問題演習で意識すべき2つのこと

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、問題演習の進め方についてです。この問題演習、効果や成果のあるものにするためには、「やる内容」「やるタイミング」「やる量」「やり方」が重要だと思うのですが、今回はその中の「やり方」について触れていきます。

 

問題演習の2つのパターン

問題演習に関しては、目的に応じてざっくり分けると2つのパターンがあると思います。1つ目は、学校のワークや一般の問題集を用いて単元や分野ごとの力をつけるために問題演習を行うパターン。2つ目は、受験生が行う過去問などを用いた総合的な力を試したり、付けたりするために問題演習を行うパターン。

そして今回お伝えするのは、前者のような目的の問題演習を進める際に意識すべき2つのことについてです。

 

問題演習の目的とは

そもそも問題演習は何のために行うのか?問題演習の最も大きな目的は、該当単元の授業を受けたり、教科書を読んだりしてインプットした内容を、問題演習というアウトプットを通して、「学習内容を定着させること」「自分の不足していた知識を補うこと」です。

一般的には、インプットとアウトプットの理想的な割合は、「インプット3:アウトプット7」と言われています。もちろん、十分な知識のインプットなしに闇雲にアウトプットばかりやっていても効果はありません。ただし、勉強時間の割に成績が伴っていない子の多くが、インプットの時間ばかりが多くなってしまっていて、アウトプットの時間が少なすぎるのではないでしょうか。具体的には、テスト前にノートや教科書を眺める時間が大半で、それを確認するための問題演習の時間・量が圧倒的に足りていないのではないかと思います。

ということで、問題演習はある程度の量をしっかりこなすことが必要です。それを大前提として、その問題演習をより効果的なものにするための進め方を紹介します。

 

意識すべきこと①「小まめに丸付けをする」

まずは丸つけについて。ここでの鉄則は「小まめに丸付けをすること」です。具体的には見開き1ページごと(教科によっては見開きの半ページごと)に丸付けをして、そのページで身につけるべき内容を確認しましょう。

このように小まめに丸付けをすることで、解いたときの感覚を忘れないうちに答えや解き方を確認ができ、その分だけ自分に足りなかったことが実感しやすくなります。これが解いてから長い時間が経ったあとでは、「あれ、これどんな問題だっけ?そして、自分はどう解いたんだっけ?」という確認からしなければならないので、無駄に時間がかかってしまい、非常に効率が悪いです。

また、このように小まめに丸付けをして確認することで、あとのページで同様の知識や解き方が問われる問題が出てきたときに解くことができるようになっています。そのため、自分自身の成長も長も感じやすいです。

 

意識すべきこと②「時間やスピードを意識して解く」

最近、指導要領の改訂によって難化した教科書の影響か、各中学校の定期テストで問題量が多く、なおかつ難易度が高い問題が増えているように感じます。フォルテの近隣の中学校でも、学年平均が100点中で50点前後なんていうことも少なくないです。

そんな中でよくあるのが、「問題が多すぎて時間が足りなかった。」というパターンです。これは模擬試験や入試でも十分起こりうることですし、試験によっては問題の後半の方に実は易しい問題があることも少ないので、そういった問題を解きそびれてしまったという点では非常にもったいないです。こういった事態に陥らないためには、普段から色々と工夫や意識をすることがありますが、まずは「時間や解くスピードを意識すること」が出発点です。

具体的には「ページごとや大問ごとに時間を計って解く」ようにしましょう。そして、

特にこちらの記事でも触れていますが、神奈川県の入試問題は、どの教科も文章が長いため、急いで解くという意識は絶対に必要です。

 

問題演習のダメな進め方

今までたくさんの子どもたちを見てきた中で、効果や成果がほとんど期待できなく、なおかつ中堅下位の学力層の子がやりがちな、「問題演習のダメ進め方」は、上記とは真逆に「ページごとに丸付けをせず、また時間も気にせずにダラダラと解き進めていく」という方法です。

これは「問題を解くこと自体」が目的となってしまっていて、本来の目的である「学習内容を定着させること」「自分の不足していた知識を補うこと」とは程遠いやり方です。ただ、このやり方をやってしまっている子、実はかなり多いです。特にその教科を苦手としている子によく見られます。そして恥ずかしながら、フォルテにもこういう子は(数は少ないですが)実際にいます。塾内で学校のワークの進捗状況を確認しようとしたときに、「あっ、丸付けし忘れていました。」といった具合です。

模擬試験や定期テストで安定して高得点を取るような子には、こういった問題演習の進め方をしている子はほぼいません

 

まとめ

問題演習を進める際には、その本来の目的を常に意識しましょう。それは繰り返しになりますが、問題演習というアウトプットを通して、「学習内容を定着させること」「自分の不足していた知識を補うこと」です。

これを念頭に置いて取り組めば、上記で紹介したようなダメな進め方は絶対にしません。どうせ同じ内容をやるのなら、やり方や意識次第でより効果や成果の出るようにやりましょう。

またこの他、学校で定期テストの際に提出がある教科ごとのワークに関しては、テスト前に慌ててやるのではなく、普段の授業と並行して計画的に進めていき、テスト前に2週目、3週目と解くことを意識しましょう。

今回はここまでです。ではまた!

 

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同じミスを繰り返さないために

こんにちは、文系担当の上村です。

テストや演習問題において一度もミスをしないのが理想ですが、現実は人間誰しもミスはするものです。だからこそ、同じミスを犯さないように気を付ける必要があります。

今回は、同じミスを繰り返さないための意識や行動について書いていきます。

ここでいうミスとは、「実力的には正解できるはずの問題を間違えてしまった」という所謂ケアレスミスのことを指しています。

 

そもそもそれって本当にケアレスミス?

まずは、本題に入る前に子どもや保護者の方の中でも割と多い勘違いについてです。

子どもたちとの会話や保護者の方との面談の際にも「『ケアレスミス』が多いんです~」という話はよく出てくるのですが、それが本当に実力がある中で思わずやってしまった「ケアレスミス」であることは意外と少ないです。ストレートに行ってしまうと、単に実力不足であるという場合が多いです。にもかかわらず、それを「ケアレスミス」と軽視してしまうために、実力不足を補う行動を起こさないので、同様の間違いが繰り返されるというのがあります。

なので、まずは「自分の実力が不足しているのでは?」と考えるのが良いでしょう。また、既習内容でそのような実力が不足している場合は、「知識が不十分である」「アウトプットが不十分で知識や理解が定着していない」「定期的に復習していないので忘れてしまった」などが主な原因だと思います。なので、テキストやノートを見直したり、該当の単元の演習問題に取り組みましょう。

 

ミスをした自覚をする

さて、ここからが本題です。

まず第一に自分が以前したミスを覚えておくことが大切です。また、同様に「自分は〇〇のようなミスをする人間なんだ」と自覚することも大切です。そうすれば、同じようなシチュエーションで、そのときのことがフラッシュバックして同じミスをしないように意識するでしょう。

例えば、以下のような(  )内の一般動詞の形を直す問題の場合。

例題 She(  play  )soccer in the park yesterday.

