2期生ストーリー①

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

ここでは、2期生の1人ひとりにフォーカスして、主に我々目線からの志望校合格までの話を書いていきます。

 

フォルテ史上初の問い合わせの子

この子は何を隠そう、「進学塾フォルテ」に最初に入塾に興味を持ってくれた女の子でした。元々、この子の5つ上のお姉ちゃんを私が大手塾の教室長時代に教えていたという縁もあり、フォルテ開校を知ると、真っ先に良い反応をしてくれました。

そして、開校前に行った最初の体験授業(個別補習)。彼女はお母さんと一緒に来塾し、まだ机が数台しかない殺風景な教室の中で、後ろからお母さんに見守られながら、ちょっと緊張感漂う中で英語の授業を行ったのを今でも覚えています。

 

志望校は憧れの高校

この子には小学4年生のころからの憧れの高校がありました。それは、5つ上のお姉ちゃんが通う高校でした。当時、小学生の彼女の目から見ても毎日充実した高校生活を送るお姉ちゃんがこの子には本当にキラキラ輝いて見えました。

自分もそのような充実した高校生活を送りたい!

お姉ちゃんの高校の文化祭に遊びに行くたびにその思いは強まっていきます。また自分自身が中学生になって志望校を真剣に考えるようになります。そして、いくつかの高校を見学した中でも、やはり彼女の中でビビッと来たのはこの高校だけでした。

私も彼女のそういった思いを受けて、何とかお姉ちゃんと同じ高校に合格できるようにサポートしたいと心から思いました。そして彼女が目指す高校に合格することを考えたとき、彼女の普段の授業態度や定期試験の得点力から、内申点は例年の同高校の合格者平均以上には必ずなるだろうと感じていました(実際にそうなりました!)。ですから、合格できるかどうかは学力試験での点数次第になるなと判断し、とにかく実力を付けて模擬試験の偏差値UPを目指すことにしました。

 

1年以上やり続けた個別課題

中2の冬、入塾時から比べると5教科全体の模擬試験の偏差値は順調に上がってきたものの、英語に関しては少し伸び悩んでいました(模擬試験の英語の偏差値は50そこそこ)。というのも、(これは何も彼女に限った話ではないですが)中1のころは学習する文法事項もそこまで難しくはないので、学校の内申において英語で5をとるのは比較的易しいことでした。そのため、英語の内申に対する認識が甘くなってしまい、他教科に比べて特別な努力をしなかったわけです。もちろん中2になると、「未来形」に始まり、「不定詞・動名詞」「比較」「受動態」など学習内容が少しずつ難しくなるというのも一因としてあったと思います。

そこで中2の1月の半ばごろ。12月に受けた模擬試験の結果返却を兼ねた3者面談で、本人・保護者の方と相談した上で、彼女に対して個別に英語の課題を出すことにしました。それは中1から中2にかけての文法をランダムに出題する小テスト形式で、フォルテでの授業がない日は毎日やる約束をしました。

彼女は正直、自分でやるべきことを考えて実行するのが苦手な子でした。実際に、受験勉強の中で自己分析をして、自分自身でやるべきことをしっかり考えて、実行できるようになったのは中3の冬ごろだと思います(これが早い段階でできる子は実力がより伸びやすい子であったり、公立トップ校に合格する素質のある子であったりするのだと思います)。ただし、そんな彼女にはとても良いところがありました。それは私がやるように指示を出したことは何があっても必ずこなすところです。

こういった素直さ(愚直さ?)がある子は、私の経験上偏差値60くらいの高校までは合格できる可能性があります。それ以上の公立トップ校や準トップ校になると、どうしても先ほど述べたような自分で考えて勉強する力が必要だと思います。または、他者よりも圧倒的な量をこなしているか、ですかね。

課題をやり始めて約1か月半が経ち3月に入ると、新型コロナウィルスの感染拡大により中学校が休校期間に入ると、フォルテでの授業のありなしにかかわらず毎日課題をやるようになります。さらに、当初の文法確認に加え、1日1題長文を解くようにもなりました。これが中3の夏ごろには、より実戦的な問題に対応できるようになるために他県の入試問題の長文を解き始めました。また、時折彼女とマンツーマンで他県の入試問題の本文をその場で全訳をさせました(彼女曰く、この全訳をさせられたのが英語の実力アップに大いに役立ったとのことです)。

この課題を結局入試直前まで1年以上続き、個別課題を貼り付けたノートは6冊にもなりました。また5月以降の全県模試でも英語の偏差値は60を切ることはまずなくなり、10月・12月・1月の全県模試ではいずれも偏差値65以上を記録しました

 

合格への最後の関門は理社

中3になり、英語の実力が飛躍的に上がったことで、3教科での模試偏差値は当初設定した目標の数値を大きく上回るようになりました。しかし、理社が足を引っ張ってしまい、5教科で見ると目標の数値ギリギリといったところでした。それは中3の秋になっても変わらないままでした。

そこで、理社を勉強する時間を物理的に増やすこと、さらに社会は時代判別や年代暗記といった歴史の確実に点を稼げる部分の勉強を徹底することを命じました。すると、ここでも彼女は愚直なまでにそれを実行します。

その結果、社会は模擬試験での点数・偏差値も順調に上がっていき、他県の入試問題を解いてもコンスタントにその年のそれぞれの県平均を大きく上回る点数が取れるようになりました(もちろん中には平均点が公表されていない県のものもありましたが、それなりに人並み以上には点数が取れていたと思います)。

理科は最後まで苦しんでいましたが、入試直前の彼女の実力を5教科総合で見てみると、英語と社会ではある程度の点数が見込める状態だったので、理科で大きく失敗しなければ・・・という状態でした。

