問題演習で意識すべき2つのこと

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、問題演習の進め方についてです。この問題演習、効果や成果のあるものにするためには、「やる内容」「やるタイミング」「やる量」「やり方」が重要だと思うのですが、今回はその中の「やり方」について触れていきます。

 

問題演習の2つのパターン

問題演習に関しては、目的に応じてざっくり分けると2つのパターンがあると思います。1つ目は、学校のワークや一般の問題集を用いて単元や分野ごとの力をつけるために問題演習を行うパターン。2つ目は、受験生が行う過去問などを用いた総合的な力を試したり、付けたりするために問題演習を行うパターン。

そして今回お伝えするのは、前者のような目的の問題演習を進める際に意識すべき2つのことについてです。

 

問題演習の目的とは

そもそも問題演習は何のために行うのか?問題演習の最も大きな目的は、該当単元の授業を受けたり、教科書を読んだりしてインプットした内容を、問題演習というアウトプットを通して、「学習内容を定着させること」「自分の不足していた知識を補うこと」です。

一般的には、インプットとアウトプットの理想的な割合は、「インプット3:アウトプット7」と言われています。もちろん、十分な知識のインプットなしに闇雲にアウトプットばかりやっていても効果はありません。ただし、勉強時間の割に成績が伴っていない子の多くが、インプットの時間ばかりが多くなってしまっていて、アウトプットの時間が少なすぎるのではないでしょうか。具体的には、テスト前にノートや教科書を眺める時間が大半で、それを確認するための問題演習の時間・量が圧倒的に足りていないのではないかと思います。

ということで、問題演習はある程度の量をしっかりこなすことが必要です。それを大前提として、その問題演習をより効果的なものにするための進め方を紹介します。

 

意識すべきこと①「小まめに丸付けをする」

まずは丸つけについて。ここでの鉄則は「小まめに丸付けをすること」です。具体的には見開き1ページごと(教科によっては見開きの半ページごと)に丸付けをして、そのページで身につけるべき内容を確認しましょう。

このように小まめに丸付けをすることで、解いたときの感覚を忘れないうちに答えや解き方を確認ができ、その分だけ自分に足りなかったことが実感しやすくなります。これが解いてから長い時間が経ったあとでは、「あれ、これどんな問題だっけ?そして、自分はどう解いたんだっけ?」という確認からしなければならないので、無駄に時間がかかってしまい、非常に効率が悪いです。

また、このように小まめに丸付けをして確認することで、あとのページで同様の知識や解き方が問われる問題が出てきたときに解くことができるようになっています。そのため、自分自身の成長も長も感じやすいです。

 

意識すべきこと②「時間やスピードを意識して解く」

最近、指導要領の改訂によって難化した教科書の影響か、各中学校の定期テストで問題量が多く、なおかつ難易度が高い問題が増えているように感じます。フォルテの近隣の中学校でも、学年平均が100点中で50点前後なんていうことも少なくないです。

そんな中でよくあるのが、「問題が多すぎて時間が足りなかった。」というパターンです。これは模擬試験や入試でも十分起こりうることですし、試験によっては問題の後半の方に実は易しい問題があることも少ないので、そういった問題を解きそびれてしまったという点では非常にもったいないです。こういった事態に陥らないためには、普段から色々と工夫や意識をすることがありますが、まずは「時間や解くスピードを意識すること」が出発点です。

具体的には「ページごとや大問ごとに時間を計って解く」ようにしましょう。そして、

特にこちらの記事でも触れていますが、神奈川県の入試問題は、どの教科も文章が長いため、急いで解くという意識は絶対に必要です。

 

問題演習のダメな進め方

今までたくさんの子どもたちを見てきた中で、効果や成果がほとんど期待できなく、なおかつ中堅下位の学力層の子がやりがちな、「問題演習のダメ進め方」は、上記とは真逆に「ページごとに丸付けをせず、また時間も気にせずにダラダラと解き進めていく」という方法です。

これは「問題を解くこと自体」が目的となってしまっていて、本来の目的である「学習内容を定着させること」「自分の不足していた知識を補うこと」とは程遠いやり方です。ただ、このやり方をやってしまっている子、実はかなり多いです。特にその教科を苦手としている子によく見られます。そして恥ずかしながら、フォルテにもこういう子は(数は少ないですが)実際にいます。塾内で学校のワークの進捗状況を確認しようとしたときに、「あっ、丸付けし忘れていました。」といった具合です。

模擬試験や定期テストで安定して高得点を取るような子には、こういった問題演習の進め方をしている子はほぼいません

 

まとめ

問題演習を進める際には、その本来の目的を常に意識しましょう。それは繰り返しになりますが、問題演習というアウトプットを通して、「学習内容を定着させること」「自分の不足していた知識を補うこと」です。

これを念頭に置いて取り組めば、上記で紹介したようなダメな進め方は絶対にしません。どうせ同じ内容をやるのなら、やり方や意識次第でより効果や成果の出るようにやりましょう。

またこの他、学校で定期テストの際に提出がある教科ごとのワークに関しては、テスト前に慌ててやるのではなく、普段の授業と並行して計画的に進めていき、テスト前に2週目、3週目と解くことを意識しましょう。

今回はここまでです。ではまた!

