2025年度神奈川公立入試「社会」全問解説

こんにちは、文系担当の上村です。

今回は、先日行われた2025年度(令和7年度)の神奈川県入試「社会」を全問解説します。

関連記事①「2024年度全問解説」

関連記事②「2023年度全問解説」

関連記事③「2022年度全問解説」

問題全体の形式と難易度

まず全体としては大問7つの計34問の構成(昨年度と同じ)ですべて記号選択になります。その中でも選択肢が6つある問題が8問、8つある問題が3つということで、これらはおのずと正答率は低くなるでしょう。

昨年は正答率が40%を下回る問題が5問、そのうち30%を下回る問題が2問でした。今回はそのような正答率が30%を下回る問題は1問あるかないかというところでしょうか。

全体の平均点としては、昨年の平均54.8点と同等か、もしくはほんの少しだけ上がって55~56点くらいかなと個人的に予想しています(フォルテ生の自己採点ベースでは昨年比で7点ほど上がっていましたが、これは昨年度の生徒との実力差や今年度のこちらの取り組みが奏功した結果と思っているため問題の難易度自体はあまり変わっていないと判断しています)。

 

問題ごとの解説□1

(ア)について。これはヨーロッパの西岸海洋性気候(特にイギリスのロンドンやフランスのパリが有名!)に関する問題です。西岸海洋性気候は「暖流である北大西洋海流とその上空に吹く偏西風の影響」で「高緯度のわりに温暖である」ことが特徴です。なので答えは4です。

(イ)について。これはド基礎ですね。以下のような書き込みができればよいので答えは4です。

(ウ)について。まずXはA~G国の輸出額の合計に注目すると、Bが圧倒的に高いことがわかり、それぞれの輸出額1位の品目の割合を見てBの機械類(21.0%)よりも3~4倍近く高くないと上回らないので計算せずとも「正」とわかります。一方、Yについてはモノカルチャー経済とは、「国の収入の大半を、特定の農作物や鉱産資源の輸出に依存している状態」のため、機械類の割合が高いCはこれに当たりませんの「誤」となり、答えは2です。

(エ)について。公用語が同じ国を色分けしたのが(イ)で示した略地図です。これはヨーロッパ諸国が各地を植民地支配していた時代の名残なので、支配していた国がヨーロッパの国(F=スペイン)になっている3を選びます。

(オ)について。まず大前提として、時差は各都市の「経度の差÷15」で求められます。その際に東経同士や西経同士なら経度の数字を引き算、東経と西経ならば足し算します。そして、今回はLさんの東京と他の選択肢の都市(ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス)を比べると、東京(東経135度←日本の標準時子午線)が最も時刻が早く、そこからロンドン(東経・西経0度)が日本と時差9時間、ニューヨーク(西経75度)が日本との時差14時間、ロサンゼルス(西経120度)が日本との時差17時間をわかります。なので、ロンドンは21時、ニューヨークは16時、ロサンゼルスは13時となるため、答えは5です。

今年も世界地理は易しめなので、上位校を目指す子たちは全問正解したいですね。時差は演習量が不足しがち(全国的に出題される都道府県がそこまで多くないため)だと思うので、意識して演習量を確保したいですね。

 

問題ごとの解説□2

(ア)について。日本の気候で雨温図の読み取りです。わかりやすいのは中央高地の気候の松本市と瀬戸内の気候の岡山市でしょう。まず松本市は「年間を通して降水量が少なく、年間の気温差が大きい(標高が高いため1月の気温が大体0度になると覚えておくとよい!)」のが特徴なのでC、次の岡山市は瀬戸内の気候で「年間を通して降水量が少ない」ことに加えて、3つの都市の中では最も緯度が低い(=赤道に近い)ので気温が高いと判断してA。残りの仙台は太平洋側の気候なので「夏に降水量が多い」ためBです。なので答えは5です。

(イ)について。ここは日本の周りの海流に関する問題なので、以下を覚えておきましょう。なので、答えは3です。また、東北地方の太平洋沖は親潮と黒潮がぶつかる地点(=潮目or潮境)で良い漁場として知られています。

(ウ)について。産業構造の割合とのことで大前提としては「都市部ほど第3次産業の割合が高い」ということなので、仙台市がDだとすぐわかります。残った大和町と石巻市ですが、資料の2から石巻市は漁業がさかんで第1次産業の割合が高い、大和町は工業がさかんで第2次産業の割合が高いと読み取れるので1が正解です。

(エ)について。Xは津波による浸水に標高は関連が深いと判断して「正」。Yは資料3中で主な宅地被災箇所として見られるのは仙台駅の西側なので「誤」。Zは過去の被災状況から今後の対策を立てることは有効だと考えて「正」となり、答えは3です。

(オ)について。まずは「う」の「非営利組織(=NPO)」は主に国内を中心に活動する組織で、一方で「非政府組織(=NGO)」は国境なき医師団やアムネスティインターナショナルのような国際的に活動する組織です。また「え」については、政令指定都市とは「人口が50万人以上で、一部で都道府県と同様の権限が認められる都市」のことで、以下を見ると分かりますが東北地方は仙台市のみなので適する語句としては県庁所在地を選びます。なので正解は4です。

ここも難易度は高い問題はあまりないと思います。(エ)のような問題は、他県の入試問題でもときどき見ますので、上位層は「全国入試問題正解」を活用して他県の入試問題にも積極的に挑戦しましょう。

 

問題ごとの解説□3

(ア)について。ここは単純な時代判別です。Ⅰは「大和政権」とあるので古墳時代、Ⅱは「奴国」「金印」とあるので弥生時代(1世紀)、Ⅲは「邪馬台国」「卑弥呼」とあるので弥生時代(3世紀)なので、Ⅱ→Ⅲ→Ⅰとなり4が正解です。

(イ)について。ここは中国や朝鮮から日本にやってきた人についてなので、1が正解です。また、2は「東大寺南大門」とあるので鎌倉時代の内容、3は「観阿弥・世阿弥」「能」とあるので室町時代の内容、4は「活版印刷術」とあるので室町時代以降の内容と判断します。ちなみに「活版印刷術」とは、大航海時代の15世紀中ごろに発明され、それによって聖書の印刷が可能になり、キリスト教の布教に大いに役立ちました。火薬・羅針盤と並んで、ルネサンス期の3大発明と言われています。

(ウ)について。「あ」は「明との戦い」とあるので室町時代の海賊である「倭寇」を選びます。「足軽」とは鎌倉時代~江戸時代にかけての歩兵のことなので関係ないです。また、「い」は勘合貿易(日明貿易)を行った人物なので室町幕府の3代将軍・足利義満を選ぶため、答えは6です。

(エ)について。いわゆる鎖国についてです。基本的には幕府が管理する長崎で清とオランダを相手に貿易を行っていたのですが、それ以外に3つの例外がありました。その1つで「松前藩がアイヌ民族との交易を行った」ということを踏まえて1が正解です。ただ、その交易がアイヌ民族にとって不満の出る物だったため、1669年に首長シャクシャインによる反乱(=シャクシャインの乱)が起こったことも覚えておきましょう。また、他にも鎖国の例外としては「対馬藩が朝鮮と貿易を行い、江戸幕府の将軍の代替わりごとに朝鮮から朝鮮通信使がやってきたこと」や「薩摩藩が琉球藩と貿易を行い、江戸幕府の将軍の代替わりごとに琉球王国から慶賀使がやってきたこと」も覚えておきましょう。ちなみに2の日本に鉄砲が伝来したのは1543年に種子島なので16世紀の出来事、3の平清盛が日宋貿易を行ったのは現在の兵庫の港で12世紀後半の出来事、4の大塩平八郎の乱は1837年に大阪で起きたので19世紀の出来事です。

(オ)について。aは唐人屋敷が長崎に、オランダ商館が長崎の出島に置かれたことを踏まえて正しいと判断しましょう。またbはメモの内容と矛盾しますね。cはメモにも登場するシーボルトが鳴滝塾で日本人の医師を育成していたことを踏まえて正しいと判断しましょう。dは「上方の文化」とあり、上方とは大阪や京都を指すので今回は関係ないですね。なので正解は2です。