 

ついに入試本番→自己採点

今年、神奈川県の入試問題は全体的には明らかに易化しました。それは、彼女が受けた高校のように例年高い倍率で安定している高校においては、例年に比べて合格ラインが大きく上がることを意味します。

フォルテでは、公立受検組は学力検査当日に面接練習と自己採点をしに通塾します。自己採点の結果、彼女の点数は今までのどの模擬試験で取ったた点数よりも高く、去年の同高校の合格者平均を30点近く上回っていました。英語は(緊張のためか普段なら考えられないミスもあった中で)80点を超え、社会に至っては90点を超えていました!内申点でのアドバンテージも入試点数に換算して10点ほどあったことも考えると、これ以上ない出来と言ってよいでしょう。思いっきり褒めました。

ただし、彼女の受けた高校は面接でも例年そこそこ差がつきやすいので、面接練習もばっちりやって万全の状態で翌日の面接に送り出しました。

 

合格発表当日

今年、神奈川県では新型コロナウィルスの影響で、合格発表がWeb上で行われました。公立受検者は県全体でおよそ4万7千人。その保護者の方や関係者も考えると相当なアクセス数になることは必至です。ですので、私個人的には合格発表用のWebサイトがサーバーダウンによってしばらく閲覧できないんじゃないか、と本気思っていました。

しかし、そんなことは全くありませんでした(教育委員会の皆さん、疑ってすみませんでした!すばらしいサイト作成ありがとうございます)。朝の9時から発表だったのですが、その直後の9時3分にはLINEで彼女から報告がありました。

〇〇(←高校名)受かりましたーー!!本当にありがとうございました🙇」

その後、高校で入学手続き用の書類をもらってきた後にフォルテに来てくれました。そこでの彼女の顔は喜びや安堵の表情に溢れていました。

 

最後に

中3の授業がすべて終わった後の先日、改めて彼女とお母さんがご挨拶に来てくれ、わざわざ手土産や手紙をいただきました。そこで、入試後の彼女の様子や合格発表前に姉が自分のことのようにドキドキしていたことなど、いろいろと面白いエピソードを聞かせてもらいました。

その際に私が強調して彼女に言ったのは、「今はまだあくまでスタートライン立っただけであり、大事なのはこれからである」「とにかく英語と数学を中心に今から勉強を頑張りなさい」という2点でした。憧れの高校で最高の高校生活を送ってね!

私個人的には、彼女のような縁深い子と一緒に2年間を歩むことができてとても幸せでした。

 

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2021年度入試を終えて~2期生の奮闘の結果~

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今日が神奈川県の公立高校入試の合格発表でした。ということで、今年の中3生について、私自身が感じたことを個人の反省や備忘録も兼ねて記しておきます。

 

2期生の合格実績

以下が今年の中3生の合格実績です。

フォルテ開校以来初めての公立トップ校への合格(2名)を始め、素晴らしい結果を子どもたちが出してくれました。

言うまでもありませんが、子どもたちの合格した高校の偏差値に我々の喜びが比例するわけではありません。もちろん、トップ校のような上位校に合格するためにはそれ相応の努力が必要ですし、実際にトップ校に合格した2名の努力を間近で見ている我々からすると、2名の合格は本当に嬉しいです。

ただこの2名だけでなく、子どもたち一人ひとりにドラマがあります。小学校の頃から憧れていた姉(私の教え子!)と同じ高校に、コツコツ努力を重ねて合格した子。模試ではずっと厳しい判定だったけれど、それでも覚悟を決めて入試前に誰よりも必死に頑張って逆転合格した子。入塾時に英語のbe動詞と一般動詞の文のルールの違いすらわからなかったのに、入塾後に英語が好きになり、入試でも7割近くとって英語に力を入れている高校に合格した子。内申の低さを圧倒的な得点力でカバーして合格した子。5教科で思ったような点数が取れなかったけれど、それでもあきらめずに面接で高得点を取り見事合格した子。どの子に関しても、それぞれのここまでの道のりを思い返すだけで胸が熱くなります。

また今回の結果によって、フォルテが上位~中堅レベルまで様々なレベルの公立高校に対応できる進学塾であることを客観的に証明できました。これは、現中2(3期生)以下の学年で上位の公立高校を目指して日々頑張っているフォルテ生やその保護者の方に少しでも安心を与えることができたと思いますので、それもまた喜ばしいことです。

さて、ここからは2期生のこれまでの頑張りやその頑張りを間近で見てきた私が感じたことなどについて、書いていきます。

 

他の人がやっていない時期にしっかり取り組む子は強い。

この1年を振り返る上で、新型コロナウィルスの流行による学校の休校期間中のことは避けて通れません。この期間中、フォルテでの中3生の多くは、個別に自己の課題に取り組んでいました。この約2か月間の学習の内容面はもちろん、学校がない中でしっかりとした学習習慣をつけるといった意味でも中3生にとって大きな期間でした。

また、この1年間で2期生に口酸っぱく言ってきたのが、「学校の定期テストが終わった日は、君たちにとって特別な日でも何でもない」ということです。つまり、中3ともなれば、定期テストの最終日であることが、その日は勉強をしなくてもよいという免罪符にはならないのです。なので、個別課題を課している子には、定期テストの最終日だろうが関係なく報告を求めました。それが結果的には、彼ら・彼女らの実力を伸ばすことにつながったと思います。このように他の人がやっていないときにしっかりやるからこそ伸びるのです。中には入試が終わったその足で自習に来た中3もいました。

 

