注目ニュース(2019年3月)

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

フォルテでは、塾内でのお便り(フォルテレポート)に毎号、文系担当の上村が注目したニュースについて書くコーナーがあります。しかし、紙面のスペースの関係上、本来書きたい内容を大幅にカットして掲載しています。なので加筆版(完全版)をこちらに載せたいと思います。

特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますので、意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今回、取り上げる3月のニュースは「3月22日 イチロー選手の引退」です。

 

イチローという選手

野球のアメリカメジャーリーグのシアトル・マリナーズに所属するイチロー(本名:鈴木一朗)選手が現役引退を発表しました。イチロー選手は日本のプロ野球(NPB)のオリックスブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)に1991年に入団してから日本で9年間、そこから野球の世界最高峰の舞台であるアメリカのメジャーリーグ(MLB)のシアトル・マリナーズに日本人野手(投手以外の選手)として初めて移籍して、アメリカで19年間活躍しました。

 

イチローの数々の記録

イチロー選手の28年間の現役生活で打ち立てた記録や記憶に残るプレーの数々は説明しだすとそれだけで、とんでもない分量になってしまいますので、詳しいところは割愛しますが、イチローの全盛期を知らない小中学生のために有名なところのみをご紹介します。

<NPB時代>

★7年連続首位打者(最も打率が高い選手)

★7年連続ゴールデングラブ賞(守備がとても上手い選手)

★3年連続シーズンMVP(最優秀賞)

★5年連続最多安打(最も多くヒットを打った選手)

★打点王(1回)

★盗塁王(1回)

 

<MLB時代>

★首位打者(2回)

★盗塁王(1回)

★10年連続シーズン200安打

★10年連続ゴールデングラブ賞

★5年連続最多安打

★シーズン最多安打(262本)

★通算3089安打

このように、日本でも名実ともに最高の打者・野手だったイチロー選手は、アメリカでも大活躍しました。ここまで活躍している選手は日本人としてはイチロー選手のほかにいませんし、アメリカのメジャーリーグ史上でもなかなかいません。アメリカのメジャーリーグでは、顕著な成績や功績を残しており、MLBで10年以上プレーし、引退後5年以上経過した選手が対象となる殿堂入りについても、イチロー選手は確実だろうとアメリカのメディアも報じています。

また、これ以外に高校生以上の人なら2009年のWBCでの活躍も記憶に残るものですね。特に決勝の韓国戦での10回表に放った決勝タイムリーは今思い返しても熱くなります。

 

イチローの名言・語録

イチロー選手と言えば、今までに残した様々な名言・語録が有名です。ここでは多くの人の心の支えになっている、イチロー選手のかつての言葉をいくつかご紹介します。

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道だと思っています。

考える労力を惜しむと、前に進むことをやめてしまうことになります。

夢がだんだん近づいてくると、目標に変わってきます。

他人の記録を塗り替えるのは、7割、8割の力でも可能だが、自分の記録を塗り替えるには10以上の力が必要だ。

もちろん、様々な偉業を達成してきたイチロー選手だからこそ説得力のある言葉たちですが、これらは誰にとっても実践できる、実践すべき普遍的な物事への取り組み方や考え方ではないかと思います。

 

引退会見での名言・語録

そんなイチロー選手が3月22日の0時ごろから引退記者会見を行いました。私もずっと正座して見ていました。そこでの記者の方々とのやり取りで出てきた言葉は、まさに名言・語録の宝庫でした。そこで、少し長いですが、会見中のイチロー選手の言葉の一部をご紹介します。

人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまで測り(はかり)は自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすることで、『いつの間にかこんな自分になっているんだ』という状態になって。だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないという風に思うんですね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので。地道に進むしかない。進むというか、進むだけではないですね。後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。

これは、受験生にとっても非常に参考になる考えだと思います。テストの点数や偏差値は一気に上がりません。地道な努力を続けることによってのみ、それは達成されます。そして、その過程で大切なのは自分と向き合って、思い通りの結果が出ないときでも自分を信じて続けていくということです。

私たちフォルテも子どもたちを信じて最後まで寄り添っていきます。今日の中3の授業で、子どもたちの想いや希望を色々聞いて、よりこちらの想いも強くなりました。

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