×です。Zは、資料5によると「債務の罠」と批判されているのは港湾や鉄道などのインフラ案件なので、人材育成を目的とする技術協力とは別なので×です。なので4が正解です。

 

まとめ

今年も上位層は、地理はほぼノーミスでいけるはずなので、歴史と公民で如何に失点防ぐかが高得点へのカギです。そして、歴史で確実に点数を確保するためには時代判別と年代暗記が不可欠です。さらに、今年の入試は問4(イ)のように領土や条約の内容に関する細かい知識まで問われる問題がありました。この辺の問われ方の細かさは、どちらかというと中学校の定期テストに少し近い感じを受けました。

資料の読み取り問題は相変わらずありますが、単なる読み取りだけでなくある程度の知識を前提としたものあるので、受験生は早い段階で地理と歴史を仕上げて、夏以降で多く演習問題を通して細かい知識を身につけていきましょう。解説でも何度も登場していますが、正解に直接つながるピンポイントの知識がなくとも、ある程度の知識があれば消去法で解ける問題も多数あります。

今回は以上です。ではまた!

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初詣兼合格祈願に行ってきました!(2024年)

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

先日、個人的に毎年の恒例となっている、鎌倉は荏柄天神社への初詣兼合格祈願に行ってきました。

 

天満宮や天神社とは

全国各地にある「~天満宮」や「~天神社」は「学問の神様」として知られる菅原道真を祀っている神社です。

一般的に「北野天満宮(京都)」「防府天満宮(山口)」「太宰府天満宮(福岡)」の3つが日本三大天神と言われています。また、鎌倉の荏柄天神社は平安時代を起源とし、「北野天満宮(京都)」「太宰府天満宮(福岡)」と並んで三古天神社と言われます。

 

初詣兼合格祈願

例年は1月2週目に参詣していました。その際はバイクまたは車で直接現地(またはすぐ近くの駐車場)行けていたのですが、今年は1月3日に参詣したため近くの道路が通行止めだったのでちょっと遠くの駐車場に止めてそこから15分くらい歩いて荏柄天神社に到着しました。

正月3が日の最終日ということで、流石に例年以上に混雑していました。

数分並んだのち、二礼二拍手一礼で中3生の合格とフォルテ生全員の志望校合格と学力伸長を祈願します。

参拝後は今年も絵馬を書きました。

また、こちらも毎年恒例ですが、中3生一人ひとりに御守りを買いました。

公立入試(2月14日)までおよそ5週間。ここからは周りも必死に頑張るので、相対的に偏差値をのばすのは簡単ではありませんが、入試当日まで実力は伸びます。中3のフォルテ生みんなが無事に入試の日を迎えられるように我々も全力でサポートしていきます!

今回は以上です。ではまた!

 

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【小中学生必見】丸つけ用にオススメ!ボールペン7選

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回も前回の記事(「第13回OKB48総選挙について」)に引き続き文房具関連の記事です。今回は、宿題やテストの丸つけをするときにオススメのボールペンを紹介します。今回は、あくまで学生が使うことをイメージしているので比較的手に入れやすいボールペンに限定しているため、学校の先生方や塾講師の方がよく使うサインペン系の赤ペンは対象外としています。

 

ボールペンのインクについて

現在、市販されているボールペンは、ざっくり分けると3種類のインク(インキ)があり、それぞれに一長一短があります。まずはそちらを基本知識として紹介します。

 

インク①水性インク

こちらはサラサラとしたなめらかな書き味が魅力である一方で、耐水性がないので水がたれると滲(にじ)んでしまい、速乾性も弱いです。また、インクの粘度が低いため、ペン先が乾きやすいです。

 

インク②油性インク

インクの粘度が高いため、書いたあとに乾きやすく、また耐水性があるため水がたれても滲みません。一方で、インクボテといってインクが紙にたまってしまったり、書き味のなめらかさが少なかったりします。

 

インク③ゲルインク

こちらは水性インクと油性インクの良いところを掛け合わせたようなインクです。そのため、水性インクのようななめらかな書き味がある上に、油性インクのような耐水性や速乾性があります。また、発色が良く、色のバリエーションも多いです。唯一、難点を挙げるするならばインクの減りが速いことでしょうか。こう考えると、利便性から現在ではゲルインクのボールペンが多く重宝されているのも納得できます。

このほか、ゼブラ社が開発し、スラリやブレンなどのボールペンで採用されているエマルジョンインク(特徴としてはゲルインクに近いです。)や ぺんてる社のエナージェルインキ(こちらも特徴としてはゲルインクに近いです。)、パイロット社のフリクションシリーズなどに代表される消せるインクがあります。

 

オススメのボールペン

さて、ここでオススメのボールペンを紹介します。

オススメ①ユニボールワン(三菱鉛筆)

こちらは洗練されたデザインのボディに加え、通称”oneインク”というゲルインクの色がとにかく濃い上に速乾性があるのでオススメです(黒インクの濃さはなんとギネス世界記録!)。この色の濃さについては、立命館大学との共同研究により、記憶しやすさが実証されているようです。定価165円。また、同じインクを使用できるユニボールワンF(定価330円)やユニボールワンP(定価550円)といった上位版もあります。これらはペン先に金属部品を用いることで低重心となっており、書くときに手元が安定してオススメです。

 

オススメ②エナージェル インフリー(ぺんてる)

こちらは名前の通り、エナージェルインキというゲルインクが大きな特徴で、なめらかな書き心地に加えて発色が良く、速乾性があり非常に使いやすいです。また、このインフリーはボディの部分が透明になっているため、インクの減り具合が確認できるので便利です。とにかく書き味がなめらかなので、このエナージェルインキは是非一度試してほしいです。定価253円。この他、同じエナージェルインキを使ったシリーズとして、ボディがシルバータイプのスタンダードなエナージェル(定価253円)、ノックタイプではないエナージェルキャップ式(定価253円)、大人っぽいお洒落なデザインのエナージェルクレナ(定価253円)などがあります。