量をこなすことは大切。

中3になってかなり実力が伸びた子に共通することは、ある程度の基礎を身につけた上で、アウトプットのために演習量を多くこなしていたという点です。もちろん、ただ解くだけではほとんど意味がありません。一つひとつの問題を丁寧に解いて、間違えた問題があったら、なぜそうなるのか?というのを納得するまでがセットです。

特に中2や中3にもなると、勉強を「時間」ではなく、「量」で区切ると良いです。逆に時間のみで区切って、勉強をした気になってしまっているのが一番危ういです

2期生は、特に社会は12月以降で全国入試の問題をガンガン解いていきました。その結果、今回の易化の影響もありますが、(中3の夏以降の入塾を除く)フォルテ生の平均点(開示点)は92.5点(トップ校合格者は2名ともに満点)でした。

 

努力を伴う継続は力。

今年の中3生(2期生)が中1から中2に進級するタイミングでフォルテは開校しました。今回、入試を迎えた半数以上は開校まもなくから通ってくれて、その分我々としても特に思い入れが大きかった子たち(いわゆる初期メンバーですね。)でした。さらにその後に中2時点で数名が入塾しました。

彼ら・彼女らは、全員が入塾後に成績が大きく上がり、平均内申UP数(入塾時→中3後期)は4.7模擬試験の平均偏差値UP数(入塾後初の育伸模試→全県模試1月号)は9.5でした。このように通塾歴の長い子ほど、成績・実力の伸びが大きいのは塾としてはとても健全なことではないでしょうか?

ちなみに、中1からの通塾生が多い、現中2(新中3)生はこれ以上に伸びるでしょうし、その雰囲気や気配は大いに感じています。

 

全員が頑張る、だから伸びる。

そして、入試前にグッと実力が伸びたのもこの初期メンバーたちを含む中2の頃からの通塾メンバーが中心でした。(もちろん中3からの入塾生も伸びるのですが、)彼ら・彼女らは勉強に対する姿勢や基礎体力がしっかり鍛えられているので、圧倒的な量をこなす入試前には特に伸びやすいのです。

最後の数週間はまさに戦う集団として抜群の雰囲気の中で、全員が前向きに目標に向かい、本番の日まで駆け抜けました。はっきり言って、ヌルいことをやっている子がいないので、実力が伸びるには最高の環境・雰囲気と言えます。

 

この流れを中2以下にも引き継ぐ。

今回、入試の合否発表が朝9時からWebで発表ということで、子どもたち・保護者の方からの合否の連絡は例年よりもかなり早かったです(一番早い子は9時3分でした)。10時すぎにはほぼ全員の結果が出そろいました。

実は、このブログ記事自体ももっと早めの時間に上げようと思えば上げられたんですが、それよりも塾生向けの速報お便り(フォルテレポート入試当日号外)の作成を優先させたので、こんな時間になってしまいました。

そして早速、中1・2の何人もの保護者の方から反応もいただきました!また、配布したときに多くの子たちが目を輝かせながら号外を読んでいました。来年、再来年のフォルテレポートに載るのは間違いなく君たちだ

 

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フォルテの日常⑤「テスト当日に送ったLINE」~周りと差を付けろ!~

こんばんは。フォルテの文系担当に上村です。

本日は南中の今年度初めての定期試験でした。フォルテ生の好結果を祈りつつ、今日は南中の3年生にテスト当日の昼間に送ったLINEでの長文メッセージについてです。

 

例年と異なる定期テスト

今年は4~5月の休校により、例年であれば南中では6月中にテストが実施されるところでしたが、7月にずれ込んだのでした。また、中1~3まで今回は社会のテストは実施しない(代わりに単元別での小テストを数回行う)ということで、かなり変則的な形で行われることになりました。

中1は最初のテストがこういった形になってしまい、さぞかし大変だったかと思いますが、これもまた一つの経験として次回以降に活かしてほしいです。もちろん今回の結果にも期待していますけどね。

 

中3に一抹の不安を感じたテスト前日

そんな中、テスト前日にあたる昨日、事件は起きました。ある分野の小テストの出来が軒並み悪すぎて絶句しました。確かにその部分は、テストにそこまで多く出題される分野ではないかもしれません(それでも10点分くらいは出る?)。

ただし、その部分の小テストは前にもやっているし、何よりも子どもたち自身が苦手と口々に言っていたところです。つまり、子どもたちは自分が苦手だと認識していながら、手を打っていなかったということです。

小テストの実施中から、雲行きが怪しいのを感じていた私は、テスト前日と言うこともありどう言おうかというのを散々迷った挙句、厳しめの言葉を使って叱咤しました。特に点数が悪かった男子たちのその前の休み時間の過ごし方も気になっていました。

「このレベルのことを未だに言わないといけない集団なのか…。。。_| ̄|○」と思うと同時に、もっとやることに口を出すべきだったと私自身も素直に猛烈に反省しました。

ただ、彼らの名誉のために言うと、現在の中3は授業日以外に自習に来たり、個別に課題をこなしていたりする子が非常に多い学年です。実際に全県模試の偏差値も去年の中3生よりも全然高いです。そんな期待できる学年だからこそ、私の感じたショックも大きかったのかもしれません。

 

テスト当日の昼間に送った長文LINE

私は教室から歩いてだいたい30分ほどの距離に住んでいるのですが、小テストの件があったので、南中の中3生のことを考えながら帰途につきました。

そこで、テスト後に南中の中3生に読んでほしい内容をメッセージとしてまとめて送ることにしました。帰宅後に下書きを始めて、テスト後に中3生として意識して欲しいことをテーマにつらつらと書いていき、一応完成したのは明け方5時ごろで、メッセージは1500文字以上になっていました。