ここは(エ)は設問をしっかりと読んだ上で解けるかどうか、(オ)は基礎的な知識を持った上でそれを資料やメモの内容に落とし込めるかで差が生まれそうです。

 

問題ごとの解説□4

(ア)について。「あ」は幕末(=江戸時代)の出来事なので「打ちこわし」を選びます。「米騒動」は、1918年にシベリア出兵を見越した商人による米の買い占めが起こり、米価が急騰したことをきっかけに起こった出来事なので時代が合いません。「い」は直後に「テレビが普及」とあり、テレビ放送が開始されたのが1953年なのでそれ以降とわかるので「高度経済成長」を選び、答えは4です。また、高度経済成長期には「三種の神器(白黒テレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫)」と「3C(カラーテレビ・クーラー・自動車)」が普及したことはおさえておきましょう。ちなみに大戦景気は第一次世界大戦中(1914~1918年)に日本が貿易黒字の状態で起こった好景気です。

(イ)について。ここは幕末ということで開国後の状況を表している2が正解です。1は「全国水平社」は1922年に結成された部落民による組織で大正時代。3は「社会主義の思想の影響」は産業革命が起こったあと(=明治時代)やロシア革命(=大正時代)が関連事項となります。4は「地租改正」は明治初期の1873年に行われた税制改革です。

(ウ)について。Xは明治初期の文明開化のころに西洋の思想を紹介したのは福沢諭吉と中江兆民でしたので「正」と判断します。福沢諭吉の『学問のすすめ』での有名な一節「天は人の上に人を造らず」はまさに平等権に関連する思想ですね。Yは憲政会(加藤高明内閣が有名!)が政権を握るのは大正時代なので「誤」となり、2が正解となります。

(エ)について。ここではⅠ~Ⅲの並び替え問題ととらえて解きましょう。まずⅠのソ連の対日参戦は、原爆投下後の1945年8月8日にソ連が日本に宣戦布告し、9日に侵攻します。Ⅱの東京大空襲は1945年3月10日です。Ⅲの日本がインドシナ半島に侵攻したのは日ソ中立条約が結ばれたあとの1941年7月です。なのでⅢ→Ⅱ→Ⅰとなり、答えは6です。

(オ)について。戦後のGHQによる民主化政策なので、農地改革を表している3を選びます。1の官営工場の払い下げは明治時代の半ばからのことです。2は1925年に出された普通選挙法についてです。4は1872年に出された学制についてです。

そもそも高校入試では年代暗記すれば解ける近代以降の並び替えは正答率が低いので、(エ)は正答率が低いでしょう(個人的にそこまで難しいとは思いませんが)。

 

問題ごとの解説□5

(ア)について。ここは経済に関する問題で正解は3です。例えば医療保険では基本的な自己負担が3割となります。また、1は売り手と買い手が同意した時点が契約の成立するため✕。2は定められているのは最低賃金なので✕。4は所得税ではなく消費税なので✕。

(イ)について。Xは企業同士の競争を促すための法律が独占禁止法なので「誤」。Yは「円が売られる」=「円の需要が下がる」ことなので商品でいうと価格は下がります。なので円の形が下がる円安なので「誤」です。Zは鉄道やバスの運賃は公共料金の一種で、政府(国)や地方公共団体が管理しているので「誤」となり、答えは8です。

(ウ)について。大企業と中小企業の簡単な比較は↓なので、1が正解です。2は個人企業である農家や商店も私企業に当たります。3は株式会社が倒産した場合、株主は出資金のみ失い、その他の責任を負う必要はありません。4は銀行などの金融機関を通してお金を借りることは間接金融です。直接金融の例としては、株式を発行することで資金を得るなどです。

(エ)について。国債は歳入の不足を補うために政府が発行するのでXが正しいです。また、国債費とは「政府の借金やその利子の返済にかかる費用」なので、日本銀行が国債を売り買いしたところで影響はありません。また、日本銀行は国債を売り買いする(=公開市場操作)によって景気を調整します。

(オ)について。ここでは「キャッシュレス決済」がレポートを参照すると「クレジットカード決済」「二次元コード・バーコード決済」「電子マネー決済」を指しているので、それらの合計がすべての世代で70%を超えているため2が正解です。この場合、「キャッシュレス決済」以外の「現金」「その他」の合計を計算する方が楽なので、この2つの項目の合計がすべての世代に出30%未満になっていることを確認しましょう。1は「現金で支払いたい」の割合は60~69歳が50~59歳よりも低いので×。3は「キャッシュレス決済」のうち「二次元コード・バーコード」が最も高いのは18~29歳のみで、その他の世代は「クレジットカード」が最も高いので×。4は「キャッシュレス決済」にあたる項目の合計が最も高い歯60~69歳なので✕。

経済分野では、為替相場や金融政策・財政政策を苦手とする子が多いと思うので、(イ)と(エ)の正答率が少し低くなるかもしれませんね。

 

問題ごとの解説□6

(ア)について。aは第二次世界大戦中に枢軸国と呼ばれた国は日本・ドイツ・イタリアなので、表中に3か国すべて含まれているので×です。また第二次世界大戦中にアメリカ・イギリス・フランス・カナダ・中国・ソ連などは連合国と呼ばれました。bは国連の安全保障理事会の常任理事国はアメリカ・フランス・ロシア・中国・イギリス(覚え方=アフロ注意!)で表中にアメリカ・イギリス・フランスが含まれているので〇です。cは人口一人当たりのODA実績は「ODA実績÷人口」で求めることができ、これを計算するとドイツが最も大きいとわかります(ここは実際に筆算等で計算せずとも判断できた子も多いと思います)。dは表中でのEU加盟国はイタリア・ドイツ・フランスの3か国でその合計は58,300(百万ドル)に対して、アメリカは60,522(百万ドル)なので✕です。なので答えは4です。

(イ)について。Xは、法律案の提出ができるのは内閣と国会議員なので「正」です。Yは、国務大臣は「過半数が国会議員から選ばれる」となっているので「誤」です。Zは、衆議院で内閣不信任決議が可決された場合、内閣は「総辞職する」か「10日以内に衆議院を解散させる」かを選ばなければならないので「誤」です。なので答えは4です。

(ウ)について。経済活動の自由は、「職業選択の自由」「居住・移転の自由」「財産権」などを指すので1が正解です。2は、「プライバシーの権利」は日本国憲法に記載されていない新しい人権の1つなので✕。ちなみにプライバシーの権利に関連した法律・制度としては個人情報保護法(個人情報保護制度)を覚えておきましょう。また他にも新しい人権としては「環境権」「知る権利」「自己決定権」があります。

(エ)について。「核拡散防止条約」は、核保有国(アメリカ・フランス・ロシア・中国・イギリス)以外の国が新たに核兵器を保有することを禁止した条約です。ちなみに核保有国の5か国は国連の安全保障理事会の常任理事国と同じです。また、「非核三原則」とは日本の各兵器に対するスタンスで「(核兵器を)持たず、作らず、持ち込ませず」です。これは佐藤栄作首相が発表したもので、ノーベル平和賞を受賞しました。なので答えは2です。

(オ)について。対立から合意に至るまでの「効率」と「公正」についてです。「効率」とは「無駄がないか(=無駄を省く)」という観点で、「公正」とは「一部に人が不当に扱われていないか」という観点です。なので答えは2です。

 

 

問題ごとの解説□7

(ア)について。西アジアの乾燥帯の人々の暮らしなので、イスラム教徒が多いことを踏まえて「袖や丈が長い薄手の衣服」や乾燥帯なので「遊牧」というキーワードから1を選びます。2は南アメリカ州のアンデス山脈の高地、3は東南アジアの熱帯地域、4は冷帯・寒帯地域のものです。

(イ)について。Xは、表中のサウジアラビア・アラブ首長国連邦・クウェートがいずれも西アジアの国のため、その他の国及び地域の数値に注目すると、合計の1割程度だと分かるので「誤」です。Yは、「第四次中東戦争→石油価格の高騰→国内が混乱(=1973年石油危機)」のことを指しているので「正」となり、3が正解です。

(ウ)について。Xは、「条約の締結」は内閣の仕事で、「条約の承認」は国会の仕事なので「誤」です。Yは、1989年に締結された子どもの権利条約(児童の権利条約)を指しているので「正」となり、3が答えです。