 

オススメ③Vコーン(パイロット)

こちらは直液式の水性ボールペンです。水性インクでありながら速乾性があって、手が触れてしまった字が滲むことはまずないでしょう。ただし、筆圧や紙によっては裏に滲んでしまう場合があるので、注意が必要です。定価110円と安価なのも良いですね。また、今回はキャップ式を紹介していますが、Vコーンノックというノック式のバージョン(定価165円)もあり、こちらは替芯があります。ただ、個人的にはVコーンとVコーンノックとでは、書き味に大きな違いがあるように感じるので、別物と考えた方が良いと思います。

 

オススメ④ユニボールエア(三菱鉛筆)

こちらも水性ボールペンです。大きな特徴は、エアという名の通りに書くときの圧倒的な軽さと筆圧や角度によって線の太さが変わるところです。あまり力を入れずにペンを立て気味に書くと線が細く、少し力を入れてペンを寝かせ気味に書くと線が太くなります。また、水性インクならではサラサラとした書き味も非常に良い感じです。ただし、水性インクのため速乾性がないので、乾くのに多少時間がかかり、乾く前に字に触れると滲んでしまいますし、Vコーンほどでないにしろ紙によっては裏に滲んでしまう場合があるので注意が必要です。定価220円。こちらは替芯がないので、都度買い替えが必要です。余談ですが、こちらは私の大好きなラッパーにして、HIPHOP業界で最も文房具に詳しいKREVAさんもオススメしていました。

 

オススメ⑤ジュースアップ(パイロット)

こちらは鮮やかな発色となめらかな書き味が売りのゲルインクボールペンです。展開している太さが0.3mm、0.4mm、0.5mmとかなり細いのが特徴的です。ボールペンは一般的にペン先が細ければ細いほど、ガリガリした感じがあるのですが、ジュースアップはペン先にシナジーチップという新開発された機能が搭載されており、書き出しの良さとなめらかな書き味を実現しています。デザインも含めて、中高生に人気があります。定価220円。

 

オススメ⑥サラサクリップ(ゼブラ)

こちらはゼブラ社の誇るサラサシリーズの中でも最もベーシックなタイプです。それなりに使い心地が良く、安価でなおかつ販路が広いため(たいていの文房具屋さんやコンビニに置いてある!)、中高生に絶大な人気があるゲルインクボールペンです。色のバリエーションが豊富であることも特徴です。定価110円。この他サラサシリーズには、極細のサラサナノ(定価220円)鮮やかな色の濃さが魅力のサラサR(定価110円)インクの残量が目盛りでわかるサラサスタディ(定価165円)、特に速乾性に優れているサラサドライ(定価165円)などもあります。

 

オススメ⑦ジェットストリーム スタンダード(三菱鉛筆)

こちらは油性ボールペンで、今や定番中の定番となっているモデルです。最も大きな特徴は、油性インクでありながらも非常になめらかな書き味を実現したことで、まさに記念碑的な商品です。こちらは2006年に発売されたのですが、ボールペン業界において、ジェットストリーム以前とジェットストリーム以降で歴史は大きく変わったと言っても過言ではありません。定価165円ですが、なぜか百円均一のお店などにも陳列されており、手に入れやすいのも良いです。個人的にはちょっとクセのあるデザインが好きではないですが、これは完全に好みの問題だと思います。書き味に関しては間違いないです。他にも、海洋プラスチックごみを再利用したシンプルなデザインのジェットストリーム海洋プラスチック(定価242円)、ボールペン4色とシャーペンがセットになったジェットストリーム多機能ペン4&1(定価1100円)(←個人的にジェットストリームシリーズでは一番のオススメ!)、高級ラインのジェットストリームプライム(定価2420円)などがあります。

 

丸つけ用のボールペンを選ぶポイント

選ぶポイント①デザイン(見た目や持ち心地)

シンプルに見た目の格好良さ(可愛さ)や実際に持った時の感覚はとても大切です。そういった文房具の方がたくさん使いたくなるので、自然に勉強時間も増えます。また、キャップ式なのか、それともノック式なのかも好みがわかれるところです。ちなみに私はキャップを失くしてしまうんので、断然ノック式派です。

 

②インク(書き味や視認性)

冒頭で紹介したように水性・油性・ゲルインクにはそれぞれ一長一短があり、これも好みがわかれるところです。一般的には、くっきりと濃い色のものが学習効果が高いと言えます。これは実際に書き比べてみてもらうのが一番だと思います。

 

③替えのインク

替芯の有無や替芯の入手しやすさも重要です。今回は紹介した中では、ユニボールエアと直液式のVコーンのみが替芯がないタイプで(Vコーンノックは水性でありながら珍しく替芯あり)、他のボールペンの替芯はそこそこ大きな文房具屋さんであれば、ほぼ確実に置いてあると思います。

 

フォルテ生が選ぶオススメペン

今回、オススメした7本の赤ペンをフォルテ生たち(20名ほど)に試し書きしてもらい、気に入ったものを選んでもらいました。その結果(ベスト5)は・・・

 

1位 エナージェル インフリー(ぺんてる)

2位 ジュースアップ(パイロット)

3位 ユニボールエア(三菱鉛筆)

4位 ユニボールワン(三菱鉛筆)

5位 Vコーン(パイロット)

でした!是非、参考にしてみてください。

 

今回は以上です。ではまた!

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第13回OKB48総選挙について

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。今回は、久々に文房具に関する話です。

 

第13回OKB48総選挙

昨年の初めにこちらの記事(「お気に入りの文房具を持とう」)でも触れた、年に1度開催される文房具ユーザー(=ほぼ全国民)のお気に入りボールペンの人気投票企画であるOKB48総選挙が今年も開催されていて、投票締め切りが迫ってきています(Webでの投票は12月31日まで)。もちろん私もWebから投票しました。ちなみに今年でこのイベントは第13回です。

 

前回(第12回)の上位メンバーは?

ここで前回の結果を振り返ってみましょう。自分用やプレゼント用に買うボールペンに迷ったら、これらを買っておけば間違いないでしょう。前回(第12回)の結果(トップ5)は以下の通りです。

前々回(第11回)と比べると、3位のジュースアップ以外は同じ面子がベスト5に入っています。

1位は絶対王者・ジェットストリーム・スタンダード(三菱鉛筆)で、なんと12連覇を達成しました!クセになる、なめらかな書き味」がキャッチコピーで、低粘度インクと呼ばれる油性でありながら驚くほどなめらかな書き味はまさに業界内で革命を起こしました。個人的には、コンビニの店員さんや配達員の方が使われているのをよく目にします。また、文房具屋さんだけでなく、コンビニや百円均一のお店にもだいたい置いてあり、入手しやすいことも大きいと思います。

 

次に、私の推しペンでもあるユニボールワンF(三菱鉛筆)が2年連続で2位となりました。ボディ(軸)のくすんだ色のバリエーション(「茜空」「無垢」「花霞」「日向夏」などの和なネーミングも良い!)と、スタビライザー機構と呼ばれる低重心の機能を採用することで安定した書きやすさを実現した逸品。ちなみにこれはユニボールワン(第10回OKB総選挙で3位の実力者!)というペンが進化したものですが、ユニボールワンシリーズのデザイン自体が小中学生にメチャクチャ人気があります(少なくともうちの生徒には!)。ユニボールワンに比べて、口金と呼ばれるペン先付近の部品が金属感のある仕様になっています。ユニボールワン同様に、くっきりとした濃いゲルインク(通称“oneインク”)を採用しており、書いた内容を記憶しやすいため受験勉強のお供にもオススメです。ちなみに私は合計で30本以上買っています(笑)。

 

3位のジュースアップ(パイロット)は、パイロット社のジュースというシリーズの進化版で、ペン先にシナジーチップを搭載することで、細書きながら従来の細書きのボールペンにありがちだったガリガリ感がなく、非常になめらかな書き味のボールペンです。また、黒を基調としたボディのデザインも特徴的で、中高生に人気があります。ここ最近では、第9回4位→第10回8位→第11回6位→第12回3位といった具合で、ベスト5に返り咲きました。

 

4位のエナージェルインフリー(ぺんてる)は、なめらかな書き味と速乾性に加えて、インクのカラーバリエーションも豊富です。またボディ(軸)の部分が透明になっているシンプルさも特徴的だと思います。そもそもエナージェルインキ(インク)は、好きな人は本当に好きなので、「もうエナージェルしか使えない!」というエナージェル原理主義者も多くいると思うので、堅い票を持っているのでしょう。個人的には丸付けの時には、エナージェルインキが使いやすいです。第10回9位→第11回3位→第12回4位という推移です。

 

5位のブレン(ゼブラ)は、「ブレンシステム」という筆記の際のブレを極力減らし、ユーザーのストレスを最大限に軽減することに注力したボールペンです。なめらかなボディがスタイリッシュでカッコイイです。過去のOKB48総選挙では、第9回に初登場し、絶対王者・ジェットストリームに肉薄する2位という鮮烈デビューを飾りました。それ以降も、第10回2位 → 第11回5位 →第12回5位と常にベスト5入りしている安定の人気ぶりです。ちなみにフォルテのロゴ入り赤ペン第一弾は、このブレンを採用しています。インクについては少し薄めな感じがあるので、そこは好みが分かれる部分かもしれませんが、見た目のクールさは間違いないです。

 

第13回の展望は?大型新人は?

まず、1位はやはり絶対王者・ジェットストリームと連続2位のユニボールワンFが争うのではないかと私は思っています。前回投票で1000ポイント以上を獲得したのはこの2本のみでしたので、この2本が頭1つ抜け出ているので、もしかしたらユニボールワンFがジェットストリームの牙城を崩すかもしれません。

また、今大会にも新人(2022年9月以降に新発売されたボールペン)が多数エントリーしています。その中でも注目の2本を紹介します。

まず1本目はユニボールワンP(三菱鉛筆)です。

こちらはユニボールワンシリーズの新作で、ユニボールワンFと同じようにスタビライザー機構による低重心の軸ですが、その軸が短くと太くなっているのが特徴です。このへんは手の小さい女性向きなのかなと個人的には思っています。実際に文房具屋さんで手に取ってみたところ、私はあまりしっくりきませんでした(それでも生徒たちの感想を聞きたくて1本買いましたが…)。ただ、インク自体はすでに紹介しているユニボールワンやユニボールワンF同様にoneインクを採用しているので、そこの書き味や視認性の良さは間違いないです。なので、手に取ってみてしっくりくるかどうかだけを確かめた方が良いです。

 

もう1本が韓国の文具メーカー・ZERO G TEC社のZERO G BALL (ゼロジーボール)∠15です。

こちらは写真でわかる通り、ペン先が15度傾いていて、それによって紙面に対して垂直に力が入るので、軽い筆圧で書くことができます。かなりユニークなデザインだったので、私も1本買って試しに使ってみました。

慣れれば平気なのかもしませんが、個人的には違和感がすごかったです。また、インクが一昔前のボールペンのようで、逆に日本のメーカーの作るボールペンのインクのレベルの高さを感じました。

 

この他にも7種類の新人たちがエントリーしています。ちなみに昨年の記事で私が注目した昨年の新人Calme(ぺんてる)は第12回で14位で、新人としてはボールサインiDプラス(サクラクレパス)の10位が最高でした。今年の新人たちはどれくらい上位に食い込むのか、楽しみですね。

詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。

今回は以上です。ではまた!

