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初詣兼合格祈願に行ってきました!(2024年)

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

先日、個人的に毎年の恒例となっている、鎌倉は荏柄天神社への初詣兼合格祈願に行ってきました。

 

天満宮や天神社とは

全国各地にある「~天満宮」や「~天神社」は「学問の神様」として知られる菅原道真を祀っている神社です。

一般的に「北野天満宮(京都)」「防府天満宮(山口)」「太宰府天満宮(福岡)」の3つが日本三大天神と言われています。また、鎌倉の荏柄天神社は平安時代を起源とし、「北野天満宮(京都)」「太宰府天満宮(福岡)」と並んで三古天神社と言われます。

 

初詣兼合格祈願

例年は1月2週目に参詣していました。その際はバイクまたは車で直接現地(またはすぐ近くの駐車場)行けていたのですが、今年は1月3日に参詣したため近くの道路が通行止めだったのでちょっと遠くの駐車場に止めてそこから15分くらい歩いて荏柄天神社に到着しました。

正月3が日の最終日ということで、流石に例年以上に混雑していました。

数分並んだのち、二礼二拍手一礼で中3生の合格とフォルテ生全員の志望校合格と学力伸長を祈願します。

参拝後は今年も絵馬を書きました。

また、こちらも毎年恒例ですが、中3生一人ひとりに御守りを買いました。

公立入試(2月14日)までおよそ5週間。ここからは周りも必死に頑張るので、相対的に偏差値をのばすのは簡単ではありませんが、入試当日まで実力は伸びます。中3のフォルテ生みんなが無事に入試の日を迎えられるように我々も全力でサポートしていきます!

今回は以上です。ではまた!

 

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【小中学生必見】丸つけ用にオススメ!ボールペン7選

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回も前回の記事(「第13回OKB48総選挙について」)に引き続き文房具関連の記事です。今回は、宿題やテストの丸つけをするときにオススメのボールペンを紹介します。今回は、あくまで学生が使うことをイメージしているので比較的手に入れやすいボールペンに限定しているため、学校の先生方や塾講師の方がよく使うサインペン系の赤ペンは対象外としています。

 

ボールペンのインクについて

現在、市販されているボールペンは、ざっくり分けると3種類のインク(インキ)があり、それぞれに一長一短があります。まずはそちらを基本知識として紹介します。

 

インク①水性インク

こちらはサラサラとしたなめらかな書き味が魅力である一方で、耐水性がないので水がたれると滲(にじ)んでしまい、速乾性も弱いです。また、インクの粘度が低いため、ペン先が乾きやすいです。

 

インク②油性インク

インクの粘度が高いため、書いたあとに乾きやすく、また耐水性があるため水がたれても滲みません。一方で、インクボテといってインクが紙にたまってしまったり、書き味のなめらかさが少なかったりします。

 

インク③ゲルインク

こちらは水性インクと油性インクの良いところを掛け合わせたようなインクです。そのため、水性インクのようななめらかな書き味がある上に、油性インクのような耐水性や速乾性があります。また、発色が良く、色のバリエーションも多いです。唯一、難点を挙げるするならばインクの減りが速いことでしょうか。こう考えると、利便性から現在ではゲルインクのボールペンが多く重宝されているのも納得できます。

このほか、ゼブラ社が開発し、スラリやブレンなどのボールペンで採用されているエマルジョンインク(特徴としてはゲルインクに近いです。)や ぺんてる社のエナージェルインキ(こちらも特徴としてはゲルインクに近いです。)、パイロット社のフリクションシリーズなどに代表される消せるインクがあります。

 

オススメのボールペン

さて、ここでオススメのボールペンを紹介します。

オススメ①ユニボールワン(三菱鉛筆)

こちらは洗練されたデザインのボディに加え、通称”oneインク”というゲルインクの色がとにかく濃い上に速乾性があるのでオススメです(黒インクの濃さはなんとギネス世界記録!)。この色の濃さについては、立命館大学との共同研究により、記憶しやすさが実証されているようです。定価165円。また、同じインクを使用できるユニボールワンF(定価330円)やユニボールワンP(定価550円)といった上位版もあります。これらはペン先に金属部品を用いることで低重心となっており、書くときに手元が安定してオススメです。