 

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チラシ完成!2021年秋。

フォルテの文系担当の上村です。

今回は、2021年秋~冬にかけてのフォルテのチラシが完成したので、それに関する話です。

 

チラシが出来るまでの簡単な流れ

毎回、チラシを作る際には、表面のコンセプトを私が考えてイメージ案を作り、イメージ案ができた後にそれに合う写真やイラストを用意する形をとっています。このイメージ案の段階では、世に出るものではないのでネット上にある写真やイラストを仮で当てはめて作ります。

このイメージ案を作る上で最も大切にしているのは、表面でキーとなるフレーズです。今までのチラシでは、

「子どもたち一人ひとりにドラマがある。」

「少人数制集団授業。だから、全員が主役。」

「目の前の子どもたちの実力を伸ばすために、とにかく本気になる。」

「ひとりじゃいけない高みへも、仲間と一緒なら行ける。」

こういった、どちらかというと右脳に響く(=エモーショナルな)フレーズを軸にして、それを際立たせる写真やイラストを使用するという形で作っていきます。作成する際の意識としては、チラシというより「ポスターを作成する意識」「大手塾っぽくないものにする」という2つを大切にして作っています。

また、裏面に関してはその時期に応じて「実績(合格実績やテスト結果や模試結果)」「日程・時間割」「生徒の声・保護者の声」「塾の特徴」などの中から合ったものを選んで載せます。

 

今回のチラシについて

そして、今回のチラシの表面のキーフレーズは、

「最近、周りから『必死に頑張ってるね』ってよく言われる。
でも、私からしたら『普通にやることをやっている』つもり。
ただ、フォルテ に入って、『普通』のレベルが変わっただけ。」

にしました。いつもよりは長めですが、これは今年の中3生の様子をイメージしたものです。これは我々講師側にとってもそうで、我々のような小規模な塾の場合は良くも悪くも学年によって学力や雰囲気が大きく変わります。なので、学年ごとの「普通」が大きく異なります。今年の中3は特に頑張る子が多く、それに伴ってこちらが彼ら・彼女らに求める「普通」のレベルも過去2年に比べて高いわけです。

次に、メインのキーフレーズが完成したので、それに合う写真・イラストの用意です。今まではフォルテの教室内やフォルテ生の写真を使っていましたが、今回は初めての試みとしてオリジナルのイラストを使用することにしました。そこで、ココナラというサービスを利用して公開で募集したところ、募集後1日で10人以上の方から提案をいただき、その中で送ってもらったサンプル作品が私のイメージと最も近かったイラストレーターの方にお願いすることに決めました。

公開募集の段階で、こちらからざっくりとしたコンセプト「夜に部屋で勉強してる女の子の横向きのイラスト」と、そのイメージに近いネット上で見つけた画像を参考資料として提示しました。

契約が決まってからの具体的なやり取りの中で、イラスト内の女の子の部屋の備品やその造形などはフォルテ生たちに聞き取りをして、それらを積極的に意見も取り入れていきました。具体的には、コルクボードやアロマスティックなどはフォルテ生からの意見です。

イラストレーターの方もこちらの要望や修正希望をすべて快く受け入れてくれて、とても気持ちよくやりとりができました。そして、とても満足できるイラストを描いてもらえました。

 

完成したチラシ

そして、今回完成したチラシ(表面)が以下です。

 

チラシの反応

こちらのチラシは今後ポスティングや折り込みで使っていくので、今の段階ではチラシを見ての問い合わせなどの数値として反応はわかりません。

ただし、納品されたこのチラシを見たある小5のフォルテ生が「このイラストをいい感じなので、印刷してください!」と言ってきました。

うちのチラシを見たフォルテ生からのこういった反応をもらったのは初めてだったので、とても嬉しかったです。もちろん、地域への知名度アップや問い合わせの増加がチラシ作成の本来の目的なのですが、実際に通う子からこういった反応がもらえただけでも今回のようなチラシを作ってよかったと思いました。というのも、個人塾というのは大手塾と違って、それがごく一部の人だとしても深く刺さる存在であるべきだと思うのです。なので、チラシに関してもこうやって身近に刺さった人がいたというのは、喜ばしいことだと思うのです。次回のチラシは入試後の予定ですが、今後の反応を確かめつつ作成していきたいと思います。

今回はここまでです。それでは、また!

 

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フォルテの日常⑦~理社の復習に燃える~

こんにちは、文系担当の上村です。

今回は、中3の子たちが授業外で取り組んでいる、神奈川県入試に向けた社会の歴史の復習についてです。

 

理社の復習の必要性

フォルテでは、通常授業で基本的には入試を意識して、学校の先取りを行っています。なので、中3生は夏過ぎまでは公民を進めているのですが、それと同時並行で子どもたちは中1・2の内容の復習も行う必要があります。というのも、神奈川県の公立高校の入試問題の場合、理社では中1~3の内容がバランスよく出題されるからです。

神奈川県の入試の制度上、中3は後期内申が最も入試に反映されるため、中3の勉強も大切なのですが、本番の入試を考えると中1・2の内容の復習も同じくらい大切です。

英語と数学のような積み重ねの教科であれば、特段意識せずとも中1・2の内容は自然と復習できていることが多い(というか、中1・2の内容が出来ていないと中3内容が理解できない)わけですが、理社に関しては意識的に復習の機会や時間を設けないと、それまでの既習内容をどんどん忘れていってしまいます。

そこで復習の機会となるのが、模擬試験です。模擬試験では、出題範囲が既習内容になっているはずなので、模試に向けての勉強や模試後の解き直しに対して真剣に取り組むことは中1・2の内容を復習する絶好の機会になります。フォルテでは、中3生は県内最大規模の模試である全県模試を受験し、受験後に間違えたところの解き直しも課題としてこなしています。

とはいえ、実際に模試に出題される内容はその範囲のごく一部なので、それだけで十分とは言えません。

 

