3期生ストーリー②

こんにちは、フォルテの理系講師の佐々木です。

ここでは、3期生の一人ひとりにフォーカスして、我々から見た様子や印象に加え、本人の談話に基づいて志望校合格までの話を書いていくシリーズの第2弾です。

第1弾はこちら

 

小学生の時からのあこがれの高校

今回紹介する女の子は、小学生の時から憧れていた高校にコツコツと努力を積み重ねて、見事合格を勝ち取った女の子についてです。

この子はフォルテ1期生の姉がいて、その影響もあり、中1の途中から入塾。まじめで素直な子でし、また人一倍負けず嫌いな面ももっていました。ただ、入塾当初はまだ中1ということもあり、勉強に関しては学校の宿題や塾の宿題をこなす程度でした。

そして、入塾後初めて受けた中1の10月の模試では、1番高い社会の偏差値で48、5科目総合偏差値は45という結果でした。後にこの子が合格することになる市立金沢高校の合格基準偏差値はだいたい62~63ですので、2年ちょっとで偏差値を20近く上げないと合格できないというレベルでした。

彼女が市立金沢高校を目指したきっかけが、もともと小学3・4年生位からダンスをやっていて、ある時、ダンスのイベントで市立金沢高校のダンス部が踊っている姿がカッコよくて、それから憧れを持ったとのことでした。ただ、その当時は漠然と憧れていただけで、そこまで強く志望校を意識していたわけではありませんでした。

 

コツコツと努力を続け、悲願の偏差値60突破

中2の秋ごろに、「家だとなかなか勉強に集中できない」という相談を本人から受けました。そこで話し合いの結果、週に1日だけ授業がない日に自習に来ることを決めました。彼女の場合、模試の結果が思わしくないと、「このままでは志望校に受からないのでは?」という不安からか、その都度相談に来て、改善すべき点を1つ1つ確認し、それを克服しながら次の模試に備えていきました。

この子に限らず、家だとなかなか勉強に集中できないという子は、かなり多いと思います。その場合はやる気が出るまで待つのではなく、強制的に勉強せざるを得ない空間に身を置いて、まずはやってみることが一番だと思います。彼女の場合、週3日の授業と1日の自習、定期テストが近づくとフォルテではテスト対策授業によって授業日がもう2日増えるため、週5日の授業と1日の自習を続けました。その結果、中2の2月の模試では5科目総合偏差値が57まで上がり、中2の最後の内申も9科目総合で40(各科目5段階評価なのでMAXで45)を超えるまでに伸びてきました

ただ、ここまで順調に伸びてきてはいたものの偏差値60の壁は厚く、中3の夏休み前の段階で、まだ模試の5科目総合偏差値で60を超えたことは一度もありませんでした。そのような状態だったので、彼女自身も「このままでは志望校の合格は難しいのでは?」と感じ始めます。そこで、夏休み前にこちらで目標を設定しました。その目標とは『英語と数学で偏差値で65、5科目総合偏差値で60をそれぞれ超える』というものでした。ちなみに、英語と数学の偏差値を高めに設定したのは、第一に彼女が志望する市立金沢高校は、入試において英語と数学の配点が他の科目よりも高いためです。また、授業中の彼女の様子を見ている限り、数学では順調にいけば偏差値65はとれるだろうという私の目算もありました。また、彼女の場合、5科目総合の偏差値よりも英数国3科目の偏差値の方が高い状態がずっと続いていましたので、理社の勉強、特に中1・2の内容の復習にも力を入れるように言いました。後に、この中1・2の理社の復習に夏前から力を入れたのがとても良かったと彼女自身が語っていました

そして、授業がない日の自習にプラスして、授業のある日も早めに来て自習をするようになりました。夏休みに入ると、夕方にフォルテの夏期講習が終わった後、自習で残って勉強し、夜の10時近くに帰宅する日々が続きました。そういった地道な努力の積み重ねもあり、中3の8月の模試でついに5科目総合偏差値が62(英語は偏差値64、数学の偏差値は69!)となりました。ただやみくもに勉強をして偏差値を上げるのではなく、具体的な数字を決めて、戦略的に偏差値を上げることができたことは彼女にとっても大きな自信になったと思います。

 

定期テストで満点獲得

中3の内申が決まる2学期期末(後期中間)テストが終了した翌日、彼女はいつもより早く15時半頃に塾に来ました。そして、開口一番、「先生に報告があります!」と言ってきました。何だろうと思っていると、定期テストの数学が100点満点だったとのことでした。

満点をとった時の心境は、嬉しすぎて叫びたくなり、家に帰って早く母に見せて、そして早く塾に行って報告したかったとのことでした。コツコツと頑張り続け、最初は70点台だったテストが80点を超え、90点以上をとれるようになり、内申に関係する最後の定期テストでの満点獲得。そしてそれをいち早く報告に来てくれたことは本当に嬉しかったです

 

目指せ、合格可能性90%

2学期期末テストも終わり、内申も例年の合格者平均のライン(伸学工房さん調べ)をだいぶ上回り、10月の模試では市立金沢高校の合格可能性が80%の判定となりました。

ただ、そんなある日彼女が相談に来ました。その内容は「志望校について、市立金沢高校から下げようか迷っている」とのことでした。ここまで順調に成績も上がってきて、十分合格ラインに届いているのにどうして?と私は思いましたが、彼女曰く「不合格の可能性が20%もあるなかでの受験は不安だ」とのことでした。

詳しく聞いてみると、「もし不合格になって私立に行くことになれば、親に経済的な負担をかけることになるから迷っている」とのことでした。そこで相談の結果、本人の意思を尊重して最後の1月模試で合格可能性が90%以上の判定が出たらそのまま受験し、90%に届かなかったら志望校を下げるということになり、その目標達成に向けてさらに勉強のギアを上げました。

それから数日後に12月模試が返却され、今まで課題だった理社の点数が段々と上がってきたこともあり過去最高タイの5科目総合偏差値62、そして合格可能性90%という結果でした。重点化される英語と数学は常に偏差値60を優に超えるようになっていました。ただ一方で、彼女が苦手にしている国語と理科がまだ50台中盤の偏差値のままだったのが気がかりでした。ですので、冬期講習の間は特に国語と理科を重点的に頑張るようにアドバイスしました。

 

勉強合宿での1コマ

そして、年が明け、フォルテの冬の勉強合宿で持ち前の負けず嫌いな一面がいかんなく発揮されました。フォルテの勉強合宿とは、朝9時から夜9時までの勉強付けなのですが、その中の一つの恒例行事として理科と社会の小テスト大会があります。そこでの点数の良い順に夕食のメニューが選べるというルールが待っています。ここでは、予め範囲を指定して小テストが実施されるため、事前の勉強がカギを握ります。ちなみに理科は、入試用の問題集1冊をまるまるテスト範囲としていたので前日にちょっと勉強したくらいでは到底歯が立ちません。そのテストで彼女は強者揃いのフォルテ3期生の中で、見事理科で1位を獲得しました。後日、その当時のことを聞くと、「私、食べ物がかかると強いんです笑」とのことでした。何かがかかっているとはいえ、こういったイベント事に全力で挑み、全力で楽しめるのはとても素晴らしいことだと思います。

 