ここでの正解は played ですが、それを間違えて plays と書いてしまったとします。これは、一般動詞を過去形にすべきところを現在形で書いてしまった時制のミスです。こういった形式の問題は、主語と時制に注目する必要があるのですが、主語には注目できたものの、時制の判断ができなかったのです。

このときに、単に「あー、これは過去形なのかー。」で済ませるのか、「主語がsheだから三単現のsだと思ったけど、文の最後にyesterdayがあるから過去形か。文の最後にキーワードを見て時制を判断することを忘れていたな。次からは文末にも十分注意して解こう。」と考えるのかで次回以降の結果に大きな違いが出るでしょう。

これは日常生活でのミスに置き換えるとよりわかりやすいです。例えば、食卓で家族一緒に食事をしているときに、遠くのおかずを取ろうとして手を伸ばします。自分の手元に運んできたその拍子に近くにあった醬油差しを倒してしまい、自分のお気に入りの白いパーカーが醤油まみれになってしまいました。こういった経験があると、次からは醤油差しの位置を確認したり、何かを取ろうと手を伸ばすときに他のものに触れたり、倒したりしないかを確認するでしょう。これと同じことを勉強でもできれば同じようなミスは減ります。

 

ミスをしないようにする行動の工夫

次にただ自覚をすることに加えて、意識を強める行動が伴うことでミスを防止することができます。例えば、先ほどの問題であれば、注意すべき主語のsheと時制の判断ポイントとなるyesterdayの部分に線を引いたり、〇を付けたりすることで、頭の中だけでなく視覚的にも意識できます

私の経験上からも、こちらが指導せずともこういった行動ができている子はやはりミスが少なく、正答率が高いです。国語の文章読解でも、解いた後の本文を見ると重要だと思う部分に線を引いたり、印をつけている子と、全くそういったものがなく綺麗なままの子とがいます。当然、前者のような子の方がよくできています。

人間は多くの感覚を駆使することで物事が覚えやすくなったり、問題が解きやすくなります。例えば英単語を覚えるときには、ただ英単語を眺めるだけ(視覚のみを使う)よりも、それに加えて実際に描いたり発音したりする(触覚?+聴覚を使う)方が覚えやすいでしょう。

最後に繰り返しますが、人間誰しもミスはします。ただその後に、同じミスを繰り返すのか、繰り返さないのかは自分自身の意識や行動1つで大きく変わります。同じミスを繰り返さないようにしてきましょう!

今回は以上です。ではまた!

 

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フォルテの日常⑥「毎日10問英語という取り組み」~個別指導よりも個人にコミット~

こんにちは、文系担当の上村です。

今回は、中3のフォルテ生のほぼ全員がこなしている「毎日10問英語」という取り組みについて書いていきます。

 

中3は先取りと復習の両方が必要

フォルテでは、通常授業で基本的には入試を意識して、学校の先取りを行っています。具体的には春期講習から「現在完了」「現在完了進行形」「不定詞の応用」「使役動詞」などを順々に扱っていっています。

ただし、受験生としてはこれらと同時並行で中2まで既習内容の復習が必要です。というのも、入試では中1・2の文法ももちろん出題されますし、さらに志望校の合格判定が出る模試(全県模試)で中3内容が本格的に出題されるのは8月以降で、それまでは主に中2までの内容がメインとなるからです。

ですから、中3生には中3内容の先取りと中2までの内容の復習の両方が必要なのです。

 

オリジナルツール「毎日10問英語」

そこでフォルテでは、その復習を行うためのオリジナルツールとして「毎日10問英語」という小テスト形式の問題を使用しています。以下がその1つです。

このように単語の穴埋め・英文の穴埋め・英文の並び替え・英作文の形式で出題されます。これは神奈川県の公立入試問題の問2~5を意識したものです。また、ここで出題する文法は完全にランダムです。塾用や市販にかかわらず一般的な教材は単元が絞られているので、各単元の内容を理解するのには役立ちますが、模試や入試で点数を取る実力を付けるためには、こういったランダムで出題される教材でのアウトプットが大切です。

 

通塾時にチェック&類題

これを子どもたちが通塾する度にチェックし、それぞれの子たちが間違えた問題を確認してその類題を手書きまたは口頭で出題します。それによってできなかったところを確実につぶしていき、力を付けていきます。

チェックは↓のような感じです。

こういう課題って、こちらが与えるだけでも、勝手にこなしていって実力がつく子って一定数はいると思うのですが、残念ながら多くの子は継続的に進めることができなかったり、「やること」だけが目的化してしまって全く実力が伸びなかったりします。なので、課題内容と同じくらいこのチェックが大切だと思っています。

また、もちろんこういった子どもたちとのやりとりを通して、私自身も子どもたちがどの部分を苦手としていかを細かく把握することができ、日々の授業に反映できます。

このように集団授業塾でありながら、一人ひとりをしっかり見ていくのがフォルテの特徴です。今年の中3の伸びにもメチャクチャ期待しています。

ということで、今回は以上です。ではまた!

 

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2期生ストーリー①

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

ここでは、2期生の1人ひとりにフォーカスして、主に我々目線からの志望校合格までの話を書いていきます。

 

フォルテ史上初の問い合わせの子

この子は何を隠そう、「進学塾フォルテ」に最初に入塾に興味を持ってくれた女の子でした。元々、この子の5つ上のお姉ちゃんを私が大手塾の教室長時代に教えていたという縁もあり、フォルテ開校を知ると、真っ先に良い反応をしてくれました。

そして、開校前に行った最初の体験授業(個別補習)。彼女はお母さんと一緒に来塾し、まだ机が数台しかない殺風景な教室の中で、後ろからお母さんに見守られながら、ちょっと緊張感漂う中で英語の授業を行ったのを今でも覚えています。

 

志望校は憧れの高校

この子には小学4年生のころからの憧れの高校がありました。それは、5つ上のお姉ちゃんが通う高校でした。当時、小学生の彼女の目から見ても毎日充実した高校生活を送るお姉ちゃんがこの子には本当にキラキラ輝いて見えました。

自分もそのような充実した高校生活を送りたい!

