5期生ストーリー③

こんにちは。フォルテの理系講師の佐々木です。

今回は5期生の一人ひとりにフォーカスして、主に我々目線からの志望校合格までの話を書いていく第3弾となります。

※第1弾はこちらです。

※第2弾はこちらです。

 

目次

入塾時からまじめにコツコツ

今回紹介する女の子は、小6の秋頃にフォルテに入塾した生徒です。入塾した理由は友人に誘われたことと、そしてそれまで通っていた個別指導塾にあまり満足していなかったからとのことでした。

入塾時のフォルテの印象を聞くと、周りの内部生の計算の速さに驚いたとのことでした。ただ、入塾当初からコツコツと努力をし、各月の月末に行っている小学生の確認テストでは一緒に入塾した友人と共に常に良い成績を収めていました。この友人はこちらの子で、模試でも同じくらいの実力で、最後までよきライバルとして共に切磋琢磨しながら成長し続けていきました。

 

弱点をつぶし、苦手科目をつくらない工夫

入塾当初からコツコツと努力をし、中1の冬頃の全県模試ですでに5科目総合偏差値が60に達していました。ですので、この調子で努力を継続していけば特色検査のある学校にも十分に受かる力がついてくると感じていました。そしてその予想通り、学年が上がるにつれて偏差値も伸び、中2の冬頃には偏差値が65まで伸びました

しかも彼女の強みは苦手科目がないオールラウンダーであることです。ちなみに、最初から苦手科目がなかったわけではありません。彼女は模試の度に出来ない単元があったら、それを早めにつぶして次の模試に臨みということを愚直に繰り返していきました。その結果、苦手になる前にその要素を排除していったため常に安定して好成績をとることができていました。具体的には、『数学の二次関数の単元が弱いので、何をやったら良いか教えてください』とか『理科の天体が模試でとれていないので、天体の単元のプリントを下さい』といった具合です。しかもその際に『数学のテキストの〇ページから〇ページまでをやってごらん』とか『この天体のプリント5枚を1週間以内に全部終わらせよう』と言った指示をするとだいたい2~3日で全て終わらせて、『先生、全部終わりました!』とやり終えた課題を笑顔で見せに来てくれました。このような地道な努力の甲斐があり、中3での全県模試の偏差値は67~69という常に高い状態をキープし、最後の1月の全県模試で偏差値70に到達しました

また、学校の定期テストでも同じような努力を積み重ね、中1の終わりで4と5が半分くらいずつあり、中2・中3ではオール5に近い成績を収め、最終的に内申の合計が130を超える(内申の最大は135)結果となりました。内申に関してどのように高内申を勝ちとったのかを彼女に聞いたところ、定期テストに関しては塾の宿題をちゃんとやっていればきちんととれるので、宿題を頑張ったとのことでした。ここで大事なのは、宿題の精度です。ただ単純に宿題を終わらせるのではなく、間違えた問題はしっかり解き直しをして出来るようにすることが大事です。また、提出物は社会の振り返りとかが大変だったが、他の人よりもやる量を増やしてやる気をアピールした、とのことでした。学校の提出物でも、ただ期限内にやって出すだけでは良い評価は得られません。先生から見て、『この子は凄い頑張ってるなあ。』と思われるようなアピールをすることが大事です。このようなプラスアルファのアピールがしっかり出来ている生徒は『主体的に学習に取り組む態度』で高評価を得られやすいです。

 

悩みに悩んだ志望校

中2の頃の模試時の彼女の志望校は、桜丘高校(全県模試偏差値59)や横浜栄高校(全県模試偏差値54)でした。ただ、その後順調に成績が上がっていったため、中3に上がる頃には希望ヶ丘高校(全県模試偏差値65)も志望校に加えるようになりました。そして中3の9月頃には希望ヶ丘高校と桜丘高校の2つに絞り、そこから冬頃まではかなり悩んでいるようでした。ただ、12月上旬に受けた模試を返却するころには桜丘高校に傾いていました

そこで、こちらからも志望校に関してアドバイスをしました。基本的にはフォルテでは無理に志望校を上げるようなことはしません。ただ、彼女の内申と模試の偏差値を考えると、希望ヶ丘高校も十分受かる成績だったため、先の大学受験のことも考えて希望ヶ丘高校を勧めました。その後悩みつつも、冬期講習中には本人が希望ヶ丘高校を受験校にすることを決めていました

ただ、入試前の最後の全県模試(1月)のあと、フォルテの授業内に行った神奈川県の公立入試の追検査の理科や神奈川プレ模試での理科の不調などで再び志望校に迷いが生じたようです。悩んだ末に彼女が覚悟を決めて希望ヶ丘高校に最終決定したのは、中学校に志望校を書いて提出する日の朝でした。

