時事問題対策・注目ニュース(2019年4月)

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

フォルテでは、塾内でのお便り(フォルテレポート)に毎号、文系担当の上村が注目したニュースについて書くコーナーがあります。しかし、紙面のスペースの関係上、本来書きたい内容を大幅にカットして掲載しています。なので加筆版(完全版)をこちらに載せたいと思います。

特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますので、中学生は意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今回、取り上げる4月のニュースは「新元号決定」です。

 

新元号決定

5月1日からの新元号が「令和(れいわ)」と発表されました。「令」の字は書く時には「」でも「令」でも良いです。この「令和」は日本最初の元号である飛鳥時代の「大化(645~650年)」から248番目の元号です。ちなみに「和」の字がつく元号は今回が20個目とのことです。

 

新元号の出典

この「令和」は、奈良時代に編纂された日本最古の和歌集である「万葉集」の中の歌がもととなってつけられた言葉です。今回のように、国書(日本の書物)から元号が名付けられるのは初めてのことです。今までの元号は基本的には中国の古典(昔の書物)から名付けられていました。今回、元号のもととなった歌が収録されている『万葉集』は今から1300年ほど前に編纂(へんさん)され、4000首以上の歌が収録されています。しかも、その歌は天皇や貴族のものから一般庶民(農民や防人など)のものまで幅広いのが大きな特徴となっています。安倍首相も出典となった『万葉集』については、「幅広い階層の人が読んだ歌が収められており、豊かな文化と伝統を象徴している国書である」と述べています。以下に具体的な『万葉集』五巻に収録された梅の花の歌(三十二首)の序文を挙げます。

初春のにして、氣淑く風ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す。

これを現代語訳すると、以下のようになります。

初春の良き月夜、空気は澄み風は和らぎ梅の花は美女が鏡の前で白粉を装うように花を開き蘭の花の香りは身を飾った衣に香りを移したような匂いである

安倍首相は談話でこの元号に込められた意味について、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」と述べています。また同時にこの元号に込められた思いとして「悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく、厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたい。」と述べています。

 

他の新元号候補

これは余談ですが、各メディアの報道によると、「令和」以外に政府が示した他の候補は「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」の5つであったとのことです。こう並べてみると、字面だけだと個人的には「令和」が一番良いのではないかと思いました。

 

その他の4月ニュース

このほか、4月の上旬はニュースが多かったですね。例えば、地域によっては現在進行形ですが「統一地方選挙」「ブラックホール撮影成功」「新紙幣の肖像画決定」「阿蘇山噴火」などなど。

それでは、このシリーズとしては、また来月お会いしましょう。

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