ざっくり確認プリントとド基礎確認プリント

社会の歴史の入試向けの勉強において、中3生によく言っているのは、江戸時代までの歴史は基本的な用語の時代判別と時代内の並び替えができるような流れを覚えること、明治以降は上記に加えて具体的な年代まで暗記すること必要があるということです。

そこでこの夏、フォルテでは中3生に中1・2の歴史復習用のコンテンツとして提供しているのが「ざっくり確認プリント」と「ド基礎確認プリント」です。

 

競争意識を持たせること

すでに紹介したような社会の復習ツールに加え、理科でも中1,2の内容を復習するためのテキストの配布しました。そして、その進捗状況を全員が確認できる形で可視化しました。

こういった工夫の効果もあってか、はやい生徒は1か月弱で100枚をクリアし、クリアした順から実践問題を渡していくことにしました。そもそも既述の「ざっくり確認プリント」と「ド基礎確認プリント」はあくまで入試レベルを解くための土台作りであって、それだけでは十分ではありません。土台が出来たらそれを入試レベルの実践問題でどんどん確認しながら鍛えていく必要があります。そこで、こういった↓のような問題をこなさせました。

こちらもすでにガンガン進めている子は50枚を終わらせ、さらに理社も含めた実践問題小テストに突入しています。学校の定期テストが終わった11月後半からは順次「全国入試問題正解」も使って、徹底的に鍛えていきます。

 

目に見える結果

9月に実施した神奈川全県模試では、この取り組みの成果が最もわかりやすい形で表れました。プリント100枚を速攻で終わらせて実践問題をどんどん進めている子は社会の偏差値が70を超え、100枚を何とか終わらせたような子は社会の偏差値が60を超え、プリント100枚を9月末時点で未だに終わらせていない子は偏差値60未満という結果でした。

さらに10月に実施した全県模試でも中3の11名中8名が偏差値60を超え、さらにその半数が偏差値68以上でした。

ちなみにフォルテでは、今年の2月に行われた入試でも公立受検生8名(2期生)のうち、2名が満点、全員の平均点が92点(県全体の合格者平均が72.6点)という結果でした。うちは入塾テストでの足切りなどはなく、公立志望の子も上位行ばかりを志望するわけではありません。そのような中で上記のような結果が出ているのは手前味噌ですが、結構すごいと思います。

そして、そんな2期生よりも今年の中3生(3期生)は現時点で復習のための勉強量は圧倒的に多いです。残り12月・1月の全県模試、そして2月の入試と、ここからの伸びがますます楽しみでなりません。

最後に今回ご紹介した復習用のプリントは、こちらで販売中です。購入者には希望に応じて、明治時代以降の学習プリントもお送りしています。

 

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令和4年度の公立高校入試選考基準が発表されました。

昨日、神奈川県の教育委員会より令和4年度(2022年度)の公立高校入試選考基準が発表されました。中3生とおよび保護者の方は日程の把握をお願いします。

関連記事:入試日程について(こちらをクリック)

 

1次選考の比率について

神奈川県の公立高校では、定員の9割は内申・学力検査・面接および特色検査(一部の学校のみ実施)の総合点で合否が決まります(残りの1割は内申点を含まない評価で決まります)。この9割の選考方法を1次選考と言います(一方、残りの1割の選考方法を2次選考と言います)。その際に、各高校が独自に定めた比率(内申:学力検査:面接:特色検査)に合わせて計算が行われます。以下が教育委員会から発表された一覧です。

令和4年度公立高校1次選考比率一覧(こちらをクリック)

 

前年度から変更があった近隣の高校

上記の1次選考の比率や実施内容について、前年度から変更があった近隣の高校は以下です。

①横浜国際高校(本体)

(令和3年度)4:4:2: 
   ↓
(令和4年度) 4:4:2:1 

→横浜国際は、学力向上進学重点校エントリー校となったことに伴って、特色検査内容が従来の独自の英問英答の実技から他の高校と同じ共通特色検査に変更となります

 

②横浜国際高校(IB)

(令和3年度)4:4:2:
   ↓
(令和4年度)4:4:2:

→本体と同様に共通特色検査になりますが、こちらのコースではそれに加え、自分の考えを150~200語の英文で記述する問題が出題されます。

 

③神奈川総合高校(国際)

(令和3年度)3:5:2:
   ↓
(令和4年度)3:5:2

昨年度まで行われていたグループ討論による特色検査が廃止されます。また、学力検査に関しても従来までの4教科から5教科に変更となります

 

④横浜立野高校

(令和3年度):2
   ↓
(令和4年度):2

内申の比率が下がり、学力検査の比率が上がりました

 

今後も入試情報がわかり次第、随時更新します。

令和4年度の公立高校入試日程が発表されました。

昨日、神奈川県の教育委員会より令和4年度(2022年度)の公立高校入試日程が発表されました。中3生とおよび保護者の方は日程の把握をお願いします。

昨年度通りであれば、願書の提出は中学校が一括に行う形になるでしょう。

また、面接・特色検査は2月15日(火)~2月17日(木)となっていますが、実質2月16日(水)と2月17日で行われるでしょう。さらに特色検査実施校の場合は、例年の流れだと、2月16日(水)に特色検査実施、2月17日(木)に面接実施となる学校がほとんどでしょう。

この他、2月15日の検査がインフルエンザ等の理由で受検できない場合の追検査は2月21日(月)、新型コロナウィルス感染者または濃厚接触者認定によって学力検査等が受検できなかった場合の追加の検査は3月10日(木)に実施すると発表されました。

今後も入試情報がわかり次第、随時更新します。

同じミスを繰り返さないために

こんにちは、文系担当の上村です。

テストや演習問題において一度もミスをしないのが理想ですが、現実は人間誰しもミスはするものです。だからこそ、同じミスを犯さないように気を付ける必要があります。

今回は、同じミスを繰り返さないための意識や行動について書いていきます。

ここでいうミスとは、「実力的には正解できるはずの問題を間違えてしまった」という所謂ケアレスミスのことを指しています。

 

そもそもそれって本当にケアレスミス?