(エ)について。aは、2003年のイラク戦争があるので×。bは、冷戦の終結宣言が1989年のマルタ会談で、資料2を参照するとその前には1979年に「ソ連が、アフガニスタンへ侵攻した」があり、そのあとには2001年に「アメリカ合衆国が、アフガニスタンを攻撃した」となるので〇。cは、シリアでの難民発生の原因は、シリア国内で民主化を求める国民と政府の間で内戦が起こっていることなので✕。dは、資料3を参照すると「日本が受け入れている難民の総数に占めるアフガニスタンからの割合」は12%(2021年)→72.7%(2022年)→78.2%(2023年)と上がり続けているので〇。eは、PKO協力法が制定されたのは1992年になので✕。なので答えは5です。また、難民に関連して国連の機関である国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は覚えておきましょう。

(エ)は資料の読み取りだけでなく、現代の出来事の年代暗記や時事的な知識も求められるため正答率は低くなるかもしれませんね。

 

まとめ

今年も上位層は、地理は極力ノーミスで切り抜けたいところです。また、様々な出題内容や形式に対応するために全国入試問題正解を活用することをオススメします。

また歴史~公民にかけては、ある程度の年代暗記が有効です。なので教科書の太字レベルの用語は名前と内容だけでなく年代もセットで覚えるようにしましょう。そうしないと対応できない問題が数問ありました。

また、例年同様割合の計算を求められる問題も数問あったので、式を立てて素早く正確に計算ができること、また選択肢によっては計算せずとも正誤が判断できるようになることが求められます。ここは過去問や入試に似せた模試形式の問題を通してコツをつかみましょう。

※本記事を作成するにあたって吉野先生のツイートを参考にさせていただきました。ありがとうございます。

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

【中1生向け】はじめての定期テストについて

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、6月にはじめての定期テストを受ける中1生に向けた記事です。

中学校の定期テストとは

そもそも中学校の定期テストとは何でしょうか。近隣の中学校では、年間に3~4回定期テストがあります。今までの小学校でのテストと中学校の定期テストの違いはざっくりと言うと以下です。

小学校までのテストは、塾に通って先取りをしている子たちの多くは満点や満点に近い点数がとれていたと思います。一方、中学校のテストではなかなか満点はとれません。テストによっては学年で満点が一人もいないなんてこともざらです。

 

中学校の成績の付け方

中学校の成績(内申点)は、「定期テスト」のほか、「テスト前の提出物(ワークやノート)」「授業中の小テスト」などを3つの観点別(「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に取り組む態度」)に評価した上で総合的に算出されます。つまり、定期テストで高得点をとっていても、提出物に未提出があったり、その評価が低かったりすると好成績(高内申)をとることはできませんし、逆に提出物の評価が高くても、定期テストの点数が思わしくないとやはり好成績(高内申)をとることはできません。

ちなみに教科ごとの成績は5段階評価で、それが9教科なので合計45が分母となります。ここで勘違いしてはいけないのは、5段階評価中で3というのは平均的な成績ではないということです。その証拠に、県内最大級の模試業者のデータ(2023年度入試より)によると偏差値50(=平均的なレベルの高校)に合格している子の平均内申(中3時)は32~33です。これは1教科あたりに換算すると、だいたい3.6です。つまり、9教科全体で3と4がだいたい同じくらいある成績の子が平均レベルであると言えます。

 

定期テスト前に取り組むべきこと

試験範囲を把握する

各中学校では早ければテストの1か月前、遅くともテストの2週間ほど前に試験範囲が紙で配布されます。まずはその試験範囲を正確に把握しましょう。必要に応じて、教科書にメモをしたり、付箋を貼ったりすると良いでしょう。せっかく熱心に勉強しても、それがテストに出ない内容だったら、テストの点数にはつながりません。

 

勉強時間を確保する

定期テストの1か月前~3週間前を目安に、まずは勉強する時間を意識的に増やしましょう。効率の良さはあとからついてくるので、まずは物理的な勉強時間を増やすことが大切です

 

提出物に余裕を持って取り組む

多くの学校では、定期テストのタイミングで教科書準拠の問題集(ワーク)や授業中にとるノートや授業配布のプリントの提出が課されます。これらは、まずは期限通りに提出することが大切です。提出が1日でも遅れた場合、それだけで評価が大きく下がってしまいます。また、提出の範囲となっている内容は、テスト範囲と重なっていることが多いので、こういった提出物にしっかりと取り組むことは、定期テストで高得点を取ることにもつながりますし、先生によってはワークとほぼ同じ問題を出題するという場合もあります。実際に、定期テストで高得点を取っている子の多くは、ワークを1度だけでなく、1度解いて間違えた問題を中心に2度3度と解いた上でテストに臨んでいます。そのためには、1度目を解くタイミングが大切です。提出期限の1週間前には1度目が解き終わっている状態にしましょう

 

提出物に工夫をこらす

ノートやプリントなどの提出物は、それらの内容・工夫によっても評価が大きく分かれます。ノートであれば、先生が黒板に書いた内容が書かれていることは当然として、それに加えて先生が口頭のみで言ったことや自分で調べたことを書き加えていると評価が高くなりやすいです。プリントに自分の意見や考えを書くときにも、誰にでも書ける内容ではなく、自分ならではの見方や切り口があると評価は高まります。また、担当の先生によってはお手本となる例や具体的にどのようなことをしたら高い評価を得られるかを年度初めにプリントなどで配ってくれていることもあります。

 

教科書や資料集を見直す

普段は学校に教科書を置きっぱなしにしている子も多いと思いますが、テスト前には教科書を必ず持ち帰りましょう。また、社会や国語は教科書だけでなく資料集や便覧から資料やデータが出題されることも多いので、これらも忘れずに持ち帰って、テスト勉強に役立てましょう。

 

テスト前はインプットだけでなくアウトプットを意識する

教科書やノート・プリントを見返すことだけでは、定期テストで高得点を取ることは難しいです。このような知識を頭に入れる作業(=インプット)だけでなく、それを問題演習やテストで確認する作業(=アウトプット)を意識的に取り入れましょう。漢字や英単語であれば、自分自身で範囲のものを何も見ずに書ける状態になっているかのテストをすべきです。

 

最後に

神奈川県の高校入試制度では、中1の成績は高校入試には使われません。なので、極端な言い方をすると中1のうちは失敗できます(もちろん中1から好成績がとれるに越したことはないですが)。最初から定期テストの勉強が上手くいって満足できる成果を出せる子は少ないです。なので、実際にテストを経験して、そのあとに「今回のテスト勉強は何が良かったか?何が悪かったか?」などを考えて、よりよいテスト勉強の仕方を身につけていきましょう。

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

フォルテの日常⑧~顕著に伸びる子の特徴~

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、フォルテ生の中でも特に実力や成績の伸びが大きい子たちの特徴についてです。

フォルテ生の平均的な伸び

入試結果や中3(卒業生)関連の記事では折に触れて紹介していることですが、フォルテでは普段から授業・宿題・テスト対策・補習など基本的に全員に対して実施するものを、子どもたちがキチンとこなすことである程度は学力が伸びるようなしくみを作っています。

その証拠に、入塾時から中3の1月にかけての模擬試験における学年全体の偏差値の伸びは、例年10~12くらいになります。手前味噌ながら、学年全体でこれだけ伸びている塾もなかなかないでしょう

ただ、このような結果を出すまでの過程は子どもたちにとって決して楽なものではありません。しっかりとした学習内容に加えて、それなりに勉強量・勉強時間をこなしているからこそ出ている結果です。そういう意味では、フォルテは他塾よりも「厳しい」塾なのかもしれません。

ですから、新規の方が体験授業を受ける時には、事前面談でその旨を必ずお伝えします。それでも、こういったフォルテの勉強量に結果としてついていけない子が残念ながら年に1~2名います。そこでは、本人の意思や保護者の方の考えもよくうかがった上で、もうひと頑張りを促すこともあれば、「もう少し緩い塾の方が本人に向いているかもしれません。」と正直にお伝えすることもあります(そこは入塾時にミスマッチを見抜けなかったこちらにも非があると思います)。ただ、基本的には学年が上がるごとに求められる勉強量・時間が増えるので、そこで徐々についていけなくなってしまうこともあります。

