授業動画を約150本作った末に得たもの。

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

先週27日に緊急事態宣言が解除され、横浜市立の小中学校は本日から実に3カ月ぶりに再開します。それを受けて、フォルテでも本日から全面的に通常授業が再開します。今回はこの期間中のフォルテを振り返ります。

 

緊急事態宣言発令期間中のフォルテの対応

4月7日に緊急事態宣言が出されてから、フォルテでは、各家庭のニーズにお応えするために「十分な予防措置を取った上での通塾」または「映像授業&LINEにより学習管理」のどちらかを選択できるようにしました。実際には、約7割が通塾、約3割が映像授業という内訳でした。

また、上記の希望に関係なく、中学部の理社はすべて映像授業に切り換えて通塾日を減らし、さらにこちらの記事の通り、新型コロナウィルスの感染予防のための対策を講じてきました。

これに加えて学習面では、しっかりと量を確保するために全体として宿題量を増やし、さらに家庭の希望に応じて個別に課題を出すようにしました。しかも、それをただ出すだけではなく、LINEでまたは通塾時に直接進捗状況を確認し、アドバイスをするようにしました。

このリアルタイム感はとても大事で、フォルテが小回りの利く個人塾だからこそできる対応です。

 

動画制作について

4月8日以降、上記の通り映像授業を希望するご家庭のために、我々は通常授業に加え、そのほとんどの授業を事前に動画撮影し、編集した上でYouTubeにUPしてきました。これは動画の撮影→編集→出力→アップロードの手順で行のですが、実は思いのほか時間がかかります。

例えば、約30分の動画を制作する場合。動画自体の撮影に1時間以上はかかります(ホワイトボードへの板書や思わぬ取り直しなどがあるので)。次に編集作業では、動画の不必要な部分を削ったり、重要な部分や補足が必要な部分へのテロップ&効果音入れに1時間以上かかります。そして、出力&アップロードは時間帯によってまちまちですが30分程度はかかります。

このように約30分の動画を制作するのに私の場合は2時間~3時間程度かかります。そして、この期間にUPした授業動画の本数は文理合わせて約150本。手前味噌ながらかなり頑張ったと思います。ちなみにこういった話を同業者の知り合いにすると、「動画だけ外注すれば?」とよく言われます。しかし、それでは意味がありません。あくまでフォルテの主力商品は文系・上村と理系・佐々木の授業なのです。

実際にこの期間中に集団授業の塾で、フォルテと同じように授業動画を配信している大手塾をいくつか知っていますが、そのほとんどが全社統一の動画になっています。つまり、ほとんどの生徒からすると「この人・・・誰?」という先生の授業を見させられるわけです。

もちろん、全社統一で配信するくらいなのでその先生自身は授業が上手でしょうし、大手塾のスケールメリットや合理性からするとこういった選択は間違いではないかもしれません。ただし、それはあくまで塾側の都合であって、その塾に通う子どもたちにとってはどうでしょうか?名前すら知らない大人の上手な授業よりも、(たとえ多少拙かったとしても)普段から教えてくれている先生の授業の方が授業内容がすっと入ってくるものではないでしょうか。むしろ、ここで動画に負けるような授業なら・・・(以下、省略)。

実際に大手塾でも配信されている授業動画に対して「内容がわかりづらい」というクレームや相談が多くあったようです。しかし、その原因のほとんどは授業自体の問題ではなく、受け手側のモチベーションや意識の問題でしょう。

余談になりますが、先日ふと見たテレビ番組で、インターネットの2ちゃんねる(現5ch)の創設者である ひろゆき氏 が学校の先生の役割について「授業は上手い先生の動画とかに任せて、もっと個人のケアをすれば良い」という主旨の発言をしていました。それを見ていて、私は”ひろゆき氏らしいな”と思いました。彼はとても合理的な方です。この件に限らず、彼がテレビやネット上でのコメントは常に合理的です。しかし、じゃあ小中学校の授業を上手な先生の動画で統一して、現場の先生方は授業以外のことに専念すれば子どもたちの学力は上がるのでしょうか。

私はそうは思いません。理由は、既述した通りであまりに子ども気持ちを無視しすぎていると感じます。もちろん授業以外の部分で、今の学校のシステムの中で合理化すべきことはあるとは思いますが。

 

大量の動画制作の功名

このような動画制作。ただ単につらい作業であったからと言うと、実はそうでもありません。パッと思いついただけでも、以下の良い面がありました。

通常授業のクオリティが上がる。

もともと授業はフォルテの主力商品なので、普段から常にクオリティの高いものを提供していると自負しています。それが今回、事前に自分で動画用の授業を撮影し、さらにそれを自分で編集するので通して2回くらいチェックします。こうすることで、最初の自分の授業の改善点が見えてきて、元の授業にさらに磨きがかかります。そして実際に通塾生の前での授業はかなり仕上がったものになっています。

 

授業スキルが上がる

これは、以前の記事でも触れかと思いますが、学校や塾の先生で授業が上手くなりたければ、自分の授業を撮影してセルフチェックするのはかなり有効です。

というのも、キャリアが浅いうちは先輩や同僚に見てもらって指導やコメントをもらう研修であったり、上手な先生の授業を見学することが有効だと思います。しかし、ある程度キャリアを積んで自分自身が指導するような立場になると、自分自身がプレイヤーとして研修に参加するという機会は少なくなります。私自身も、大手塾時代に研修担当官や新人育成担当を経験しましたが、それくらいのキャリアや実力になると自分の授業に対して厳しいコメントをしてくれる人はほぼいなくなりました(仮にいたとしても、素直にそのコメントを受け入れていたのかという別問題もありますが・・・笑)。

キャリアがこのようなフェーズになると、自分の授業を自分自身の厳しい目で見ることが、一番の授業力向上につながります。

 

動画が通塾生の復習用としても機能する。

対面での授業を希望する通塾生についても、希望者にはその日の授業動画を配信しました。改めて動画を見直すことで、苦手な単元をより理解しやすくなります。ただし、その場合も単に動画視聴だけでなく、視聴した上で演習問題でしっかりアウトプットすることが大切であるというのは伝えています。