お姉ちゃんの高校の文化祭に遊びに行くたびにその思いは強まっていきます。また自分自身が中学生になって志望校を真剣に考えるようになります。そして、いくつかの高校を見学した中でも、やはり彼女の中でビビッと来たのはこの高校だけでした。

私も彼女のそういった思いを受けて、何とかお姉ちゃんと同じ高校に合格できるようにサポートしたいと心から思いました。そして彼女が目指す高校に合格することを考えたとき、彼女の普段の授業態度や定期試験の得点力から、内申点は例年の同高校の合格者平均以上には必ずなるだろうと感じていました(実際にそうなりました!)。ですから、合格できるかどうかは学力試験での点数次第になるなと判断し、とにかく実力を付けて模擬試験の偏差値UPを目指すことにしました。

 

1年以上やり続けた個別課題

中2の冬、入塾時から比べると5教科全体の模擬試験の偏差値は順調に上がってきたものの、英語に関しては少し伸び悩んでいました(模擬試験の英語の偏差値は50そこそこ)。というのも、(これは何も彼女に限った話ではないですが)中1のころは学習する文法事項もそこまで難しくはないので、学校の内申において英語で5をとるのは比較的易しいことでした。そのため、英語の内申に対する認識が甘くなってしまい、他教科に比べて特別な努力をしなかったわけです。もちろん中2になると、「未来形」に始まり、「不定詞・動名詞」「比較」「受動態」など学習内容が少しずつ難しくなるというのも一因としてあったと思います。

そこで中2の1月の半ばごろ。12月に受けた模擬試験の結果返却を兼ねた3者面談で、本人・保護者の方と相談した上で、彼女に対して個別に英語の課題を出すことにしました。それは中1から中2にかけての文法をランダムに出題する小テスト形式で、フォルテでの授業がない日は毎日やる約束をしました。

彼女は正直、自分でやるべきことを考えて実行するのが苦手な子でした。実際に、受験勉強の中で自己分析をして、自分自身でやるべきことをしっかり考えて、実行できるようになったのは中3の冬ごろだと思います(これが早い段階でできる子は実力がより伸びやすい子であったり、公立トップ校に合格する素質のある子であったりするのだと思います)。ただし、そんな彼女にはとても良いところがありました。それは私がやるように指示を出したことは何があっても必ずこなすところです。

こういった素直さ(愚直さ?)がある子は、私の経験上偏差値60くらいの高校までは合格できる可能性があります。それ以上の公立トップ校や準トップ校になると、どうしても先ほど述べたような自分で考えて勉強する力が必要だと思います。または、他者よりも圧倒的な量をこなしているか、ですかね。

課題をやり始めて約1か月半が経ち3月に入ると、新型コロナウィルスの感染拡大により中学校が休校期間に入ると、フォルテでの授業のありなしにかかわらず毎日課題をやるようになります。さらに、当初の文法確認に加え、1日1題長文を解くようにもなりました。これが中3の夏ごろには、より実戦的な問題に対応できるようになるために他県の入試問題の長文を解き始めました。また、時折彼女とマンツーマンで他県の入試問題の本文をその場で全訳をさせました(彼女曰く、この全訳をさせられたのが英語の実力アップに大いに役立ったとのことです)。

この課題を結局入試直前まで1年以上続き、個別課題を貼り付けたノートは6冊にもなりました。また5月以降の全県模試でも英語の偏差値は60を切ることはまずなくなり、10月・12月・1月の全県模試ではいずれも偏差値65以上を記録しました

 

合格への最後の関門は理社

中3になり、英語の実力が飛躍的に上がったことで、3教科での模試偏差値は当初設定した目標の数値を大きく上回るようになりました。しかし、理社が足を引っ張ってしまい、5教科で見ると目標の数値ギリギリといったところでした。それは中3の秋になっても変わらないままでした。

そこで、理社を勉強する時間を物理的に増やすこと、さらに社会は時代判別や年代暗記といった歴史の確実に点を稼げる部分の勉強を徹底することを命じました。すると、ここでも彼女は愚直なまでにそれを実行します。

その結果、社会は模擬試験での点数・偏差値も順調に上がっていき、他県の入試問題を解いてもコンスタントにその年のそれぞれの県平均を大きく上回る点数が取れるようになりました(もちろん中には平均点が公表されていない県のものもありましたが、それなりに人並み以上には点数が取れていたと思います)。

理科は最後まで苦しんでいましたが、入試直前の彼女の実力を5教科総合で見てみると、英語と社会ではある程度の点数が見込める状態だったので、理科で大きく失敗しなければ・・・という状態でした。

 

ついに入試本番→自己採点

今年、神奈川県の入試問題は全体的には明らかに易化しました。それは、彼女が受けた高校のように例年高い倍率で安定している高校においては、例年に比べて合格ラインが大きく上がることを意味します。

フォルテでは、公立受検組は学力検査当日に面接練習と自己採点をしに通塾します。自己採点の結果、彼女の点数は今までのどの模擬試験で取ったた点数よりも高く、去年の同高校の合格者平均を30点近く上回っていました。英語は(緊張のためか普段なら考えられないミスもあった中で)80点を超え、社会に至っては90点を超えていました!内申点でのアドバンテージも入試点数に換算して10点ほどあったことも考えると、これ以上ない出来と言ってよいでしょう。思いっきり褒めました。

ただし、彼女の受けた高校は面接でも例年そこそこ差がつきやすいので、面接練習もばっちりやって万全の状態で翌日の面接に送り出しました。

 

合格発表当日

今年、神奈川県では新型コロナウィルスの影響で、合格発表がWeb上で行われました。公立受検者は県全体でおよそ4万7千人。その保護者の方や関係者も考えると相当なアクセス数になることは必至です。ですので、私個人的には合格発表用のWebサイトがサーバーダウンによってしばらく閲覧できないんじゃないか、と本気思っていました。

しかし、そんなことは全くありませんでした(教育委員会の皆さん、疑ってすみませんでした!すばらしいサイト作成ありがとうございます)。朝の9時から発表だったのですが、その直後の9時3分にはLINEで彼女から報告がありました。

〇〇(←高校名)受かりましたーー!!本当にありがとうございました🙇」

その後、高校で入学手続き用の書類をもらってきた後にフォルテに来てくれました。そこでの彼女の顔は喜びや安堵の表情に溢れていました。

 

最後に

中3の授業がすべて終わった後の先日、改めて彼女とお母さんがご挨拶に来てくれ、わざわざ手土産や手紙をいただきました。そこで、入試後の彼女の様子や合格発表前に姉が自分のことのようにドキドキしていたことなど、いろいろと面白いエピソードを聞かせてもらいました。

その際に私が強調して彼女に言ったのは、「今はまだあくまでスタートライン立っただけであり、大事なのはこれからである」「とにかく英語と数学を中心に今から勉強を頑張りなさい」という2点でした。憧れの高校で最高の高校生活を送ってね!