運命の1月模試

冬休みが終わり、ついに1月模試の当日となりました。彼女に限らず、この日の結果によって志望校を変更する生徒も出てくるため、皆いつも以上に気合が入っていました。

そんな中、彼女の結果は12月の結果を上回り、5科目総合偏差値66、合格可能性95%という過去最高のものでした。

しかも驚くべきは、苦手科目の国語と理科でも偏差値60を超えていて、ここ1か月の頑張りがそもまま結果として表れたことです。冬期講習中はフォルテで毎日12時間くらい(授業は4時間半くらいで残りは自習)勉強していてほとんど修行僧のようでした(笑)。朝の9時や10時から来て、中1・2の授業が終わる21時半を過ぎてもまだ3期生が何人も残ってやっていたので、周りが頑張っているから自分も負けられないという意識が相乗効果を生んでいたのだと思います。

 

合格発表当日の4回の悪夢

そのまま彼女は体調を崩すこともなく、無事に入試を終えました。それまでの彼女の実力からすると、決して満足のいく点数ではありませんでしたが、内申のアドバンテージを考えれば恐らく大丈夫だろうと個人的には感じていました。

ただ、受験生本人からしたら、合格の2文字を見るまでは、不安な日々が続いていたと思います。事実、彼女は合格発表当日の朝、起きて寝てを4回繰り返して、4回見た夢の中では全て不合格だったそうです。そんな悪夢を見続けた中、発表時間の朝9時に恐る恐るスマホで合否を確認すると、そこには合格の2文字がありました

それを見て嬉しさを感じるとともにホッと、そして何よりお母さんとお姉ちゃんが号泣しながら自分以上に喜んでくれたことがとても印象的だったと話してくれました。

 

最後に

フォルテ3期生は本当に誇れる学年でした。皆が与えられた課題をこなすのは当然のこと、それ以外にも数学であれば、小問集合プリント、確率プリント、平面図形プリント…など生徒によって足りない部分のプリントを貰いに来ては数日でこなし、新たなプリントを貰いに来るということの繰り返しでした。こちらが感心するほどたくさん勉強していました。

その中でも彼女はトップクラスの勉強量で、入塾時から模試の偏差値を20以上上げ、憧れの高校に見事合格しました。他にも20以上偏差値が上がった生徒が複数いましたが、共通点はシンプルで、しっかりと目標を設定した上で、その達成のために膨大な勉強量をこなしたことです。まさに、『学問に王道なし』ですね。

 

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3期生ストーリー①

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

ここでは、3期生の一人ひとりにフォーカスして、我々から見た様子や印象に加え、本人の談話に基づいて志望校合格までの話を書いていきます。

 

今回紹介する女の子について

今回取り上げる3期生の子の印象を一言でいうと、「芯の強さを持ち、目標に向けてひたむきに頑張り続けた子」です。

私は大学生時代から大手塾で塾講師を始めて、もう15年ほどになります。これまでに教えてきた受験生(大手時代の自教室の生徒&フォルテ生)の数はざっくりと言うと500名くらいかなと思うのですが、その中で入試までの1年間の頑張りで言うと、間違いなく彼女はナンバーワンです。それくらい頑張っていました。

また、しっかりとした自分の考えを持っている子で、かといって意地っ張りというわけではなく、こちらからのアドバイスはいつも素直に受け入れる子でした。

 

志望校は県内最高峰の公立高校に決定

彼女が志望校を決めたのは、フォルテ入塾前の中2の1月のこと。

それまで特に行きたい高校がなかったのですが、同じ中学校に通う1学年上の先輩が受験勉強を必死に頑張っている姿に感化されて、自分も高い目標を持って頑張ろうという気持ちになりました。

そこで様々な高校のホームページを閲覧していく中で、彼女はある高校に一目ぼれします。それは、勉強はもちろんのこと、学校の行事や部活など高校生活のすべてに対して全力で頑張ることが校風の湘南高校でした。

ただし湘南高校は、神奈川県内では横浜翠嵐高校と並ぶ最高峰の公立高校です。この時点での彼女の学力からすると、湘南高校に合格するためにはかなりの学力アップが必要な状態でした。

 

中2の3月にフォルテに入塾

湘南高校を志望校にしたことで、流石にこのままでは合格することは難しいと考え、目ぼしい塾を探し始めました。湘南高校に多くの合格者を輩出している大手塾を含めて、様々な塾を検討しました。しかし、彼女の中で「塾」に対して元々良い印象がなかったようで、実際に見学した大手塾の授業(恐らく「the 塾」な雰囲気だったのでしょう。)が気に入らず、そこは体験すらしなかったとのことです。

そこで検討する塾を個人塾にシフトします。そんな中、縁あってフォルテのことをお母さんに知っていただき、フォルテの方針や指導形態などに大いに賛同していただいて、お問い合わせ→入塾となりました。

彼女は他の学校の子たちともすぐに打ち解けていき、フォルテのことを気に入ってくれたようでした。そんな入塾して数カ月たった6月ごろ、彼女のお母さんから頂いたLINEの内容が今でも私の中で印象に残っています。それは「フォルテに通わせてくれてありがとう!フォルテを見つけてくれてありがとう!」と娘から言われたという内容でした。

こう言ってもらえるのは、塾講師冥利に尽きますし、本当に嬉しかったです。

 

志望校への一途な思い

5月から受け始めた全県模試でも、偏差値こそ70を超える回もありましたが、それでも良い合格判定はなかなか出ませんでした。さらに、彼女は部活で部長を務めており、その部活が県大会まで出場したことで引退時期が8月前半にまで延びました。これは受験勉強に本腰を入れる上で少し苦労したところでもありました。

その影響もあってか、8月の模試が散々な結果となってしまい、そこから彼女は目の色を変えて勉強し始めます。元々、一般の中3生の水準からすると頑張ってはいましたが、彼女の目標はあくまで県内最高峰の公立高校。これがきっかけで、その高い目標に見合う努力をし始めたといっても良いかもしれません。

そして、10月には説明会で初めて湘南高校を訪れました。そこでは彼女の目に映るものすべてがキラキラと輝いて見え、「自分が通いたい高校はここしかない!」と強く思いました。一緒に説明会に訪れていた、お母さんもそのときの彼女の様子はとても印象的だったと、後におっしゃっていました。

そんなモチベーションがMAXに上がった中で受けた10月の模試で、やっと湘南高校の合格判定がA判定になりました。さらに、そこからは12月・1月とA判定を続けることができました。

そして、だんだんと入試が近づいてきたころのある日、彼女の志望校への強い思いを感じて個人的にグッと来る出来事がありました。その日は模試実施日で、5教科の模試実施後も彼女を含む何人かの中3生がその日の模試の解き直しをするために教室に残っていました。そこでの休憩時間中に、何気ない雑談の流れで彼女に対して私が「〇〇さんは、スマホの待ち受けとかってどういう画像なの?」と何気なく尋ねました。

すると、彼女は「え?見ますか?」と少しはにかみながらスマホのロック画面を見せてくれました。そこに映っていたのは、彼女の志望校である湘南高校の写真でした。彼女はスマホのロック画面を湘南高校の写真にすることで、モチベーションを高く保っていたのでした。

そのときに私は、彼女の志望校への並々ならぬ強い思いを再確認し、またそれまでひたむきに頑張ってきて彼女の姿が一瞬にしてフラッシュバックしてきて、勝手に胸を熱くしていました。そして、心から「この子を湘南高校に合格させてあげたい。」と思いました。

 

彼女の凄さ、継続力

彼女の凄さや頑張りを語るうえで、「継続力」は外せません。こちらの記事でも紹介したように、3期生は「毎日課題」を始めて学年全体としてルーティン化しました。そして、学校の行事などの関係でどうしても出来なかった時を除いて、彼女は必ずこれらの課題をこなしていました。これは、シンプルでありながら、なかなかできることではありません。