主な内容は以下です。

「苦手な分野は、意識して勉強量を増やさないとダメ。」
「テスト当日だからこそ、周りと差をつけるために勉強しよう。」
「全県模試の結果についての所感」

そして、以下が送ったメッセージの一部です。

「えー、今日?」と思った人もいるかもしれないけれど、君たちは中3(=受験生)なので「今日はテスト当日だから、午後は勉強しなくていい。」なんて甘っちょろい考えはさっさと捨ててください。「え?でも周りはやっていないですよ?」そう言う人もいるかもしれない。もしそうだとしたら絶好のチャンスだね。他人がやっていない時にやるからこそ、得意分野は他と差を付けられるし、苦手分野は他との差を詰めることができます。

 

中3生からの反応

すでにLINEメッセージを読んだ何人もの子から、勉強の報告が来ています。やはり早い段階で、送ってくるのは、予想通りの子たちでした。この子たちは必ずここから伸びるでしょう。すでに模試でもその結果が表れています。一方で、私が心配しているのは、こういう時に反応が遅いそれ以外の子たち。ここからの彼ら・彼女らの反応を待ちたいと思います。

来週からは夏期講習です。中3全員が熱くなれる夏になることを期待しています

今回はここまでです。ではまた!

 

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フォルテの日常④「LINEでの課題管理」~努力ありきの継続は力~

こんばんは、フォルテの文系担当の上村です。

フォルテの日常の第四弾は、中3生に対して行っている「LINEでの課題チェック」についてです。

 

<フォルテの日常シリーズ>
第一弾:遅刻生への対応(ココをクリック)

第二弾:模試を受ける後ろ姿(ココをクリック)

第三弾:宿題チェック(ココをクリック)

 

各生徒に対する課題

現在、フォルテに在籍している中3生に対しては、一人を除いて普段の授業での宿題以外に英語の自宅課題を課していて、それをLINEで報告してもらうようにしています。元々は2名からのみでしたが、3月からの学校の休校期間で「通塾日数が減ったこと」「子どもたちの学習量に不安を持ったこと」をきっかけに中3全体に広げていきました。

内容は子どもによってバラバラで、中1・2の英語の復習、英検に向けた勉強、英語の読解問題といった感じです。

これらに関しては、こちらから強制的に押し付けているのではなく、あくまで生徒・保護者の自発的に始めています。そうでないと、どうしても「やらされている感」が出てしまい、同じ内容の課題をやったとしてもそこから得られるものは少ないでしょう。

 

なぜLINEで管理するのか?

こういった課題は、本来は自分自身でしっかり計画を立てて、粛々と進めていくことが理想的であるのは言うまでもありません。しかし、そういった形で自分を律して継続的に物事、しかも勉強を進めることができる子って残念ながらほとんどいないでしょう。

また、課題だけを指定して、「じゃあ、あとは頑張ってー。」とやったところで、こちら側としては確かに子どもたちや保護者の方の要望に応えてはいますが、それはあくまでアリバイ的なものに過ぎず、その課題によって成果が上がるかどうかはわかりません(というか、これでは多くの場合は上がらないでしょう)。このような課題の場合に最も怖いのは、子どもが自分の心の安定のために課題を欲しがるパターンです。この手の子は、「課題をもらっている私(僕)って意識高いー♪」と思いたいだけなので、課題をもらった時点で自己満足に陥ります。つまり、「課題をもらうこと自体が目的化」してしまっているので、その先の実力アップや成績向上にまで至らないケースが多いです。何なら、課題はもらったものの、ほとんど手を付けていないなんで子も少なくはないでしょう。

そこでフォルテでは、やるからにはしっかりやらせ切るために、LINEでの報告を義務付けています。このようにやらざるを得ない環境を作ることで、上記のようなレベルの低い自己満足で終わらないようにしています

 

LINEでの報告作業

もちろん、子どもたちからの報告に対しては、必ず返信をします。そして、やった内容の確認に加えて、こちらから英作文の課題を数問投げかけて、それがクリア出来たら報告完了となります

英作文は、その日に間違えた問題の類題や、読解問題の本文で使われている文法に関する問題にしています。その時々で私が即興で作るので、言い方はあれですが、不正は出来ません。送られてきた英作文が間違っている場合は、その点を指摘して何度でも送り直してもらいます。

このLINE上でのラリーこそが私の課題管理のは肝です。このような双方向性のやりとりがあるからこそ、こちらも子どもたちの理解度や様子を把握できます

 

LINEでのやりとりの例

実際に以下のようなやりとりをしています。

 

努力ありきの継続は力

こういったやりとりをフォルテの授業がない日には毎回やっています。課題をやり始めて、一番長くやっている子で約4カ月になり、今までの報告の回数も数十回におよんでいます。そうすると、普段の小テストの出来や演習中の様子などで成果が如実に表れてきています

それはそうです。このように勉強においての何かしらのルーティーンとして習慣化し、何カ月も継続してやっている子は本当に数少ないです。だからこそ、たとえ1日1日の量は大したことなくても、それをコツコツと継続させることで得られるものは大きくなり、周りとも差を付けやすくなります。さらに、ただやるのではなく、そこにある程度の努力まで求めるのがフォルテのやり方。だからこそ力がつく。まさに「努力ありきの継続は力」です。

今年のような大変な状況の年だからこそ、しっかりやっている子は本当に強いです特に3月からの学校の休校期間では、同じ受験生である中3生の間でも勉強量には天と地ほどの差があるでしょう。

横浜市でも6月1日から学校が再開しました。ここでせっかくの習慣が途切れてしまっては意味がない。これからもガンガンいこうぜ、受験生たち!