 

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令和6年度(2024年度)の神奈川県公立高校選考基準について

こんにちは、文系担当の上村です。

今回は、現中3生からの公立高校の入試制度の変更に関する話です。

 

全校一律での面接廃止

神奈川県の公立高校入試では、およそ10年前から公立高校全校で面接試験を導入してきました。そこで、各高校では、その高校のカラーに合わせて選考対象となる入試での1000点分を【内申(中2学年末と中3後期)と学力検査(英数国理社の入試)と面接】の3つの項目にそれぞれ振り分けて選考を行ってきました

例えば、学力重視の高校であれば【内申2(200点分):学力6(600点分):面接2(200点分)】や【内申3(300点分):学力5(500点分):面接2(200点分)】、バランスを重視する高校であれば【内申4(400点分):学力4(400点分):面接2(200点分)】、内申を重視する高校であれば【内申5(500点分):学力3(300点分):面接2(200点分)】といった具合です。

これに加えて、一部の高校では特色検査と呼ばれるテストがあり、それを100~200点分で選考に使用してきました。特色検査は、主に上位校が実施する「自己表現検査」と、スポーツや美術の専門学科が実施する「実技検査」です。ちなみに「自己表現検査」というと、自己PRの作文などをイメージするかもしれませんが、ほとんどの学校で採用されているものはざっくりと言うとかなり難易度の高い学力検査のことを指します。

例えば、フォルテの近隣の高校では、横浜緑ケ丘高校だと【内申3(300点分):学力5(500点分):面接2(200点分):特色2(200点分)】、光陵高校だと【内申3(300点分):学力5(500点分):面接2(200点分):特色1(100点分)】という具合です。

ただし、最近では多くの高校で面接試験による点数の差があまり付かず、面接試験自体が形骸化したものになっていました。特に偏差値55を超えるような上位校ではそれが顕著でした(例外は川和高校くらい?)。

そして、令和6年度入試(現中3生の入試)からは、全校一律での面接実施はなくなり、実施を希望する高校のみが特色検査として継続して実施できるようになりました。先日発表された各高校の選考基準によると、来年度入試で近隣の高校で面接を実施する高校は以下です。

舞岡高校、上矢部高校、横浜商業[国際]

これらの高校を受験する子は、しっかりとした面接対策が必要でしょう。

 

内申と学力(と特色検査)のそれぞれの比率

そして先日、神奈川県の教育員会から令和6年度入試における、各高校の選考基準が発表されました。主な高校と近隣の高校の一覧は以下です。

※各高校は、以下の基準で定員の9割を選考します(これを1次選考と言います)。

【内申3(300点分):学力7(700点分)】

横浜翠嵐【特色3(300点分)】
柏陽【特色2(200点分)】
横須賀【特色1(100点分)】
神奈川総合(個性)
市立金沢
市立桜丘

→この場合、内申1ポイントは学力検査の1.59点分に相当します。

 

【内申4(400点分):学力6(600点分)】

湘南【特色2(200点分)】
横浜緑ケ丘【特色2(200点分)】
希望ヶ丘【特色1(100点分)】
神奈川総合[国際]【特色2(200点分)】
横浜国際【特色1(100点分)】
追浜
横須賀大津
横浜栄
横浜氷取沢
横浜清陵
横浜商業[スポーツ]【特色3(300点分)】
市立南

→この場合、内申1ポイントは学力検査の2.47点分に相当します。

 

【内申5(500点分):学力5(500点分)】

光陵【特色1(100点分)】
横浜平沼【特色1(100点分)】
戸塚
港北
みなと総合
岸根
横浜商業[商業]
横浜商業[国際]【面接2(200点分)】
舞岡【面接3(300点分)】
横浜立野
横浜南陵
横須賀総合
金沢総合

→この場合、内申1ポイントは学力検査の3.7点分に相当します。

ここで注目なのは、同じくらいの偏差値帯の高校でも、選考基準の比率が大きく異なっていることです。例えば、横須賀高校と光陵高校はどちらも偏差値が65前後(伸学工房のデータより)でともに特色検査を実施している高校ですが、上記の通り横須賀高校は【内申3:学力7:特色1】で、光陵高校は【内申5:学力5:特色1】と比率が全く異なります。

受験生が自分の受ける高校を決めるポイントとしては、各高校を見学したときの印象や高校でやりたいこと(勉強や部活動などなど)や制服などが真っ先に思い浮かぶでしょう。しかし、実際の合否を考えると、今回ご紹介したような各高校の選考基準も無視できません。

上述の横須賀高校と光陵高校であれば、(高いレベルの中で)内申点にはそこまで自信がないけど入試の点数には自信があるようなタイプの子は横須賀高校、逆に内申点には自信があるけど入試の点数にはそこまで自信がないようなタイプの子は光陵高校をそれぞれ受けた方が、自分の長所を生かすことができるため、その分合格する確率が上がるでしょう。

このように各高校の選考基準は、受験校選びの1つとして参考にしてほしい大切な要素の1つなのです。

ちなみに伸学工房が主催している神奈川全県模試では、次回の7月模試からこの新しい比率に合わせて合格判定を出すとのことです(仕事がはやい!!)。

こちらが県の教育委員会から発表された内容です。

 

2次選考での「主体的に学習に取り組む態度」の採用

全校一律での面接廃止と同じくらい大きなインパクトのある入試制度の変更点は、各高校が定員の1割分を選考する2次選考についての部分です。

今までこの2次選考では、1次選考での合格者の9割分の選考を行った後に、残りの受験者の点数について内申点を除いた「学力検査の点数」「面接の点数」(加えて、実施校では「特色検査の点数」)のみで順位をつけ直し、そこから定員の1割分の合格者を決めていました。実際に大手模試業者から提供される受験者の合否データを見ても、他の合格者に比べて明らかに内申が低いのに合格できている子がいます。これは恐らくこの2次選考での合格者と思われます(合格通知の際に1次選考での合格なのか、2次選考での合格なのかは伝えられないので、あくまで推測ですが)。つまり、どんなに内申が低い子でも、本番の入試で高い点数を取れば、いわゆる「逆転合格」が可能だったわけです。