秋以降はさらにルーティンとしての勉強量が増えました。

英語では毎日他県の入試問題の長文をやるほか、リスニング問題も神奈川県の過去問だけでも15年分以上、それに加えて他県の入試問題のものもコツコツと進めました。

国語では苦手としていた古文の問題を必ず毎日1題ずつやっていき、漢字も読み書きの課題も毎日やりました。

理社では、全国入試問題正解(旺文社)を用いて、昨年度のすべての都道府県の入試問題を解き終えており、その過程で確実にレベルアップするのを彼女自身も実感できている様子があり、実際に入試直前の時期になると、解き終わった入試問題の自己採点の結果はどれも確実に9割を超えていました。社会に関しては、昨年度の全県に加えて、フォルテの本棚にある昨年度以前の問題もいくつかの都道府県をこちらでピックアップして、解くように指示しました。

 

入試当日、涙の自己採点会

そして、入試当日。

フォルテでは、入試後の夕方に来てもらって自己採点や面接練習を行います。そこで彼女も他のみんなと同じように自己採点をしに来てもらいました。

年明け以降、様々な入試形式の問題を解く中で、彼女は英語・国語・理科・社会ではどれも点数が9割以上で安定していました。一方で、数学と特色検査には点数に波があり、その点が彼女の不安材料でした。

実際に学力検査を解いていて彼女が感じたのは、「英語は緊張していてふわふわした気分で解いていた」「国語はいつも通りできた」「数学がとにかくヤバイ」「理社が易しく感じて悲しかった」ということでした。

また、コロナ禍でマスク着用ということで、マスクの中が湿気で不快指数が高くなるということもあったようです。しかし、そこは替えのマスクを使用することで乗り切れたとのことです(フォルテでは、入試前日に全中3生に予備のマスクを配布していました!)。

そして自己採点をしてみると、数学以外の教科に関してはほぼ実力通りの点数(4教科で360点以上)がしっかりとれていましたが、数学に関しては事前の不安が的中してしまい、思った以上に低い点数でした。そんな自己採点後に彼女が記入した感想が↓です。

他の子たちの点数も明らかになる中で、彼女は自分の数学の点数が目標としている高校のレベルの割にかなり低い結果であるということを否が応でも自覚し始めます。

こちらも彼女の様子や自己採点の結果を見て、翌日の特色検査に向けた勉強に切り替えるように促しましたが、彼女は段々と込み上げてくる悔しさのあまり、ついに泣き出してしまいました。普段、人前であまり感情をむき出しするタイプではない彼女が人目もはばからず泣きじゃくる姿を見ていると、本当に胸を締め付けられる思いになるのと同時に、彼女にスパッと気持ちを切り替えさせることができる魔法のような言葉をかけられない自分の無力さを痛感しました。それでも彼女は少し経って落ち着いてからは、特色検査に向けての勉強を黙々としていました。

後に聞いた話では、帰宅後に再び落ち込む彼女に対して、お母さんが「しっかりと切り替えなさい!」と強く言ってくれたとのことです。彼女とお母さんは、普段からたくさん会話をしている仲良しなのですが、入試前になると毎日のように夜食を作ってくれたり、遅くまで勉強する自分に合わせるように遅くまで起きていてくれたりしたことが、彼女にとって大きな支えになっていました。

そして、翌日の特色検査後にフォルテに来た時には、すべて出来ることはやり切ったようで、その時の彼女の清々しい表情はとても印象的でした

 

発表日、そして後輩へのアドバイス

そして、合格発表日。

今年も神奈川の公立高校の合格発表は朝9時からWebで確認する形でした。そこで、発表開始直後の9時1分、3期生の中で一番最初に報告をくれたのが彼女でした。

 

面接終了後からの2週間弱、個人的にずっと合否を心配してきた子の一人でしたので、この報告を受けたときは本当に嬉しかったです。その後、高校に書類を取りに行き、中学校に報告をした後にフォルテにも来てもらい、喜びを分かち合いました。

ちなみに開示点を見たところ、数学は自己採点よりも10点近く高い点数でした。ただ一方で、特色検査は思った以上に点数が取れておらず、かなりギリギリでの合格だったと思います。これも彼女の湘南高校への強い思いや執念が紙一重で合格を手繰り寄せたのだと思います。

そして、そこから約1週間後。中2の授業日に来てもらって、今回の入試の体験談や後輩へのアドバイスをしてもらいました。そこでは、本気でやり切った彼女だからこそ語ることができる内容ばかりで、説得力抜群でした。また、内容自体も素晴らしかったのですが、彼女の言葉には力強さがありました。その力強い言葉は彼女の持つ芯の強さの表れで、その芯の強さこそ合格を勝ち取れた大きな要因だったと私は思うのです。後輩たちには是非、彼女の金言やそこから感じた芯の強さを糧にして受験勉強に励んでほしいと思います。

 

最後に

彼女と過ごしたのは、期間としてはほんの1年間だったのですが、そうは思えないくらい濃い時間だったように感じます。現にこの1年間で、彼女がフォルテで勉強していた時間は、間違いなく他の誰よりも長いでしょう。それこそ授業がある日もない日も毎日のようにフォルテに来て、机に向かっていました。

入試前には家で「フォルテはとても居心地が良いから、学校よりも家よりもフォルテにいたい」と言ってくれていたそうで、さらに合格後にお母さんから聞いた話によると、家では「上村先生と佐々木先生に合格を見せたい」と事あるごとに言ってくれていたそうです(感涙!)。

先にも述べた通り、私は彼女ほどひたむきに頑張った生徒を知りません彼女から伝わってきた「志望校への一途な思い」「執念」は本当に素晴らしかったですし、それが最終的に志望校合格という形で報われたのは本当に嬉しかったです。合格発表時のことを思い出すと、今でも心が熱くなります。逆に、入試前には毎日見ていた彼女が机に向かう後ろ姿が、ここ最近は見られないことには多少寂しさを感じるくらいです笑。

3期生はみんなが一生懸命頑張る最高の学年でした。そして、その中心には彼女がいました。他の3期生の子たちも、模試で常に塾内のトップを走る彼女がさらなる高みを目指して必死に頑張る姿に強い刺激を受けていたに違いありません。それが相乗効果となり、3期生には互いに切磋琢磨し合う良い学習環境が間違いなく出来ていました

また生徒だけでなく、我々講師も彼女の頑張りから大いに刺激を受けていました。彼女の頑張りの度合いは、常に我々の見積もり以上でした。ですから、我々も彼女のような生徒に対して、最高の指導をするために常に自己研鑽や教材作成に励みました。つまり、彼女との日々によって我々講師も次のレベルに行くことができたと思います。

改めて、彼女のような素晴らしい生徒に出会えたことは私にとってはかけがえのない財産です。1年間、フォルテに通ってくれてありがとう、そして憧れだった湘南高校で最高の3年間を過ごしてください!