 

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授業動画を約150本作った末に得たもの。

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

先週27日に緊急事態宣言が解除され、横浜市立の小中学校は本日から実に3カ月ぶりに再開します。それを受けて、フォルテでも本日から全面的に通常授業が再開します。今回はこの期間中のフォルテを振り返ります。

 

緊急事態宣言発令期間中のフォルテの対応

4月7日に緊急事態宣言が出されてから、フォルテでは、各家庭のニーズにお応えするために「十分な予防措置を取った上での通塾」または「映像授業&LINEにより学習管理」のどちらかを選択できるようにしました。実際には、約7割が通塾、約3割が映像授業という内訳でした。

また、上記の希望に関係なく、中学部の理社はすべて映像授業に切り換えて通塾日を減らし、さらにこちらの記事の通り、新型コロナウィルスの感染予防のための対策を講じてきました。

これに加えて学習面では、しっかりと量を確保するために全体として宿題量を増やし、さらに家庭の希望に応じて個別に課題を出すようにしました。しかも、それをただ出すだけではなく、LINEでまたは通塾時に直接進捗状況を確認し、アドバイスをするようにしました。

このリアルタイム感はとても大事で、フォルテが小回りの利く個人塾だからこそできる対応です。

 

動画制作について

4月8日以降、上記の通り映像授業を希望するご家庭のために、我々は通常授業に加え、そのほとんどの授業を事前に動画撮影し、編集した上でYouTubeにUPしてきました。これは動画の撮影→編集→出力→アップロードの手順で行のですが、実は思いのほか時間がかかります。

例えば、約30分の動画を制作する場合。動画自体の撮影に1時間以上はかかります(ホワイトボードへの板書や思わぬ取り直しなどがあるので)。次に編集作業では、動画の不必要な部分を削ったり、重要な部分や補足が必要な部分へのテロップ&効果音入れに1時間以上かかります。そして、出力&アップロードは時間帯によってまちまちですが30分程度はかかります。

このように約30分の動画を制作するのに私の場合は2時間~3時間程度かかります。そして、この期間にUPした授業動画の本数は文理合わせて約150本。手前味噌ながらかなり頑張ったと思います。ちなみにこういった話を同業者の知り合いにすると、「動画だけ外注すれば?」とよく言われます。しかし、それでは意味がありません。あくまでフォルテの主力商品は文系・上村と理系・佐々木の授業なのです。

実際にこの期間中に集団授業の塾で、フォルテと同じように授業動画を配信している大手塾をいくつか知っていますが、そのほとんどが全社統一の動画になっています。つまり、ほとんどの生徒からすると「この人・・・誰?」という先生の授業を見させられるわけです。

もちろん、全社統一で配信するくらいなのでその先生自身は授業が上手でしょうし、大手塾のスケールメリットや合理性からするとこういった選択は間違いではないかもしれません。ただし、それはあくまで塾側の都合であって、その塾に通う子どもたちにとってはどうでしょうか?名前すら知らない大人の上手な授業よりも、(たとえ多少拙かったとしても)普段から教えてくれている先生の授業の方が授業内容がすっと入ってくるものではないでしょうか。むしろ、ここで動画に負けるような授業なら・・・(以下、省略)。

実際に大手塾でも配信されている授業動画に対して「内容がわかりづらい」というクレームや相談が多くあったようです。しかし、その原因のほとんどは授業自体の問題ではなく、受け手側のモチベーションや意識の問題でしょう。

余談になりますが、先日ふと見たテレビ番組で、インターネットの2ちゃんねる(現5ch)の創設者である ひろゆき氏 が学校の先生の役割について「授業は上手い先生の動画とかに任せて、もっと個人のケアをすれば良い」という主旨の発言をしていました。それを見ていて、私は”ひろゆき氏らしいな”と思いました。彼はとても合理的な方です。この件に限らず、彼がテレビやネット上でのコメントは常に合理的です。しかし、じゃあ小中学校の授業を上手な先生の動画で統一して、現場の先生方は授業以外のことに専念すれば子どもたちの学力は上がるのでしょうか。

私はそうは思いません。理由は、既述した通りであまりに子ども気持ちを無視しすぎていると感じます。もちろん授業以外の部分で、今の学校のシステムの中で合理化すべきことはあるとは思いますが。

 

大量の動画制作の功名

このような動画制作。ただ単につらい作業であったからと言うと、実はそうでもありません。パッと思いついただけでも、以下の良い面がありました。

通常授業のクオリティが上がる。

もともと授業はフォルテの主力商品なので、普段から常にクオリティの高いものを提供していると自負しています。それが今回、事前に自分で動画用の授業を撮影し、さらにそれを自分で編集するので通して2回くらいチェックします。こうすることで、最初の自分の授業の改善点が見えてきて、元の授業にさらに磨きがかかります。そして実際に通塾生の前での授業はかなり仕上がったものになっています。

 

授業スキルが上がる

これは、以前の記事でも触れかと思いますが、学校や塾の先生で授業が上手くなりたければ、自分の授業を撮影してセルフチェックするのはかなり有効です。

というのも、キャリアが浅いうちは先輩や同僚に見てもらって指導やコメントをもらう研修であったり、上手な先生の授業を見学することが有効だと思います。しかし、ある程度キャリアを積んで自分自身が指導するような立場になると、自分自身がプレイヤーとして研修に参加するという機会は少なくなります。私自身も、大手塾時代に研修担当官や新人育成担当を経験しましたが、それくらいのキャリアや実力になると自分の授業に対して厳しいコメントをしてくれる人はほぼいなくなりました(仮にいたとしても、素直にそのコメントを受け入れていたのかという別問題もありますが・・・笑)。