私個人的には、彼女のような縁深い子と一緒に2年間を歩むことができてとても幸せでした。

 

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英検対策講座について

こんばんは、フォルテの文系担当の上村です。

久々の更新です。今回は、フォルテで実施している英検対策についてです。

 

2020年度第1回英検の結果

7~9月に実施された第1回英検では、フォルテの英検対策講座受講生(すべて内部生)は全員3級に合格しました!しかも、1次の筆記は合格の目安を全員が圧倒的に上回るスコアで、2次に関しても満点を取った子もいました。彼らは学校の休校期間中もしっかりと学習をすすめ、合格を勝ち取りました。どんな時でもコツコツと勉強することが習慣化している子は、このように結果を出します。

 

フォルテの英検対策講座

では、フォルテではどのような講座を行っているかというと、講義形式の対策講座はほぼ行っていません。その代わりに、主にLINEを使った学習管理とそれに対して個別にフィードバックを日々行っています。

昨年度までは、大手塾自体のやり方をベースに考えて、対面での授業(週に1回)を中心に行っていましたが、正直あまり手ごたえがありませんでした。そこで、英検の特徴からすると合格するために最優先で生徒が身につけるべきものは「語彙力」と「ライティングでの得点力」であると改めて考え、今年度より現在の方式を取りました。以下、生徒からの学習報告に対する返信の例です。

このように生徒たちが間違った部分や覚えるべき単語としてメモした部分に対してフィードバックを行い、課題を課します。この他、ライティングに関しては、ポイントを抑えるための動画配信を行ってそれを見てもらい、それ以降は実戦形式の問題を個別に細かく添削を行っています。

 

講義形式でやらない理由

こういった形式の対策講座だと、講義形式で行っていないがために、ともすると手抜きをしているように思われるかもしれません(そういう見られ方をされることは自覚しています)。

また、生徒たちや保護者の方からしても講義形式の授業に参加した方が「やっている感」を得やすいでしょう。さらに、こう言っては何ですが、私自身の負担を考えても講義形式でやった方は何百倍も楽です(現行の形式だと、ほぼ毎日対策講座生に対して一人ひとり返信するので、単純に私の負担はメチャクチャ大きいです)。

しかし、フォルテの大切な理念の一つである「子どもたちの自学力を育てる」といった部分や、最優先の目的である「語彙力」「ライティングでの得点力」を生徒がつけるには、現行の対策の形式が最も良いと考えています。それを証明するには、対策講座生が結果を出すしかないので、地道にやっていきます。

 

2次試験対策

2次の面接対策としては、実際の面接形式での練習の他、スピーキングの練習としてこちらが渡した課題文を家で音読し、それを録音してもらい、そのデータを確認するなどもしています(もちろん、それに対して課題を提示し、必要ならばやり直しも命じます)。これは自分自身の英語を聞くことによる発見や、講師に聞いてもらうことで子どもによっては何度も何度もテイクを重ねて送ってきます。

これにより、スピーキングに対する意識はかなり向上します。

 

現状での課題

この英検対策講座における現状での大きな課題は、生徒の意識の高さによって学習報告の質(報告頻度やメモの量&内容など)が大きく異なることです。これは当然ですが、この学習報告の質に関しては、普段の宿題のクオリティや学習態度に比例しています。また、こういった部分は(多少の例外はあれど)フォルテの場合、入塾時期が早い子ほどちゃんとしています。

これは英検に限ったことではなく、どの学年においても入塾時期が早い子とほどあらゆる面でフォルテに入ることで鍛えられるので、学習習慣が定着し、勉強に取り組む姿勢が良くなります。そうなると、自ずと成績や実力も伸びていきます。

なので、こういった課題を抱えた生徒をしっかりと指導していくとともに、どの学年もできるだけ早い段階で満席になるように頑張ります。

今回はこんな感じです。では、また!

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来年度から使われる英語の新しい教科書について

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

先週、南図書館で来年度からの新教科書の展示会がやっているということで、早速実物をチェックしてきました。今回は、各方面で話題になっている英語の教科書について書きます。

 

学習単元増により、内容が難化

今まで高校での学習内容であった、「現在完了進行形」や「仮定法(基礎内容)」や「原形不定詞」が中学での必修単元となりました。そのため、従来までの学習単元が前の学年に下りてきたり、学年はそのままでも扱うタイミングが早くなったりしている部分が多くみられました。

特に中1ではそれが顕著で、今回改定された新教科書では初っ端から「be動詞」「一般動詞」「助動詞のcan」が登場します。現行の教科書では、「助動詞のcan」が登場するのは中1の後半(横浜市で現在使われている『COLUMBUS21』だとUNIT8)ですから、かなり大きな改訂と言えます。

そして、これは私のこれまでの経験と実感値から言うことですが、現在の中2また中3の子で「英語の成績が5段階中の2(または2に近い3)」という場合、そのほぼ全員は、「be動詞」と「一般動詞」をしっかりと使い分けることができません

例えば、「私は昨日英語を勉強した。」というのを英文でつくろうとしたとき、平気で【 I was study English yesterday. 】と書くのです(正解は【 I studied English yesterday. 】)。

今ですら、こういった現状ですから、「be動詞」と「一般動詞」をほぼ同時にやることで、それぞれのルールを区別することができない上記のような子たちがさらに増えてしまうのではないかと危惧しています

また、ちょっと話は反れますが、現在の中学校の各教科の成績は5段階で付けられていますが、そのうちの3というのは決して平均的な成績ではありません。その証拠に、偏差値50(いわゆる平均)前後の公立高校に合格している子どもたちの平均の成績は9科目で31~32ほどです。これは、1科目あたりだとおよそ3.5なので、やはり3では足りません。つまり、5段階評価での3は明らかに平均以下なのです。