それが、令和6年度入試(現中3生の入試)からは従来の「学力検査の点数」「面接の点数」(加えて、実施校では「特色検査の点数」)に加えて、中3の調査書(=内申)の各教科の「主体的に学習に取り組む態度」という観点も選考対象となります。この観点が、A○またはAであれば3点、Bであれば2点、C○またはCでれば1点となります。これが9教科分なので27点満点となり、それが高校ごとに200点分~700点分に換算されます(各高校の2次選考の選考順についても、詳しくはこちらをご覧ください)。

そうなると、この観点の評価が1点違うだけで、天と地ほどの差が生まれてしまいます。例えばこの「主体的に学習に取り組む態度」を200点分に設定している高校(この設定の高校が最も多いです!)の場合、9教科すべてがA○またはAの子は200点満点となり、一方で9教科中8教科がA○またはAで、残りの1教科がBの子は192.59点となります。このように1教科分の評価が1つ違うだけで、実際には7点分以上の差になってしまいます。高校入試での合否のボーダーラインは、倍率が高い高校であれば小数点以下での戦いにもなりますから、いかに「主体的に学習に取り組む態度」が合否に及ぼす影響が大きいかがお分かりいただけるかと思います。

ですから、結論としてはどんなに苦手教科であっても「主体的に学習に取り組む態度」については必ずA○またはAを絶対に取るという意識が大切になります。そのためには、「授業中に積極的に手を挙げたり、発言したりしてアピールする」「提出物をただ出すだけでなく、高い評価が得られるように出すこと」「小テストや単元テストでしっかりと点数を取る」などを実践していく必要があります。特に上位校を目指す場合は、ライバルの多くが内申の高い子たちでしょうから、9教科の「主体的に学習に取り組む態度」はすべてA○またはAで普通くらいのレベルでしょう。日々の積み重ねが大切ですよ!

今回は以上です。それではまた!

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フォルテの日常⑧~顕著に伸びる子の特徴~

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、フォルテ生の中でも特に実力や成績の伸びが大きい子たちの特徴についてです。

フォルテ生の平均的な伸び

入試結果や中3(卒業生)関連の記事では折に触れて紹介していることですが、フォルテでは普段から授業・宿題・テスト対策・補習など基本的に全員に対して実施するものを、子どもたちがキチンとこなすことである程度は学力が伸びるようなしくみを作っています。

その証拠に、入塾時から中3の1月にかけての模擬試験における学年全体の偏差値の伸びは、例年10~12くらいになります。手前味噌ながら、学年全体でこれだけ伸びている塾もなかなかないでしょう

ただ、このような結果を出すまでの過程は子どもたちにとって決して楽なものではありません。しっかりとした学習内容に加えて、それなりに勉強量・勉強時間をこなしているからこそ出ている結果です。そういう意味では、フォルテは他塾よりも「厳しい」塾なのかもしれません。

ですから、新規の方が体験授業を受ける時には、事前面談でその旨を必ずお伝えします。それでも、こういったフォルテの勉強量に結果としてついていけない子が残念ながら年に1~2名います。そこでは、本人の意思や保護者の方の考えもよくうかがった上で、もうひと頑張りを促すこともあれば、「もう少し緩い塾の方が本人に向いているかもしれません。」と正直にお伝えすることもあります(そこは入塾時にミスマッチを見抜けなかったこちらにも非があると思います)。ただ、基本的には学年が上がるごとに求められる勉強量・時間が増えるので、そこで徐々についていけなくなってしまうこともあります。

 

顕著に伸びる子の特徴

このように学年全体として大きく伸びている中でも、特に顕著な伸びを見せる子が各学年に数名います。偏差値で言うと、入塾時から15~20くらい上がる子です。こういった子たちに共通する特徴をいくつか挙げます。

①宿題忘れがない。

②小テストでの不合格が少ない。

③遅刻・欠席が少ない。

④他の子がやらないときにやる(=勉強時間が多い)。

⑤他の子よりも量をこなす(=勉強量が多い)。

①~③はフォルテに限らず、どの塾においても成績が大きく伸びる子の最低条件だと思います。①と②は内容面で関連が深く、これらがしっかりしている子は授業内容が定着します。③に関して前職の大手塾時代でも例外なくそうでした。何かと欠席が多かったり、サボり癖や逃げ癖があったりする子はまず基礎的な学力が定着しにくいですし、努力もなかなか継続しません。その結果、相対的に見て大きくは伸びません。

ですから、フォルテでは体験授業前に事前面談で必ず「体調不良やどうしても仕方がない理由以外では、安易に休ませないでください。」と保護者の方にお伝えします(ただし、ここでは闇雲に無理をすることを推奨しているわけではないので、そのあたりの線引きや判断は本人・保護者の方にお任せします)。また、何かしらの理由で休んだとしても、その分を補うための努力をしてくれていれば問題ないのですが、そういう子は残念ながら多くありません。そして、フォルテでは欠席分の補習を別日に行うことも多いのですが、欠席者に対して個別にやると、どうしても正規の集団授業での良い雰囲気や集団授業だからこそ受ける刺激は出にくいですし、【授業→宿題→次の授業】のリズムも通常と異なってしまいます。

とはいえ、フォルテでも、習い事の関係でどうしても休みが多くなってしまう子もいます。ただし、そういった子たちでも、やるべきことをしっかりやっている子たちは例外なく伸びています。我々は、こういう子たちのことは全力で応援したいと思っています。