キャリアがこのようなフェーズになると、自分の授業を自分自身の厳しい目で見ることが、一番の授業力向上につながります。

 

動画が通塾生の復習用としても機能する。

対面での授業を希望する通塾生についても、希望者にはその日の授業動画を配信しました。改めて動画を見直すことで、苦手な単元をより理解しやすくなります。ただし、その場合も単に動画視聴だけでなく、視聴した上で演習問題でしっかりアウトプットすることが大切であるというのは伝えています。

これは確信を持って言えることですが、どんなに配信する授業動画が優れたものでも、その後のアウトプットがないと力は付きません。ですので、フォルテでは映像授業での受講希望の家庭には授業中や宿題の演習問題をLINEで送ってもらい、それを添削して返信するというスタイルを取ってきました。この添削のクオリティもフォルテの規模だから出来るもので、フォルテの何倍も生徒のいる大手塾にはできないサービスでしょう。

 

結論

この休校期間中、ほとんどの塾は新規の募集はかなり厳しい状況だったでしょう(もちろん、フォルテも良くはないです)。ただし、厳しい状況下でしっかりと塾生と向き合い、とことん試行錯誤した塾ほど、このコロナ禍を期にアップデートすることができた(子どもたちの実力を上げるために提供するサービスの幅が広がった)のではないでしょうか?かくいうフォルテも確実のパワーアップできました。そして、ここで得たものを今後のフォルテ生のために大いに活かします。

そして、各塾の対応は期間中の子どもたちの学習状況にももちろん影響しているでしょう。私たちもフォルテ生が周囲に圧倒的な差をつけられるようにガムシャラに突き進んできました。さあ、どの程度差をつけることができたか。ここから真価が問われます。

今日はここまでです。ではまた!

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合格祈願に行ってきました!

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

年始早々から中3の特訓や冬期講習があってバタバタしてしまい、2020年になって初めてのブログ更新です。今年もフォルテをよろしくお願いいたします。

 

2020年合格祈願

さて、タイトル通りなんですが、1月3日に合格祈願に行ってきました。この日は午後から中3の年末年始特訓の授業があったので、朝から出かけてきました。

向かった先は、鎌倉の荏柄天神社。ここ5年くらいはずっとここに行っています。ここは、学問の神様として知られる菅原道真を祀っている神社で、それだけでなく京都の北野天満宮と福岡の太宰府天満宮と並んで三古天神社と言われるくらい、歴史あるところなのです。ちなみに全国各地にある○○天満宮や○○天神はすべて菅原道真を祀っていて、その数は1万2000社(!)もあるとのことです。

これらは菅原道真を祀っているということで、合格祈願や学業成就のご利益があると言われていて、実際に私が荏柄天神社に参拝に行った時も、私のすぐ後ろにいた親子が、聞こえてきた会話から察するに高校受験を控える家庭のようでした。

ちなみに私はここ数年、ゲン担ぎでお賽銭は1590円を入れるようにしています。中3の受験生は1590年の出来事と言えばピンときますよね。ピンと来なければ勉強不足ですよ?笑

あと、鎌倉ということで横浜からは遠いイメージがあるかもしれませんが、フォルテ(横浜市南区)から原付で30~40分ほどですので、案外近いものです。

 

絵馬を書きました!

合格祈願に行った際に、毎年書いているのが絵馬。今年もバッチリ書いてきました。

 

中3生用の御守り

そして今回、中3生全員分の御守りを受けてきました。御守りって”買う”とか”購入する”って言うのではなく、”受ける”って言うのが正しいらしいです。それは、神様からご利益を授かるかららしいです。鈴木杏樹のラジオ番組のブログ?でそう書いてありました。あとは、そういうのもあって、巫女さんは値段を伝えるときに「○○円のお納めになります。」って言いますよね。

ちなみに私がこれらの御守りを受けたときに対応してくれた方は、見た目からして「バイトでーす!」って感じの茶髪の男の子でした。

 

公立高校入試まで1か月

残り1か月。ほぼ毎日自習に来ている中3生もいます。最近、そういう超頑張っている子を見ていると、泣きそうになるんですよね。

まだまだ伸びる。あとは、しっかりと自分の可能性を信じること。これは本当に大事。最後の1点を分けるのはそういう気持ちの部分だと思います。頑張れ、受験生。

今回は短めですが、こんな感じです。ではまた。

 

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フォルテの日常③「宿題チェック」~神は細部に宿る~

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

フォルテの日常の第三弾は、私が普段行っている「宿題チェック」についてです。

たかが宿題チェック、されど宿題チェック。私なりのこだわりや子どもたちへの強い思い(魂)がここにあります。

<フォルテの日常シリーズ>
第一弾:遅刻生への対応(ココをクリック)

第二弾:模試を受ける後ろ姿(ココをクリック)

 

宿題チェックの仕方

私の小さなこだわりとして、子どもたちの宿題や模試の解き直しをチェックするときには、出来るかぎり何かしらコメントを添えるようにしています。コメント内容は大きく分けると2種類あります。

1つは宿題の内容面に関するもの。これは、子どもたちが間違えた問題のポイントや、逆に誤字・脱字などの指摘です。特に小学生は、毎回の授業の冒頭で漢字テストをしますので、練習してきた漢字が間違っていないか?というのは注意してみるようにしています。また、中3はこの時期になると、入試形式に近い問題を宿題として課しているので、そういった問題へのアプローチの仕方が出来ているかの指摘をするようにしています。

もう1つは子どもたちへの激励や叱咤のコメントです。他愛もない一言かもしれませんが、ただスタンプだけ押すとかよりも、手書きで何かしらを書くことに意義があると思って書いています。これは好みの問題もありますが、手書きのメッセージカードや手紙って、人からもらうと嬉しくないですか?私は過去に教え子や保護者の方からいただいた手紙は、全く大袈裟でなく、自分の宝物だと思っています。

 

コメント書きの例

宿題のコメント書き例  ↓

 

模試の解き直しのコメント例  ↓

 

時には、(愛情をもって)叱咤する内容も ↓

 

 

なぜコメントを書くのか?