これは確信を持って言えることですが、どんなに配信する授業動画が優れたものでも、その後のアウトプットがないと力は付きません。ですので、フォルテでは映像授業での受講希望の家庭には授業中や宿題の演習問題をLINEで送ってもらい、それを添削して返信するというスタイルを取ってきました。この添削のクオリティもフォルテの規模だから出来るもので、フォルテの何倍も生徒のいる大手塾にはできないサービスでしょう。

 

結論

この休校期間中、ほとんどの塾は新規の募集はかなり厳しい状況だったでしょう(もちろん、フォルテも良くはないです)。ただし、厳しい状況下でしっかりと塾生と向き合い、とことん試行錯誤した塾ほど、このコロナ禍を期にアップデートすることができた(子どもたちの実力を上げるために提供するサービスの幅が広がった)のではないでしょうか?かくいうフォルテも確実のパワーアップできました。そして、ここで得たものを今後のフォルテ生のために大いに活かします。

そして、各塾の対応は期間中の子どもたちの学習状況にももちろん影響しているでしょう。私たちもフォルテ生が周囲に圧倒的な差をつけられるようにガムシャラに突き進んできました。さあ、どの程度差をつけることができたか。ここから真価が問われます。

今日はここまでです。ではまた!

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他塾からの転塾生にみられる傾向と考察

※こちら、元記事の表現を一部書き改めているリライト版です。

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、他塾からの転塾に関する話です。夏期講習の体験授業も終了し、新たにフォルテに入塾する子たちも確定しました。フォルテでは現時点で、他塾からの転塾生が塾生の6~7割を占めています。そして、そこから見えてきたざっくりとした印象や考察を書いてみました。ただ、これはあくまでもフォルテに転塾してきた子どもたちの様子や各方面からの話を通しての私見ですので、ご了承ください。

 

新規入塾生に対する特典

井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域では、新規の入塾生や他塾からの転塾生に対して、「入会金無料」「入会初月の授業料無料」「乗り換え割」などを実施している塾が多くあります。ただ、フォルテではこのような特典は一切行っていません。理由は色々ありますが、第一は今通ってくれている保護者の方・子どもたちが損を感じる塾にしたくないからです。

神奈川では大手塾が積極的に行っていることから常態化している「一か月無料体験」や「季節講習無料体験」などの長期の無料体験(正確には授業料無料ですね)はフォルテでは一切行っていません。

フォルテでは、体験期間は原則2週間です(体験期間に模試が重なる場合は3週間)。それよりも長い期間での体験は、後にも先にも開校時の春期講習~4月体験のみです。これは、何の実績もないフォルテに開校時期から興味を持って、または信頼してくれて来てくれた方々への感謝の気持ちです。なので、今後もどの時期においても前述の通り、原則2週間を体験期間としていきます。

次に入塾金に関して。これはそれぞれの塾によって捉え方や設定の仕方があるので一概に何とも言えないところですが、少なくとも最初から取る気もないのに体験期間中の早い時期での入塾を促すために「○月○日までに継続書類提出で入塾金無料!」と謳う塾も実はあります。そんな中、フォルテでは体験生が体験授業後に入塾を希望する場合は、原則入塾金をいただきます(すでに兄弟・姉妹が通塾している場合のみ免除)。これに加え、夏期講習などの講習時期の体験の際は、入塾時に該当月の授業料の半額もいただきます(例:7月末から8月前半の体験の後に入塾の場合は、8月分の授業料の半額をお支払いいただきます)。これも多くの家庭に正規の費用を支払っていただいている中で、新規入塾生獲得のために行き過ぎた割引をすることがフォルテの「目の前の子どもたち・保護者ファースト」の考えに反すると思うからです。常に優先すべきは、すでに通ってくれている子どもたち・保護者の方です

同じ理由で、すでに通ってくれている子どもたちのレベルや雰囲気と明らかに合わない場合は、体験後の入塾をお断りしています。

また、新規入塾生の獲得のためにお菓子やアイスやクオカードなどの露骨に物で釣るような営業行為やしつこい電話営業などもフォルテでは一切行っていません。これらの行為による新規入塾生の獲得は、顧客と塾のミスマッチを生む大きな原因となります。確かに目先の利益を考えると、このような営業方法は短期的には成果を上げるかも知れませんが、中長期的には顧客・塾の双方にとって良くない結果を招くこともあるでしょう。フォルテは、学習塾・進学塾として提供しているサービスに絶対の自信があるため、そのサービスにこそ魅力を感じてもらいたいと思っています

ただ、このように徒然と書いてきたこと(=フォルテのスタンス)が、塾業界全体で言うと少数派であることは自覚しています。なので、うちはいわゆる大衆に受ける塾ではないかもしれません。ただ、うちのやり方・考え方に賛同していただける子どもたち・保護者の方にとっては最高の塾でありたいと常々思っています

 

個別指導塾から転塾

塾生の1~2割を占めているのは、地域の個別指導塾からの転塾です。井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域には数多くの個別指導塾(大手やチェーン塾だけでも5教室)があります。

これらの個別指導塾からの転塾で多いパターンが、「そもそも宿題をしっかりとやってくる習慣がついていない」という子です。恐らく前の塾では、宿題を全くチェックされていないか、チェックをされたとしても忘れたときに「え~、やっていないの~?じゃあ、次はちゃんとやってきてね~。」くらいの指導しかされていなかったと思われます(複数の保護者・生徒からの聞き取りからの推測です)。または宿題の重要性というか意義が伝わっていないか。とは言え、そういう子でも「宿題って何のためにやるの?」って聞くと、「復習のため。」「内容を定着させるため。」とそれらしい答えは返ってくると思うので、結局は本人の自覚や意志次第だとは思います。しかし、その自覚や意志がないようであれば、塾側がやらせる方向にもっていかなくてはなりません。