まずは、本題に入る前に子どもや保護者の方の中でも割と多い勘違いについてです。

子どもたちとの会話や保護者の方との面談の際にも「『ケアレスミス』が多いんです~」という話はよく出てくるのですが、それが本当に実力がある中で思わずやってしまった「ケアレスミス」であることは意外と少ないです。ストレートに行ってしまうと、単に実力不足であるという場合が多いです。にもかかわらず、それを「ケアレスミス」と軽視してしまうために、実力不足を補う行動を起こさないので、同様の間違いが繰り返されるというのがあります。

なので、まずは「自分の実力が不足しているのでは?」と考えるのが良いでしょう。また、既習内容でそのような実力が不足している場合は、「知識が不十分である」「アウトプットが不十分で知識や理解が定着していない」「定期的に復習していないので忘れてしまった」などが主な原因だと思います。なので、テキストやノートを見直したり、該当の単元の演習問題に取り組みましょう。

 

ミスをした自覚をする

さて、ここからが本題です。

まず第一に自分が以前したミスを覚えておくことが大切です。また、同様に「自分は〇〇のようなミスをする人間なんだ」と自覚することも大切です。そうすれば、同じようなシチュエーションで、そのときのことがフラッシュバックして同じミスをしないように意識するでしょう。

例えば、以下のような(  )内の一般動詞の形を直す問題の場合。

例題 She(  play  )soccer in the park yesterday.

ここでの正解は played ですが、それを間違えて plays と書いてしまったとします。これは、一般動詞を過去形にすべきところを現在形で書いてしまった時制のミスです。こういった形式の問題は、主語と時制に注目する必要があるのですが、主語には注目できたものの、時制の判断ができなかったのです。

このときに、単に「あー、これは過去形なのかー。」で済ませるのか、「主語がsheだから三単現のsだと思ったけど、文の最後にyesterdayがあるから過去形か。文の最後にキーワードを見て時制を判断することを忘れていたな。次からは文末にも十分注意して解こう。」と考えるのかで次回以降の結果に大きな違いが出るでしょう。

これは日常生活でのミスに置き換えるとよりわかりやすいです。例えば、食卓で家族一緒に食事をしているときに、遠くのおかずを取ろうとして手を伸ばします。自分の手元に運んできたその拍子に近くにあった醬油差しを倒してしまい、自分のお気に入りの白いパーカーが醤油まみれになってしまいました。こういった経験があると、次からは醤油差しの位置を確認したり、何かを取ろうと手を伸ばすときに他のものに触れたり、倒したりしないかを確認するでしょう。これと同じことを勉強でもできれば同じようなミスは減ります。

 

ミスをしないようにする行動の工夫

次にただ自覚をすることに加えて、意識を強める行動が伴うことでミスを防止することができます。例えば、先ほどの問題であれば、注意すべき主語のsheと時制の判断ポイントとなるyesterdayの部分に線を引いたり、〇を付けたりすることで、頭の中だけでなく視覚的にも意識できます

私の経験上からも、こちらが指導せずともこういった行動ができている子はやはりミスが少なく、正答率が高いです。国語の文章読解でも、解いた後の本文を見ると重要だと思う部分に線を引いたり、印をつけている子と、全くそういったものがなく綺麗なままの子とがいます。当然、前者のような子の方がよくできています。

人間は多くの感覚を駆使することで物事が覚えやすくなったり、問題が解きやすくなります。例えば英単語を覚えるときには、ただ英単語を眺めるだけ(視覚のみを使う)よりも、それに加えて実際に描いたり発音したりする(触覚?+聴覚を使う)方が覚えやすいでしょう。

最後に繰り返しますが、人間誰しもミスはします。ただその後に、同じミスを繰り返すのか、繰り返さないのかは自分自身の意識や行動1つで大きく変わります。同じミスを繰り返さないようにしてきましょう!

今回は以上です。ではまた!

 

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2期生ストーリー②

こんにちは、フォルテの理系担当佐々木です。今回は2期生の一人ひとりにフォーカスして、主に我々目線からの志望校合格までの話を書いていく第2弾となります。

第1弾はコチラ

 

勉強に対する姿勢の矯正

この子はフォルテ開講当初(中2の最初)から来てくれた生徒で、第一印象は明るく笑顔が絶えない素直な子である反面、カバンの中がぐちゃぐちゃで整理整頓が出来ず、宿題忘れが多いという中学生男子によくいるタイプの子でした。

個別指導塾からの転塾で、宿題忘れに関しては今までそれほど強く言われてこなかったせいか、宿題を期日までにやってくるという習慣が身についていませんでした。ですので、まずは勉強に対する基本的な姿勢をしっかりと身につけていく必要性を感じました

ただ、頭ごなしに出来ていないことを否定してもしょうがないので、本人と話をした結果、出された宿題が自主的に出来るようになるまでは別の曜日に塾に来て宿題をする約束をしました。個人的にはわざわざ別の曜日に宿題をやりに来るのはめんどくさいのでは?と思いましたが、本人曰く、家にいると集中できないけど、塾だと勉強するしかないからその方が良いとのことでした。

