【中1生向け】はじめての定期テストについて

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、6月にはじめての定期テストを受ける中1生に向けた記事です。

中学校の定期テストとは

そもそも中学校の定期テストとは何でしょうか。近隣の中学校では、年間に3~4回定期テストがあります。今までの小学校でのテストと中学校の定期テストの違いはざっくりと言うと以下です。

小学校までのテストは、塾に通って先取りをしている子たちの多くは満点や満点に近い点数がとれていたと思います。一方、中学校のテストではなかなか満点はとれません。テストによっては学年で満点が一人もいないなんてこともざらです。

 

中学校の成績の付け方

中学校の成績(内申点)は、「定期テスト」のほか、「テスト前の提出物(ワークやノート)」「授業中の小テスト」などを3つの観点別(「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に取り組む態度」)に評価した上で総合的に算出されます。つまり、定期テストで高得点をとっていても、提出物に未提出があったり、その評価が低かったりすると好成績(高内申)をとることはできませんし、逆に提出物の評価が高くても、定期テストの点数が思わしくないとやはり好成績(高内申)をとることはできません。

ちなみに教科ごとの成績は5段階評価で、それが9教科なので合計45が分母となります。ここで勘違いしてはいけないのは、5段階評価中で3というのは平均的な成績ではないということです。その証拠に、県内最大級の模試業者のデータ(2023年度入試より)によると偏差値50(=平均的なレベルの高校)に合格している子の平均内申(中3時)は32~33です。これは1教科あたりに換算すると、だいたい3.6です。つまり、9教科全体で3と4がだいたい同じくらいある成績の子が平均レベルであると言えます。

 

定期テスト前に取り組むべきこと

試験範囲を把握する

各中学校では早ければテストの1か月前、遅くともテストの2週間ほど前に試験範囲が紙で配布されます。まずはその試験範囲を正確に把握しましょう。必要に応じて、教科書にメモをしたり、付箋を貼ったりすると良いでしょう。せっかく熱心に勉強しても、それがテストに出ない内容だったら、テストの点数にはつながりません。

 

勉強時間を確保する

定期テストの1か月前~3週間前を目安に、まずは勉強する時間を意識的に増やしましょう。効率の良さはあとからついてくるので、まずは物理的な勉強時間を増やすことが大切です

 

提出物に余裕を持って取り組む

多くの学校では、定期テストのタイミングで教科書準拠の問題集(ワーク)や授業中にとるノートや授業配布のプリントの提出が課されます。これらは、まずは期限通りに提出することが大切です。提出が1日でも遅れた場合、それだけで評価が大きく下がってしまいます。また、提出の範囲となっている内容は、テスト範囲と重なっていることが多いので、こういった提出物にしっかりと取り組むことは、定期テストで高得点を取ることにもつながりますし、先生によってはワークとほぼ同じ問題を出題するという場合もあります。実際に、定期テストで高得点を取っている子の多くは、ワークを1度だけでなく、1度解いて間違えた問題を中心に2度3度と解いた上でテストに臨んでいます。そのためには、1度目を解くタイミングが大切です。提出期限の1週間前には1度目が解き終わっている状態にしましょう

 

提出物に工夫をこらす

ノートやプリントなどの提出物は、それらの内容・工夫によっても評価が大きく分かれます。ノートであれば、先生が黒板に書いた内容が書かれていることは当然として、それに加えて先生が口頭のみで言ったことや自分で調べたことを書き加えていると評価が高くなりやすいです。プリントに自分の意見や考えを書くときにも、誰にでも書ける内容ではなく、自分ならではの見方や切り口があると評価は高まります。また、担当の先生によってはお手本となる例や具体的にどのようなことをしたら高い評価を得られるかを年度初めにプリントなどで配ってくれていることもあります。

 

教科書や資料集を見直す

普段は学校に教科書を置きっぱなしにしている子も多いと思いますが、テスト前には教科書を必ず持ち帰りましょう。また、社会や国語は教科書だけでなく資料集や便覧から資料やデータが出題されることも多いので、これらも忘れずに持ち帰って、テスト勉強に役立てましょう。

 

テスト前はインプットだけでなくアウトプットを意識する

教科書やノート・プリントを見返すことだけでは、定期テストで高得点を取ることは難しいです。このような知識を頭に入れる作業(=インプット)だけでなく、それを問題演習やテストで確認する作業(=アウトプット)を意識的に取り入れましょう。漢字や英単語であれば、自分自身で範囲のものを何も見ずに書ける状態になっているかのテストをすべきです。

 

最後に

神奈川県の高校入試制度では、中1の成績は高校入試には使われません。なので、極端な言い方をすると中1のうちは失敗できます(もちろん中1から好成績がとれるに越したことはないですが)。最初から定期テストの勉強が上手くいって満足できる成果を出せる子は少ないです。なので、実際にテストを経験して、そのあとに「今回のテスト勉強は何が良かったか?何が悪かったか?」などを考えて、よりよいテスト勉強の仕方を身につけていきましょう。

今回は以上です。ではまた!

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