なので、この手の子はまず宿題をしっかりやってこさせるように矯正していかなければなりません。これが前の塾での通塾期間が長いほど癖になってしまっていて、一朝一夕では治りません。ですので、こちらも根気強く「宿題忘れは授業後にやって帰らせる」、または場合によっては「授業に参加させずに宿題をやらせる」形をとります。ほぼ前者ですが、前回内容の復習・定着すらできていない場合、今回の授業を受けたところで内容の理解が出来ないこともあります。そうなると、本人のためにもならないし、そういう子が混じっていると同じ空間で授業を受けている子どもたちのためにもならないので、後者のような措置を取らざるを得ないです。もちろん、本来はこんな強制力を働かせたくないし、働かせなくても塾生のほとんどは宿題をちゃんとやってくるんですけどね。

このパターンについては、同じ地域内の某大手集団指導塾の教室長の先生も「確かに○○塾(地域の個別指導塾の1つです。)からの転塾生は宿題をする習慣がついていないですね。」とおっしゃっていました。

また個別指導塾からの転塾を考え出したきっかけとしては、「同じ塾に通っているメンツによって塾の雰囲気が良くない」「担当がコロコロ変わることに不満を持っている」などがほとんどです。やはり、個別指導と言えども場の持つ雰囲気が大切なのですね。そして、これは個別指導の形式上仕方ないのかもしれませんが、ほとんどの場合、アルバイト講師を多く雇っているため、各生徒の通塾日や時間帯に対して、常に同じ講師や同じような力量の講師を用意することは難しいのです。

 

集団指導塾からの転塾

塾生の約5割を占めているのが、集団指導塾からの転塾生です。井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域には数多くの集団指導塾(大手やチェーンの塾だけでも6教室)があります。

これらの集団指導塾からの転塾で多いパターンが、「与えられた分の勉強しかできない」という子です。これはテスト対策について書いたこちらの記事でも触れていますが、与えられたものを盲目的にこなすだけになってしまうと、定期テストレベルであればかろうじて結果は出るかも知れませんが、定期テストよりはるかに範囲の広くなる高校入試やその先の高校入学以降の勉強では、「自分で考えて勉強する力(=自学力)」を持っていない子は必ず苦労します

そして、実際問題として、中にはその与えられた宿題すらできていない子もいます。それは前に通っていた塾での達成度別のクラス分けで中~下位のクラスの子に多いです。これは恐らくですが(と言いつつほぼ確信して言いますが)、集団指導塾で各学年が複数のクラスに分けられる場合、上位クラスを力のある先生、下位クラスを力の劣る先生や新人の先生が担当していて、ここでもやはり宿題のチェックの仕方が悪いか、そのような講師に教わっていることで子どもたちのモチベーション自体が低いのでしょう。ここに集団指導塾で全生徒に高いサービスを提供し続ける難しさがあるのです。実際に転塾のきっかけとしても、単に「成績不振」だけでなく、「講師が入れ替わったことで新しい講師との相性(授業力、人間性など)が悪い」というのをおっしゃる家庭が多いです。

「宿題を出す」⇒「宿題をチェックする」というシンプルな話ですが、そういうシンプルな部分にこそ、その塾・講師の覚悟やこだわりが見られます。例えば、以前もこちらの記事で紹介した模試の解き直し。このようにノートで管理する形式のプロトタイプは私が前職の教室長の頃に作りました。こういった形式自体に一定のメリットはありますが、それ以上に私がこだわったのは、提出された解き直しに対する担当講師陣からのしっかりとしたコメント書きです。しかも、私だけでなく全講師がしっかりとコメント書きをすることをルーティーン化していました。これによって各講師の意識も明らかに向上しましたし、こちらの熱を子どもたちも感じてくれていました(その分、講師陣は大変な思いをしていたと思うので、協力してくれていた当時のスタッフには感謝です)。そしてフォルテでは、その方式を正統な形で踏襲しています。はっきり言って、この点に関しては地域内のどの塾よりも熱心にやっている自負があります。だって、子どもたちに提出を本気で促すのですから、それに対して本気で応えるの筋でしょう

↑青い色の書き込みが私のコメントです。↓

いくつかの情報筋から聞いた話では、私が教室長を降りた後もその教室では同じ形式で解き直しをノートで管理していたようです。継続した真意はわかりかねますが、その管理具合を聞くと、私の頃のような講師からのコメントがほぼないどころか、チェック印のハンコすらもないこともあったとか…(念のため、私は実物を見ていないので、あくまで聞いた話です)。まさに「仏作って魂入れず」という感じです。仮にこれが事実であるならば、完全に管理が形骸化してしまっていて(というか既に管理ですらない?)、実のところは提出された解き直しを講師が全くチェックしていないということでしょう。万が一、「見てはいるが、あえてコメントを書かずに、ハンコも押していないだけだ。」などという苦しい主張を講師側がするのであれば、そちらの方が個人的には問題だと思います。というのも、実際にチェックしてみればわかりますが、何十人も生徒がいれば解き直しの中に誤字脱字があったり、正誤のポイントの記述が間違っていたりすることは多々あります。それをノートをチェックしていながら何一つ訂正していないというのは、講師としてどうかしていると言わざるを得ません。少なくともそういった部分くらいは直してあげてほしいですよね。

こう書くと、「お前の塾は少人数制だからできるんだろう?」と言われそうですが、私がこの方式を始めた大手塾時代は中3だけで40名近く、中1~3まで合わせると100名以上いました。そのような教室規模でこのような取り組みをしていました。その分、相当必死でしたが。もちろんこれが模試の解き直しについての最良の方法とは限りません。その塾の講師や生徒によって、色々なやり方があるべきです。だから、このような取り組みをしているから良い、していないからダメとかじゃなくて、自分たちでやると決めたのならば、それなりの覚悟を持って高いクオリティでやれよ、ということです。

これは何も模試の解き直しに限ったことではありません。あらゆるところに塾や講師のこだわりはあるべきで、何よりこういった部分に宿る塾側・講師側の熱量を子どもたちは敏感に感じとるものです。繰り返しますが、やり方は何でも良いのです。そこに覚悟や熱量があれば

 

個人塾からの転塾

このほか、個人塾からの転塾の子もいます。こちらは上記の例に比べると数が少ないですが、どの家庭も話を聞いていると「保護者の方がその塾の先生や塾の雰囲気に不満や不安を感じている」ことで転塾を考え始めたそうです。以前から何度も述べているように、塾選びの根幹をなすべきは「塾の看板や指導形態(集団、個別、自立)」ではなく、「人」です。特にそれが個人塾ならば尚更です。その点では、今回うちに転塾された家庭は、その個人塾にはまっていなかったのでしょう。