彼は素直な性格で、我々に言われたことに対しては反発せずに従う子だったので、別日に自習に来て宿題をやる生活が定着しました。そして、しばらく経つと、だいぶ宿題をこなす習慣が身についてきて、いつしか別日に来なくても宿題が出来るようになっていきました。

 

定期テストで満点獲得

だいぶ勉強の習慣が身に付き、学校のテストにも自信を持って臨むことが出来る様になりました。そして、中2の1学期末と2学期末のテストではなんと数学で100点満点を獲得しました!さらに5科目総合でも470点以上取るなど驚くほどの成果を叩き出しました。2学期末のテストに関しては、彼だけでなく当時の中2のフォルテ生の半数以上が数学の点数が95点を超える点数を獲得するなど抜群の結果が出ていました。

ただし、それでも定期テストで満点を取ることは容易ではありません。そもそもフォルテは大手塾のように、各中学校の過去問を用いた露骨なテスト対策はしていません。塾の対策によって取らせてもらった満点ではなく、自分自身の力で勝ち取った満点だからこそ価値があります

このような結果を出すためにフォルテでやっていることは、シンプルに「学校の定期テスト以上のレベルに達するように仕上げていく」ことです。そのために、彼のような数学が得意な生徒の場合は、定期テストではめったに出題されないような高いレベルの問題まで触れていきます。昨今、神奈川県の公立入試の問題は難化しているため、普段からこういったハイレベルな問題に触れることは、入試を勝ち抜く実力を付けるという上でも大切です

また彼は、模擬試験においても入塾当初は5科目総合偏差値で50ちょっとだったのが、2年生の最後の2月の模試では初めて5科目総合の偏差値が60を超える結果を出すようになりました。こういった急激な伸びを見せたことで本人も自信がついていき、入塾時には遥か遠い目標であった当時の第一志望(準トップ校)の合格も十分狙える状況になってきました。

 

志望校の決定

中3になっても順調に力を付けていき、全県模試でも5科目総合の偏差値で60~65を安定して出せるようになってきましたが、夏ごろまでは模試の際に記入する第一志望の欄にはずっと旧学区の準トップ校(偏差値62程度)を書いていました。

しかし、模試の偏差値や学校の内申が上がるにつれて自信を深めていき、ついに9月末の模試で第一志望を旧学区のトップ校(実際に彼が受検→合格した高校)に変えました。決め手となったのは、その高校に通っている先輩から高校の話を直接聞いたり、興味深い部活があること、準トップ校に比べて進学実績が明らかに良いことなどでした。

トップ校を受験するということには、それなりに高いハードルがあります。同じ高校を目指すライバルたちのレベルは高いですし、入試の教科においても5科目に加えて教科横断型の特色検査も課される学校であるため、準トップ校からトップ校に変更するということは勇気のいる決断だったと思います。ただ、彼もこの点はしっかり理解していたようで、それまで以上に勉強に対する意識が高まっていきました。その後の彼の姿を見ていると、高い目標を掲げ、それに向かって努力していくことで人間は大きく成長していくのだと強く実感しました。

 

整理整頓

中3の後期内申が決まる最後の定期テストを直前に控えた11月の土曜日。以前から整理整頓が出来ずにカバンの中がぐちゃぐちゃな状態だったため、翌日の日曜日のテスト対策授業前にカバンの中を整理してから来るように伝えていました。

そして彼が来た時にどの程度きれいになっているか確認した所、前日よりは多少ましになってはいましたが、ひどい状況に変わりはありませんでした。これではだめだと思い、本人にカバンの中身を全部出させて、必要なものとそうでないものを分類させました。そして必要なプリント類はクリアファイルに入れ、不必要なものは処分しました。空のペットボトルが何本も出てきたときには衝撃を受けました笑。私も整理整頓が苦手なので、気持ちはわからないでもないのですが・・・。

それ以降も定期的にカバンの中の状況をチェックするようにし、以前までのようなカオスな状況はなくなりました。一般的には片付けが出来る方が成績も良い傾向にあるので、成績が伸びないとかやる気が出ないという人は、まずは机の上やカバンの中をきれいにするところから始めると良いかもしれません

 

特色検査に関して

中3の6月ごろに本人と保護者の方へ志望校に関して話していく中で、特色検査のある学校も視野に入れた方が良いという話をして、特色検査の模試を7月に初めてチャレンジしてもらいました。結果に関しては偏差値にして40くらいだったのですが、そもそも特色検査の模試を受けるのはトップ校を志望する成績上位者のみなのと、特色検査の対策は夏以降でやっていく予定だったので、その結果について私は特に気にしていませんでした。中3の夏までは5科目(特に理社)の勉強をしっかり進めることが大切だと思います

夏以降は特色検査の対策として、色々な種類の問題に触れていきました。私は大手塾時代にも特色検査の対策講座を担当していましたが、多い年は1教室で50人位の生徒を相手にしていたため、一人ひとりの理解度を詳しく把握するのは正直困難でした。ですが今は、一人ひとりの状況を正確に把握することができ、臨機応変にそれぞれの生徒の出来に合わせて扱う問題も変えることも可能なため、かなり密度の濃い指導が出来ていると感じています。これはフォルテが少人数制集団授業を行う塾だからこそできることです

また、特色検査の問題は難易度が高い問題が多いため、問題をしっかりと読んだり、与えられた資料等から粘り強く考える力が必要になります。ですので、少し問題や資料を見て分からないからと言ってすぐに諦めたり、答えやヒントを求めているとなかなか伸びません。しかし、彼は難しい問題にもきちんと向き合い、試行錯誤しながら頑張っていきました。そして、12月の特色検査模試では偏差値50を超えることも出来、本人もだいぶ手ごたえを感じているように見えました。