 

オススメ②エナージェル インフリー(ぺんてる)

こちらは名前の通り、エナージェルインキというゲルインクが大きな特徴で、なめらかな書き心地に加えて発色が良く、速乾性があり非常に使いやすいです。また、このインフリーはボディの部分が透明になっているため、インクの減り具合が確認できるので便利です。とにかく書き味がなめらかなので、このエナージェルインキは是非一度試してほしいです。定価253円。この他、同じエナージェルインキを使ったシリーズとして、ボディがシルバータイプのスタンダードなエナージェル(定価253円)、ノックタイプではないエナージェルキャップ式(定価253円)、大人っぽいお洒落なデザインのエナージェルクレナ(定価253円)などがあります。

 

オススメ③Vコーン(パイロット)

こちらは直液式の水性ボールペンです。水性インクでありながら速乾性があって、手が触れてしまった字が滲むことはまずないでしょう。ただし、筆圧や紙によっては裏に滲んでしまう場合があるので、注意が必要です。定価110円と安価なのも良いですね。また、今回はキャップ式を紹介していますが、Vコーンノックというノック式のバージョン(定価165円)もあり、こちらは替芯があります。ただ、個人的にはVコーンとVコーンノックとでは、書き味に大きな違いがあるように感じるので、別物と考えた方が良いと思います。

 

オススメ④ユニボールエア(三菱鉛筆)

こちらも水性ボールペンです。大きな特徴は、エアという名の通りに書くときの圧倒的な軽さと筆圧や角度によって線の太さが変わるところです。あまり力を入れずにペンを立て気味に書くと線が細く、少し力を入れてペンを寝かせ気味に書くと線が太くなります。また、水性インクならではサラサラとした書き味も非常に良い感じです。ただし、水性インクのため速乾性がないので、乾くのに多少時間がかかり、乾く前に字に触れると滲んでしまいますし、Vコーンほどでないにしろ紙によっては裏に滲んでしまう場合があるので注意が必要です。定価220円。こちらは替芯がないので、都度買い替えが必要です。余談ですが、こちらは私の大好きなラッパーにして、HIPHOP業界で最も文房具に詳しいKREVAさんもオススメしていました。

 

オススメ⑤ジュースアップ(パイロット)

こちらは鮮やかな発色となめらかな書き味が売りのゲルインクボールペンです。展開している太さが0.3mm、0.4mm、0.5mmとかなり細いのが特徴的です。ボールペンは一般的にペン先が細ければ細いほど、ガリガリした感じがあるのですが、ジュースアップはペン先にシナジーチップという新開発された機能が搭載されており、書き出しの良さとなめらかな書き味を実現しています。スマートなデザインも含めて、中高生に人気があります。定価220円。

 

オススメ⑥サラサクリップ(ゼブラ)

こちらはゼブラ社の誇るサラサシリーズの中でも最もベーシックなタイプです。それなりに使い心地が良く、安価でなおかつ販路が広いため(たいていの文房具屋さんやコンビニに置いてある!)、中高生に絶大な人気があるゲルインクボールペンです。色のバリエーションが豊富であることも特徴です。定価110円。この他サラサシリーズには、極細のサラサナノ(定価220円)鮮やかな色の濃さが魅力のサラサR(定価110円)インクの残量が目盛りでわかるサラサスタディ(定価165円)、特に速乾性に優れているサラサドライ(定価165円)などもあります。

 

オススメ⑦ジェットストリーム スタンダード(三菱鉛筆)

こちらは油性ボールペンで、今や定番中の定番となっているモデルです。最も大きな特徴は、油性インクでありながらも非常になめらかな書き味を実現したことで、まさに記念碑的な商品です。こちらは2006年に発売されたのですが、ボールペン業界において、ジェットストリーム以前とジェットストリーム以降で歴史は大きく変わったと言っても過言ではありません。定価165円ですが、近所のコンビニやスーパーだけでなくなぜか百円均一のお店などにも陳列されており、今回紹介した中では最も手に入れやすいでしょう。個人的にはちょっとクセのあるデザインが好きではないですが、これは完全に好みの問題だと思います。書き味に関しては間違いないです。他にも、海洋プラスチックごみを再利用したシンプルなデザインのジェットストリーム海洋プラスチック(定価242円)、ボールペン4色とシャーペンがセットになったジェットストリーム多機能ペン4&1(定価1100円)(←個人的にジェットストリームシリーズでは一番のオススメ!)、高級ラインのジェットストリームプライム(定価2420円)などがあります。