 

最後に

今後、傾向が変わるかもしれませんが、とりあえず現状で言えることをつらつらと書きました。

あと、これもまた事実なので、最後に言っておきますが、転塾生の言い分で「前の塾では成績が伸びなくて・・・」といった場合、必ずしも前の塾側に100%の責任があるとは言い切れません。正直、明らかに生徒・保護者の姿勢に問題があることも多々あると思います

ですから、良いものにしろ、悪いものにしろ、口コミなどはあくまで各々の主観によるものなので、あくまで一つの参考程度として、決してすべてを鵜呑みにしない方が良いでしょう。Aさんにとってベストな塾が、Bさんにとってもベストとは限りません。Aさんによってイマイチだった塾が、Bさんにとってベストな塾かもしれません。そしてもちろん子どもと講師の相性もあるでしょう

なので、実際にその塾の先生と話をして、授業を受けてみて、本当に自分に合っていると思う塾を選びましょう。そうやって自分にとって最高の塾と巡り会えれば幸せですよね。私もフォルテでそういう子どもたち・保護者の方と出会えることを楽しみにしています。

今回はこんな感じで。それでは、また!

 

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雑記~勉強会・和太鼓部・夏期講習の問い合わせ~

こんばんは。文系講師の上村です。今回は週末から週明けにかけてが非常に濃かったので、そのことについてです。

横浜での勉強会に参加

14日(日曜日)は瀬谷松栄塾の田中先生にお誘いいただき、勉強会に参加させていただきました。

そこでは、首都圏の方だけではなく、大分や香川などの遠方からも個人塾の塾長先生方が参加されていて、個人的に初めてお会いする方ばかりでしたが、個人塾の先輩方の話や取り組みに関してはどれも刺激的で各先生の話にひたすら聞き入っていましたでした。そこで得たヒントを自塾に当てはめたときに、どう工夫してフィットさせて実践していくかを考えたいと思います。

全体向けには前述の田中先生と、東京で中学受験塾を運営なさっている末廣先生がそれぞれ発表をされて、それが本当に勉強になることが多く、心から参加してよかったなぁ、と感じました。田中先生は塾の運営面の話を、末廣先生はボードゲームを通じて考える力を養うことや運営されている塾での取り組みについて発表されました。それぞれベクトルは全く違うのですが、運営の根幹にあるものや子どもたちへの熱い思いなど具体論以外の面でも、自塾の今後の運営や地域戦略を考える上で参考になることばかりでした。

また、うち同じように今年度に新たに自塾を開校された先生方もいらっしゃって(もちろん以前から存じ上げていました)、そこも凄く親近感を感じるとともに刺激を受けました。

4月に参加した塾ブログフェスのときも感じましたが、このように他塾の先生方と交流会が出来るのも、個人塾ならではで大手塾に勤めていた昨年まで知らなかった世界が確実に広がっているのを感じます。今回、大手塾にお勤めの方もいらっしゃいましたが、逆に大手に属しながら、こういう会に参加している方は非常に情報感度や意識の高い方だと思います。

そして嬉しいお土産まで作っていただきました。田中先生、ありがとうございました!

 

南中和太鼓部の演奏@上町公園

昨日、15日(月曜日)は祝日でしたが、うちは通常営業でした。そこで前日の雨で順延となった、毎年この時期に行われている上町公園での納涼会で、今年も和太鼓部の演奏があるとのことで行ってまいりました。今回はパシフィコ横浜での私学展と日程が重なったこともあり、3年生は参加せずに1・2年生のみでの演奏でした。

全3曲の演奏で、1曲目が1年生、2曲目が2年生、3曲目が1・2年生という具合だったと思います。このように見てみると、1年生は全体的に初々しさがあり、2年生の演奏には力強さを感じました。やっぱり1年間しっかり部活をやると腕前や立ち回りが見違えるように良くなるんだろうなぁ、と。

また、かつての教え子がお母さんのお手伝いで焼きそばを焼いて売っていたので、買おうとしていたのですが、和太鼓部の演奏後に売り出し始めたために物凄い行列ができていて、そのまま並んでいたら小学生の授業に間に合わなかったので、泣く泣く断念しました。

 

夏期講習のお問い合わせが増えています。

開校しておよそ4か月。普段の様子に加えて、学校の定期テストや模擬試験の結果などからも子どもたちの成長を感じることが出来ています。同時に、最近ではうちの塾の強み(他塾と比べてうちが勝っている点)がより明確になった感じがあって、お問い合わせいただいた方に対しても、どういう子がうちで伸びやすいか、どういう子がうちに合っているか、逆にどういう子がうちよりも大手塾や個別指導の塾の方に向いているか、を以前にもまして自信をもって言えるようになりました。

そしてここ数日、夏期講習の体験授業のお問い合わせを多くいただいています。特に中2が多くこの勢いだと、開校1か月で満席となった中3に続いて、この夏で定員の12名に達する可能性もあります(机・イスをもう1つ買い足さなきゃ!)。また小学生のお問い合わせも何件かいただいています。

お問い合わせをいただいた方々の話を伺っていると、塾生や保護者の方からうちの評判を聞いてのお問い合わせばかりでした。これは本当にありがたいことで、近隣の大手塾を始めとして、毎週のように塾のチラシが新聞折込でガンガン入るこの時期、そういった広告宣伝がほぼないにもかかわらず、多くのお問い合わせをいただいています。そこで感じるのは、目の前の子どもたちのために本気になることが最大の情宣になっているいうことです。

明日で1学期の通常授業終了、明後日は中学生の作文講座です。そして来週からは夏期講習。この夏、子どもたちと一緒に駆け抜けます!

今日はここまで。それでは、また!