※↓は彼女の入試後に差し入れとしてくれたものです。こういう気遣いができる部分も最高です。

 

追記(2022年3月22日)

本日、彼女とお母さんが改めてご挨拶に来てくれました。先日の伸学工房さんの入試報告会での合否データに関する話から始まり、フォルテ入塾前のことや、志望校決定までの詳しい流れなど、気が付いたら1時間半くらい時間が経っていました。

お話を聞いている中で、改めて彼女の芯の強さというか、ブレなさを感じましたし、何よりやっぱり彼女のような子は湘南高校にピッタリだと思いました。お土産や手紙までいただき、本当にありがたいです。

また、保護者の方が県外出身ということもあり、神奈川の入試制度についてや塾選びについてなど、保護者視点での話はとても参考になり、自塾の強みやその打ち出し方を再考する良いきっかけにもなりました。

 

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同じミスを繰り返さないために

こんにちは、文系担当の上村です。

テストや演習問題において一度もミスをしないのが理想ですが、現実は人間誰しもミスはするものです。だからこそ、同じミスを犯さないように気を付ける必要があります。

今回は、同じミスを繰り返さないための意識や行動について書いていきます。

ここでいうミスとは、「実力的には正解できるはずの問題を間違えてしまった」という所謂ケアレスミスのことを指しています。

 

そもそもそれって本当にケアレスミス?

まずは、本題に入る前に子どもや保護者の方の中でも割と多い勘違いについてです。

子どもたちとの会話や保護者の方との面談の際にも「『ケアレスミス』が多いんです~」という話はよく出てくるのですが、それが本当に実力がある中で思わずやってしまった「ケアレスミス」であることは意外と少ないです。ストレートに行ってしまうと、単に実力不足であるという場合が多いです。にもかかわらず、それを「ケアレスミス」と軽視してしまうために、実力不足を補う行動を起こさないので、同様の間違いが繰り返されるというのがあります。

なので、まずは「自分の実力が不足しているのでは?」と考えるのが良いでしょう。また、既習内容でそのような実力が不足している場合は、「知識が不十分である」「アウトプットが不十分で知識や理解が定着していない」「定期的に復習していないので忘れてしまった」などが主な原因だと思います。なので、テキストやノートを見直したり、該当の単元の演習問題に取り組みましょう。

 

ミスをした自覚をする

さて、ここからが本題です。

まず第一に自分が以前したミスを覚えておくことが大切です。また、同様に「自分は〇〇のようなミスをする人間なんだ」と自覚することも大切です。そうすれば、同じようなシチュエーションで、そのときのことがフラッシュバックして同じミスをしないように意識するでしょう。

例えば、以下のような(  )内の一般動詞の形を直す問題の場合。

例題 She(  play  )soccer in the park yesterday.

ここでの正解は played ですが、それを間違えて plays と書いてしまったとします。これは、一般動詞を過去形にすべきところを現在形で書いてしまった時制のミスです。こういった形式の問題は、主語と時制に注目する必要があるのですが、主語には注目できたものの、時制の判断ができなかったのです。

このときに、単に「あー、これは過去形なのかー。」で済ませるのか、「主語がsheだから三単現のsだと思ったけど、文の最後にyesterdayがあるから過去形か。文の最後にキーワードを見て時制を判断することを忘れていたな。次からは文末にも十分注意して解こう。」と考えるのかで次回以降の結果に大きな違いが出るでしょう。

これは日常生活でのミスに置き換えるとよりわかりやすいです。例えば、食卓で家族一緒に食事をしているときに、遠くのおかずを取ろうとして手を伸ばします。自分の手元に運んできたその拍子に近くにあった醬油差しを倒してしまい、自分のお気に入りの白いパーカーが醤油まみれになってしまいました。こういった経験があると、次からは醤油差しの位置を確認したり、何かを取ろうと手を伸ばすときに他のものに触れたり、倒したりしないかを確認するでしょう。これと同じことを勉強でもできれば同じようなミスは減ります。

 

ミスをしないようにする行動の工夫

次にただ自覚をすることに加えて、意識を強める行動が伴うことでミスを防止することができます。例えば、先ほどの問題であれば、注意すべき主語のsheと時制の判断ポイントとなるyesterdayの部分に線を引いたり、〇を付けたりすることで、頭の中だけでなく視覚的にも意識できます

私の経験上からも、こちらが指導せずともこういった行動ができている子はやはりミスが少なく、正答率が高いです。国語の文章読解でも、解いた後の本文を見ると重要だと思う部分に線を引いたり、印をつけている子と、全くそういったものがなく綺麗なままの子とがいます。当然、前者のような子の方がよくできています。

人間は多くの感覚を駆使することで物事が覚えやすくなったり、問題が解きやすくなります。例えば英単語を覚えるときには、ただ英単語を眺めるだけ(視覚のみを使う)よりも、それに加えて実際に描いたり発音したりする(触覚?+聴覚を使う)方が覚えやすいでしょう。

最後に繰り返しますが、人間誰しもミスはします。ただその後に、同じミスを繰り返すのか、繰り返さないのかは自分自身の意識や行動1つで大きく変わります。同じミスを繰り返さないようにしてきましょう!

今回は以上です。ではまた!

 

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来年度(令和3年度)の公立高校入試について続報

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

先日、来年度(現中3生対象)の公立高校入試について、新型コロナウィルス感染症拡大防止に関連しての対応が神奈川県の教育委員会から発表されました。以下にポイントをまとめました。

 

ポイント①志願手続きの郵送対応が可能に

今までは、公立高校の志願の手続きは志願校に直接行って願書を提出するという窓口対応のみでした。しかし、今年度は窓口対応に加えて郵送でも可能になります。ただし、郵送対応と窓口対応とでは受付期間が異なりますので、ご注意下さい。

 

ポイント②入試会場での感染予防対策

入試の会場となる各公立高校では以下のような対策がとられます。

■受検生同士の間隔を1m程度確保

■受検生のマスク着用

■会場内にアルコール消毒液設置

■換気の実施

これに加え、受検生は志願手続き後に高校側から配布される「健康観察票」を持参します。これは、当日の体温や体調等を記入する用紙です。

また、2月15日(月)の入試当日に体調がすぐれない場合は、その日は受検を見合わせ、2月22日(月)に実施される「追検査」を受検する形になります。「追検査」は5教科のみの実施で面接や特色検査は実施せず、それらについては中学校側から高校に提出される資料が選考材料となります。

この他、新型コロナウィルスの感染者または感染者との濃厚接触者と認定され、2月15日(月)の「学力検査」および2月22日(月)の「追検査」を受検できなかった受検生に関しては、希望者に対して3月10日(水)に追加の学力検査を実施します。

さらに募集の時点で定員に達しなかった(=定員割れの)公立高校が行う2次募集についても、同じく後日「追加の2次募集」という形で対応がされます。

このように入試においては、様々な対応が用意されています。今や誰が感染してもおかしくない状況ですので、予めこういった制度があることを念頭に置いておきましょう。

 

私立の入試にも動きあり

このような対応の動きは私立の高校にも広がってきています。というのも、神奈川県の場合は私立の併願や推薦はほぼ中学校の成績(内申)で決まり、合格者を選抜するという点では筆記試験自体が形骸化している学校も多くあるからです。そこで、こういった状況の中で書類選考に切り替える私立高校も増えてきています。

現時点で以下の高校はすでに発表した募集要項を変更し、書類選考中心の入試にすると発表しました。

■横須賀学院高校
→コースアップや特待を希望しない専願・併願の生徒はすべて書類選考。
※オープン入試は予定通り実施。

■鵠沼高校
→専願・併願の生徒はすべて書類選考。
※オープン入試は予定通り実施。

■湘南工科大学附属高校
→専願・併願の生徒はすべて書類選考。
※特待希望者や専願入学者は3月に学力試験実施。
※オープン入試は予定通り実施。

 

今回は以上です。今後も情報を発信していきます。

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【中3向け】GWの過ごし方

中3生のGW中の過ごし方についてのアドバイスです。まずは以下の3点を意識しましょう。

①学校の宿題を精度高くやる。

②理社の復習に力を入れる。

③生活リズムが乱れ過ぎないように気を付ける。

 

まず①についてです。恐らく今年度に関しては、例年通りの日程や範囲での定期テストの実施は難しいでしょう。それでも入試の日程に大きな変化がないということは、12月までに内申を確定させなければならないので、「定期テストの時期が大きくずれる」か「定期テスト以外の部分を重視して成績をつける」かのどちらかになります(または両方)。

後者になった場合、今回の休校中の課題の評価はその筆頭でしょう。なので、ただ終わらせるのではなく、しっかり「評価される」形で仕上げましょう。教科によっては上村や佐々木も相談に乗ります(すでに相談に来てくれている子もいます)。気軽にどうぞ!