 

顕著に伸びる子の特徴

このように学年全体として大きく伸びている中でも、特に顕著な伸びを見せる子が各学年に数名います。偏差値で言うと、入塾時から15~20くらい上がる子です。こういった子たちに共通する特徴をいくつか挙げます。

①宿題忘れがない。

②小テストでの不合格が少ない。

③遅刻・欠席が少ない。

④他の子がやらないときにやる(=勉強時間が多い)。

⑤他の子よりも量をこなす(=勉強量が多い)。

①~③はフォルテに限らず、どの塾においても成績が大きく伸びる子の最低条件だと思います。①と②は内容面で関連が深く、これらがしっかりしている子は授業内容が定着します。③に関して前職の大手塾時代でも例外なくそうでした。何かと欠席が多かったり、サボり癖や逃げ癖があったりする子はまず基礎的な学力が定着しにくいですし、努力もなかなか継続しません。その結果、相対的に見て大きくは伸びません。

ですから、フォルテでは体験授業前に事前面談で必ず「体調不良やどうしても仕方がない理由以外では、安易に休ませないでください。」と保護者の方にお伝えします(ただし、ここでは闇雲に無理をすることを推奨しているわけではないので、そのあたりの線引きや判断は本人・保護者の方にお任せします)。また、何かしらの理由で休んだとしても、その分を補うための努力をしてくれていれば問題ないのですが、そういう子は残念ながら多くありません。そして、フォルテでは欠席分の補習を別日に行うことも多いのですが、欠席者に対して個別にやると、どうしても正規の集団授業での良い雰囲気や集団授業だからこそ受ける刺激は出にくいですし、【授業→宿題→次の授業】のリズムも通常と異なってしまいます。

とはいえ、フォルテでも、習い事の関係でどうしても休みが多くなってしまう子もいます。ただし、そういった子たちでも、やるべきことをしっかりやっている子たちは例外なく伸びています。我々は、こういう子たちのことは全力で応援したいと思っています。

また、中学生で学校の内申点が伸び悩んでいる子も、①~③のどれかしらが出来ていないという場合がほとんどです。こういう子は、いくら模試の偏差値自体が伸びていても、学校の内申点が低いことによって進路選択の幅が狭まってしまいます。これは非常にもったいないことです。

④と⑤に関しては、そりゃそうだよなという感じでしょう。特に上位の高校に合格する子の多くは、最低限の宿題だけでなく、それに加えて自分の苦手を克服するため、自分の得意を伸ばすためにプラスαの勉強をしているものです。また、ここに「効率よく勉強する」というのを入れていないのは、ある程度の量や時間をこなさずに効率の良さを求めて勉強する子は総じて伸びにくいからです。確かに高い成績を安定して出すことができる子は、そうでない子に比べて効率の良い勉強の仕方を知っているかもしれません。しかし、それはあくまである程度の量や時間をこなすことで、効率の良い勉強の仕方を身につけたという方が正しいと思います。

これも以前から何度も書いていますが、「成績が伸び悩んでいる」「勉強の仕方がわからない」という子のほとんどは、正直勉強量が足りていません

この他、質の高い質問をする、模試の解き直しのクオリティが高いなども共通して言えるかもしれません。

 

身のまわりの子を真似してみよう

最後にフォルテ生にアドバイスを。まずは授業に休まず参加して、課されている最低限の宿題や課題を確実にこなしましょう。それが今の実力を伸ばす最も手っ取り早い方法です。

さらに、今回紹介したような顕著に伸びる子に近づくためにはどうすればよいか?もし身近に良いお手本となる子がいれば、まずはその子の行動を真似してみましょう

勉強でもスポーツでも芸術でも、「他の人の良い部分を真似てみる」、「自分に取り入れてみる」というのはとても有効です。そして、それを実践していく中で自分なりにアレンジしたり、ブラッシュアップしていけると最高ですね。

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

模擬試験の解き直しのポイント(理系教科)

こんにちは。フォルテの理系講師の佐々木です。

今回は前回の続きで模擬試験の解き直しの理系バージョンになります。文系教科を見ていない方はこちらからどうぞ。

 

解き直しのポイント【数学】

まず、ぱっと数学の解き直しを見た瞬間に、良い解き直しと悪い解き直しの最大のポイントは図や表が使われているかです。ダメな解き直しはたいてい文章と計算式でノートが覆われています。それに対して、良い解き直しは図や表を上手く活用しています。例えば、中1数学の後半で習う平面図形や空間図形などの図形の問題、中1数学の比例反比例や中2数学の一次関数、中3数学の二乗に比例する関数などの関数の問題では図が書いてあると断然理解しやすくなります。下図はその一例です。

さらに、解くためのポイントや数学の公式などが書いてあると、「このポイントに注意して解こう」とか「この公式を活用すれば解けるな」というように記憶に残りやすくなります。

また、中2の後半で習う確率の問題などは、ただやみくもに解くのではなく表や樹形図を書いて考えていけば解きやすくなります。

そして、残念な解き直しの典型としていちばんやってはいけないのが、計算問題のミスでの計算式の丸写しです。さすがにほぼいないとは思いますが、計算ミスをしたにも関わらずただ式を丸写ししても何も意味はありません。計算問題のミスにしても、符号のミス、+-×÷の計算ミス、分数の計算において単なる計算と方程式がごっちゃになっていて分母を消してしまう、など様々あります。計算ミスをしてしまったのはしょうがないですが、次に同じようなミスをしないようにするという意識をもっていないと、いずれ同じようなミスで点数を落とすことになるので注意が必要です。

また、数学は似たような問題が出題されることが多いため、出来なかった問題を解き直しをして出来るようにしていくことで、着実に力がついていきます。

上記の内容をまとめると、

①ただ単に計算式を書いたりするだけではなく、図や表を活用する。

②問題を解く際のポイントや必要な公式を書いておく。

③計算ミスに関してはどのようなミスをして間違えてしまったのかを明らかにし、同じミスをしないように細心の注意をする。

 

解き直しのポイント【理科】

理科に関しては、社会と被りますが、問われている内容の周辺知識まで広げる必要があります。例えば中1化学の問題で以下のような4択の問題が出てきたとします。

問題.酸素を発生させる方法を次の①~④の中から選びなさい。

  1. 石灰石や貝殻にうすい塩酸を加える。
  2. 塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜて加熱する。
  3. 亜鉛や鉄にうすい塩酸を加える。
  4. 二酸化マンガンにうすい過酸化水素水(オキシドール)を加える。

もし、今回は「酸素」なので④が正解となりますが、この問題について最低限やって欲しいことは、①は二酸化炭素、②はアンモニア、③は水素が発生させる方法であるという知識は確認しておきましょう。また、アンモニアがどういう気体かを忘れていたら、アンモニアについて教科書等で調べましょう。

例えば、アンモニアは無色で刺激臭の気体であり、空気より軽く水に溶けやすいので上方置換法で集める。また、有毒で水溶液はアルカリ性を示し、緑色のBTB溶液を青色に変える。

以上のように選択肢を全て見て必要な知識とその周辺知識まで広げられると良いです。なぜなら、今回は酸素に関して知っていれば解けましたが、次の時に他の気体について問われたら、他の気体に関しても理解していないと解けません。すると、前回は偶然知っている知識が問われたから答えられただけになります。模試のたびにこのように周辺知識に対して覚えなおしていくことで、抜け漏れがなくなり、点数が上がっていきます。

そして、数学と被りますが、図や表を書いたり、授業で習った語呂合わせを書いたりすると記憶の定着に役立ちます。

また、理科は計算問題も出題されますが、出やすい計算問題はある程度絞られるため、模試に出てきた計算問題はしっかりと解き方を覚えていきましょう。特に化学や物理に比べ、生物や地学は計算問題はかなり限られるので、生物の蒸散の計算や地学の地震の計算などは模試前にしっかり復習しておくと良いでしょう。

上記の内容をまとめると、

①問題に対する答えだけではなく、周辺知識も書くようにする。

②図や表を書いたり、語呂合わせを書くことで記憶しやすくする。

③計算問題は解き方をしっかり覚える。

 