 

丸つけ用のボールペンを選ぶポイント

選ぶポイント①デザイン(見た目や持ち心地)

シンプルに見た目の格好良さ(可愛さ)や実際に持った時の感覚はとても大切です。そういった文房具の方がたくさん使いたくなるので、自然に勉強時間も増えます。また、キャップ式なのか、それともノック式なのかも好みがわかれるところです。ちなみに私はキャップを失くしてしまうんので、断然ノック式派です。

 

②インク(書き味や視認性)

冒頭で紹介したように水性・油性・ゲルインクにはそれぞれ一長一短があり、これも好みがわかれるところです。一般的には、くっきりと濃い色のものが学習効果が高いと言えます。これは実際に書き比べてみてもらうのが一番だと思います。

 

③替えのインク

替芯の有無や替芯の入手しやすさも重要です。今回は紹介した中では、ユニボールエアと直液式のVコーンのみが替芯がないタイプで(Vコーンノックは水性でありながら珍しく替芯あり)、他のボールペンの替芯はそこそこ大きな文房具屋さんであれば、ほぼ確実に置いてあると思います。

 

フォルテ生が選ぶオススメペン

今回、オススメした7本の赤ペンをフォルテ生たち(20名ほど)に試し書きしてもらい、気に入ったものを選んでもらいました。その結果(ベスト5)は・・・

 

1位 エナージェル インフリー(ぺんてる)

2位 ジュースアップ(パイロット)

3位 ユニボールエア(三菱鉛筆)

4位 ユニボールワン(三菱鉛筆)

5位 Vコーン(パイロット)

でした!是非、参考にしてみてください。

 

今回は以上です。ではまた!

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第13回OKB48総選挙について

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。今回は、久々に文房具に関する話です。

 

第13回OKB48総選挙

昨年の初めにこちらの記事(「お気に入りの文房具を持とう」)でも触れた、年に1度開催される文房具ユーザー(=ほぼ全国民)のお気に入りボールペンの人気投票企画であるOKB48総選挙が今年も開催されていて、投票締め切りが迫ってきています(Webでの投票は12月31日まで)。もちろん私もWebから投票しました。ちなみに今年でこのイベントは第13回です。

 

前回(第12回)の上位メンバーは?

ここで前回の結果を振り返ってみましょう。自分用やプレゼント用に買うボールペンに迷ったら、これらを買っておけば間違いないでしょう。前回(第12回)の結果(トップ5)は以下の通りです。

前々回(第11回)と比べると、3位のジュースアップ以外は同じ面子がベスト5に入っています。

1位は絶対王者・ジェットストリーム・スタンダード(三菱鉛筆)で、なんと12連覇を達成しました!クセになる、なめらかな書き味」がキャッチコピーで、低粘度インクと呼ばれる油性でありながら驚くほどなめらかな書き味はまさに業界内で革命を起こしました。個人的には、コンビニの店員さんや配達員の方が使われているのをよく目にします。また、文房具屋さんだけでなく、コンビニや百円均一のお店にもだいたい置いてあり、入手しやすいことも大きいと思います。

 

次に、私の推しペンでもあるユニボールワンF(三菱鉛筆)が2年連続で2位となりました。ボディ(軸)のくすんだ色のバリエーション(「茜空」「無垢」「花霞」「日向夏」などの和なネーミングも良い!)と、スタビライザー機構と呼ばれる低重心の機能を採用することで安定した書きやすさを実現した逸品。ちなみにこれはユニボールワン(第10回OKB総選挙で3位の実力者!)というペンが進化したものですが、ユニボールワンシリーズのデザイン自体が小中学生にメチャクチャ人気があります(少なくともうちの生徒には!)。ユニボールワンに比べて、口金と呼ばれるペン先付近の部品が金属感のある仕様になっています。ユニボールワン同様に、くっきりとした濃いゲルインク(通称“oneインク”)を採用しており、書いた内容を記憶しやすいため受験勉強のお供にもオススメです。ちなみに私は合計で30本以上買っています(笑)。