 

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最初の定期テストを終えて

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。今回は、フォルテが開校して、南中学校・蒔田中学校ともに最初の定期テスト(1学期期末試験)が終わりましたので、それについて書きたいと思います。

 

定期テスト対策について

フォルテでは、各中学校の定期テストの3週間前から、テスト対策を実施しています。内容としては、学校での学習内容をオリジナルの教材や教科書準拠の塾用教材を使用して行っています。

ただ、目先の点数だけを上げるような露骨な先生対策として過去問の配布をしていません。学校の先生がオフィシャルに配布したもので、生徒が持参した場合は対応しますが。

過去問の使用に関しては、推奨する塾とそうでない塾で大きく分かれるところです。フォルテで使用しない理由はいくつかあって、第一には著作権の問題。他にも、その先生が作るテストだけで点数が取れてしまうような勉強は将来的にあまり子どもたちにとって良くないと思うからです。また、それにもつながりますが、こちらがただ1から10まですべてを対策するような方法(これだけやっておけば大丈夫!みたいな。)もやりたくありません。そのような塾への依存度の高い勉強方法は、高校以降ではまず通用しないからです。

なので、理想としては定期テストは子どもたち主体で勉強をして、各々が納得のいく成果を出していけるようにしたいです。そのための自学力を高める取り組みの種まきを、現在している段階です。具体的なツールは前回の佐々木の記事で触れたとおりです。

そして将来的には、あまり今のように定期テスト対策をガッツリ行わない方向にもっていきたいなと思っていますが、この地域や今通ってくれている子どもたち・保護者の方のご意見や需要の関係もあるので、しばらくは現在のような形になるかと思います。とはいえ、大手塾時代に比べると、テスト対策の授業時間自体は半分くらいですかね。その分、自学の時間を塾でとっています。

あと、塾としてテスト前に無条件に大量の課題を塾生全員に出すってこともしていません。テスト前に「塾の宿題に追われて、自分自身がやりたい勉強ができない」っていうのを作りたくないので。実際に他塾から移ってきた家庭の面談で、このような話はいくつも聞きました。ただ、この類の課題がすべて悪だとは思いません。圧倒的な量をこなすことは時に必要です。また中にはこのような課題がかっちりとハマる子もいると思うので。ただ、それを優先した結果、他の教科の勉強に手が回らないなんてのは本末転倒ですし、何より一番の問題は「それをバカの一つ覚えで十把一絡げに塾生全員に出していること」です。そしてやってきていないと怒る(キレる)、という。そしてテストで良い結果が出た場合、講師側は「俺が取らせた!」と胸を張るわけですね。それによって、他の教科が犠牲になったとも知らず・・・。いや、アホかと。

実際に、フォルテ生に書いてもらった今回のテストの結果・反省記入シートで、一番嬉しかったのは「前よりテスト前に宿題に追われることなく自分の勉強ができてよかった!」という言葉でした。これ、本当に嬉しくて、思わずお母さんにも電話したら、まさに同じことを間近で感じていたようで一緒に喜んでくれていました。この子は、ある大手塾から転塾してきた子だったのですが、まさに上記のような大量の宿題によってつぶれていた子です。ちなみにこの子は、今回のテストで5教科の総合が初めて400点を超えたと喜んでいました。詳しくは書けませんが、前回よりも物凄く点数が上がっています。そして、今日の帰り際には「定期テストで大量の課題も過去問もいらないんですね。」と言っていました。そういうことです。

 

現状のフォルテ生の定期テスト結果

うちのような小さい塾の場合、大手塾と違って一人ひとりの点数を具体的に出してしまうと、生徒が特定されてしまう可能性があるので、あまり詳しくは書きません。

ただ最初のテストにして、満点が複数枚出ております。これは嬉しいですね。ただ、いずれも数学なので、文系担当である私個人的にちょっとした悔しさみたいのもありますが(笑)

あと、うちはまだ塾としての実績もない小さな個人塾なので、周りの大手の集団塾に比べると、事実として通塾してる子どもたちの内申点の平均とかはあまり高くないと思います。そして前述の通り、ドーピングのように学校の過去問を使用したりもしませんし、テスト前にバカみたいに大量の課題を出したりもしません。

それでも学年や教科によっては大手塾の平均点よりも、フォルテ生の平均が高いなんてのはいくつもあります。それは子どもたちが前向きに頑張ってくれた結果だと思うので、そこを誇りたいです。

一方で悔しい思いをしている子もいます。一部の結果をもって「大成功」なんてのは口が裂けても言いません。なので、こちらも反省しますし、一番気を付けているのは、悔しい思いをした子のその悔しさを絶対に次に繋げてあげること。テスト前の勉強の何が良くて何が悪かったのか。それを冷静に見直させるのが私たちの大事な仕事だと思っています。

 

中学校の定期テストについて

今回、ある中学校のある教科の問題で、前回(前年度の2月)のテストと過去問から何問か出題がされました。復習内容を出すというのは、子どもたちに復習を促すことにつながるので良いと思うのですが、実際のテストを見てみると、上記のテスト問題から一語一句全く変えずに出題がされていました(恐らくコピペ)。つまり、単純に答えの記号や数字だけ覚えていれば点数が取れちゃうわけですね、その単元の内容を一切理解していなくとも。

正直これって、どうなんですかね。単純に平均点を引き上げたいのか、または生徒からの人気を取りたいのか。真意はわかりませんが、これによって点数が実力以上に高く出てしまい、自分の実力を見誤って、高校選びで苦労するビジョンしか見えません。

ちなみにこのような問題も含む「簡単すぎる定期テスト」の弊害に関しては、フォルテが大尊敬する神奈川の塾人の一人でいらっしゃる、小田原の慧真館の岸本先生がこちらのブログ記事で書いていらっしゃいます。とても参考になる記事ですので、ご覧ください。

 

定期テストの時事問題に関して

今回、南中学校・蒔田中学校ではともに4月~6月までのニュース問題(時事問題)が出題され、「G20サミット」「初の国賓としてトランプ大統領来日」「元号の令和(出典の『万葉集』を問う問題が多かった)」「フランスのパリにあるノートルダム大聖堂の火事」「百舌鳥古市古墳群の世界遺産登録へ」などが予想通り多く出題されていました。

フォルテでは時事問題対策プリントを上村が作成し、塾生に配布しています。そこからかなり多く出題されたのですが、微妙に触れ切れていなかった部分もいくつかあり、個人的に手ごたえを感じつつも、かなり反省しています。