 

次に②について、こちらはすでに映像授業のQRコードと演習問題を渡しているので、それに取り組みましょう。今後、仮に中3の学習内容が出題範囲から外れることが合っても、中1・2の範囲が外れることはまずないでしょう。むしろそうなったら、中1・2の内容の重要度が増します。特に理社は非常に差が付きやすいです。

なので、今この期間に本気でやって周りに差をつけましょう。ただやるんじゃなくて、本気(ガチ)でやるんだよ?理社は間違いなくやったらやった分だけ実力が付きます。中3生の理社学習の理想的な戦略は、早い段階で基礎内容を確認し、入試問題にどんどん取り組むことです(神奈川県だけでなく、全国の入試問題を解くのが最も効果的です)。全国制覇を目指して、まずは基礎の確認をしていこう。

 

最後に③ですが、実はかなり心配しています。そもそも君たちの健康を考えての休講措置なのに、その期間中に健康に悪い生活リズム(夜更かし→昼まで寝ている、スマホやり放題、マンガ読み放題など・・・)で生活すること自体が本末転倒なのですが、ただ中学生なので自然と楽しい方、楽な方に流れるのは、ある程度仕方ないとは思います(自分が中学生だったとしても自然とそうなっていたと思います)し、ずっと家にいるとストレスがたまりやすくなるので、その発散のための楽しみもそれなりに必要でしょう。ただ、やりすぎは絶対ダメです。

あとは、おうちの人(保護者)の気持ちを考えましょう。この先が見えない状況、君たちも不安やストレスを抱えているとは思いますが、恐らくおうちの人が抱えている不安やストレスは間違いなく君たちとは比にならないくらい大きいです。家にいる時間が長いと、おうちの人が君たちのためにどれだけのことを普段からやってくれているか感じますよね。ただでさえそんな状態のときに、君たちが乱れた生活リズムで過ごしていたら、おうちの人はどうでしょうか?こんな時だからこそ、おうちの人に心配をかけるような行動はやめましょうよ。

また、この期間中にスマホやタブレットの前でYouTubeを流しながらぼけーっとしている1時間も、入試直前の貴重な1時間も同じ1時間です。何も意識せずにこのまま過ごしていたら、休校期間が明けたときに、かなり多くの子たちが「ああ、もっと勉強しておけばよかった・・・。」となるでしょう。その他は、「自分なりにしっかり勉強して、本当に充実した期間だった!」というごくごく少数の意識の高い子か、勉強すべきであったということにすら気付かない残念な子でしょう。

もう君たちには休校期間開けにどうなってほしいかわかりますよね?君たちの本気に期待します。

また、すでにLINEで送っているように土日以外は13:00~18:00で自習室を開放しています。今日は、中1の子が自習に来ましたよ!!家では誘惑をどうしても断ち切れない場合は、是非利用してください。

教材.jpのススメ

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、小中学生やその保護者の方必見のWebサイトとそこに寄稿した私の記事をご紹介します。

 

まずはこの記事を読んでください!

今回、小中学生の社会の学習に必ずや役立つであろう教材を紹介しました。是非、ご覧ください。

私が執筆した記事(こちらをクリック)

この記事が掲載されているWebサイトや記事完成までの経緯をご紹介します。

 

教材.jpとは

ご紹介した私の記事が掲載されているのは、現場のプロたちが責任を持ってオススメできる教材のみを紹介するWebサイト「教材.jp」です。こちら、11月26日にオープンしたばかりなのですが、既にとんでもない熱量の記事が多数掲載されています。どの記事も各執筆者の方々のそれぞれの教材に対する愛に溢れています

個人的に特にお気に入りはこちらの記事です。最後の「先生よりアドバイス・メッセージ」は共感度100%。フォルテでは、中1から5教科を必修としています。私の前職を含めて神奈川県内の大手塾では中1までは3教科必修(+オプションで理社)とし、中2から5教科必修とするところが多いです。これは、中1の段階から理社の勉強に力を入れてほしいからです。「理社は暗記科目だから、最後に頑張ればどうにかなる」という古来からの固定観念により、理社はどうしても後回しになりがちです。しかし私の経験上では、「確かにどうにかなる子はいるが、大半はどうにかならない。」が正直な感覚です。英数ほどではないにしろ、理社においても積み重ねや計画的な学習が教科内容の定着において重要なのは言うまでもありません。さらに・・・、あっ、話がこのまま脱線しそうなので、戻します。

このサイトの仕掛け人は、ご自身も横浜は元町でイルム元町スクールというスゴい塾を主宰されているカイ先生。そして、ジュクサガスというイケてる塾ポータルサイトを主宰するタグチさん。「教材.jp」からは二人の強い思いが嫌でも伝わってきます。

 

記事完成までの経緯

今回、サイトオープンの大体2週間前くらいにお声掛けいただきました。少し前にカイ先生にはフォルテとしてお世話になったということもありますし、このような世の子どもたちや保護者の方にとって有益な情報を発信する取り組みには是非協力したいという思いがあったので快く引き受けました。それから記事が公開されたのが本日なので、約1か月くらいの時間を要しました。その経緯を簡単に書きます。

まずは何について書くかで結構迷いました。というのも、小中学生を対象とする塾の多くは、市販の教材よりも塾用教材(塾を通してしか買えない教材)を使用していることが圧倒的に多く、フォルテも例外ではありません。個人的な自己研鑽のために市販の教材は買いますが、実際に授業で使っている市販の教材はこちらの記事で紹介されている語彙の本と、こちらの記事で紹介されている全国入試の過去問くらいです。

なので、前職の大手塾時代(というか昨年)に同僚や子どもたちに個人的に薦めていた本を紹介しようと決めました。フォルテ生にも薦めるいい機会になるかなとも思いました。

ただ、お声掛けいただいた時期的に南中と蒔田中のテストがあったので、それがひと段落した11月末に第一案を入稿し、何度かのやりとりを経て脱稿(原稿が完成)しました。こんな感じのやりとりでした。

 

本当に対応が速くて、非常に気持ちの良いやりとりでした。第一案では、教材への99%の愛と1%のアイロニー(皮肉)を込めて書いたのですが、当然の如く後者は編集段階でボツになり、結果として愛のみに溢れた記事になりました(編集ポリシーとしては当然の判断です)。

また、上記のやりとりから実際の掲載まで1週間以上かかったわけですが、それは記事内に挿入されている本の中身の画像の許諾申請を出版社にとってもらったからなのです。これにより、この本の魅力が何割か増しで伝わることになったと思います。とてもありがたいことです。ちなみに、こんな感じのやりとりでした。