なぜコメントを手書きで書くのか?それは「その子のためだけの何か」を与えたいから

私の中ではこれを「エクスクルーシブ感」と勝手に呼んでいるんですが、キャッチーに言い換えるなら、「その子のためだけの特別感」ですかね。これは、開校直後に作ったこのチラシにも書いていることです。

フォルテの講師は2人とも目の前の子どもたちのために本気になれる講師です。なぜ本気になれるのか? それは、子どもたちの小学生または中学生という多感な時期に「自分のために本気になってくれる大人がいた」という経験をしてほしいからです。誰しも大人になれば、嫌でも他人のために何かをしなければならないでしょう。それは仕事のためかもしれないし、人付き合いのためかもしれない。そんなときに、上記のような経験を子どもの頃にしていれば、それが糧となって他人のためにも本気で頑張れると思うのです。

この精神ですね。ここに魂を込めています。宿題チェックや模試の解き直しのノートでのコメントなんて、保護者の方が子どもを塾に預けたり、子どもたちが塾に通ったりする中で、あまり重視している部分ではないかもしれません。言うならば、一般的に塾が提供するサービスの中では、すごく細かい部分ではあるんですけど、私はこういうところにこそこだわりたいと思っているんです。例えば、1回の授業や何か強い思いを込めた一言で、子どもたちに大きな変化をもたらしたり、子どもたちが何かを感じたりすることはもちろんあります。自分が生徒だった時もそういう経験はありました。そして、そういうわかりやすい経験はインパクトがありますし、それ故に子どもたちにとっても記憶に残りやすいでしょう。

でもそれって、アニメや漫画で言うと必殺技に近いものであり、「ここぞ!」という時に機能するものであって、毎回の授業や通塾の度にはその「マジック」は起こらないと思うんです。どんなにわかやすい授業をしようと、それだけでは子どもたちの実力ってつかなくて、結局は一人ひとりに寄り添って見てあげないと効果を薄いわけです。私の場合、その寄り添い方の一つがこのコメント書きです。

最後に、私の好きな言葉を紹介します。ドイツのある美術史家の言葉で「神は細部に宿る」という言葉があって、「物事を大きく見て、小さなことをおろそかにしてはいけない。」っていう意味らしいです。この言葉を知ったときは、まさに我が意を得たりと思って、それ以来、勝手にシンパシーを抱いており、大好きな言葉の一つです。この言葉でいう「物事を大きく見る」とは、私たちで言うところの「志望校に合格する」「学校の内申や模試で良い成績をとる」「自学力が身につく」などでしょう。これらが大事なことは言うまでもありませんし、そんなことは大前提です。しかし、一方で「小さなこと」である、「宿題チェック」「子どもたちとのコミュニケーション」「授業中での何気ない一言」も同じくらい大事なことだと思います。今回は、そういう思いをもって書きました。

今回はこんな感じです。それでは、また近いうちに更新します!

 

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フォルテの日常②「模試を解く後ろ姿」~姿勢と成績の相関性~

こんばんは、フォルテの文系担当の上村です。

前回の記事に続き、「フォルテの日常」の第二弾です。

今回は、子どもたちが模試を解く後ろ姿からわかることです。

 

模試を解く後ろ姿

本日、中2が模擬試験の日でした。問題を解く姿を後ろから見ていると、普段の授業以上に子どもたちの姿勢に差が出ます。

今日は理社なので40分でしたが、その間ほとんど姿勢が変わらず解き続ける子がいる一方、20分ほどが経過したころに姿勢が崩れ始め、壁に寄っかかる子がいます。そして、当然のことながら、前者の子の方が学校の成績や塾で受ける模試の偏差値が高く、後者の子はそれらが低い傾向にあります。

自学中でも、すぐトイレに立つ子とそうでない子がいます。そして、前者よりも後者の子の方が学校の成績や塾で受ける模試の偏差値が高い傾向にあります。というのも、前者の子は本当にトイレに行きたいというよりも、長い時間座っていることがキツイのでしょう(もちろん毎回がそうだとは思いませんが)。

 

学校の成績が比例する理由

学校の成績が姿勢に比例する理由を2つ挙げます(他にもあるでしょうが)。

第一に、今回のような姿勢を同じように学校でもしているからでしょう。このような姿勢の差はそのまま先生からの印象に直結します。なので、成績の中の関心・意欲の観点で差が付きます。学校の先生方も人間なので、自分の授業を前のめりに受ける生徒とグダッとした姿勢で受ける生徒がいたら、当然前者の生徒に好印象を持つでしょうからね。

また第二に、姿勢が良い子はその分だけ授業に積極的に参加しているでしょうから、授業内容も頭に入りやすいです。一方、姿勢が悪い子はたとえ同じ授業を受けていても、姿勢の良い子ほど授業内容が頭に入っていないでしょうから、授業内の小テストや定期テストでも必ず苦労します。

 