 

難しい単語・表現の登場

今回の学習指導要領の改訂によって、小学校で学習した語に加えて、中学では1600~1800語を学習するという方針が出ています。これは現行の1200語の約1.5倍にあたり、その分今までは教科書で扱われていなかった難しい単語も中1から多く登場します。例えば、以下のような単語です。

creative
gabage
graduation
neighbor
dirty

これを見て、中2・3のほとんどの生徒は意味が分からないでしょう。ちなみに上記の単語の意味は

「創造的な」
「ごみ」
「卒業」
「近所の人、隣の人」
「汚い」

です。①に至っては、日本語の意味すら中1の子にとっては難しいでしょう(笑)。

こういった単語は、入試問題の他、英検では多く出題されます。なので、今まで以上に教科書内容をしっかり勉強することが英検の勉強にはつながるとは思います。特に英検の3級は、かなりの部分が単語や熟語の語彙力勝負と言えるので、そういった部分は今回の改訂がプラスに働く部分かもしれません。ただし、上記のようなレベルの高い単語を覚えるためには、その下地となる英語の力がある程度必要です。

 

デジタル対応で学習の幅が広がる

いまや、塾用教材や市販の参考書では当たり前になってきているQRコードを読み取ることによって、音声が流れたり、補足の内容を閲覧できたりするサービス(QRコンテンツ)がついに教科書にも導入されます。

すでに各教科書会社のホームページは案内が掲載されています。↓は横浜市が現在採用している『COLUMBUS21』を発行している光村図書のホームページです。

光村図書『Here We Go!』のデジタルコンテンツ(ココをクリック)

今まではこういったプラスαのものは、別途冊子やCDの購入が必要でしたが(そして、値も結構張る!)、それがデフォルトのサービスとしてついてくるのはとても良い試みでしょう。

 

内容がアップデートされている

当然ながら、時代に合わせて教科書の内容や表現もアップデートされています。例えば、多くの教科書に小中学生が誰でも知っているような若いスポーツ選手が載っていたり、トピックも「ドローン」や「AI」などが採用されていたりします。

さらに、教科書によっては子どもたちの服装や人種などが以前にも増して多様性に富んでいます。中にはヒップホップダンス好きの先生が登場する教科書もありました。

こういった時代に合わせた内容のアップデートはとても大切ですね。

また、これは余談ですが、現行の横浜市採用の『COLUMBUS21』ですが、来年度からは教科書の名前自体が『Here We Go!』という名前に変わるようです。光村図書のホームページを見る限り、変更の理由は書いていないのですが、これももしかしたら近年のコロンブスという人物(一般的には新大陸を発見したことで有名な人)に対する評価の見直し(主にネガティブ方向に…)などが関連しているのでは?と邪推してしまいます(あくまで個人的な意見です)。

 

小学生のうちにやっておくべきことは?

(色々と便利になった部分はあるにしろ、)こういった大きく難化した教科書を使用して授業が行われるということは、今よりも「英語ができる子」と「英語ができない子」の差が大きく広がることにつながるでしょう。そのときに「英語ができる子」でいるためには、小学生のうちから手を打っておく方が断然良いです。

具体的には、以下の4点をオススメします。

アルファベットの大文字・小文字を完璧にする!
小学校の授業で触れた単語をできる限り覚えておく!
(塾や習い事で)be動詞と一般動詞のルールを区別できるようにしておく!
ローマ字(できれば、中学で習うヘボン式ローマ字)に慣れておく。

フォルテでも、現小6の英語の授業のカリキュラムを変更し、彼ら・彼女らが万全の状態で中学に進学できるように全力でサポートしていきます!

今日はここまでです。では、また。

 

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教材.jpのススメ

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、小中学生やその保護者の方必見のWebサイトとそこに寄稿した私の記事をご紹介します。

 

まずはこの記事を読んでください!

今回、小中学生の社会の学習に必ずや役立つであろう教材を紹介しました。是非、ご覧ください。

私が執筆した記事(こちらをクリック)

この記事が掲載されているWebサイトや記事完成までの経緯をご紹介します。

 

教材.jpとは

ご紹介した私の記事が掲載されているのは、現場のプロたちが責任を持ってオススメできる教材のみを紹介するWebサイト「教材.jp」です。こちら、11月26日にオープンしたばかりなのですが、既にとんでもない熱量の記事が多数掲載されています。どの記事も各執筆者の方々のそれぞれの教材に対する愛に溢れています

個人的に特にお気に入りはこちらの記事です。最後の「先生よりアドバイス・メッセージ」は共感度100%。フォルテでは、中1から5教科を必修としています。私の前職を含めて神奈川県内の大手塾では中1までは3教科必修(+オプションで理社)とし、中2から5教科必修とするところが多いです。これは、中1の段階から理社の勉強に力を入れてほしいからです。「理社は暗記科目だから、最後に頑張ればどうにかなる」という古来からの固定観念により、理社はどうしても後回しになりがちです。しかし私の経験上では、「確かにどうにかなる子はいるが、大半はどうにかならない。」が正直な感覚です。英数ほどではないにしろ、理社においても積み重ねや計画的な学習が教科内容の定着において重要なのは言うまでもありません。さらに・・・、あっ、話がこのまま脱線しそうなので、戻します。

このサイトの仕掛け人は、ご自身も横浜は元町でイルム元町スクールというスゴい塾を主宰されているカイ先生。そして、ジュクサガスというイケてる塾ポータルサイトを主宰するタグチさん。「教材.jp」からは二人の強い思いが嫌でも伝わってきます。

 

記事完成までの経緯

今回、サイトオープンの大体2週間前くらいにお声掛けいただきました。少し前にカイ先生にはフォルテとしてお世話になったということもありますし、このような世の子どもたちや保護者の方にとって有益な情報を発信する取り組みには是非協力したいという思いがあったので快く引き受けました。それから記事が公開されたのが本日なので、約1か月くらいの時間を要しました。その経緯を簡単に書きます。

まずは何について書くかで結構迷いました。というのも、小中学生を対象とする塾の多くは、市販の教材よりも塾用教材(塾を通してしか買えない教材)を使用していることが圧倒的に多く、フォルテも例外ではありません。個人的な自己研鑽のために市販の教材は買いますが、実際に授業で使っている市販の教材はこちらの記事で紹介されている語彙の本と、こちらの記事で紹介されている全国入試の過去問くらいです。