次回だとほぼ確実に出題されるのは、「参議院議員選挙」でしょう。中1・2であれば、選挙自体がメインでしょうが、中3ならば選挙の結果まで注意して知っておきたいところですね。

今日はここまで!それでは、またお越しください。

 

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開校からの1か月を振り返って

こんばんは。フォルテの理系担当佐々木です。文系担当の上村に比べ、更新頻度が低いですが、ご容赦ください(笑)。

先日、塾ブログフェスというイベントに参加しに名古屋まで行ってきました。様々な県の塾の先生方に会い、色々と話を聞けてとても有意義な会でした。ブログフェスに関してはこちらの記事をご覧ください。

今日は、3月26日の開校から一か月近くが過ぎ、大手塾時代と比べての変化についてお話ししたいと思います。

 

大手塾時代との違い

まずは、開校するまでに机や椅子、本棚、コピー機、エアコン、時計、パソコン…様々なものを自分達で足を運び、自分達の目で見て一番良いと思うものを選択しました。一部ネットで取り寄せたものもありますが…。特に机・椅子・本棚は組み立てがあり、机や椅子は30セット近く組み立てたため数日かかりました。組み立てを頑張りすぎて、組み立てている最中にスーツからビリっと音がして尻の部分が破けるハプニングもありました。オーダーメイドのスーツで高かったのに…(泣)。

そして、塾においてとても重要な選択の一つに教材選びがあります。各科目で、どんな教材を使えば一番生徒の成績向上につながるか。多くの教材会社が出展している教材展に足を運び、いろいろな教材の中から一番良いと思うものを選びました。大手塾で働いていた時は本部が一括してテキストを決めてそれを使って授業をしていたため、教材選びはとても新鮮で楽しいものでした。

また、模擬試験に関しても、どの業者の模試をいつ行い、年に何回やるべきか…。さらに今までの経験上、理社が取れずに入試で不合格になる受験生が多くいたことから、岡本塾の岡本先生のアドバイスもあり、文系担当の上村と相談し、中1から模試は5教科行うことを決めました。神奈川県入試での理科・社会は毎年難易度が高く(今年の理科は例外ですが…)、一問一答形式の単純な暗記だけでは歯が立ちません。なので、受験生は早めの対策を心がけましょう(フォルテでは現在急ピッチで中1・2の理社の動画を撮影中なので、フォルテ生はもう少し待っていてくださいね)。

そして、春期講習最終日に行う確認テストの作成も地味に大変でした。ですが、時間をかけてきっちり作成しました。大手塾時代は、数学の小テストはほぼ自作していました(本部から配信される小テストもありますが、偏差値40の生徒を50に上げるには非常に役立ちましたが、偏差値50の生徒を偏差値60以上に引き上げるには物足りなかったので・・・)。ただ、季節講習の確認テストや小学生の毎月のテストはそのまま活用していました。これは自校舎のみではなく、全校での平均点や偏差値も出されることから、大きい分母の中での自分の位置が確認出来るメリットがあったためです(この辺りは大手塾の強みと言えます)。ですが、確認テストを全て自分で作成することにより、生徒の出来に合わせたテストを作ることが出来ました。学年によっては少し範囲を削ったり、逆に大幅に予定よりも範囲を広げ、難易度も高くした学年もありました。春期講習からの開校のため、来てくれた生徒のレベルに合わせた質の高いハンドメイドのテストを作れたと自負しています。(もし、大手塾に勤めている方で全て本部の作ったテスト等を活用している方は、小テストだけでも自分で作る、もしくはちょっとおまけの問題を加えるなどの工夫をすることをお勧めします。絶対生徒のため、そして自分のためになるので。)

 

現在、力を入れていること

現在最も力を入れているのが、理社の映像授業です。これについては詳しくはこちらの記事をご覧ください。この記事にもある通り、映像として残るのでいつも以上にキッチリ教材研究をして、言い回しとかも気を付けたり、入試問題や教科書を再度見直したりしての撮影でとてもハードです。ただ、これをやることにより自分の変な癖や動作等を確認することが出来、大変な分得るものも大きいと感じています(同業者の方には自分自身の動画の撮影を強くお勧めします。公開するかしないか別として、自己研鑽としてです。自分の授業を客観的に見ることが出来、授業力UP間違いなしです)。

そして、もう一つ力を入れているのが生徒が自ら計画を立てて自主的に勉強できるような学習計画表のもととなるものの作成です(動画撮影に追われ、まだあまり進んでいませんが…)。なぜそんなものを作ろうとしているのか?答えは簡単です。フォルテでは、塾に依存しすぎた受け身の勉強法をさせたくないからです。

中国の老子の言葉(諸説あり)に『魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ』という言葉があります。飢えている人に魚を取ってあげれば、一日は食べられるが、魚の取り方を教えれば、その人は一生食べていける、というような意味です。

フォルテでは、ただ単に定期テストで点数を取るために過去問をひたすら解きまくるというようなことはしません。確かにその先生(定期テストをつくる先生)が作った過去問をやれば、一番効率よく学校の定期テストで点数が取れるようになるかもしれません。ただ、それでは人から与えられたものをこなすだけの受け身の勉強しか出来るようになりません。生徒が自ら学習の計画を立て、試行錯誤しながらも自分なりの勉強法を確立していって欲しいと思っています。そうすることで真の自学力をつけていけば、定期テストや高校入試だけではなく、大学入試や社会人になってからも自分で道を切り開いて生きていけるようになると考えています。

 

塾行脚

今後行っていきたいことの一つとして、塾行脚を考えています。色々な塾を見学させてもらい、良いものをどんどんフォルテに取り入れていきたいと思っています。すでに前述の岡本塾の岡本先生には授業を見学させていただき、保護者向けの入試説明会にもお誘いいただきました。岡本先生の、生徒を惹きつける授業の持っていき方や知識の豊富さ、説明会でのデータを駆使した巧みな話術や受験におけるためになる小話など、とても参考になりました。