まとめ

模試の解き直しは各科目で違いはあるものの、一番重要なことは出来なかった問題を出来るようにすることです。それと、間違えた問題だけではなくその周辺知識を覚えなおすことで、抜け漏れを減らし解ける問題が増えていきます

また、解き直しはノートを開いた瞬間に良い解き直しか悪い解き直しかがおおよそ分かります。例えば、図や表が見やすく書いてあったり、字が丁寧であまり詰めすぎないで書いてあったり、様々な色を使って見やすくしてあったりする解き直しは良い解き直しであることが多いです。反対に図や表などは全くなく、汚い字で詰めて書かれていて、色も黒一色の解き直しはだいたい残念な解き直しの典型的な例です。

模試の解き直しは偏差値アップにつながるだけではなく、内申にも相関関係があります。解き直しのノートの精度が高い生徒は学校のノート提出やワーク提出でも良い評価を得られます。字が丁寧に書いてあったり、色分けされていたり、その問題に対するポイントが書いてあったりするので当然と言えば当然です。そうなると、おのずと高い内申が付きやすくなります。

それと、模試を受けてから次の模試を受けるまでにもう一度間違えた問題だけでも解いておくと良いでしょう。人間は忘れていく生き物です。解き直しをした直後はかなり覚えているかもしれませんが、時間が経つにつれて頭から抜け落ちていきます。やはりどんな勉強においても復習することは非常に重要です。是非模試をフル活用して成績アップにつなげていきましょう。

今回は以上です。

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

模擬試験の解き直しのポイント(文系教科)

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

今月5月は、中学生全学年で模擬試験があります。特に中1は中学生になって初めての模擬試験です。そこで今回は、模試後に行う解き直しについてです。

 

解き直しの必要性

模擬試験は、普段の小テストや学校の定期テストに比べて、出題範囲がとても広かったり、出題形式が大きく異なったりします。そのため、一般的にはそれらのテストに比べて平均点が低く、高得点も取りにくい傾向にあります。

ですから、学校の成績は良いのだけれど、模擬試験を受けたら思ったほど点数・偏差値が取れないという子もいます(特に塾に通っていない子で多いです)。

そこで大切になるのが解き直しです。この解き直しは、自分が間違えた問題と同じような知識や解き方が問われたときに解けるようにするために行います。成績に伸び悩んでいる中学生の多くは、定期テストや模擬試験でこの解き直しが出来てないことが多いです。逆に普段から成績が良かったり、伸びている中学生はこういった解き直しがしっかり出来ているし、何なら普段の宿題から解き直しをする癖がついているので、同じ間違いをくり返すことが少ないのです。

フォルテでは、中学生の模擬試験の解き直しは専用のノートで管理をしていますので、指定日(期限)までにノートに解き直しをして提出してもらいます。この期限を守れない子は大抵成績は伸び悩みます。もちろんクオリティも大切ですが、大前提として提出物の期限を守ることを学校でも塾でも強く意識しましょう。

 

イケてない解き直し

まず、毎年最初の解き直しの際にありがちなイケてない解き直しの特徴を紹介します。こういったものは再提出となりますので、ご注意ください。

①自己採点をした自分の解答用紙のコピーをノート貼っていない。

②模範解答を書いただけで、答えのポイントや根拠が書かれていない。

③間違えた問題すべての解き直しをしていない。

※単純な英単語の聞き取りなどはやらなくても良いです。

 

解き直しのポイント1.国語

国語では、まず漢字について。漢字の問題は、神奈川県の入試では読み4問、書き(選択式)4問が出題され、それで計16点分です。入試では毎年国語の平均点は他の教科よりも高く、その中でも漢字の正答率は今年の入試(令和5年度入試)で72.5~95.5%とかなり高くなっています。ですから、志望校の高低に関係なく漢字は落としてほしくない部分です。

ただし、出題されている問題自体がそこまで簡単かと言うと実はそうではありません。意外と中学生が普段使わないであろう熟語も多く出てきます。そこで、「普段から語彙を増やしておくこと」「言葉自体を知らなくても漢字の持つ読みから想像すること」が求められます。また、漢字の問題に限らず文章問題においても、多くの語彙を知っているかどうかで読む速度や理解力が大きく変わります

そこで、語彙を増やすためには、新しい言葉を知ること、そしてそれを使うことが大切です。なので、何かしらの形で初めて知った言葉を身につけるために、その言葉を(特に大人との)会話で使ってみましょう。そこで使い方が不自然であれば指摘もしてもらえるでしょう。

また、こちらの記事でも紹介しましたが、文章問題では答えの根拠を確認しながら解くべきです。ですから、文章問題の解き直しでは正しい答えだけでなく、その答えの根拠となる部分がどこなのかを必ず確認しましょう。

そこで解き直しで必ずやってほしいことが以下です。

①間違えた漢字について、他の読み方やその漢字を用いたその他の熟語を調べる。
→その言葉を用いた例文も書けるとなお良いです。

②漢字の問題や文章問題で出てきた言葉で自分が知らない言葉があったら、その意味を調べる。
→その言葉を用いた例文も書けるとなお良いです。 

③文章問題について、答えの根拠となる部分を必ず書く。

 

解き直しのポイント2.英語

英語についても国語と共通する部分が多いです。というのも、英語も国語同様に語彙力があるかどうかがとても大切になってきます。これは英検などにも言えることですが、英単語をより多く知っている子の方が模擬試験では断然有利になります

では、英単語を覚えるためにはどうすればよいかというと、日本語の語彙と同じくそれらを書く練習をするのはもちろんですが、やはり言語ですから使いこなすことで初めて身につけることができます。ですから、英語においても例文を調べたり、自分で作ったりする癖を付けましょう

英語の解き直しは、以下を意識してやりましょう。

①英単語を間違えた問題に関してはそれを10回ずつ練習して覚えましょう。また、その単語の意味もセットで書いておきましょう。
→さらにその英単語を用いた例文を自分で作れるとなお良いです。

②選択問題や並び替え問題では答えの部分だけでなく、その一文全体を書くようにしましょう。その上で答えの根拠やポイントを書きましょう。
→さらにその英文の日本語訳もセットで書けるとなお良いです。

③長文や対話文の読解問題では、国語の文章問題と同じように答えの根拠となる部分を明確にしましょう。
→内容一致問題では選択肢の日本語訳も書けるとなお良いです。

④対話文やスピーチなどのリスニング問題は台本が模範解答に載っているので、それと音声を照らし合わせながら聴きなおすようにしましょう。

 

解き直しのポイント3.社会

社会については、出題されたピンポイントの知識だけでなく、その周辺まで解き直しで広げることが大切です。例えば、以下のような問題。

問3(2)平安時代に清少納言によって随筆文(  )が書かれた。(  )に適する作品名は?

ア『方丈記』 イ『枕草子』 ウ『平家物語』 エ『徒然草』

答えは、イ『枕草子』なのですが、この問題の解き直しをするときには、以下のようにすると良いです。

このように「正しい選択肢以外についても確認する」「正しい選択肢に関連する事項をまとめる」ことが出来ている解き直しはレベルが高く、こういう解き直しがしっかりできている子は社会では強いです。

また、地理に関してはこういった知識の広げ方に加えて、地図やグラフを用いると復習しやすくなります。むしろ、地図やグラフを描いていない解き直しで、客観的に良いと思えるものはほとんどないかもしれません。

ということで、社会の解き直しは以下を意識してやりましょう。

①問われた知識だけでなく、その周辺の知識についても広げる。
→コンパクトにまとめられるとなお良いです。また、こういった知識を確認できるように教科書や参考書を手元に置いて解き直しをしましょう。

②地図やグラフを描いて、視覚的にわかりやすくする工夫をする。

模擬試験は受けるだけでは、あまり意味がありません。今回紹介したように解き直しをしっかりやることで、大きな学習効果が生まれます

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

テストの問題用紙に思考のあとはあるか?