また、中学生で学校の内申点が伸び悩んでいる子も、①~③のどれかしらが出来ていないという場合がほとんどです。こういう子は、いくら模試の偏差値自体が伸びていても、学校の内申点が低いことによって進路選択の幅が狭まってしまいます。これは非常にもったいないことです。

④と⑤に関しては、そりゃそうだよなという感じでしょう。特に上位の高校に合格する子の多くは、最低限の宿題だけでなく、それに加えて自分の苦手を克服するため、自分の得意を伸ばすためにプラスαの勉強をしているものです。また、ここに「効率よく勉強する」というのを入れていないのは、ある程度の量や時間をこなさずに効率の良さを求めて勉強する子は総じて伸びにくいからです。確かに高い成績を安定して出すことができる子は、そうでない子に比べて効率の良い勉強の仕方を知っているかもしれません。しかし、それはあくまである程度の量や時間をこなすことで、効率の良い勉強の仕方を身につけたという方が正しいと思います。

これも以前から何度も書いていますが、「成績が伸び悩んでいる」「勉強の仕方がわからない」という子のほとんどは、正直勉強量が足りていません

この他、質の高い質問をする、模試の解き直しのクオリティが高いなども共通して言えるかもしれません。

 

身のまわりの子を真似してみよう

最後にフォルテ生にアドバイスを。まずは授業に休まず参加して、課されている最低限の宿題や課題を確実にこなしましょう。それが今の実力を伸ばす最も手っ取り早い方法です。

さらに、今回紹介したような顕著に伸びる子に近づくためにはどうすればよいか?もし身近に良いお手本となる子がいれば、まずはその子の行動を真似してみましょう

勉強でもスポーツでも芸術でも、「他の人の良い部分を真似てみる」、「自分に取り入れてみる」というのはとても有効です。そして、それを実践していく中で自分なりにアレンジしたり、ブラッシュアップしていけると最高ですね。

今回は以上です。ではまた!

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模擬試験の解き直しのポイント(文系教科)

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

今月5月は、中学生全学年で模擬試験があります。特に中1は中学生になって初めての模擬試験です。そこで今回は、模試後に行う解き直しについてです。

 

解き直しの必要性

模擬試験は、普段の小テストや学校の定期テストに比べて、出題範囲がとても広かったり、出題形式が大きく異なったりします。そのため、一般的にはそれらのテストに比べて平均点が低く、高得点も取りにくい傾向にあります。

ですから、学校の成績は良いのだけれど、模擬試験を受けたら思ったほど点数・偏差値が取れないという子もいます(特に塾に通っていない子で多いです)。

そこで大切になるのが解き直しです。この解き直しは、自分が間違えた問題と同じような知識や解き方が問われたときに解けるようにするために行います。成績に伸び悩んでいる中学生の多くは、定期テストや模擬試験でこの解き直しが出来てないことが多いです。逆に普段から成績が良かったり、伸びている中学生はこういった解き直しがしっかり出来ているし、何なら普段の宿題から解き直しをする癖がついているので、同じ間違いをくり返すことが少ないのです。

フォルテでは、中学生の模擬試験の解き直しは専用のノートで管理をしていますので、指定日(期限)までにノートに解き直しをして提出してもらいます。この期限を守れない子は大抵成績は伸び悩みます。もちろんクオリティも大切ですが、大前提として提出物の期限を守ることを学校でも塾でも強く意識しましょう。

 

イケてない解き直し

まず、毎年最初の解き直しの際にありがちなイケてない解き直しの特徴を紹介します。こういったものは再提出となりますので、ご注意ください。

①自己採点をした自分の解答用紙のコピーをノート貼っていない。

②模範解答を書いただけで、答えのポイントや根拠が書かれていない。

③間違えた問題すべての解き直しをしていない。

※単純な英単語の聞き取りなどはやらなくても良いです。

 

解き直しのポイント1.国語

国語では、まず漢字について。漢字の問題は、神奈川県の入試では読み4問、書き(選択式)4問が出題され、それで計16点分です。入試では毎年国語の平均点は他の教科よりも高く、その中でも漢字の正答率は今年の入試(令和5年度入試)で72.5~95.5%とかなり高くなっています。ですから、志望校の高低に関係なく漢字は落としてほしくない部分です。

ただし、出題されている問題自体がそこまで簡単かと言うと実はそうではありません。意外と中学生が普段使わないであろう熟語も多く出てきます。そこで、「普段から語彙を増やしておくこと」「言葉自体を知らなくても漢字の持つ読みから想像すること」が求められます。また、漢字の問題に限らず文章問題においても、多くの語彙を知っているかどうかで読む速度や理解力が大きく変わります

そこで、語彙を増やすためには、新しい言葉を知ること、そしてそれを使うことが大切です。なので、何かしらの形で初めて知った言葉を身につけるために、その言葉を(特に大人との)会話で使ってみましょう。そこで使い方が不自然であれば指摘もしてもらえるでしょう。

また、こちらの記事でも紹介しましたが、文章問題では答えの根拠を確認しながら解くべきです。ですから、文章問題の解き直しでは正しい答えだけでなく、その答えの根拠となる部分がどこなのかを必ず確認しましょう。

そこで解き直しで必ずやってほしいことが以下です。

①間違えた漢字について、他の読み方やその漢字を用いたその他の熟語を調べる。
→その言葉を用いた例文も書けるとなお良いです。

②漢字の問題や文章問題で出てきた言葉で自分が知らない言葉があったら、その意味を調べる。
→その言葉を用いた例文も書けるとなお良いです。 

③文章問題について、答えの根拠となる部分を必ず書く。

 

解き直しのポイント2.英語

英語についても国語と共通する部分が多いです。というのも、英語も国語同様に語彙力があるかどうかがとても大切になってきます。これは英検などにも言えることですが、英単語をより多く知っている子の方が模擬試験では断然有利になります