 

入試本番⇒合格発表

中3の夏以降は毎回の模試で5科目総合偏差値で65を安定して取れるようになり、特に理科と社会はコンスタントに偏差値70を超える状態でした。現在の神奈川県入試において、理科と社会が安定して取れるのはかなりの強みになります。正直、中3の夏ごろで中1・2の理科や社会の最低限の知識がない状態だと、受験までに仕上げるのがかなり難しくなります。特に上位校を目指す場合は、中3の夏くらいまでに中1・2の理科と社会の教科書で太字の用語くらいは一問一答で答えられる状態を作っておくべきでしょう。あとは社会ではできる限り多く歴史上の出来事の年代を暗記するというのも進めていきましょう

今年の入試は昨年に比べると、社会が大幅に易化、英語や数学もやや易化、理科が難化した結果、5科目総合では昨年よりもだいぶ点数が取り易い入試となりました。実際の彼の結果は社会が満点で理科が1ミスと得意の理社でかなりの結果を出してくれました。特に難化した理科で1ミスに抑えたのは非常に大きかったと思います。英数国も大崩れすることなく、5科目総合では今までの模試に比べて一番良い結果を出すことが出来ました。そして、難易度が高かった今年の特色検査でも他塾の情報をから考えると、同じ高校を受ける子に比べても十分な点数が取れていたので、多分大丈夫だろうと思いながらも合格発表当日を待ちました。

それでも不思議なもので、実際に合格発表当日の朝はかなりドキドキな状態でした。そして発表から5分ほど経ったタイミングで彼から合格通知画面のスクショとともに「受かりました!」という報告をLINEで受けました。その瞬間、私は思わずガッツポーズをしました。怠惰な性格ゆえに私や上村に叱られることは誰よりも多かったですが、言われたことは愚直にやり続け、また自分でやるべきことを自覚して努力もしました。それが結実して本当に嬉しかったです。

フォルテに入塾したことで、彼は成績を大きく上げることができ、入塾時には考えられないほどのレベルの高校に合格することができました。それ自体も素晴らしいことですが、それ以上に勉強に対する基本的な姿勢が身についたり、自己肯定感を高めたりすることができたことは、今後の彼にとって大きな財産になるでしょう

 

最後に

彼から公立トップ校合格の報告を受けた時、入塾当初は宿題すらまともにやってこれなかった状況を思い返すと非常に感慨深かったです。ただ、あくまで高校入試は彼の人生においては、一つの通過点に過ぎません。これから先も様々な困難や壁にぶつかるでしょう。しかし、今の彼ならばどんな困難や壁も必ず乗り越えられます。高校でも新たな目標を見つけて頑張って欲しいと思います。

 

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

2021年度入試を終えて~2期生の奮闘の結果~

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今日が神奈川県の公立高校入試の合格発表でした。ということで、今年の中3生について、私自身が感じたことを個人の反省や備忘録も兼ねて記しておきます。

 

2期生の合格実績

以下が今年の中3生の合格実績です。

フォルテ開校以来初めての公立トップ校への合格(2名)を始め、素晴らしい結果を子どもたちが出してくれました。

言うまでもありませんが、子どもたちの合格した高校の偏差値に我々の喜びが比例するわけではありません。もちろん、トップ校のような上位校に合格するためにはそれ相応の努力が必要ですし、実際にトップ校に合格した2名の努力を間近で見ている我々からすると、2名の合格は本当に嬉しいです。

ただこの2名だけでなく、子どもたち一人ひとりにドラマがあります。小学校の頃から憧れていた姉(私の教え子!)と同じ高校に、コツコツ努力を重ねて合格した子。模試ではずっと厳しい判定だったけれど、それでも覚悟を決めて入試前に誰よりも必死に頑張って逆転合格した子。入塾時に英語のbe動詞と一般動詞の文のルールの違いすらわからなかったのに、入塾後に英語が好きになり、入試でも7割近くとって英語に力を入れている高校に合格した子。内申の低さを圧倒的な得点力でカバーして合格した子。5教科で思ったような点数が取れなかったけれど、それでもあきらめずに面接で高得点を取り見事合格した子。どの子に関しても、それぞれのここまでの道のりを思い返すだけで胸が熱くなります。

また今回の結果によって、フォルテが上位~中堅レベルまで様々なレベルの公立高校に対応できる進学塾であることを客観的に証明できました。これは、現中2(3期生)以下の学年で上位の公立高校を目指して日々頑張っているフォルテ生やその保護者の方に少しでも安心を与えることができたと思いますので、それもまた喜ばしいことです。

さて、ここからは2期生のこれまでの頑張りやその頑張りを間近で見てきた私が感じたことなどについて、書いていきます。

 

他の人がやっていない時期にしっかり取り組む子は強い。

この1年を振り返る上で、新型コロナウィルスの流行による学校の休校期間中のことは避けて通れません。この期間中、フォルテでの中3生の多くは、個別に自己の課題に取り組んでいました。この約2か月間の学習の内容面はもちろん、学校がない中でしっかりとした学習習慣をつけるといった意味でも中3生にとって大きな期間でした。

また、この1年間で2期生に口酸っぱく言ってきたのが、「学校の定期テストが終わった日は、君たちにとって特別な日でも何でもない」ということです。つまり、中3ともなれば、定期テストの最終日であることが、その日は勉強をしなくてもよいという免罪符にはならないのです。なので、個別課題を課している子には、定期テストの最終日だろうが関係なく報告を求めました。それが結果的には、彼ら・彼女らの実力を伸ばすことにつながったと思います。このように他の人がやっていないときにしっかりやるからこそ伸びるのです。中には入試が終わったその足で自習に来た中3もいました。