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

ゴールデンウィークも終わり、フォルテでは今週からは全学年で通常授業がスタートしています。今回は、小中学生のテストを採点していて常々思うことについてです。

我々塾講師が子どもたちの理解や取り組む姿勢を判断するポイントの1つのテストがあります。これは点数自体はもちろんなのですが、実は点数以外の部分にもそれらを読み取るポイントがあります。

 

問題用紙への書き込み

そのポイントが問題用紙への書き込みです。例えば、国語のテストの場合。以下のような設問があったとします。

問1.線①「来美の足は言うことを聞かない」について、これは具体的 にどういうことか?文章中の言葉を使って説明しなさい。

このような場合、答えを作る上での条件は2つで、1つ目は「どういうことか?」と問われているので文末を「~こと。」にすること。2つ目は「具体的に」「文章中の言葉を使って」とあるので内容を文章中の言葉を使って具体的に書くことです。

ただ、この場合は内容を具体的に書こうと思ったら、自然と文章中の言葉を使うことにはなるでしょうから、条件の1つ目がより気を付けるポイントです。実際にこの手の問題を採点していると、こういった文末の答え方が合っていない子がたくさんいます。そして、内容面が合っていても、文末が合っていないことで、△や×となってしまい、本来もらえていたはずの点数から数点マイナスになってしまいます。

ですから、こういった場合は解いている時にどういうことか?」のように大事な部分に線を引いたり、〇をつけたりして意識化することが大切です。ちなみにこのような作業が自然とできている子は当然ながら、上記のようなマイナスをもらうことは少ないですし、国語に限らずどの教科でも成績が良いです。国語だけ大事なところに線を引いて、その他の教科では引かないなんて子はほぼいないですからね。

逆に、私の今までの経験上、このような書き込みを全くしない子で、成績が優秀だったという子は残念ながら一人もいません

 

アドバイスを実行できる子とできない子

一方、こういったアドバイスをしても、それをなかなか行動に移さない子も多いです。私の感覚としては、我々がこのように有効な勉強方法や取り組むべき内容をアドバイスしたときに、それを言われた通りやる子は全体の1~2割ほどです(もちろんアドバイスする側の影響力によって多少変わるとは思いますが)。さらに、それを継続させる子はその中の1~2割です。つまり、先生や講師からのアドバイスを継続させる子はアドバスを受けた子全体のたった数%なので、結果としてこういったことがコツコツと出来る子は成績が大きく伸びたり、高い成績がキープできたりするわけです。

中1であれば、フォルテでも学校を先取りして英語の学習を進めています。それがbe動詞の文であれ、一般動詞の文であれ、そこで日本文を英文にする上での基本として、主語と動詞にしっかり線が引けているかどうか。また、疑問文に対する代名詞(I / you / he / she / it など)を選ぶ問題では、疑問文の主語に線が引けているかどうか。こういった部分からその子の英語への理解度やテストで点数を取ることへの意欲を読み取ることができます。普段の授業中の様子や先日の模擬試験の結果(自己採点ベース)でも、早くもこの意識の違いから同じクラス内でも差が出始めています。

保護者の方にも、お子様のテストの点数や正答率だけでなく、このような書き込みにも注目していただきたいです。特になかなか演習で正解が出来なかったり、同じようなミスをくり返したりしている場合は、こういった書き込みが出来ていない、または自分自身がどういったミスをしやすいのかが自覚出ていない場合が多いです。

 

書き込みは見直しや解き直しにも役立つ

これまで紹介したように、問題用紙に書き込みを行いながら解くことで、ミスを減らすことはできます。さらに、選択問題で自分が選んだ選択肢の根拠や書き抜き問題での書き抜き箇所に書き込みをしておくことで、見直しや解き直しをするときにも役立ちます

同じ間違いでも、根拠としている箇所自体が違っていたのか、根拠としている箇所自体はあっていたのに答え方や別の次元のミスがったのかでは、解き直しのやり方や次回への意識の持っていき方を変わります。

ということで、今回は問題用紙への書き込みについてでした。これは普段やっていないのにテストの時だけやっても当然意味はないです。普段の演習問題を解くときから実践していきましょう。

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

フォルテ生が英語に強い理由

こんにちは。フォルテの文系担当の上村です。

今回は、フォルテ生(中学生)の英語についてです。

 

フォルテ生は英語に強い!

まずはフォルテ生は安定して英語に強いです。実際に3月に受けた全県チャレンジ模試では、中2・中3ともに塾内の偏差値平均は57~58です。フォルテのように上位校合格専門ではなく、また入塾テストを実施していない塾では、入塾時の偏差値が30~40台の子もざらにいますし、実際に受験する高校も地域の公立トップ校を受ける子がいる一方で、偏差値50前後の中堅校を受ける子まで様々です。

ですので、これは入塾後にフォルテ生がかなり頑張って伸びていると言えます(例年、入塾後に模試偏差値は5教科総合でも10前後は伸びます)。特に適語選択(空欄に当てはまる語句を選ぶ問題)と語順整序(並びかえ問題)は以下のように受験者全体の正答率に比べて、フォルテ生の正答率は大きく上回っています。(2023年3月の全県チャレンジの結果より)

また、入試についても以下のようにフォルテ生は県全体と比べても合格者平均を大きく上回っています。この春の卒業生の中には、中1の夏に入塾した時にはthisとthatの違いも分かっていませんでしたが、入試本番では70点を超える点数を取った子もいました。

 

フォルテ生が英語に強い理由

では、なぜフォルテ生が英語に強いのか?その理由を3つご紹介します。

理由①毎日英語

フォルテでは、中学生への宿題として「毎日英語」というプリントを毎回課しています。ここでは、既習内容の文法をランダムに出題しています。私自身、前職の大手塾の時代は会社の定めるカリキュラムに沿った宿題を出していましたので、基本はその日の授業内容のみの演習問題でした。しかし、そういった宿題ばかりだとそれ以前の内容をどうしても子どもたちは忘れてしまいます。そこで前回内容の復習は必要最低限にして、前述のとおり既習内容を多く出題するようにしました。

また、宿題を集めてこちらで出来を確認し、間違えた問題に関しては類題を手書きで出題するようにもしています。このフィードバックに対して子どもたちは自分の間違いを意識しながらそれに取り組みます。

 

理由②授業時の小テスト

フォルテでは、英語の授業冒頭で小テストを行います。そこでも「毎日英語」同様に前回の復習問題だけでなく、それ以前の既習内容も多く出題しています。そして、設定した合格点に達しなかった生徒は、小テストの類題の追試を必ず受けます。「毎日英語」同様、作成にかなりの手間はかかりますが、その分効果も抜群です。

また、必ずリスニング問題も出題しています。リスニングに関しては、短期間で集中してやるよりも、普段からコツコツと進める方がずっと効果があると思っています。

 

理由③豊富な読解問題

神奈川県入試の英語では後半の長文読解は配点が高く、上位校を狙う子はいかにここで点数を取ることが出来るかがカギです。

そこでフォルテでは、複数の塾用教材や入試対策教材を用いて、普段の授業から多くの読解問題に触れています。中3の夏以降は他県の入試問題も数多く扱います。

 

まとめ

このようにフォルテ生は、宿題の「毎日英語」、手間をかけて作られた小テスト、様々な出典の読解問題によって確かな力をつけています。だからこそ、模擬試験や入試本番でもしっかり結果が出せるのです。

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

4期生ストーリー②

こんにちは。フォルテの理系講師の佐々木です。

今回は4期生の一人ひとりにフォーカスして、主に我々目線からの志望校合格までの話を書いていく第2弾となります。第1弾をまだ見ていないという方は是非、第1弾もご覧ください。

※4期生全体についてはコチラ

※第1弾はコチラ

 

遅めの入塾だけど努力量はピカイチ

今回紹介する女の子は、4期生としては入塾時期が一番遅く、中2の冬からの入塾でした(現在は中学部は全学年満席のため、小学生からじゃないと入塾できない状況です)。フォルテに入塾した理由は友達に誘われてという最も多いパターンですた。

入塾後、初めての受けた2月の模試では、5科目総合での偏差値が40台後半で、苦手の数学は偏差値30台でした。この当時の私の心境としては「面談時に数学が苦手と言っていたけど、相当頑張らないと厳しいな」という状況でした。ただ、勉強に対して前向きに取り組む姿勢がとても印象的で、努力量は4期生の中でもピカイチでした。特に、宿題の間違えた問題は全問解き直していたり、指定した範囲よりも多めに宿題をやってきたりしていたため、メキメキ力をつけていきました。