模試の成績に比例する理由

模試の成績に比例する理由を2つ挙げます(他にもあるでしょうが)。

第一に、先ほど挙げたものと同様に塾で同じ授業を受けていても、その姿勢が良ければ授業内容がしっかり頭に入りますし、姿勢が悪ければ授業内容は頭に入りません。もちろん、授業中に姿勢が悪い子は我々も注意しますが、結局は本人の意識次第なので、こちらがいくら注意しようと本人に改善する気がなければ、馬の耳に念仏でしょう。

第二に、模試中に最後まで良い姿勢がキープできる子は、その分集中力が高く、解くスピードも速い子が多いので、見直しまでしっかりとやります。ですので、ちょっとしたミスを見つけやすく、高い得点・偏差値がとれます。一方で、姿勢が悪い子はたいてい、一通り解き終わったら集中力が切れますので、見直しなどまともにしません。もちろん、これに関しても我々から注意することはありますが、結局は本人次第です

 

最後に

このような話を中2生にしました。今回、気になったのは主に男子でしたが、この話を聞いているときに彼らの様子を見ていると、どうやら自覚があるようでした。逆に女子は比較的姿勢が良かった印象です。普段の授業からもそんな感じです

そして、こういった姿勢は急に直そうと思っても難しいです。なので、日ごろから意識して矯正していかなければなりません。それも子どもたちには伝えました。まずは来週の月曜日に英数国の模試もあるので、そこでの彼らの様子にまずは注目していきたいと思います。

今回はこのへんで。また近いうちに更新します。

 

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フォルテの日常①「遅刻生への対応」~事前連絡は常識~

こんばんは、フォルテの文系担当の上村です。

新シリーズ「フォルテの日常」の第一弾。シリーズと言いつつ、続くかどうかはわかりせんが(笑)。

今回は、事前連絡なしで遅刻してきた生徒への対応です。

 

事前連絡なしで遅刻してきた生徒

フォルテでは、遅刻や欠席の場合は必ず本人や保護者の方から連絡をしてもらうようにしています。

しかし、先日ある生徒が事前連絡なく、授業開始後10分くらいのタイミングでやってきました。

その子が来た時、私はちょうど大事な解説をしていたので、その子を無視して授業を進めました。そして、一通り解説が終わり、演習に入ったタイミングでこの子と職員室で話をしました。

結論から言うと、この子の遅刻に大した理由はありませんでした。しかも、連絡しなかった理由を尋ねると、「間に合うと思った。」と答えました。これが1~2分の遅刻であればまだしも(…まあ、それでも私は納得しませんが)、歩いて数分の距離に住んでいるにもかかわらず、この言い訳はあり得ないだろ、と。

 

遅刻した生徒との問答

以下、その後の私と生徒との間での問答です。

私「それ、本気で言ってんの?」

生徒「・・・」

私「いや、だから本気で間に合うと思ってたの?って質問してるんだけど。君、10分も遅れているけど。」

生徒「・・・。いや・・・。思いませんでした。」

私「じゃあ、何で連絡しなかったの?だって、遅刻や欠席の時には必ず連絡するってルール知ってるよね?」

生徒「・・・はい、知っています。」

私「だよな。その場しのぎでごまかすなよ。舐め過ぎ。そりゃ、遅刻したこと自体は褒められたことではないけどさ、俺が言ってるのは、遅刻したこと自体以上に、事前に連絡しなかったことの方が大問題なんだってことよ。これ、一般常識としてね。

生徒「・・・はい、すみません。」

私「あのね、こういう細かい部分のマナーとか礼儀とかがしっかりしている人とそうでない人だと、周りから見られる目が変わるよ?例えば、部活でもそうだよ。君が連絡なしで練習を休むのと、事前にちゃんと連絡をした上で練習を休むのとでは、先生からの印象は全然違う。そして、それ以降に同じように部活を頑張っていたとしても、同じような評価はされないよ?社会に出てからも同じだよ。どんだけ頑張ってても、普段のそういう態度によって、その努力や頑張りが正当に評価してもらえないんだぜ?それでいいのか?」

生徒「・・・いや、嫌です。」

私「だろ?だから、遅刻するときや休むときは必ずちゃんと連絡しろよ。」

生徒「はい、わかりました。」

 

最後に

正直、この手の場合、その場の空気や授業の流れだけを考えれば、特に咎めずにすぐに招き入れるべきでしょう。こちらとしても、こういう問答をするのにも精神力や体力をかなり使うので、無いに越したことはありません。しかし、これは勉強以前の話で、上記のように「遅れるときには必ず事前に相手に連絡をする」といったような常識的な行動ができないと、まともな大人になれませんし、社会ではそんな人はまず評価されません。フォルテに通っている子たちには、そうなってほしくないので、そこはきちんと言います。

あ、誤解の無いように書いておきますと、遅刻の子が来たときの対応は、事前連絡有無で全く変わります。事前連絡があった上で遅刻した子が来たら、労いの言葉と共にそのままスムーズに教室に招いて授業に参加させます。ただし、今回のように連絡なしの遅刻の場合、まずは理由や言い分を聞いたり、場合によっては上記のような説教に近い話をしなければならないので、それを時間通りに来ている生徒の授業を中断してまでやるというのは、あり得ません。自分が時間通りに来た生徒だったら、「なんで、遅刻した奴のせいで俺らの授業時間が削られるんだよ・・・。」って思いますからね。

あと、実際にはこういうケースはかなり稀です。ほとんどの生徒や保護者の方からは事前に連絡をいただいていますので、そこは最後に付け加えておきますね。

今回は以上です。10月は、更新頻度上げます。それでは。

 

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