 

量をこなすことは大切。

中3になってかなり実力が伸びた子に共通することは、ある程度の基礎を身につけた上で、アウトプットのために演習量を多くこなしていたという点です。もちろん、ただ解くだけではほとんど意味がありません。一つひとつの問題を丁寧に解いて、間違えた問題があったら、なぜそうなるのか?というのを納得するまでがセットです。

特に中2や中3にもなると、勉強を「時間」ではなく、「量」で区切ると良いです。逆に時間のみで区切って、勉強をした気になってしまっているのが一番危ういです

2期生は、特に社会は12月以降で全国入試の問題をガンガン解いていきました。その結果、今回の易化の影響もありますが、(中3の夏以降の入塾を除く)フォルテ生の平均点(開示点)は92.5点(トップ校合格者は2名ともに満点)でした。

 

努力を伴う継続は力。

今年の中3生(2期生)が中1から中2に進級するタイミングでフォルテは開校しました。今回、入試を迎えた半数以上は開校まもなくから通ってくれて、その分我々としても特に思い入れが大きかった子たち(いわゆる初期メンバーですね。)でした。さらにその後に中2時点で数名が入塾しました。

彼ら・彼女らは、全員が入塾後に成績が大きく上がり、平均内申UP数(入塾時→中3後期)は4.7模擬試験の平均偏差値UP数(入塾後初の育伸模試→全県模試1月号)は9.5でした。このように通塾歴の長い子ほど、成績・実力の伸びが大きいのは塾としてはとても健全なことではないでしょうか?

ちなみに、中1からの通塾生が多い、現中2(新中3)生はこれ以上に伸びるでしょうし、その雰囲気や気配は大いに感じています。

 

全員が頑張る、だから伸びる。

そして、入試前にグッと実力が伸びたのもこの初期メンバーたちを含む中2の頃からの通塾メンバーが中心でした。(もちろん中3からの入塾生も伸びるのですが、)彼ら・彼女らは勉強に対する姿勢や基礎体力がしっかり鍛えられているので、圧倒的な量をこなす入試前には特に伸びやすいのです。

最後の数週間はまさに戦う集団として抜群の雰囲気の中で、全員が前向きに目標に向かい、本番の日まで駆け抜けました。はっきり言って、ヌルいことをやっている子がいないので、実力が伸びるには最高の環境・雰囲気と言えます。

 

この流れを中2以下にも引き継ぐ。

今回、入試の合否発表が朝9時からWebで発表ということで、子どもたち・保護者の方からの合否の連絡は例年よりもかなり早かったです(一番早い子は9時3分でした)。10時すぎにはほぼ全員の結果が出そろいました。

実は、このブログ記事自体ももっと早めの時間に上げようと思えば上げられたんですが、それよりも塾生向けの速報お便り(フォルテレポート入試当日号外)の作成を優先させたので、こんな時間になってしまいました。

そして早速、中1・2の何人もの保護者の方から反応もいただきました!また、配布したときに多くの子たちが目を輝かせながら号外を読んでいました。来年、再来年のフォルテレポートに載るのは間違いなく君たちだ

 

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来年度(令和3年度)の公立高校入試について続報

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

先日、来年度(現中3生対象)の公立高校入試について、新型コロナウィルス感染症拡大防止に関連しての対応が神奈川県の教育委員会から発表されました。以下にポイントをまとめました。

 

ポイント①志願手続きの郵送対応が可能に

今までは、公立高校の志願の手続きは志願校に直接行って願書を提出するという窓口対応のみでした。しかし、今年度は窓口対応に加えて郵送でも可能になります。ただし、郵送対応と窓口対応とでは受付期間が異なりますので、ご注意下さい。

 

ポイント②入試会場での感染予防対策

入試の会場となる各公立高校では以下のような対策がとられます。

■受検生同士の間隔を1m程度確保

■受検生のマスク着用

■会場内にアルコール消毒液設置

■換気の実施

これに加え、受検生は志願手続き後に高校側から配布される「健康観察票」を持参します。これは、当日の体温や体調等を記入する用紙です。

また、2月15日(月)の入試当日に体調がすぐれない場合は、その日は受検を見合わせ、2月22日(月)に実施される「追検査」を受検する形になります。「追検査」は5教科のみの実施で面接や特色検査は実施せず、それらについては中学校側から高校に提出される資料が選考材料となります。

この他、新型コロナウィルスの感染者または感染者との濃厚接触者と認定され、2月15日(月)の「学力検査」および2月22日(月)の「追検査」を受検できなかった受検生に関しては、希望者に対して3月10日(水)に追加の学力検査を実施します。

さらに募集の時点で定員に達しなかった(=定員割れの)公立高校が行う2次募集についても、同じく後日「追加の2次募集」という形で対応がされます。

このように入試においては、様々な対応が用意されています。今や誰が感染してもおかしくない状況ですので、予めこういった制度があることを念頭に置いておきましょう。

 

私立の入試にも動きあり

このような対応の動きは私立の高校にも広がってきています。というのも、神奈川県の場合は私立の併願や推薦はほぼ中学校の成績(内申)で決まり、合格者を選抜するという点では筆記試験自体が形骸化している学校も多くあるからです。そこで、こういった状況の中で書類選考に切り替える私立高校も増えてきています。