ということで、完成したのが冒頭の記事でした。

自分で言うのもなんですが、相当な熱量で書きました。もし気に入ったら、是非ご購入ください。あ、念のため言っておきますが、私が紹介したこの本がどんなに売れようが、私の懐には出版元である学研さんから一銭たりとも入ってきませんので、安心してください。あとは、私が紹介せずともこの本は結構売れていると思うので、例えるならミスチルの曲を「いいよ!」って薦めているようなものです。こういう利害関係がないからこそ「教材.jp」の執筆陣は、本当に良い教材しか紹介しません。

 

利用の際の注意点

「教材.jp」を利用する際の注意です。このWebサイト、前述のとおり、各執筆陣の熱量が半端ないので書かれている教材全てが素晴らしく思えます。現場のプロである我々が見ても(というか我々だからこそ?)、他の執筆陣が書いた教材が欲しくなるほどです(笑)。ですが、結局は好みや相性の問題もあるので、もし購入を考えるのであれば、実際に本屋さんで現物を手に取ってちょっと見てみましょう。私が紹介している教材はフォルテに置いてあるので、フォルテ生は好きに見てみてくださいね。

そして私の記事でも触れたとおり、教材自体がどんなに素晴らしいものだったとしても、それを対象とする学年や学力層と自分が合っていなければ、残念ながら無用の長物となっていしまいます。また同様に、既に今取り掛かっている問題集や参考書があるという場合も注意が必要です。それが明らかに自分に合っていないのであれば新しいものに切り替えてもらって問題ないのですが、そうでないのに新しいものに手を出すと二兎を追う者は一兎をも得ずの結果になってしまいます。もし、今塾に通っているのであれば、そこの先生に相談してみるのも良いでしょう。

つまり、以下の3点が注意点です。

①気になる教材は手に取って見てみましょう。

②中途半端に手を出すのは避けましょう。

③迷ったら相談をしましょう。

 

最後に

ということで、今回は教材.jpとそこに掲載されている私の記事の紹介でした。紹介した教材が売れるのも嬉しいし、私の記事のアクセス数が増えるのも嬉しいので、良いと思ったら拡散を何卒お願いします。

今回はこんな感じです。ではまた。

 

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

10月12日(土曜)の中3の家庭学習内容

<社会>
【全国入試問題正解】
◆【P1】北海道□1の問2
◆【P41~42】栃木□2すべて
◆【P59】埼玉□6の問1・問2
◆【P92】石川□2の問1・問2
◆【P98】福井□3の問(1)・問(2)
◆【P159】兵庫□2の1(1)~(4)

→奈良時代・平安時代の授業動画を見た上で進めましょう。
※万が一、QRコードがわからなければ、友人に送ってもらうか、LINEかメールでこちらに連絡ください。該当動画を送ります。

 

<理科>
◆既に配布している12日分の動画と動画後復習プリント
◆13日分の動画と動画後復習プリント(余力があれば来週分の動画も見ておきましょう)

 

<数学>
【極める神奈川】
◆P24、25、36、37
※P25が難しい場合は木曜日に配布した相似プリントを代わりにやってくるでもOKです。

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長時間の勉強大会から得られること

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、先週の日曜日に行った、中3南中対象の2学期期末テストにむけた勉強大会についてです。また、今回の記事はフォルテレポート9月号に載せたコラムを加筆・訂正したものです。

 

本題の前に・・・

最近、全国のとんでもない個人塾の先生方が集まる爆裂個人塾長会議というLINEのグループに恐れ多くも参加させていただくようになって、メチャクチャ刺激もらっています。そこで最も感じることは、力のある塾の塾長はとにかく行動力が半端なく、フットワークが軽い。そして手数が多い。

ただ、これこそ個人塾の強みで、自分たちが必要だと思ったことに対してすぐに動ける環境が私たちにはあります。私たち自身がプレイヤーであると同時にマネージャーなので、決断と同時にそれが現場にも反映されます。これは後日また正式に別の記事にもしますが、フォルテでも最近ふと、「結構、LINEを使っている個人塾が多いんだな。うちも公式LINEやってみようかなー」と思い立ち、その日のうちに色々調べて、とりあえず公式アカウントを作成し、次の日には告知をして、現在は一部で試験的に導入しています。このスピード感。

ちなみに、この爆裂個人塾長会議の発起人でいらっしゃる、埼玉は川越市にある知る人ぞ知る最強個人塾、学力向上爆裂松江塾の真島先生は、多い時は1日にブログを10件近く更新していますからね。しかも、その独特の語り口は芸術的。ただ、それは単純にセンスが良いというだけでなく、塾講師としての圧倒的な実力ゆえになせる業。私も大手時代から真島先生のブログの読者ですが、本当に学ばせてもらっていますし、ときどき胸をえぐられる感覚を覚えます。そして、それをすぐ活かす。即行動。これが大事なのです。

 

中3南中で勉強大会開催

さて本題。先日のことですが、定期テストを約10日後に控えた中3南中生を対象に午前11時から夜9時30分までの「勉強大会(仮名称)」を行いました。まぁ、休憩時間も含んではいますが、実に10時間半!このうち、授業の時間自体は最後の2時間程度で大半が自学の時間です。

↓この通りです。

 

勉強大会のメリット①

手前味噌ですが、この取り組み、非常に良かったと思います。というのも、勉強って「質」が大切であることは間違いないのですが、最初から“「質」だけ”を求めることはできないと思います。まずは圧倒的な「量」をこなす”。そして、それが自分の糧となって、いつしか「量」が「質」に転化するというイメージです。なので、自分の勉強法が確立していない多くの小中学生は、まずは圧倒的な「量」をこなすことが大切です。

そもそも、子どもが「何か特定の教科や単元が苦手だ」という場合、そのほとんどが「量」の不足が原因です。勉強に限らず、人間には得意・不得意があります。得意なことは、他の人に比べて大して練習せずともこなせるでしょうが、不得意なことは、他の人よりも圧倒的な練習量をこなすことでやっと人並みになるものです。

そこで、例えば「自分が英語や数学が苦手だ」と自覚している中学生は、テストまでに学校のワークを何周やっていますか?恐らく提出前にやっと範囲が終わるといった感じではないでしょうか?英語や数学のテストで毎回9割近くの点数をとる子は3周とか5周とか平気でやっています。

重要なので、もう一度言います。もし自分に何かしら不得意・苦手なことがあると自覚しているのならば、まずは“圧倒的な「量」をこなすこと”から始めましょう。さらに言うと、それを一度で終わらせず継続させましょう。それが実力に変わります。

 

勉強大会のメリット②

内容云々以前にも、“長時間机に向かう”という経験ができたことも凄く子どもたちにとって大きなプラスになるでしょう。これは、“長時間机に向かう”ことってそれなりの忍耐力や体力が必要で、それは実際に机に向かうことでしか身につきません。普段まともに机に向かっていないのに、定期テスト直前になって急に「よし、今日はメッチャ長い時間頑張ろう。」と思っても、思いのほか集中力が続かず、すぐに周りの誘惑に負けてしまう。よくある話です。なので、定期テストの結果は“テスト直前より前の段階でいかに準備が出来ているか”で勝負がほぼ決まります。定期テストに限らず、入試前やこれから先の人生で長時間机に向かって勉強しなければならないときの練習になります。

これも勉強に限った話ではないです。例えば、フルマラソンを走ろうと思ったら、最初は短い距離から始めて徐々に長い距離を走るにしても、本番前にはフルマラソンと同じかそれ以上の距離を走ったり、またはフルマラソンと同じような負荷をかけた練習(多少距離は短くても空気の薄い高地でトレーニングするとか)をしたりしますよね。前半の「量」をこなす話にもつながりますが、“それなりの負荷をかけないと実力はつきません”。逆にしっかりと負荷をかけ続けて手に入れたものは、簡単には失いませんし、長い目で見たときに人生の様々な面で役立ちます。