では、英単語を覚えるためにはどうすればよいかというと、日本語の語彙と同じくそれらを書く練習をするのはもちろんですが、やはり言語ですから使いこなすことで初めて身につけることができます。ですから、英語においても例文を調べたり、自分で作ったりする癖を付けましょう

英語の解き直しは、以下を意識してやりましょう。

①英単語を間違えた問題に関してはそれを10回ずつ練習して覚えましょう。また、その単語の意味もセットで書いておきましょう。
→さらにその英単語を用いた例文を自分で作れるとなお良いです。

②選択問題や並び替え問題では答えの部分だけでなく、その一文全体を書くようにしましょう。その上で答えの根拠やポイントを書きましょう。
→さらにその英文の日本語訳もセットで書けるとなお良いです。

③長文や対話文の読解問題では、国語の文章問題と同じように答えの根拠となる部分を明確にしましょう。
→内容一致問題では選択肢の日本語訳も書けるとなお良いです。

④対話文やスピーチなどのリスニング問題は台本が模範解答に載っているので、それと音声を照らし合わせながら聴きなおすようにしましょう。

 

解き直しのポイント3.社会

社会については、出題されたピンポイントの知識だけでなく、その周辺まで解き直しで広げることが大切です。例えば、以下のような問題。

問3(2)平安時代に清少納言によって随筆文(  )が書かれた。(  )に適する作品名は?

ア『方丈記』 イ『枕草子』 ウ『平家物語』 エ『徒然草』

答えは、イ『枕草子』なのですが、この問題の解き直しをするときには、以下のようにすると良いです。

このように「正しい選択肢以外についても確認する」「正しい選択肢に関連する事項をまとめる」ことが出来ている解き直しはレベルが高く、こういう解き直しがしっかりできている子は社会では強いです。

また、地理に関してはこういった知識の広げ方に加えて、地図やグラフを用いると復習しやすくなります。むしろ、地図やグラフを描いていない解き直しで、客観的に良いと思えるものはほとんどないかもしれません。

ということで、社会の解き直しは以下を意識してやりましょう。

①問われた知識だけでなく、その周辺の知識についても広げる。
→コンパクトにまとめられるとなお良いです。また、こういった知識を確認できるように教科書や参考書を手元に置いて解き直しをしましょう。

②地図やグラフを描いて、視覚的にわかりやすくする工夫をする。

模擬試験は受けるだけでは、あまり意味がありません。今回紹介したように解き直しをしっかりやることで、大きな学習効果が生まれます

今回は以上です。ではまた!

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テストの問題用紙に思考のあとはあるか?

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

ゴールデンウィークも終わり、フォルテでは今週からは全学年で通常授業がスタートしています。今回は、小中学生のテストを採点していて常々思うことについてです。

我々塾講師が子どもたちの理解や取り組む姿勢を判断するポイントの1つのテストがあります。これは点数自体はもちろんなのですが、実は点数以外の部分にもそれらを読み取るポイントがあります。

 

問題用紙への書き込み

そのポイントが問題用紙への書き込みです。例えば、国語のテストの場合。以下のような設問があったとします。

問1.線①「来美の足は言うことを聞かない」について、これは具体的 にどういうことか?文章中の言葉を使って説明しなさい。

このような場合、答えを作る上での条件は2つで、1つ目は「どういうことか?」と問われているので文末を「~こと。」にすること。2つ目は「具体的に」「文章中の言葉を使って」とあるので内容を文章中の言葉を使って具体的に書くことです。

ただ、この場合は内容を具体的に書こうと思ったら、自然と文章中の言葉を使うことにはなるでしょうから、条件の1つ目がより気を付けるポイントです。実際にこの手の問題を採点していると、こういった文末の答え方が合っていない子がたくさんいます。そして、内容面が合っていても、文末が合っていないことで、△や×となってしまい、本来もらえていたはずの点数から数点マイナスになってしまいます。

ですから、こういった場合は解いている時にどういうことか?」のように大事な部分に線を引いたり、〇をつけたりして意識化することが大切です。ちなみにこのような作業が自然とできている子は当然ながら、上記のようなマイナスをもらうことは少ないですし、国語に限らずどの教科でも成績が良いです。国語だけ大事なところに線を引いて、その他の教科では引かないなんて子はほぼいないですからね。

逆に、私の今までの経験上、このような書き込みを全くしない子で、成績が優秀だったという子は残念ながら一人もいません

 

アドバイスを実行できる子とできない子

一方、こういったアドバイスをしても、それをなかなか行動に移さない子も多いです。私の感覚としては、我々がこのように有効な勉強方法や取り組むべき内容をアドバイスしたときに、それを言われた通りやる子は全体の1~2割ほどです(もちろんアドバイスする側の影響力によって多少変わるとは思いますが)。さらに、それを継続させる子はその中の1~2割です。つまり、先生や講師からのアドバイスを継続させる子はアドバスを受けた子全体のたった数%なので、結果としてこういったことがコツコツと出来る子は成績が大きく伸びたり、高い成績がキープできたりするわけです。

中1であれば、フォルテでも学校を先取りして英語の学習を進めています。それがbe動詞の文であれ、一般動詞の文であれ、そこで日本文を英文にする上での基本として、主語と動詞にしっかり線が引けているかどうか。また、疑問文に対する代名詞(I / you / he / she / it など)を選ぶ問題では、疑問文の主語に線が引けているかどうか。こういった部分からその子の英語への理解度やテストで点数を取ることへの意欲を読み取ることができます。普段の授業中の様子や先日の模擬試験の結果(自己採点ベース)でも、早くもこの意識の違いから同じクラス内でも差が出始めています。

保護者の方にも、お子様のテストの点数や正答率だけでなく、このような書き込みにも注目していただきたいです。特になかなか演習で正解が出来なかったり、同じようなミスをくり返したりしている場合は、こういった書き込みが出来ていない、または自分自身がどういったミスをしやすいのかが自覚出ていない場合が多いです。

 

書き込みは見直しや解き直しにも役立つ

これまで紹介したように、問題用紙に書き込みを行いながら解くことで、ミスを減らすことはできます。さらに、選択問題で自分が選んだ選択肢の根拠や書き抜き問題での書き抜き箇所に書き込みをしておくことで、見直しや解き直しをするときにも役立ちます

同じ間違いでも、根拠としている箇所自体が違っていたのか、根拠としている箇所自体はあっていたのに答え方や別の次元のミスがったのかでは、解き直しのやり方や次回への意識の持っていき方を変わります。

ということで、今回は問題用紙への書き込みについてでした。これは普段やっていないのにテストの時だけやっても当然意味はないです。普段の演習問題を解くときから実践していきましょう。

今回は以上です。ではまた!