なので、前職の大手塾時代(というか昨年)に同僚や子どもたちに個人的に薦めていた本を紹介しようと決めました。フォルテ生にも薦めるいい機会になるかなとも思いました。

ただ、お声掛けいただいた時期的に南中と蒔田中のテストがあったので、それがひと段落した11月末に第一案を入稿し、何度かのやりとりを経て脱稿(原稿が完成)しました。こんな感じのやりとりでした。

 

本当に対応が速くて、非常に気持ちの良いやりとりでした。第一案では、教材への99%の愛と1%のアイロニー(皮肉)を込めて書いたのですが、当然の如く後者は編集段階でボツになり、結果として愛のみに溢れた記事になりました(編集ポリシーとしては当然の判断です)。

また、上記のやりとりから実際の掲載まで1週間以上かかったわけですが、それは記事内に挿入されている本の中身の画像の許諾申請を出版社にとってもらったからなのです。これにより、この本の魅力が何割か増しで伝わることになったと思います。とてもありがたいことです。ちなみに、こんな感じのやりとりでした。

ということで、完成したのが冒頭の記事でした。

自分で言うのもなんですが、相当な熱量で書きました。もし気に入ったら、是非ご購入ください。あ、念のため言っておきますが、私が紹介したこの本がどんなに売れようが、私の懐には出版元である学研さんから一銭たりとも入ってきませんので、安心してください。あとは、私が紹介せずともこの本は結構売れていると思うので、例えるならミスチルの曲を「いいよ!」って薦めているようなものです。こういう利害関係がないからこそ「教材.jp」の執筆陣は、本当に良い教材しか紹介しません。

 

利用の際の注意点

「教材.jp」を利用する際の注意です。このWebサイト、前述のとおり、各執筆陣の熱量が半端ないので書かれている教材全てが素晴らしく思えます。現場のプロである我々が見ても(というか我々だからこそ?)、他の執筆陣が書いた教材が欲しくなるほどです(笑)。ですが、結局は好みや相性の問題もあるので、もし購入を考えるのであれば、実際に本屋さんで現物を手に取ってちょっと見てみましょう。私が紹介している教材はフォルテに置いてあるので、フォルテ生は好きに見てみてくださいね。

そして私の記事でも触れたとおり、教材自体がどんなに素晴らしいものだったとしても、それを対象とする学年や学力層と自分が合っていなければ、残念ながら無用の長物となっていしまいます。また同様に、既に今取り掛かっている問題集や参考書があるという場合も注意が必要です。それが明らかに自分に合っていないのであれば新しいものに切り替えてもらって問題ないのですが、そうでないのに新しいものに手を出すと二兎を追う者は一兎をも得ずの結果になってしまいます。もし、今塾に通っているのであれば、そこの先生に相談してみるのも良いでしょう。

つまり、以下の3点が注意点です。

①気になる教材は手に取って見てみましょう。

②中途半端に手を出すのは避けましょう。

③迷ったら相談をしましょう。

 

最後に

ということで、今回は教材.jpとそこに掲載されている私の記事の紹介でした。紹介した教材が売れるのも嬉しいし、私の記事のアクセス数が増えるのも嬉しいので、良いと思ったら拡散を何卒お願いします。

今回はこんな感じです。ではまた。

 

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

フォルテ的時事問題 予想問題(2019年10月~11月)

こんばんは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、中学校の定期試験で出題されそうなニュースを私がピックアップして、4択形式で問題を作りました。フォルテに通っている南中学校・蒔田中学校の生徒以外にも非常に役立つと思うので、テスト勉強の一環として、是非参考にしてみてくださいね。

南中学校の定期テストに合わせて、フォルテ生には前回同様、より詳しい内容をまとめた完全版のプリントを渡しました。

 

予想問題(10問)

問題1.10月1日(火)より消費税が増税となった。基本の税率は8%から何%になったか?
ア:9%
イ:10%
ウ:12%
エ:15%

 

問題2.消費税の増税に伴って、食料品や新聞などの税率は8%に据え置きとなる、品目によって税率が変わる制度を何というか?
ア:増減税率
イ:直間税率
ウ:軽減税率
エ:段階税率

 

問題3.10月9日、日本人のノーベル賞受賞について、以下の各問いに答えなさい。
(1)この度、ノーベル賞を受賞した日本人は?
ア:本庶佑さん
イ:荻野貴司さん
ウ:湯川秀樹さん
エ:吉野彰さん

 

(2)受賞した賞は?
ア:ノーベル文学賞
イ:ノーベル化学賞
ウ:ノーベル物理学賞
エ:ノーベル平和賞

 

(3)どんな功績が評価されたか?
ア:リチウムイオン電池の発明
イ:超高解像度蛍光顕微鏡の発明
ウ:DNA修復の仕組みの研究
エ:準結晶の発見

 

問題4.今年の10月14日(10月の第2月曜日)は、2018年の法改正によって、来年から祝日の名前が変わる。このことについて、以下の各問いに答えなさい。

(1)今年までは何という祝日か?
ア:音楽の日
イ:理科の日
ウ:体育の日
エ:図工の日

(2)2020年からは何という祝日か?
ア:ミュージックの日
イ:サイエンスの日
ウ:スポーツの日
エ:アートの日

 

問題5.10月29日、かつて国連難民高等弁務官事務所の弁務官を務めた日本人女性が亡くなった。この女性は?
ア:緒方貞子さん
イ:小和田雅子さん
ウ:黒柳徹子さん
エ:多和田葉子さん

 

問題6.10月31日未明、沖縄県の那覇市にある、世界文化遺産にも登録されているある城郭で火災が発生し、多くの建物が全焼した。この城とは?
ア:安土城
イ:竹田城
ウ:首里城
エ:上田城

 

問題7.11月4日、アメリカが正式に離脱することを国際連合に通達した、気候変動に対する各国の取り組みを決めた協定は?
ア:ロンドン協定
イ:パリ協定
ウ:ベルリン協定
エ:ローマ協定

 

問題8.11月6日に議会下院が解散し、12月12日に国政選挙が行われるヨーロッパの国は?
※ヒント:引き続き、EU離脱が選挙の争点になりそうです。
ア:イギリス
イ:フランス
ウ:ドイツ
エ:イタリア

 

問題9.現在、開かれている国会は?
ア:通常国会
イ:特別国会
ウ:臨時国会
エ:参議院の緊急集会

 