 

勉強大会のメリット③

さらに、勉強大会ではこちらから子どもたちに大量の課題などは与えません。なので、子どもたちはその時間をどう使うかも考えなければなりません。正直、ある程度のこちらでやることをコントロールしちゃえば、目の前の定期テストでは結果は出る(出ちゃう)でしょう。ただし、それに依存しすぎると、与えられたものしかできないようになってしまいます。これは定期テストの先の高校入試やその先の人生を考えたときに、子どもたちにとって悪い癖となってしまいかねません。

なので、基本的には自分で何をすべきかを考えてもらいます。その考えるという段階で、もしかしたら初めて現在の自分自身と本気で向き合うかもしれません。そして、やるべきことの優先順位をつけていきます。これがとても大切です。正直、まだまだその上では時間の使い方が下手な子が多いです。ただそれはしょうがないことで、この「考える力」は一朝一夕で身につくものではないからです。

つい先日もカリキュラムの関係上、ある学年の授業中に自学の時間をとることがあり、それを前もって子どもたちに伝えていました。ただ、実際にその時間になってみると、「うーん、それ意味あるかな?」ってことをやっている子、いました。単なる時間つぶしの作業でしたね、それは。本人に自覚があるかどうか。これ以外にも、ちょっと気になるところが最近ある子ではあるんで、個別に話してみようかなって思います。

 

さて、どうする?

これを読んでいる、小中学生(特に中3生)。まずは今週末から来週にかけての土日祝のどれかで圧倒的な「量」をこなしたり、長時間机に向かったりしてみませんか。定期テストが近いとか近くないとか関係ないです。行動を起こすなら絶対に早い方が良いです。特に、勉強においてはこのような経験をする時期が早ければ早いほど有利になりますからね。はい、即行動!即行動!

今日はここまで、それはまた!

 

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時事問題対策・注目ニュース(2019年7月②)

※2019年7月~9月までの予想問題はこちら。

こんばんは、フォルテの文系講師の上村です。

フォルテでは、塾内でのお便り(フォルテレポート)に毎号、文系担当の上村が注目したニュースについて書くコーナーがあります。しかし、紙面のスペースの関係上、本来書きたい内容を大幅にカットして掲載しています。なので加筆版(完全版)をこちらに載せたいと思います。

特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますし、今年は蒔田中学校の3年生も出題が予告されていますので、中学生は意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今月21日に行われた参議院議員選挙について書いた前回の記事の続きです。

今回の選挙結果

以下、各政党の獲得議席数です。

自民党:57議席
公明党:14議席
立憲民主党:17議席
国民民主党:6議席
共産党:7議席
日本維新の会:10議席
社民党:1議席
れいわ新選組:2議席
NHKから国民を守る党:2議席
無所属:9議席

与党(自民党と公明党)としては合わせて71議席を獲得したため、選挙前の最低限の勝利ラインであった53議席はクリアできました。しかし、安倍政権の大目標であった憲法改正に向けて前向きな改憲勢力では81議席にとどまり、目標の85議席クリアできませんでした。

一方、れいわ新選組やNHKから国民を守る党といった既存政党(今までの政党)とは一線を画す政策や選挙戦を繰り広げた新興勢力の政党が議席を獲得したのは大きなニュースでしょう(ともに比例代表で議席獲得)。特にれいわ新選組は前回の記事でも触れた通り、今回の選挙から導入された「特定枠」をつかって、重度の障害を持つ2名を当選させました(これにより、比例代表で最多得票を獲得した山本太郎氏は落選しました)。そして、重度の障害を持つ議員でも活躍できるように、様々な面での国会関連の施設改修が進むでしょう。

 

新たな改憲勢力?公約違反?

そして、ここで新たな展開を迎えました。7月25日にインターネットのある番組内で国民民主党の玉木代表が「私は生まれ変わりました。憲法改正議論をしっかり進めまていきましょう。」という主旨の発言をしたのです。今回の選挙で、国民民主党は立憲民主党・共産党・社民党などの同じ野党と共に13項目の政策を共通にして掲げ、選挙区によっては野党同士で票が割れないように候補者を一本化するなどして戦いました。その共通政策の中には明確に「憲法改正反対」が掲げられていました。

つまり、選挙前には「憲法改正反対」を掲げながら、選挙が終わった直後に「生まれ変わった。憲法改正に向けて話し合おう。」と態度を変えたわけです。選挙では、どのくらいの数かはわかりませんが、「憲法改正反対」を支持して国民民主党やその候補者に投票した人々もいたことでしょう。なので、このような国民民主党の発言・動きに対しては「公約違反だ!」と批判も多いです。

しかし、安倍政権からすると、まさに「棚からぼたもち」。今回の選挙で国民民主党は6議席を獲得していますから、従来からの改憲勢力で獲得した81議席と合わせると合計87議席となり、憲法改正に必要とされる参議院議員全体の3分の2以上の議席を確保できたからです。

何はともあれ、今後も憲法改正についての議論が国会では進められるでしょう。

 

やはり低かった投票率

今回の参議院議員選挙、全体の投票率は48.8%でした。このように国政選挙(衆議院議員総選挙と参議院議員選挙のこと)で全体の投票率が50%を割ったのは、1995年以来24年ぶり2度目です。

特に10代(18歳・19歳)の投票率は31.3%と、3分の1にも満たない結果でした。理由としては、「各党の掲げる政策があまり若者に馴染みのあるトピックではなかった」「選挙前には、ジャニー喜多川氏死去や京都アニメーションの事件、吉本の闇営業などが多く取り上げられ、選挙に関する報道が少なかった」などが挙げられるかと思います。特に参議院議員選挙では、いわゆる政権交代にはならない(たとえ、自民党が大敗しても自民党のリーダーが内閣総理大臣であることは変わらない)ので余計関心が薄くなりがちなのかもしれません。

これ、前回も書いたことですが、このような状況が今後も続いたら、一部の志の高い政党や政治家以外は若者向けの政策を掲げなくなってしまいますよ。選挙は当選してナンボですから、絶対数も少なく投票率の低い若者より、接待数が多く投票率の高い中高年の票を狙う方が高い確率で選挙に勝てます。ですから、若者よりも中高年の利益を優先した政策を真っ先に掲げるようになりますよね。ですから、何にせよ投票に行こうよ、と思います。今まで投票に行かなかった人も、いざ投票に行くとなると、投票前に各候補者や政党について調べるし、ちょっとは考えるようになると思います。そういう小さな変化が起きないと、何も変わらないでしょう。

そして個人的には、オーストラリアやスイスなどで導入されている投票の義務化を導入しても良いのではないかと思っています。特に、罰金などの罰則を厳格に課している国では投票率が軒並み高くなっているという事実もあります。ただ、これは「投票する権利」がある一方での「投票しない権利」もあるので、それを侵害してしまう危険性もあります。

あとは、やはりネット投票のように手軽な投票システムの導入も効果があると思います。もちろん、それに伴って投票システムのセキュリティや有権者のメディアリテラシー(情報を自分で見極めて取捨選択する能力)を高める必要性は出てきます。

いずれにせよ、何かしらの大きな改革がない限り、このような低い投票率の選挙は続いていくでしょう。

今回はこんな感じです。また近いうちに更新します!