例えば、数学の宿題のやり方一つとっても、伸びる生徒となかなか伸びない生徒はすぐに分かります。宿題が期日に終わらないのは論外として、やったとしても塾に来てから慌てて丸付けをしたり、丸付けをしていても間違えた問題は正しい答えを書いて終了する生徒はあまり成績が伸びません。それに対し、出来ていなかったところを再度解いて、出てきた問題を全て解けるようにしている生徒は、小テストをしてもしっかりととれ、成績もどんどん上がっていきます。

 

長期課題に対するアプローチ

繰り返しになりますが、彼女の努力は4期生の中でもトップクラスでした。一例をあげると、中2の3月上旬ごろに長期課題として100ページ近い理科の課題を出しました。内容は中1・2の理科の総復習で、期日はGW明けまでという課題でした。早い生徒で、GW前に数人は提出できるかな?と予想していたところ、彼女は4月の上旬にはすべて終えて1番乗りで提出しに来てくれました。

このような長期課題を出すと、各生徒の勉強に対する熱量の差が顕著に表れます。早期に提出する生徒は、少し早めに塾に来て進めたり、休み時間等のちょっとしたすき間時間でも有効活用し地道に少しづつやっていきます。それに対し、ギリギリ又は期限に遅れて提出する生徒は、ほとんどが期限が近づくまでほとんど放置し、期限が迫ってくると慌てて一気にやろうとします。ギリギリに提出する生徒でもコツコツ計画を立ててやってあれば良いですが、期限が迫ってから大量にやると学習効果は薄くなります。

その理由は、課題を終える事しか頭にないからです。このような復習課題は弱点や出来ていない穴を埋めていき、その箇所を出来るようにしていくことで力がついていきます。それを短時間で大量にやろうとすると、時間に余裕がないため、間違えた箇所を解き直す時間が無かったり、下手すると数十ページに渡って丸付けをせずに最後にまとめて丸付けをするような子もいます。まとめて丸付けをすると、最初の方で間違えた問題に対してなぜそのような解答に至ったのかを忘れてしまいます。当然じっくり解き直している余裕はないので、正しい答えを写して終わりにするのが関の山です。その結果、同じことをやっていても効果は全然違ってきます。

 

志望校に対するぶれない信念

彼女が志望校を本格的に意識したのは中3の夏頃でした。入塾当初から模試の際には志望校をみなと総合高校と書いていましたが、中3の7月の模試では偏差値が60に到達し、その際に志望校に関して話をしました。「模試の結果と今までの頑張りを考えると、もう少し志望校を上げてもいいと思うよ」という話をすると「勉強以外にも様々なことが学べるからみなと総合高校がいいです。」との答えでした。目標のレベルに自分が到達すると、慢心からか、勉強に対する意欲が下がる生徒もいます。ですが、彼女はそのようなタイプではなかったので、以降は特に志望校に関しての話はしませんでした。

 

驚異の偏差値アップ

中3の冬になり、内申が決まり、12月模試の結果が戻ってきて、さすがにびっくりしました。5科目総合偏差値は過去最高を大幅に更新して68となりました。そして苦手だった数学の偏差値も69と入塾時から30以上アップしました。当然ながら入塾時3だった数学の内申も5となり、内申、偏差値ともに盤石の状態でした。また、志望校をはるかに凌駕する成績をとっていても全く浮かれる様子はなく、常に努力を怠らない姿勢は本当に素晴らしいと思いました。

そして、ある時彼女にどのように苦手の数学を克服していったかを聞きました。すると、とてもシンプルな答えが返ってきました。「苦手なところよりも分かるところや出来るところからやっていき、後に苦手なところやきついところをやっていった」とのことでした。たしかに苦手科目である数学で、いきなり空間図形などの難しい単元をやろうとしたら、挫折する可能性が高いと思います。まずは基礎の計算力をしっかりと固めてから徐々に出来るところを増やしていく方が賢明だと思います。

 

入試本番でも400点超えの高得点

入試直前の模試タイプの問題でもしっかりと点数がとれていて、面接の練習でもハキハキと受け答えが出来、多少の体調不良で本番で力が発揮できなくても合格は固いと思うくらい仕上がっていました。実際に入試当日も普段通りの力を発揮し、本番での入試では5科目で400点を超える点数でした。のちの各調査でわかりましたが、得点力としてはいわゆるトップ校と言われる高校にも合格できるくらいのレベルでした。彼女は入塾してから卒業するまで、順調すぎるくらい成績が伸び続けました。そして志望校合格におおよそ必要なレベルまで到達した後も、おごらず、油断したり手を抜いたりすることもなく、一途に志望校合格に向けてひたすら努力を継続していきました。今振り返ってみても、私の約20年の塾講師人生の中でもトップレベルの努力量と成績の伸び率でした。やはり何事も継続することが大切だと改めて感じさせられました。

 

最後に

毎年受験生を送り出していて思うことですが、日々コツコツと努力してきたことは決して裏切らないということです。もちろん、一時的な努力ではなく、努力を継続して習慣化していかなければ意味はありません。習慣化するには最低でも3週間はかかると言われています。よく、勉強のやる気が起きないという人がいますが、待っていてもやる気が起きることはありません。毎日少しずつでもやってみることが重要です。やる気があるから勉強するのではなく、勉強していくことで、分かることが増えていき、やる気が出てきます。

それでは最後にアルゼンチン代表のサッカー選手、リオネル・メッシ選手の名言で終わりたいと思います。

「努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ」

今回は以上です。

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

現役高校生たちに聞いた、中学生にオススメの電子辞書!

こんにちは、文系担当の上村です。

つい先日、フォルテレポート(塾内報)で中学生の英語の学習について電子辞書を使うことをオススメしました。そこで何人かの保護者の方からオススメの機種について質問を受けたので、今回は中学生にオススメの電子辞書について具体的に紹介します。

かく言う私自身は中学校時代は学校指定の紙の辞書を使い、高校時代には電子辞書を使っていました。そして、大学受験後に塾講師のアルバイトをやっている時もこの電子辞書をずっと愛用していました。今の電子辞書ほど収録されているコンテンツは多くなかったですが、それでもかなり重宝しました。

ただ、それも15~20年も前の話。今や時代は令和です。スマホ所持率も中学生で80%以上、高校生でほぼ100%の時代です。そうなると、「そもそも電子辞書は必要なのか?」「スマホ一台あれば十分なのでは?」と思うかもしれません。しかし、以下の3つの理由から学習時にはスマホではなく電子辞書を使うことを私はオススメします。

 

スマホではなく、電子辞書を勧める理由

理由1.授業中にいつでも使うことができるから。

フォルテの授業でもそうですが、基本的に中学校ではスマホは授業中に使えません(ほとんどの中学校で持っていくこと自体を禁止しています)。しかし、電子辞書であれば、授業中に使用することをとがめられることはあまりないでしょう(ここは担当の先生の方針にもよると思いますが)。

 

理由2.スマホを使って必要な知識や例文にたどり着くのはハードルが高いから。

例えば、respect という意味の単語がわからなかったとき、ヤフーやグーグルで以下のように検索するでしょう。

すると、次のような画面になります。

これだけを見ると、respectの意味は「尊敬」という名詞のみだと思ってしまいます。ただし、実際には動詞の「尊敬する、尊重する」という意味もあります。

このように同じスペルでも複数の品詞や意味を持つ英単語の場合、自分が本来調べるべき意味や用法にたどり着けない場合もあります。

同じようにグーグルやヤフーで検索した場合に上位のページに来るWeblioなどの辞典サイトであれば、単純に意味を知るという点では使えると思いますが、それでも載っている例文が中学生・高校生向けでない場合が多いです。

 

理由3.スマホは何かと誘惑がある。

スマホには何より誘惑が多いです!例えば、意味の分からない英単語を調べようとして、スマホを開いたときにインスタやX(旧Twitter)やLINEなどのSNSの新着通知があったら、思わず開いちゃいますよね。そして、そっちに夢中になっているうちに「あれ?そもそもなんでスマホを開いたんだっけ?」となってしまいます。