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フォルテ生が英語に強い理由

こんにちは。フォルテの文系担当の上村です。

今回は、フォルテ生(中学生)の英語についてです。

 

フォルテ生は英語に強い!

まずはフォルテ生は安定して英語に強いです。実際に3月に受けた全県チャレンジ模試では、中2・中3ともに塾内の偏差値平均は57~58です。フォルテのように上位校合格専門ではなく、また入塾テストを実施していない塾では、入塾時の偏差値が30~40台の子もざらにいますし、実際に受験する高校も地域の公立トップ校を受ける子がいる一方で、偏差値50前後の中堅校を受ける子まで様々です。

ですので、これは入塾後にフォルテ生がかなり頑張って伸びていると言えます(例年、入塾後に模試偏差値は5教科総合でも10前後は伸びます)。特に適語選択(空欄に当てはまる語句を選ぶ問題)と語順整序(並びかえ問題)は以下のように受験者全体の正答率に比べて、フォルテ生の正答率は大きく上回っています。(2023年3月の全県チャレンジの結果より)

また、入試についても以下のようにフォルテ生は県全体と比べても合格者平均を大きく上回っています。この春の卒業生の中には、中1の夏に入塾した時にはthisとthatの違いも分かっていませんでしたが、入試本番では70点を超える点数を取った子もいました。

 

フォルテ生が英語に強い理由

では、なぜフォルテ生が英語に強いのか?その理由を3つご紹介します。

理由①毎日英語

フォルテでは、中学生への宿題として「毎日英語」というプリントを毎回課しています。ここでは、既習内容の文法をランダムに出題しています。私自身、前職の大手塾の時代は会社の定めるカリキュラムに沿った宿題を出していましたので、基本はその日の授業内容のみの演習問題でした。しかし、そういった宿題ばかりだとそれ以前の内容をどうしても子どもたちは忘れてしまいます。そこで前回内容の復習は必要最低限にして、前述のとおり既習内容を多く出題するようにしました。

また、宿題を集めてこちらで出来を確認し、間違えた問題に関しては類題を手書きで出題するようにもしています。このフィードバックに対して子どもたちは自分の間違いを意識しながらそれに取り組みます。

 

理由②授業時の小テスト

フォルテでは、英語の授業冒頭で小テストを行います。そこでも「毎日英語」同様に前回の復習問題だけでなく、それ以前の既習内容も多く出題しています。そして、設定した合格点に達しなかった生徒は、小テストの類題の追試を必ず受けます。「毎日英語」同様、作成にかなりの手間はかかりますが、その分効果も抜群です。

また、必ずリスニング問題も出題しています。リスニングに関しては、短期間で集中してやるよりも、普段からコツコツと進める方がずっと効果があると思っています。

 

理由③豊富な読解問題

神奈川県入試の英語では後半の長文読解は配点が高く、上位校を狙う子はいかにここで点数を取ることが出来るかがカギです。

そこでフォルテでは、複数の塾用教材や入試対策教材を用いて、普段の授業から多くの読解問題に触れています。中3の夏以降は他県の入試問題も数多く扱います。

 

まとめ

このようにフォルテ生は、宿題の「毎日英語」、手間をかけて作られた小テスト、様々な出典の読解問題によって確かな力をつけています。だからこそ、模擬試験や入試本番でもしっかり結果が出せるのです。

今回は以上です。ではまた!

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誕生日企画始まりました!

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、今年度から始まったフォルテ生の誕生日企画についてです。

企画のきっかけ

まずこの企画のきっかけとしては、私自身の経験からです。それは、私は4月生まれなのですが、学生の頃に学年やクラスが新しくなって、友人ができたころにはすでに私の誕生日が過ぎていて、家族や数年来の友人以外からはあまり祝われないということが度々ありました(4月生まれあるあるです)。そこで、そういった4月生まれの子をお祝いする機会を作りたいと思ったのと、この企画を機に子どもたちがお互いの誕生日を知り、仲良くなってくれると良いなと思いました。

 

企画概要

企画の内容はシンプルで、各生徒が誕生日当日または次の通塾日に くじ を引いて、いるフォルテオリジナルグッズがその場で当たるというものです。

オリジナルグッズの例としては、オリジナル赤ボールペン(ブレン)、オリジナルシャーペン(2種類)、オリジナルクリアファイル(第3弾)、オリジナル缶バッジ、オリジナルコインケース、オリジナルボールペン(ユニボールワンF)、オリジナルキーホルダー(数種類)などなどです。実はこの企画でしか手に入らないグッズばかりです。

 

くじの様子

くじ にはアディダスのくつ箱をカスタマイズした手製のBOXを使います。

この中に くじ が入っています。

1つ引いて開くと、こうなります。

すると、その中身に応じてグッズがもらえます。

 

実際の結果

今日(4月12日)時点で、さっそく2名がくじを引いたところ、二人ともクリアファイルでした!フォルテ生の皆さんは自分の誕生日が来るのを楽しみにしていてくださいね。

今回は以上です。ではまた!

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