 

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時事問題対策・注目ニュース(2019年7月①)

※2019年7月~9月の予想問題はこちら。

こんばんは。フォルテの文系講師の上村です。

フォルテでは、塾内でのお便り(フォルテレポート)に毎号、文系担当の上村が注目したニュースについて書くコーナーがあります。しかし、紙面のスペースの関係上、本来書きたい内容を大幅にカットして掲載しています。なので加筆版(完全版)をこちらに載せたいと思います。

特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますし、今年は蒔田中学校の3年生も出題が予告されていますので、中学生は意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今回は明日の参議院議員選挙に関してです。

※ちなみに結果を踏まえた記事はこちらです。

 

7月21日(日)が投票日

7月21日(日)は第25回参議院議員通常選挙(以下、参議院議員選挙)の投票日です。この参議院議員の選挙は3年ごとに行われ、その度に参議院議員の半数(124名)が改選されます。参議院議員の国会議員は定数が長らく242名でしたが、昨年の法律改正によって248名に増えました。増えた分の6名は今年の選挙で3名、3年後の選挙で3名を従来通りの121名に加えて選出することになっています。そして、参議院議員選挙は選挙区選挙と比例代表制の選挙が行われます。

 

参議院の選挙制度①「選挙区選挙」

まず、選挙区選挙とは、都道府県ごとに選挙区が分けられて(例:神奈川選挙区、東京選挙区など)それぞれに候補者が立候補し、そこから各選挙区の定数(当選する議員の数)に応じて各得票数の多い順に当選者を出します。この方式では合計で74名の国会議員を選出しますが、都道府県ごとの有権者(投票権を持っている人=18歳以上の人)の数に応じて定数は異なります。例えば、人口の多い地域だと、東京選挙区は6名、神奈川選挙区・愛知選挙区・大阪選挙区・埼玉選挙区は4名などとなっています。一方で、人口の少ない地域だと、ほとんどの都道府県は1名ずつ、「鳥取・島根」と「徳島・高知」はそれぞれ2つの県を合わせて1名ずつとなっています。このように2つの都道府県を合わせて1つの選挙区とすることを「合区(ごうく)」と言います。これは前回の2016年の選挙から導入されました。

 

参議院の選挙制度②「比例代表選挙」

次に比例代表制とは、全国を一つの選挙区として扱い、有権者は政党名または比例代表で立候補した候補者名のどちらかを投票用紙に記入して投票箱に入れます。そして、各政党が獲得した票数に応じて議席が配分される形になります。この場合、候補者名が書かれた票に関してはその候補者が所属する政党の獲得票とみなされます。例えば、フォルテ党から佐々木高雅さんと上村清人さんの二人が比例代表で立候補し、「フォルテ党」と書かれた票が1000票、「佐々木高雅」と書かれた票が800票、「上村清人」と書かれた票が500票だった場合、フォルテ党の獲得した票は1000+800+500の合計となり、2300票になります。ちなみに、ここでフォルテ党に1議席が配分された(1名のみ当選者を出せる)場合、個人で獲得した票の多い佐々木高雅さんが当選します。このように、政党だけでなく、個人の人気が高い人ほど当選しやすくなるのが、参議院議員選挙での比例代表制です。このような比例代表制を「非拘束名簿式」と呼びます。なので、元芸能人や元スポーツ選手などが国会議員の選挙に立候補する場合、その抜群の知名度を活かすために参議院議員選挙の比例代表制で立候補することが多いわけです。今回も実際に、元「モーニング娘。」の市井紗耶香さん、元F-1レーサーの山本左近さん、元格闘家の須藤元気さんらが立候補しています。

 

今回初導入の「特定枠」という制度

ただ、今回の参議院議員選挙の比例代表制では「特定枠」と呼ばれる制度が初めて導入されます。これは、通常であれば前述の通り、各政党に配分された議席に応じて、個人での各得票数が多い順に優先的に当選していきます。しかし、この「特定枠」では事前に政党が指定した候補者を各得票数にかかわらず優先的に当選者とすることが出来ます。先ほどのフォルテ党の例で言うと、議席が1の場合、個人での各得票数が多い佐々木高雅さんが当選するのが通常ですが、選挙前にフォルテ党が上村清人さんを「特定枠」として指定していた場合、各得票数に関係なく上村清人さんが当選し、佐々木高雅さんは残念ながら落選します。このように有権者の意思を一部無視して、各政党が当選させたい候補者を選べることになります。この制度の導入については、自民党が主導で動いており、一方で野党からは批判が多いです。そして、実際にこの「特定枠」を今回の選挙で利用したのは自民党とれいわ新選組のみでした。

 

「特定枠」という制度が導入された理由

そもそもなぜこの特定枠という制度が導入されたかというと、前述の通り、前回の2016年の参議院議員選挙での選挙区選挙で「合区」が設定されたことによります。合区が設定されたことにより、「鳥取・島根」と「徳島・高知」のそれぞれの選挙区では、今まで2名が当選できたのが、1名になってしまいました。そこで、今まで立候補していた各政党の候補者がそのまま立候補すると、1つの議席を同じ政党の候補者同士で争うことになります。そのような場合、各政党の支持者の票が割れてしまい、最悪2名とも落選になってしまいます。ですから、そうならないように各政党はいずれかの候補者に対して出馬をさせないという判断をとるでしょう。ただ、それだと流石に出馬を断念した候補者が報われないので、「選挙区選挙での出馬は党の事情で認められないけど、代わりに比例代表制の方で特定枠に指定する」という対応をとるわけです。ちなみに、合区となった選挙区ではここ最近は自民党の議員が当選しているので、この「特定枠」は事実上、自民党のための制度ということが出来ると思います。

 

今回の選挙で注目される議席数

 今回、与党(政権を実際に担当している政党)である自民党と公明党(以下、合わせて自公)の候補者で53議席が取れるかどうかがまず大きな焦点です。それは、今回の選挙後には参議院の議員数が245名になり、現時点で自公は合わせて70の議席を持っているので、53議席獲得できれば、参議院での過半数(245の過半数なので123議席)を自公で占めることになるので、様々な事案の議決の際に自公の議員が意見を合わせれば多数決に勝つことができ、自公の思い通りに話が進みやすくなります。これは、今回の選挙における与党の最低限の勝利ラインと言えます。

次に安倍政権は以前から憲法改正を目指しています。そのためには衆議院・参議院の両方で、総議員の3分の2以上の賛成が必要です。この憲法改正に対して賛成を表明している勢力(改憲勢力)は自公の他、日本維新の会、一部の無所属議員です。現在、改憲勢力では79議席を持っています。ですから、改憲勢力で85議席を獲得できれば、参議院での3分の2(245の3分の2以上なので164議席)を改憲勢力で占めることになります。ここまでの議席が獲得できれば安倍政権としては理想的な結果と言えます。

 

最後に

現在、中3の子どもたちも早ければ3年後の参議院選挙で有権者になるかもしれません。ですので、こういった制度や数字を意識した上で明日の選挙経過・結果を見ると、今までとは違った目線でニュースに触れることが出来るでしょう。

ずいぶん前から、日本では若者の政治離れが叫ばれており、前回の衆議院議員総選挙では10~30代の投票率は30~40%台です。半分も投票していないんですね。

最近では、こんな動画も話題ですね。↓

選挙権は、出身・年齢・性別・経済力などに関係なく平等に認められた権利です。しっかりと考えて、意思表示しましょう。

また、結果を踏まえた続きを書きます!お楽しみに。

 

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