現時点で以下の高校はすでに発表した募集要項を変更し、書類選考中心の入試にすると発表しました。

■横須賀学院高校
→コースアップや特待を希望しない専願・併願の生徒はすべて書類選考。
※オープン入試は予定通り実施。

■鵠沼高校
→専願・併願の生徒はすべて書類選考。
※オープン入試は予定通り実施。

■湘南工科大学附属高校
→専願・併願の生徒はすべて書類選考。
※特待希望者や専願入学者は3月に学力試験実施。
※オープン入試は予定通り実施。

 

今回は以上です。今後も情報を発信していきます。

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日本語の語句や英単語の意味調べの注意点

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、国語の語句や英単語の意味調べをする際の注意点についてです。

 

感心した中2女子の質問

さて、先日のこと。少し感心したことがありました。それは、授業前に国語の模試の解き直しをしていたある中2女子が「先生、『目から鱗が落ちる』ってどういう文で使うんですか?」と質問してきたことです。

感心したのと同時に「あ、この子は絶対に伸びる子だな。」と思いました。

 

意味調べは例文とセットで!

フォルテでは、小5~中3まで模試実施後には必ずその解き直しを宿題として課します。そして、国語の解き直しのときには、模試の問題に登場した語句についてその意味が分からない場合は調べるように伝えています。

そういったときに大抵の子は、辞書やインターネットを使って意味を調べてメモして終了です(まあ、一般の小中学生のレベルからすると、このように意味を調べてメモするだけでもかなりましな方だと思いますが)。

これは国語に限った話ではなく、英語でもわからなかった英単語や英熟語については、自分で調べるようにしてもらっていますが、やはりここでも多くの子は意味だけをメモして終了です。

しかし、ここで終えてしまうのは非常にもったいないです。日本語や英語に関係なく、言葉はそれ自体の意味を知っているだけでは不十分です。その言葉を実際に文章や会話の中で、どういった意味やつながりで使うのかを理解して初めてその言葉は自分のものになります。ですので、必ず言葉の意味を調べる際には例文もセットで調べるようにしましょう

あとは実際にその言葉を使って身のまわりの人々と会話をするのも非常に効果的です。相手が大人であればより良いでしょう。なぜなら、使い方やニュアンスがおかしければ、その場で訂正してもらえるからです。言葉の中にはどうしても辞書の中の意味だけでは伝わり切らないニュアンスや使われ方があります。

同様に学校に提出するノートにおいても、単純な語句や英単語の意味だけでなく、例文も添えて書いておくと先生からの評価は圧倒的に高くなります。なぜなら、先生を含む多くの大人は、語句や英単語の意味を調べるときには例文とセットで調べることが自然と身についているからです。

現在、小5・小6・中2・中3では国語の授業冒頭に語句のテストを行っています。これもまた、単に語句の意味だけでなく、実際の文脈の中での使い方を身につけて欲しいから行っています。こういった語彙力は、文章読解を行う上で必要不可欠です。

 

英単語を調べるときは品詞を意識する!

これに加えて、英単語に関しては品詞を意識するとさらに良いです

私の経験上、英語が苦手な子は十中八九、この品詞への意識が低いです(というより、そもそも日本語の単語の品詞すら非常に怪しいです)。入塾したての子どもたちに対して、英語の授業中に「これって何詞?」って発問すると、名詞や動詞などの答えはまだ返ってきやすいですが、前置詞や副詞や助動詞などはほぼ返ってこないです。

これは、恐らく中学校の授業であまり品詞について触れていないからだと思います。名詞や動詞が答えとして返ってくるのは、とは言え授業中に先生が説明の中で口にする回数や頻度が高いからでしょう。逆に言うと、普段の授業から品詞名をしっかり使っていれば子どもたちにも浸透すると思います。

実際にフォルテでも、通塾歴の長い生徒ほどこういった発問に対してしっかりとした答えが返ってきます。それは私が意識的に授業中に品詞の名前を挙げているからです。高校以降の勉強を考えても、品詞への意識が低い子は必ず言語系の教科は伸び悩むでしょう

初めて見る英単語でも、辞書などで品詞を調べてみると、必ず自分が今までに習ったことのある何かしらの単語と同じ品詞です。ですので、自分が今まで使ったことがある単語と同じように英語の文の中で使えばよいのです。普段からよく使っている日本語の言葉の場合は、今まで日本語を日常的に使ってきた経験の蓄積により、そういった品詞を意識しなくてもある程度の会話は成り立ちますし、簡単な文は作れます。

逆に言うと、日本語を勉強したての外国の人が話す日本語に対して、私たちが違和感を持つのはその人にこの蓄積や細かい品詞の理解がないからです。そこで、英単語や熟語を調べる際に最悪なのは、こういった品詞や例文の全く載っていないGoogle翻訳などで済ませることです。これはYahoo!やGoogleで「〇〇(←調べたい英単語)  意味」などで検索すると最初に出てくるので、一見とても便利ですが、明らかにおかしな翻訳もたくさんあり、場合によっては子どもたちの学習の妨げになってしまうでしょう。インターネットで調べるのなら、少なくともWeb上の辞書や辞典のサービスを利用すべきです。

 

今回のまとめ

◆日本語の語句や英単語を調べるときは、言葉の意味だけでなく例文もセットで調べましょう。

◆調べた日本語の語句を深く理解するためには、身のまわりの人との会話の中で使ってみましょう。

◆英単語は品詞もセットで調べるようにして、すでに知っている英単語と結び付けて覚えましょう。

 

こういった勉強の仕方は、小学校・中学校の内容にとどまらず、その先の勉強でも必ず役立ちますので、今のうちにしっかりと身につけておきましょうね!

今回はここまでです。ではまた!

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