また、慧真館の岸本先生には教室を見学させてもらい、お話を聞かせて頂きました。岸本先生の教育に対する熱量の凄さ、自学力をつけさせるための秀逸なツールの数々、とても刺激を受けました(因みに学習計画表のもとは岸本先生から頂いたものを参考に作っている最中です)。今度、授業も見学させて頂きたいと勝手に思っています(笑)。岡本先生と岸本先生には本当に感謝しています。これからも積極的に色々な塾を見学させてもらいたいと考えています。そして、数年後には他の塾の方から「是非、フォルテを見学したい」と思われるように、日々精進したいと思います。

※行脚(あんぎゃ)・・・ある目的で諸地方を巡り歩くこと。

 

終わりに

あっという間の一か月という感じで、気が付いたら間もなくGWという時期になりました。フォルテではGW休暇を九日間取っていますが、補習で二日間、理社動画で数日間考えているので、恐らく半分以上はフォルテにいる自分が想像できます(笑)。塾講師は職業でありながら半分趣味でもあるのでそこは苦でも何でもないですが、もうそんなに若くはないので体調に気を付けながらマイペースでやっていこうと思います。

それでは最後に名言・格言を。

壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁があるときはチャンスだと思っている。

イチロー(プロ野球選手)

名古屋で行われた塾ブログフェス2019に参加してきました!

こんばんは。フォルテの文系講師の上村です。昨日、421日(日)は全国の塾の先生たち(なんと100名以上!)が集まる「塾ブログフェス2019@名古屋」に理系担当の佐々木とともに参加してきました。

 

塾ブログフェスとは

この「塾ブログフェス」ですが、昨年に第一回が行われました。私は当時まだ前職の大手塾に勤務していたこともあり、参加できませんでしたが、それこそ参加された先生方のブログの記事やTwitterでのツイートを読んで素晴らしい催しであったことは伝わってきましたし、またフォルテではブログを重要な情報発信ツールとして位置付けているので、今年は参加しない手はないと思い、初参加しました。

そして第二回となる今回は主催されたのが、さくら個別指導学院の國立先生慧真館の岸本先生進学塾SOILの村東先生HOME個別指導塾の勉強犬こと篠崎先生でした。この方々は皆、塾ブログ界隈ではレジェンドまたはスーパースターです。サッカー選手で例えると、私のような塾ブログ初心者はJ3の新規参戦したクラブの選手レベルですが、それに比べるとこの方々は日本代表選手(カズ、中田英、本田、香川とか)というイメージです。えっ?例えが古いですか?

 

ゲストスピーカーの方々のお話を通して

今回、まさに音楽フェスのように2会場制となり、各会場で上記の先生やと協賛企業の方々の話を参加者が能動的に選んで聞くことが出来ました。

私は、上記の先生方とスタディ・プラスという企業さんのアプリサービスについての話を伺いました。今回のゲストスピーカーの方々(主催者としてご紹介した4名の先生)のブログは、私自身も以前から拝読して非常に参考にしていたので、私個人の感覚としてはいちファンとして好きな芸能人の講演会や握手会に参加するような気分でした。「うわっ、そいる先生だ!本物だよ!」みたいな感じです。ただし、私が今回参加したのは何も彼らに会うためではありません。あっ、お会いできたことやご挨拶させたもらったこと自体は嬉しかったです。ただし、一番の目的はそこでの学びを自分のブログに還元することです。

そして結論を言うと、今回この塾ブログフェスに参加して本当に良かったです。ゲストスピーカーの方々のお話を通して印象に残っているのは、それぞれの話に「共通すること」と「異なること」が必ず存在することでした。前者は、良い塾ブログの最も根本的な部分(ブログマナー)、後者は各先生方のこだわりやブログの目的や対象によって変わるものでした。前者は今までの自分のブログを見直すきっかけになり、後者は今後の自分のブログについて考えるきっかけとなりました。現に、改善や今後の記事のアイディアがどんどん生まれてきています。 大量のメモを見返して、咀嚼して、自分の血と肉にしていきます。

また、最後のフリートークでゲストスピーカーの方々と一緒に登壇されていたすばる進学セミナーの中本先生のお話は内容も去ることながら、落ち着きのある語り口に抜群の説得力があり、人間的魅力にあふれた方でした。

あと個人的にちょっと面白いなと思ったのは、ゲストスピーカーの方々の合間に聞いたスタディ・プラスの方の話。このスタディ・プラスってアプリでは、難関国私立大学に合格したユーザーの勉強の量や内容を共有できるみたいなんですよね。これだけでもペースメイカーとして機能して便利だと思うんですが、それに続けてスタディ・プラスの方がおっしゃっていたのが、「かといって同じことをやれば受かるってわけではないと思うんですよ。」ということでした。これってまんまこの塾ブログフェスもそうじゃんって思いました。確かにゲストスピーカーの先生方のやり方でそのまま流用できるようなのもあります。ただ、大事なのは自分(のブログ)と向き合って、「じゃあ、自分ならどうやるか」を考えることですよね。スタディ・プラスは学生が利用する上でもすごい便利だと思いますが、うちは対象が小中学生なので使いこなせないだろう、と。卒業生には激プッシュしておきます。

 

本編の後での交流会

本編終了後には会場近くのお店でフェスに参加した先生方との交流会がありましたので、こちらも参加させていただきました。この交流会にも80名近くの先生方が参加されました。Twitter上では存じていた多くの先生方とお会いし、名刺交換させていただきました。また会場が名古屋にも関わらず神奈川の個人塾の先生が多くて嬉しかったです。今後も何かしら情報交換などしていきたいと思っています。一方、フォルテ設立に際して大いに参考にさせていただいた神奈川県外の個人塾の先生ともお話させていただき、これまた嬉しかったです。

交流会ではブログについてもそうですが、個人塾としての塾の運営に関する熱い話がたくさん聞け、非常に刺激的でした。

 

ついでに名古屋を満喫

そして、ついでに名古屋を楽しんできました。

今回、「塾ブログフェス2019」を主催された先生方、関係者の方々、お疲れさまでした。そして、このような機会を作っていただきありがとうございました。

今日は以上です。それではまた。

春期講習を終えて。

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

今日が春期講習の最終日でした。3月26日の初日(開校日)からあっという間でした。それほど充実した日々だったということでしょう。今日はそんな春期講習中に思ったことを書きます。

 

何より授業が楽しい

一言で言うとこれに尽きます。なので授業中は疲れとか全く感じません(授業後に一気に来ますが・・・)。

これまでも1回1回の授業は本気でやってきたので、授業に臨む気概などの点においての違いはないはずですが、とにかくすべての授業が楽しい。そして、日に日に実感するのは、目の前の子どもたち(フォルテ生)と自分の塾(フォルテ)のことが本当に好きになっていっているということです。うちの生徒、うちの塾、マジで良いですよ!