この12月から1月にかけては、それまで以上に保護者の方とも色々とやりとりをしました。彼女自身があまり塾での話を自分から家で話すタイプではないので、保護者の方は家庭での彼女の様子からそこまで根詰めて勉強している様子を感じていないようでした。ただ、彼女は11月ごろから秋からにギアを入れ変えて頑張っていました。授業がない日も自習に来る日が増え、また授業がある日も早く来て自習をしたり、授業後に残って自習をすることも多くなりました。そもそも彼女については、中3になる前の段階から「スマホを使う時間が長い」という相談は受けていました。中3になってからも同様の相談(というか嘆き?)もありました。なので、フォルテにいる時間以外はそこまで勉強時間は撮っていないだろうということは想像できていました(それでも宿題をやってこないなどは一度もありませんでした)。

そこで、こちらからは塾での最近の頑張りや現状での成績から合格の可能性がどれほどあるかを過去のデータを用いて細かく伝えました。その上で「本人の意思を尊重する」という方針に落ち着きました。ただ、入試の約1カ月前のやりとりで保護者の方からのLINEの中で気になる一文がありました。

〇〇(生徒名)は、とんでもない事を起こすタイプなので、心配は残りますが、悔いの残らないような選択ができるように応援していきたいと思います。

我々からすると、内申的にも模試の成績的にもかなり合格可能性が高い判定が続いていましたし、こちらから見るとメンタルが弱いタイプにも思えなったので、これは保護者の方の杞憂ではないかと高をくくっていました。しかし・・・。

 

本番当日→自己採点での衝撃

彼女は極度の緊張で本番を迎えます。そして、最初の教科の英語。過去問や模試では8割~9割をコンスタントに取っていましたが、緊張感からか力が発揮できませんでした。そこから焦りもあり、5教科のうち実に3教科で明らかに今までのような手ごたえを感じることができませんでした

その日の夕方、フォルテに来てもらって自己採点を行いました。他の生徒たちが続々と点数を記入して見せに来る中、彼女はなかなか見せに来ず、こちらから声をかけても点数を隠してかたくなに見せようとしませんでした。もちろんその段階で思った点数がとれなかったことは容易に想像出来ました。だいぶ遅れて見せに来た時の点数は5科目合計で普段の彼女の実力よりも30点くらい低い点数でした

ただ、内申でのアドバンテージや翌日に控えている特色検査の結果次第で合格を勝ちとれる可能性はあったので、励ましつつ翌日の特色検査で実力を出し切るよう伝えました。また、それでも心配だったので、保護者の方に電話しました。すると、彼女はやはり入試の点数については家族に何も言わずに自室にずっとこもっていました。家族からしてもとても声をかけられる様子ではないとのことでしたので、「明日出かける前で構いませんので、諦めるような状況ではないから最後まで希望を捨てずに前向きに頑張るようにお伝えください。」と言い、電話を切りました。

まさに保護者の方の言う、「とんでもない事を起こすタイプなので」というのが現実のものとなってしまいました。保護者の方の子どもへの理解度の深さに感心するとともに、我々の理解度の浅さを痛感しました

 

運命の合格発表

そして、合格発表当日を迎えます。ここまで彼女の心境としては、「(公立に)落ちたと思っていたから、私立でどこの部活に入ろうか考えていて、母も、私立の制服をつくりに行こうとしていた。」とのことでした。

そして、結果を自分で見るのが怖かったので、母の携帯電話で見てもらいました。すると、母が画面を見ながら嬉しそうな顔をしていたので合格したんだと悟りました。この段階で彼女自身は、自分が合格した嬉しさよりも本当に受かったのか?という驚きの感情の方が勝っていました。そして電話で我々に合格を報告してくれました。

受験時に注意してもらいたいことは、たとえ自分ではダメだと思っても最後まで希望を捨てずに全力でやり抜くことです。午前中の英国数で失敗しても午後の理社で巻き返せば十分可能性はありますし、5教科終了して自己採点の結果が低かったとしても、その年の入試の難易度や他の受験生の状況次第で大きく変わるからです。特に特色検査のある学校は、翌日の徳直検査でも逆転できる可能性があるのでなおさらです。別に1番にならなくても合格最低点に届いてさえいれば、同じ合格になります。

 

最後に

彼女に限らず、5期生のみんなは本当に頑張ってくれました。5期生全体としては内申や偏差値に余裕がある生徒と、内申や偏差値に余裕がなく本番の点数次第の生徒が半々くらいでした。その中でも彼女は前者の方に入っていたのですが、入試本番では何が起こるか分かりません。彼女の場合は入試では思うような点数がとれなかったものの、しっかりとした実力があったからこそ崩れた中でも合格に滑り込む点数が取れたのだと思います。そして何より3年間頑張って積み上げてきた内申がかなり効いていました。やはり内申がしっかりとれているかどうかは本当に大きいと改めて感じました

また、お子様をサポートする上で、保護者の方が意識されたことをお聞きしたところ、「睡眠不足にならないように早く寝るように声をかける事と、風邪を引いたり免疫力が低下したりしないよう食事面にも気を配るようにした」とのことでした。やはりご家族の支えがあってこその合格だとしみじみと感じ入ってしまいました。

 

最後に彼女の聞きました。

Q.「フォルテとはあなたにとってどんな場所?」

A.「仲間と高め合える場所。」

改めて合格おめでとう!

 

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください