2022年度の入試を終えて~3期生の奮闘の結果~

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

一昨日の火曜日が神奈川県の公立高校入試の合格発表でした。ということで、今年の中3生について、私自身が感じたことを個人の反省や備忘録も兼ねて記しておきます。

 

3期生合格実績

以下が今年の中3生の合格実績です。

今年は公立合格者10名のうち、4名が公立トップ校に合格、2名が準トップ校に合格などをはじめとして、素晴らしい結果を残してくれました。

今年の中3生(3期生)の特徴は、何といっても今までのどの学年よりも「全員が頑張る学年」ということでした。その中で最も象徴的な存在が湘南高校と横浜緑ケ丘高校に合格した二人だと思います。

中3が5月以降にほぼ毎月、神奈川全県模試を受けるのですが、フォルテではそのたびに塾内ランキングを掲示します。そこでは、常にこの二人が5教科総合のトップを争っていました。それぞれ志望校が違うので、目標とする偏差値や点数は違いますが、お互いの存在が頑張るモチベーションや励みになっていたのは間違いないと思います。そして、この二人は何といっても勉強量が圧倒的に多かったです(まぁ、だからこそ模試でもしっかり点数が取れるのですが…)。その姿は他の中3生に大いに刺激を与えてくれました。「あの二人がこれだけやってるんだから、私(俺)ももっと頑張らなきゃ!」という雰囲気がこの学年には確実にありました。

その結果、中3生全体で大きく実力が伸びました。各生徒が入塾後初めて受けた模擬試験(中1~中2で入塾した子は育伸模試)から最後の全県模試1月号にかけての5教科総合偏差値の平均UP数は11.7でした。昨年の中3生(2期生)が9.5(これでも十分凄いのですが…。)でしたから、如何に3期生が頑張った学年かがわかります。最終的には塾内平均偏差値が60を超えるまでになりました。さらに中3の12月内申の塾内平均(9教科)が39.7でした。

 

たった1名から始まった3期生

2019年3月26日のフォルテ開校時、当時中1だった3期生は1名しかいませんでした。そして、そこから少し経って2人目が入塾し、半年くらいは2名のみでした。

それが秋以降に入塾が続き、中2に上がる段階では5名になりました。その当時の学年全体での模試偏差値は50前後でした。ただ、この初期メンバー全員が公立高校に合格したというのは感慨深かったです。

そして、中2になってから立て続けに「頑張れる子」の入塾が続き、中3になる頃に最終的な3期生メンバーがほぼ全員そろい、そこから1年間を通して苦楽を共にしながら学ぶことで戦う集団になりました。

 

毎日課題のルーティン化

3期生は、2期生の一部の生徒導入していた文系の「毎日〇〇」という課題を学年全体に導入した初めての学年でもありました

具体的には「毎日英語」と「毎日社会」がメインで、毎日英語(詳しくはこちらの記事)は4月から、毎日社会(詳しくはこちらの記事)は7月から始めていきました。合格発表当日に行ったアンケートやインタビューでも受験勉強の中で、「毎日英語」や「毎日社会」とそれに伴う口頭での年代暗記テストや類題のフィードバックが非常に役立ったという声が多かったです

実際に英語と社会の全県模試での塾内平均もコンスタントに偏差値60を超えるくらいに高くなりました。特に社会は最初の全県模試の偏差値は50そこそこでしたので、短期間で大幅な伸びを達成できました

ただ、3期生の中でもこの毎日課題のクオリティに差がありました。毎回欠かさずにやってきて通塾してすぐに提出するという子が多い中で、一部で課題を家に忘れてくる子やこちらから声をかけないと提出しに来ない子もいました。模試や入試での点数を見ると、(当然と言えば当然なのですが)前者と後者の子の安定感や伸びは大きく違いました。後者の子への対応が私自身の今後の課題と思っています。

 

理社の復習を競い合った

すでにこちらの記事でも書いたように、3期生は7月から中1・2の理社の復習を課し、それを競い合いました。結果として、この夏の時期に理社を頑張れる子は、秋以降に理社が大きく伸びました。一方、この復習をあまり頑張れない子(=課題の進み具合が遅い子)は最後まで理社で苦しみました。

この結果は本当に顕著で、現在の中1・2の子たちにも口酸っぱく言い続けたいと思います。

また、特に偏差値の高い高校を目指す場合は、秋以降に他県の入試問題をガンガン解くのは本当に効果的だというのも再確認できました。ただし、これは基礎内容が頭に入っている状態でやって初めて効果があると思うので、その状態までいかに早く持っていけるかが理社の勝負だと思います。

 

3期生の残したもの

3期生は授業のない日に自習に来る生徒も多かったです。また、入試前の授業日には毎回口頭での年代暗記テストを受けている中3生の姿を同じ曜日に授業のある中1や中2もよく見ていたことでしょう。このように、中2以下の学年の子たちも必死に頑張る3期生の姿をよく目にしていました。そして、私たちも積極的に「これが君たちの来年(再来年)の姿だからね。」という言葉を彼ら・彼女らにかけていました

また、合格発表当日の夜からは、3期生が発表直後に答えてくれたアンケートも配布しました。ここでは、「『合格』の文字を見たときの率直な気持ち」、「受験勉強でこれはやっておいて本当に良かったこと」「フォルテとはどんな場所か」などについて答えてくれていて、配布時には多くの子が目を輝かせながら読んでいました。

特に中2の子たちは入試までもう1年を切っています。先輩たちの姿や言葉から何を感じ、これからの1年をどう過ごすのか。受験生としての彼らのこれからの頑張りに期待しています。

昨年のこの記事でも、2期生の取り組みや雰囲気が後輩たちにきっと良い影響を与えるだろう、という旨を書きましたが、実際にその通りになりました。

 

最後に

今回、3期生の頑張りについて書いてきましたが、3期生の中には悔しい思いをした子もいます。フォルテでは、受験指導の方針として、現状を踏まえたプロとしてのアドバイスは十分しますが、最終的な志望校の決定は生徒・保護者の方の考えや決断を最大限に尊重します。そうなると、中にはある程度のリスクを承知の上でのチャレンジ受験もあり、倍率や本番での出来によっては不合格になってしまう場合もあります。

ただ、これは綺麗事や負け惜しみ抜きに、高校受験は合否がすべてではないと思います。極端な例を出すと、「必死に頑張った上で、ギリギリでの不合格」と「大して努力しなかったけど、低倍率や運による合格」では、前者の方が本人にとって良い経験と言えるかもしれません。ですから、不合格になってしまったからって、自分を責めたり卑下したりする必要は全くありません結果よりもその過程で自分の精一杯を出し尽くすことができたかが大切です。もし、精一杯やった上での結果であるならば、結果に関係なくやりきった自分を褒めてあげてください

人生の中では様々な局面でいくつもの勝負の時があると思いますが、それらにすべて勝つことは難しいです。でも、結果に関係なくその時々の経験を今後に生かすことは誰にでもできます。高校受験の結果は長い人生の中で考えると、そこまで重要なものではないかもしれません。もちろん、今は辛い気持ちや悔しい気持ちでいっぱいでしょう。それでも、君が前向きに歩き始めるときは必ず来ます。

3期生11名。間違いなく最高の学年でした。3期生のこれからに幸あれ!

今回は以上です。3月中に3期生個人にフォーカスした記事を2つアップする予定です。ではまた!

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