問題10.9月~11月にかけて日本で行われたあるスポーツのワールドカップについて、以下の各問いに答えなさい。
(1)これは何のワールドカップか?
ア:サッカー
イ:野球
ウ:卓球
エ:ラグビー

(2)日本代表の成績は?
ア:準優勝
イ:ベスト4
ウ:ベスト8
エ:ベスト16

(3)優勝国は?
ア:イングランド
イ:オーストラリア
ウ:ニュージーランド
エ:南アフリカ共和国

 

 

 

 

 

予想問題の解答・解説

1.イ

→2014年に5%から8%になって以来の消費税の増税です。そのときも現在と同じく安倍晋三首相でした。

 

2.ウ

→軽減税率は外国だと割と導入している国が多いです。

 

3.(1)エ(2)イ(3)ア

→詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

4.(1)ウ(2)ウ

→体育の日は、1964年の東京オリンピックにちなんで制定されました(元々のスポーツの日が体育の日に改められて国民の祝日になりました)。そのときの開会式の日(10月10日)が体育の日となりました。2000年以降は、10月の第2月曜日となりました。ちなみに来年のみスポーツの日は、2020年東京オリンピックの開会式の日である、7月24日になります。

 

5.ア

→難民というのは、政治的な理由や内戦などの理由から、故郷を追われた人々のことです。このような人々の救済に当たる国連の機関が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)です。

 

6.ウ

→首里城は13~14世紀に建てられたと言われていて、太平洋戦争で全焼しましたが、戦後に再建され、2000年にはユネスコにより世界文化遺産に登録されました。

 

7.イ

→「パリ協定」は2016年に発行された、1997年の「京都議定書」に次ぐ、温室効果ガスの排出量削減のための取り組みです。

 

8.ア

→イギリスの現在の首相:ボリス・ジョンソンも覚えておこう。

 

9.ウ

→中1・2だと出にくいかも。

 

10.(1)エ(2)ウ(3)エ

→日本代表は「ONE TEAM」のスローガンのもと、リーチ・マイケル主将を中心に結束し、初のベスト8進出を果たしました。優勝した南アフリカ共和国は、3度目のワールドカップ制覇となります。

 

その他、出題されそうなことは?

この他、「プロ野球で福岡ソフトバンクホークスが日本一」「香港でのデモ」「東京オリンピックのマラソンと競歩の開催地が札幌に変更」「安倍首相がASEANの会議に参加」「台風19号」「野球で侍ジャパンがプレミア12優勝」なども出題されそうな気がしますね。

 

今回はここまで。それでは、定期テスト頑張ってください!

 

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人生を豊かにする芸術作品⑤映画『Us(アス)』

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

このシリーズでは、全小中学生にオススメの映画や小説などを紹介していきます。このシリーズで紹介するのは、私の考える「良い芸術作品」です。

ここでいう「良い芸術作品」とは、その作品に触れることで私たちが「何かしら成長できる」「何かを考えるきっかけを得られる」「何かしらを学べる」「モチベーションが高まる」作品を指しています。

優れた芸術作品(小説でも音楽でも絵画…etc)に触れることで私たちの人生は豊かになります。ここで紹介する良い芸術作品に触れることで少しでも子どもたちの人生が豊かになってくれればと思っています。

第五弾となる今回は、ホラー映画の『Us(アス)』です。

<参考記事>
第一弾:映画『ドリーム』(ココをクリック)
第二弾:映画『ズートピア』(ココをクリック)
第三弾:映画『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』(ココをクリック)
第四弾:映画『トイ・ストーリー4』(ココをクリック)

現在公開中の映画『アス(Us)』を見てきた。

現在公開中(と言いつつ、かなり多くの劇場が既に公開終了に…)の映画『アス(Us)』を桜木町のブルク13で先日観てきました。この作品、日本では9月6日に公開されたので、公開してから既に4週間近く経ってますが、個人的にはずっと前から観たかった作品でした。なぜかというと、この作品の監督である、ジョーダン・ピール監督の前作『ゲット・アウト』(2017年)が大大大大傑作だったからです。ジョーダン・ピール監督は初監督作にして、『ゲット・アウト』でアカデミー脚本賞を受賞し、一気に名を上げました。かく言う私も、『ゲット・アウト』を公開当時に劇場で観て、かなりヤラれたので、ジョーダン・ピール監督の次の作品も絶対に劇場で観ようと思っていました。

 

映画『アス(Us)』のあらすじ

アデレードは夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンと共に夏休みを過ごすため、幼少期に住んでいた、カリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れる。早速、友人たちと一緒にビーチへ行くが、不気味な偶然に見舞われたことで、過去の原因不明で未解決なトラウマがフラッシュバックする。やがて、家族の身に恐ろしいことがことが起こるという妄想を強めていくアデレード。その夜、家の前に自分たちとそっくりな”わたしたち”がやってくる・・・。

(公式ホームページより)

 

実際に見た感想

今回の『アス(Us)』、約半年前に公開されていたアメリカでは好評で、大手レビューサイトのRotten Tomatoesでは批評家の支持率が93%でした。そして、嫌でも期待が高まる中で鑑賞しましたが、やはり前評判通り、かなりの傑作でした。

この作品は、黒人一家の別荘に自分たちと全く同じような見た目の家族(劇中で”テザード”と呼ばれます。)が侵入してくる話で、いわゆる『ホーム・アローン』などに代表される“インベージョン物”と呼ばれる定型です。ただし、後半は話が拡大していき、最終的にはゾンビ映画に近い形になっていきます。実際に主人公の黒人一家は、自分たちと見た目がそっくりなテザードたちと、ゾンビ映画で生き残った人間とゾンビが戦うがごとく、必死に戦っていきます。これが中盤の見せ場になっているわけですが、いかにもホラー映画な画面が続く中でも、時折笑えるシーンが入り込んでおり、このバランス感覚が最高です。これは元々コメディアン出身であるジョーダン・ピール監督の作風と言えるでしょう。

そして、最後の展開。もちろん、ここではネタバレはしたくないので書きませんが、思わず「えっ、マジ?」というオチがあります。そして、そのオチから考えると、そこまでの間に数々の伏線と言える描写があり、すべてはそのオチに繋がっていたことに気づきます。そして、「あれ?もしかしたら、他にも見落としている伏線があるのでは?」と思い、二度、三度と見たくなる作品です。良い映画って大抵はそういうものですね。

