開校からの1か月を振り返って

こんばんは。フォルテの理系担当佐々木です。文系担当の上村に比べ、更新頻度が低いですが、ご容赦ください(笑)。

先日、塾ブログフェスというイベントに参加しに名古屋まで行ってきました。様々な県の塾の先生方に会い、色々と話を聞けてとても有意義な会でした。ブログフェスに関してはこちらの記事をご覧ください。

今日は、3月26日の開校から一か月近くが過ぎ、大手塾時代と比べての変化についてお話ししたいと思います。

 

大手塾時代との違い

まずは、開校するまでに机や椅子、本棚、コピー機、エアコン、時計、パソコン…様々なものを自分達で足を運び、自分達の目で見て一番良いと思うものを選択しました。一部ネットで取り寄せたものもありますが…。特に机・椅子・本棚は組み立てがあり、机や椅子は30セット近く組み立てたため数日かかりました。組み立てを頑張りすぎて、組み立てている最中にスーツからビリっと音がして尻の部分が破けるハプニングもありました。オーダーメイドのスーツで高かったのに…(泣)。

そして、塾においてとても重要な選択の一つに教材選びがあります。各科目で、どんな教材を使えば一番生徒の成績向上につながるか。多くの教材会社が出展している教材展に足を運び、いろいろな教材の中から一番良いと思うものを選びました。大手塾で働いていた時は本部が一括してテキストを決めてそれを使って授業をしていたため、教材選びはとても新鮮で楽しいものでした。

また、模擬試験に関しても、どの業者の模試をいつ行い、年に何回やるべきか…。さらに今までの経験上、理社が取れずに入試で不合格になる受験生が多くいたことから、岡本塾の岡本先生のアドバイスもあり、文系担当の上村と相談し、中1から模試は5教科行うことを決めました。神奈川県入試での理科・社会は毎年難易度が高く(今年の理科は例外ですが…)、一問一答形式の単純な暗記だけでは歯が立ちません。なので、受験生は早めの対策を心がけましょう(フォルテでは現在急ピッチで中1・2の理社の動画を撮影中なので、フォルテ生はもう少し待っていてくださいね)。

そして、春期講習最終日に行う確認テストの作成も地味に大変でした。ですが、時間をかけてきっちり作成しました。大手塾時代は、数学の小テストはほぼ自作していました(本部から配信される小テストもありますが、偏差値40の生徒を50に上げるには非常に役立ちましたが、偏差値50の生徒を偏差値60以上に引き上げるには物足りなかったので・・・)。ただ、季節講習の確認テストや小学生の毎月のテストはそのまま活用していました。これは自校舎のみではなく、全校での平均点や偏差値も出されることから、大きい分母の中での自分の位置が確認出来るメリットがあったためです(この辺りは大手塾の強みと言えます)。ですが、確認テストを全て自分で作成することにより、生徒の出来に合わせたテストを作ることが出来ました。学年によっては少し範囲を削ったり、逆に大幅に予定よりも範囲を広げ、難易度も高くした学年もありました。春期講習からの開校のため、来てくれた生徒のレベルに合わせた質の高いハンドメイドのテストを作れたと自負しています。(もし、大手塾に勤めている方で全て本部の作ったテスト等を活用している方は、小テストだけでも自分で作る、もしくはちょっとおまけの問題を加えるなどの工夫をすることをお勧めします。絶対生徒のため、そして自分のためになるので。)

 

現在、力を入れていること

現在最も力を入れているのが、理社の映像授業です。これについては詳しくはこちらの記事をご覧ください。この記事にもある通り、映像として残るのでいつも以上にキッチリ教材研究をして、言い回しとかも気を付けたり、入試問題や教科書を再度見直したりしての撮影でとてもハードです。ただ、これをやることにより自分の変な癖や動作等を確認することが出来、大変な分得るものも大きいと感じています(同業者の方には自分自身の動画の撮影を強くお勧めします。公開するかしないか別として、自己研鑽としてです。自分の授業を客観的に見ることが出来、授業力UP間違いなしです)。

そして、もう一つ力を入れているのが生徒が自ら計画を立てて自主的に勉強できるような学習計画表のもととなるものの作成です(動画撮影に追われ、まだあまり進んでいませんが…)。なぜそんなものを作ろうとしているのか?答えは簡単です。フォルテでは、塾に依存しすぎた受け身の勉強法をさせたくないからです。

中国の老子の言葉(諸説あり)に『魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ』という言葉があります。飢えている人に魚を取ってあげれば、一日は食べられるが、魚の取り方を教えれば、その人は一生食べていける、というような意味です。

フォルテでは、ただ単に定期テストで点数を取るために過去問をひたすら解きまくるというようなことはしません。確かにその先生(定期テストをつくる先生)が作った過去問をやれば、一番効率よく学校の定期テストで点数が取れるようになるかもしれません。ただ、それでは人から与えられたものをこなすだけの受け身の勉強しか出来るようになりません。生徒が自ら学習の計画を立て、試行錯誤しながらも自分なりの勉強法を確立していって欲しいと思っています。そうすることで真の自学力をつけていけば、定期テストや高校入試だけではなく、大学入試や社会人になってからも自分で道を切り開いて生きていけるようになると考えています。

 

塾行脚

今後行っていきたいことの一つとして、塾行脚を考えています。色々な塾を見学させてもらい、良いものをどんどんフォルテに取り入れていきたいと思っています。すでに前述の岡本塾の岡本先生には授業を見学させていただき、保護者向けの入試説明会にもお誘いいただきました。岡本先生の、生徒を惹きつける授業の持っていき方や知識の豊富さ、説明会でのデータを駆使した巧みな話術や受験におけるためになる小話など、とても参考になりました。

また、慧真館の岸本先生には教室を見学させてもらい、お話を聞かせて頂きました。岸本先生の教育に対する熱量の凄さ、自学力をつけさせるための秀逸なツールの数々、とても刺激を受けました(因みに学習計画表のもとは岸本先生から頂いたものを参考に作っている最中です)。今度、授業も見学させて頂きたいと勝手に思っています(笑)。岡本先生と岸本先生には本当に感謝しています。これからも積極的に色々な塾を見学させてもらいたいと考えています。そして、数年後には他の塾の方から「是非、フォルテを見学したい」と思われるように、日々精進したいと思います。

※行脚(あんぎゃ)・・・ある目的で諸地方を巡り歩くこと。

 

終わりに

あっという間の一か月という感じで、気が付いたら間もなくGWという時期になりました。フォルテではGW休暇を九日間取っていますが、補習で二日間、理社動画で数日間考えているので、恐らく半分以上はフォルテにいる自分が想像できます(笑)。塾講師は職業でありながら半分趣味でもあるのでそこは苦でも何でもないですが、もうそんなに若くはないので体調に気を付けながらマイペースでやっていこうと思います。

それでは最後に名言・格言を。

壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁があるときはチャンスだと思っている。

イチロー(プロ野球選手)