少人数制集団授業だからできること・見えるもの、一緒にやるのが信頼のできる講師だからこそ誇れること・学べることが春期講習中だけでもたくさんありました。

こんなに楽しい春期講習は塾講師になって初めてです。

 

春期講習中のお問い合わせ

そんなこんなで春期講習中は授業がメインだったので、あまり営業的なことはできませんでした(元々そんなにしていないけど・・・)。それでも、春期講習中だけで、4件もお問い合わせをいただきました。ただ、うちははっきり言って大衆向けの塾ではないと思うので、相手の状況やニーズを聞き取って、「あっ、この家庭はうちには合わないな。」と思ったら素直にそれを伝えて、大手塾や個別指導塾を勧めるようにしています。

幸い、既にホームページやブログをご覧いただいた上でお問い合わせいただく方が多いので、ある程度フォルテの方針や形式を理解してもらっているケースがほとんどですが、全てではないです。ですから、最初のお問い合わせの時点で相手のニーズを伺って判断しています。

 

問い合わせの方に他塾を勧める理由

「せっかく自分の塾に問い合わせしてくれたのに、それで他の塾を勧めるなんてバカじゃないか!」と言われそうですが、これには理由があります。

まずは「うちの塾の方針や形式にマッチしない子どもを受け入れても、お互いが不幸になると思う」というのが一番です。大手塾であれば、ある程度の人数を集める必要があるので、こういう考え方はあまりしないでしょうが、うちのような塾の場合は、うちの方針や形式がマッチする家庭としっかり信頼関係を築いていくことが最も大切だと考えています。正直な話をすると、講師の口先が上手ければ、どの塾が通うか迷っている家庭や自分に合う塾がわかっていない家庭を、多少強引に体験に申し込ませたり、そのまま入塾に持って行ったりすることはできるでしょう(実際そういう塾も確実にあります)。しかし私の経験上、ミスマッチの子は遅かれ早かれ大抵はやめてしまいます。そうなると、結局お互いにとって良いことはありません。

次にうちの特徴が少人数制集団授業ということで、「教室内にミスマッチの子どもが一人でもいると、周りへの影響(主に良くない影響)が少なからずある」ということです。まずは今通ってくれている子どもたちを最優先に考えているので、ここも譲れないところです。幸い、今通ってきてくれている子どもたちは、みんな前向きでとても良い雰囲気です。この雰囲気を大切にしたいわけです。環境が子どもに与える影響は大きいです。私はフォルテ生にはできる限り良い環境で勉強をしてほしいと思っています。

最後には、「他塾と敵対する気がない」からです。もちろん、フォルテの良さをアピールするために必要な差別化はしますが、不要に他塾を蔑むようなことはしません。こちらの記事や最新のチラシ(トップページに載せています)にも記載していますが、うちよりも大手塾や個別指導塾の方がマッチするという家庭も多くあるでしょう。であるならば、そういう方々には素直にそういう塾を勧めるのが筋というものです。

 

他塾の先生との話

そういえば先日、地域の他塾の先生と電話でお話しする機会がありました。そこに至るまでには不思議な縁があったのですが、最終的に「一緒に地域を盛り上げていきましょう!」という話になりました。もちろん、お互い背負っているものがあるので、大っぴらに仲良くは出来ないかもしれませんが、お互いをリスペクトし合える関係ではありたいです。特に目の前の生徒・保護者のために一生懸命な塾ならば、やり方は違えど、うちと通ずる部分は少なからずあると思いますし。少なくとも私自身は、今回お話させてもらった方やその塾はリスペクトしています。

 

「Live and let live.」

英語のことわざで「Live and let live.」という言葉があります。これは様々な訳があるのですが、私なりに言うと「他を尊重することによって自分自身も生かされる」ということです。まさに上記のようなことです。他塾のやり方や先生たちは尊重しつつ、自分たちは自分たちのやり方を貫いていく。そうすることで、お互いが切磋琢磨しあって、結果として地域が盛り上がっていきます。地域に良い塾がたくさんあって、子どもたちにとって選択肢が多いことはとても良いことです。

そうなると、地域内で生徒や保護者の足元を見たり、表だけ着飾って中身のないような酷い運営をしている塾があるならば、それは自然に淘汰されていくでしょう。これは自戒も込めて。

ちなみに私がこのことわざを知ったきっかけは、映画評論家の町山智浩さんの『34丁目の奇跡』というクリスマス映画の解説を聞いたことでした。この映画、最近のリメイク版は全然ですが、オリジナル版は名作です。

 

正式入塾者、続々

さて、フォルテの話に戻ります。今回、春期講習の5日目である4月1日から入塾用の正式な書類(規則一覧と入塾申込書)を配布開始しました。

そして、それからわずか2日しか経っていない今日までに、配布したうちのおよそ7割近くの家庭から入塾申込書を提出していただきました!これは素直に嬉しいです。そこに子どもたち・保護者の方の期待と前向きな気持ちが大いに感じられるからです。中には半年分の費用を一括で払いたいと言ってくださる家庭もあり(涙)、その期待に全力で応えていきたいと心から感じています。

新中3は春期講習中の問い合わせ→体験申込が1件あり、現在の体験生(入塾決定者含む)の人数が11名となり、定員まであと1名となりました。他の学年もちょっとずつですが、お問い合わせが増えてきています。ありがたい。

新聞の折り込みなどの大々的な宣伝をしていないので、まだ知名度は低いですが、うちにマッチする子には確実に良いものを提供します!ここに関しては絶対の自信があります。

4月の授業は6日(土)から開講です。それまでにテストの採点、4月の授業計画最終決定、体験希望の方の事前面談と大忙しですが、止まらずに駆け抜けます!

ではまた。