また、個人的には見た後に何とも言えないモヤモヤする感覚が強くあったので、劇場パンフレットを買って読んだり、You Tubeでのレビュー動画をいくつも観たりして、モヤモヤを解消しました。こういう、自分が感じたモヤモヤは、その都度調べて解決することって勉強でも大事です。個人的な経験からすると、そういうのって後々になってまた必要になってきて、結局「あの時調べておけばよかったー!」ってなりますから。模試の解き直しもそうです。同じような知識が問われたときに、以前の解き直しがイケてないと、同じ間違えをします。大事なので、もう一度言います。自分が感じたモヤモヤは、その都度調べて解決しましょう

 

良いホラー映画の特徴

この『アス(Us)』に限らず、良いホラー映画には共通の特徴があると個人的に思っていて、それは直接的または間接的に”現実社会の問題点を映し出している”という点です。例えば、『Us(アス)』で言えば、映画内で直接セリフや字幕で説明はありませんが、明らかにアメリカ国内またが世界で広がる経済格差の問題を取り上げている作品です。それは劇中に「ハンドアクロスアメリカ」という1980年代のイベントのCMやそれを連想させるテザードたちの動きから示唆されています。

過去には、まさに当時起こっていた戦争、黒人の権利上昇に対する白人側から見た恐怖、大手チェーンの台頭による地域経済の破壊など、リアルタイムに世界で起きている事柄や問題意識がホラー映画に反映されることが多々ありました。ホラー映画ではないですが、怪獣映画の金字塔『ゴジラ』も元々は原爆や戦争といった、当時の日本人が最も恐れていたものが反映されていました。間接的であれ、こういった「現実感」があるからこそ、観客は目の前で起きていることが単なる他人事と思えず、その映画に引き込まれるわけです。

また、こういった表のストーリーの裏に作り手の問題意識を描いたり、別の何かを象徴させることをメタファーと言います。映画にしろ小説にしろ、それぞれの作品内のメタファーを読み取ることは、物事の本質を読み取る力につながります。ですから、優れた映画や小説などの芸術作品(一般的にはジャンル映画として低くみられている節のあるホラー映画や怪獣映画であっても!)を単に消費するだけでなく、こちらの意識次第では絶好の学びの機会にもなるのです。

 

最後に

つまり、何を言わんとしているかと言うと、学びの機会はどこにでも転がっているんだ、ということです。それが映画にしろ、本にしろ、音楽にしろ、ゲームにしろ、スポーツにしろ。なので、何かに夢中になることはとても良いことです。そのバランスさえ間違えなければ。ですから、色々ものに興味を持って、そこからたくさん学びましょう。

そして、これを書いた後に気づいたのですが、映画『Us(アス)』はどうやらR-15指定らしく、小中学生は今すぐには観られないようです(笑)。やってしまいました。ただ、せっかく書いたのをお蔵入りにするのがもったいないので、今回の作品云々に留まらず、とても大切なことを書いているのであえて公開します。なので、気になる人は高校生以上になってから観てね。

今回はこんなところで。また、更新しますね。ではまた。

 

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フォルテの日常②「模試を解く後ろ姿」~姿勢と成績の相関性~

こんばんは、フォルテの文系担当の上村です。

前回の記事に続き、「フォルテの日常」の第二弾です。

今回は、子どもたちが模試を解く後ろ姿からわかることです。

 

模試を解く後ろ姿

本日、中2が模擬試験の日でした。問題を解く姿を後ろから見ていると、普段の授業以上に子どもたちの姿勢に差が出ます。

今日は理社なので40分でしたが、その間ほとんど姿勢が変わらず解き続ける子がいる一方、20分ほどが経過したころに姿勢が崩れ始め、壁に寄っかかる子がいます。そして、当然のことながら、前者の子の方が学校の成績や塾で受ける模試の偏差値が高く、後者の子はそれらが低い傾向にあります。

自学中でも、すぐトイレに立つ子とそうでない子がいます。そして、前者よりも後者の子の方が学校の成績や塾で受ける模試の偏差値が高い傾向にあります。というのも、前者の子は本当にトイレに行きたいというよりも、長い時間座っていることがキツイのでしょう(もちろん毎回がそうだとは思いませんが)。

 

学校の成績が比例する理由

学校の成績が姿勢に比例する理由を2つ挙げます(他にもあるでしょうが)。

第一に、今回のような姿勢を同じように学校でもしているからでしょう。このような姿勢の差はそのまま先生からの印象に直結します。なので、成績の中の関心・意欲の観点で差が付きます。学校の先生方も人間なので、自分の授業を前のめりに受ける生徒とグダッとした姿勢で受ける生徒がいたら、当然前者の生徒に好印象を持つでしょうからね。

また第二に、姿勢が良い子はその分だけ授業に積極的に参加しているでしょうから、授業内容も頭に入りやすいです。一方、姿勢が悪い子はたとえ同じ授業を受けていても、姿勢の良い子ほど授業内容が頭に入っていないでしょうから、授業内の小テストや定期テストでも必ず苦労します。

 

模試の成績に比例する理由

模試の成績に比例する理由を2つ挙げます(他にもあるでしょうが)。

第一に、先ほど挙げたものと同様に塾で同じ授業を受けていても、その姿勢が良ければ授業内容がしっかり頭に入りますし、姿勢が悪ければ授業内容は頭に入りません。もちろん、授業中に姿勢が悪い子は我々も注意しますが、結局は本人の意識次第なので、こちらがいくら注意しようと本人に改善する気がなければ、馬の耳に念仏でしょう。

第二に、模試中に最後まで良い姿勢がキープできる子は、その分集中力が高く、解くスピードも速い子が多いので、見直しまでしっかりとやります。ですので、ちょっとしたミスを見つけやすく、高い得点・偏差値がとれます。一方で、姿勢が悪い子はたいてい、一通り解き終わったら集中力が切れますので、見直しなどまともにしません。もちろん、これに関しても我々から注意することはありますが、結局は本人次第です

 

最後に

このような話を中2生にしました。今回、気になったのは主に男子でしたが、この話を聞いているときに彼らの様子を見ていると、どうやら自覚があるようでした。逆に女子は比較的姿勢が良かった印象です。普段の授業からもそんな感じです

そして、こういった姿勢は急に直そうと思っても難しいです。なので、日ごろから意識して矯正していかなければなりません。それも子どもたちには伝えました。まずは来週の月曜日に英数国の模試もあるので、そこでの彼らの様子にまずは注目していきたいと思います。

今回はこのへんで。また近いうちに更新します。

 

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