こうなると、勉強としては非常に効率が悪くなってしまいます。

 

卒業生(現役高校生)に実態を調査

今回、フォルテの卒業生である現役高校生たち(約20名)に自身や周りの生徒の電子辞書の使用状況を聞いてみました。

すると、偏差値が高い高校ほど電子辞書を使っている子が多く、偏差値が低い高校ほどスマホで済ませている子が多いということが傾向としてはっきりわかりました(当然と言えば当然?)。

また、同じスマホを使うでも、偏差値が高い高校の子ほど、有料のアプリを使っていました。確かに無料のアプリだと、質に問題があったり、使用するたびに広告が出てきてストレスが溜まるものが多いです。

他にもアプリではなく、Google翻訳を使っているという子も多くいるようです。Google翻訳自体は確かに便利ですが、訳し方がイマイチなことも多いです。

そのイマイチな訳し方に対して、「ん?」という違和感を持てるようなリテラシーのある人ならば、ある程度使いこなせるのかもしれませんが、そうでない場合はあまりオススメはできません(文の大意をつかむこと自体は出来ますが)。

 

オススメの電子辞書

ということで本題です。中学生にオススメの電子辞書を紹介します。まずメーカーによっては「中学生モデル」「高校生モデル」などのカテゴリーで販売していますが、先を見据えて中学生の時点であえて高校生モデルを買うというのが良いと思います。その場合、収録されているコンテンツ自体がとても多く、その分中学生のうちは使わないコンテンツも多くあるので、どれを使うかの取捨選択を早い段階で行うのが良いでしょう。

また、中学生モデルと高校生モデルの大きな違いについてですが、高校モデルには高校で実際に使用されているような各教科の参考書や用語集が多く収録されています。そして、その分価格も高くなります。

ちなみに、一部の電子辞書では必要に応じてコンテンツをダウンロードして加えれば収録内容(辞書種類など)を増やせて、中学生で使っていた電子辞書本体を買い替えることなく大学受験まで使い続けることができるというタイプもあるようです

そして、実際にフォルテの卒業生たちに話を聞いたところ、名前が挙がった電子辞書は主に2つでした。

 

オススメの電子辞書1.EX-word

1つ目は、カシオ(CASIO)のEX-word(エクスワード)というシリーズです。こちらはメーカーの公式ホームページや店頭のポップによると、「最も売れている電子辞書」のようです。

このシリーズ、小学生向けのものから一般向けのものまで様々な型があります。また、最新機種に関してはかなり高額(高校生モデルで定価50,000円前後)ですが、正直少し型が古いもの(数年前のもの)でも使用する上で全く問題ないと思います。

ですので、今回は中学生モデル・高校生モデルの型落ち(?)の販売ページのリンク(アマゾン)を参考に貼っておきます。

価格帯としては、2020年の中学生モデルが大体22,000円~26,000円、2022年モデルの高校生モデルが30,000円~35,000円くらいで買えるようです。また、辞書関連や英検関連のコンテンツに加えて、高校生モデルには英文法参考書のVintage(ヴィンテージ)やEvergreen(エバーグリーン)などが収録されていて、これらは多くの進学校で使われている参考書なのでかなり良いコンテンツです。電子辞書としてEX-wordを買う場合、数千円多く出して高校内容までカバーできるのであれば、高校生モデルを買う方が良いかもしれません。

「中学生モデル」EX-wordの販売ページ(コチラをクリック)

「高校生モデル」EX-wordの販売ぺージ(コチラをクリック)

特にオススメのモデル「XD-SX4900」(コチラをクリック)

ちなみに、このEX-wordのアプリ版ともいえる、カシオが提供している学習アプリ「Class Pad.net」というものがあり、フォルテの卒業生が通う高校(公立トップ校)では学校としてこれに入っていて、生徒たちが利用しているようです。これはこれで良質なアプリだと思います。

 

オススメの電子辞書2.Brain

2つ目は、シャープ(SHARP)のBrain(ブレイン)というというシリーズです。こちらは先のEX-wordに比べると、比較的安価です。また画面を回転させて縦型にして使えるモデルも多いのが特徴です。価格帯としては、2019年モデルは大体15,000円~20,000円くらいで買えるようです。こちらはEX-wordに比べて、辞書関連や英検関連のコンテンツについても大差ないと思いますが、一部のモデルは高校の参考書の面で多少見劣りはするかもしれません(先の紹介したヴィンテージやエバーグリーンが収録されているモデルもあるので要確認です!)。ただ、その参考書内容を電子辞書に求めないのであれば、全く問題はありません。

「中学生モデル」Brain販売ページ(コチラをクリック)

「高校生モデル」Brainの販売ページ(コチラをクリック)

特におすすめのモデル「PW-H1」(コチラをクリック)

 

これらの2シリーズに関しては、高校生モデルで比べると必要最小限のコンテンツはどちらも入っているように思います。またご購入を検討される場合は、ヨドバシカメラやヤマダ電機などで実物を見てみると良いと思います。キーボードや画面の感じはメーカーごとに微妙に異なっていて、そこらへんは意外と好みが分かれます。ただし、店頭にそこまでたくさんのモデルはないと思いますし、価格で見ればネットで買った方が安いと思うので、店頭でメーカーごとの違いを目で確認した上でネットで買うというのがいいかもしれません。

ちなみに私が学生時代に使っていたのはセイコー(SEIKO)製でしたが、今はほとんど売っていないみたいです。非常に残念です。

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

「小学生日記」という取り組みについて

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。今回は小学5年生で始めた「小学生日記」という取り組みについてです。

 

小学生日記とは

フォルテでは、小学5年生の人数が他学年に比べて非常に少ないです(よって大募集中です!)。その中で、国語の授業や算数の文章問題の際に、彼らの文章読解力や語彙の少なさが前々から気になっていました。これまでは授業内でのいろいろと工夫して対応してきたのですが、ここは思い切って何か彼らによってプラスになる取り組みを新たに始めようと思い立ちました。

そこで、週に1回提出する形で日記を書いてもらうことにしました。日記を書く頻度は生徒によって違いますが、最低週に1日~としました。

また、配布したノートには以下のような例と注意点を記しています。

 

小学生日記の狙い①

小学生日記による狙いは、まず前述の通りで文章読解力や語彙力の向上です。文章読解力や語彙力の向上と言うと、まずは読書や演習量を増やすなどの方法が真っ先に浮かびます。それらも悪くないでしょう。ただし、やみくもに数をこなしても、学習者の意識が低いとあまり効果があるとはいいがたいと思います。また、現体制では上記の方法で大きな効果をもたらすための管理体制の仕組み作りが難しいです。

また、言葉は自分で使ってみて初めて「自分のもの」となるので、そういった意味では日記は有効な手段だと思います。

 

小学生日記の狙い②

次にアウトプウトを前提とすることで、インプットの質を高めることを期待しています。何かしらを日記で書くというのが前提にあると、まずは書く内容のネタ探しを自分からするようになります。また、同じイベントに対してもそのときの出来事をより詳しく覚えていようと思いますし、自分がその時にどう感じたか、どういう気持ちになったかを意識的に自分の中で考えるようになります。このような癖をつけることで、今まではぼんやりと考えていたことが、言語化する過程で明確になります。

実際に私自身も最近、毎週何かしらブログの記事を上げることを目標にしているので、ブログのネタになることを積極的に探すようにしていますし、「これをブログで書くとしたら、どういう切り口で書こうかな?」といった具合に思考を巡らせます。

 

中学生日記への応用

近いうちに中学生でも日記の課題を始めようと思います。ただ、中学生の場合は小学生のようにただ日記を書くだけでなく、テーマを決めて書いてもらおうかと思います。例えば、「嬉しかったこと」「疑問に思ったこと」「怒りを感じたこと」など。

こういったテーマ設定をすることによって、やはり主体的にテーマに合ったネタを探したり、自分自身の気持ちに向き合うようになると思います。

 

最後に

ということで、今回は「小学生日記」という取り組みについてでした。私個人的には、この取り組みを通して、フォルテに通う子供たちそれぞれが「日々、何をして何を感じているのか」を知ることも楽しみです。

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業