 

3位のジュースアップ(パイロット)は、パイロット社のジュースというシリーズの進化版で、ペン先にシナジーチップを搭載することで、細書きながら従来の細書きのボールペンにありがちだったガリガリ感がなく、非常になめらかな書き味のボールペンです。また、黒を基調としたボディのデザインも特徴的で、中高生に人気があります。ここ最近では、第9回4位→第10回8位→第11回6位→第12回3位といった具合で、ベスト5に返り咲きました。

 

4位のエナージェルインフリー(ぺんてる)は、なめらかな書き味と速乾性に加えて、インクのカラーバリエーションも豊富です。またボディ(軸)の部分が透明になっているシンプルさも特徴的だと思います。そもそもエナージェルインキ(インク)は、好きな人は本当に好きなので、「もうエナージェルしか使えない!」というエナージェル原理主義者も多くいると思うので、堅い票を持っているのでしょう。個人的には丸付けの時には、エナージェルインキが使いやすいです。第10回9位→第11回3位→第12回4位という推移です。

 

5位のブレン(ゼブラ)は、「ブレンシステム」という筆記の際のブレを極力減らし、ユーザーのストレスを最大限に軽減することに注力したボールペンです。なめらかなボディがスタイリッシュでカッコイイです。過去のOKB48総選挙では、第9回に初登場し、絶対王者・ジェットストリームに肉薄する2位という鮮烈デビューを飾りました。それ以降も、第10回2位 → 第11回5位 →第12回5位と常にベスト5入りしている安定の人気ぶりです。ちなみにフォルテのロゴ入り赤ペン第一弾は、このブレンを採用しています。インクについては少し薄めな感じがあるので、そこは好みが分かれる部分かもしれませんが、見た目のクールさは間違いないです。

 

第13回の展望は?大型新人は?

まず、1位はやはり絶対王者・ジェットストリームと連続2位のユニボールワンFが争うのではないかと私は思っています。前回投票で1000ポイント以上を獲得したのはこの2本のみでしたので、この2本が頭1つ抜け出ているので、もしかしたらユニボールワンFがジェットストリームの牙城を崩すかもしれません。

また、今大会にも新人(2022年9月以降に新発売されたボールペン)が多数エントリーしています。その中でも注目の2本を紹介します。

まず1本目はユニボールワンP(三菱鉛筆)です。

こちらはユニボールワンシリーズの新作で、ユニボールワンFと同じようにスタビライザー機構による低重心の軸ですが、その軸が短くと太くなっているのが特徴です。このへんは手の小さい女性向きなのかなと個人的には思っています。実際に文房具屋さんで手に取ってみたところ、私はあまりしっくりきませんでした(それでも生徒たちの感想を聞きたくて1本買いましたが…)。ただ、インク自体はすでに紹介しているユニボールワンやユニボールワンF同様にoneインクを採用しているので、そこの書き味や視認性の良さは間違いないです。なので、手に取ってみてしっくりくるかどうかだけを確かめた方が良いです。

 

もう1本が韓国の文具メーカー・ZERO G TEC社のZERO G BALL (ゼロジーボール)∠15です。

こちらは写真でわかる通り、ペン先が15度傾いていて、それによって紙面に対して垂直に力が入るので、軽い筆圧で書くことができます。かなりユニークなデザインだったので、私も1本買って試しに使ってみました。

慣れれば平気なのかもしませんが、個人的には違和感がすごかったです。また、インクが一昔前のボールペンのようで、逆に日本のメーカーの作るボールペンのインクのレベルの高さを感じました。

 

この他にも7種類の新人たちがエントリーしています。ちなみに昨年の記事で私が注目した昨年の新人Calme(ぺんてる)は第12回で14位で、新人としてはボールサインiDプラス(サクラクレパス)の10位が最高でした。今年の新人たちはどれくらい上位に食い込むのか、楽しみですね。

詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。

今回は以上です。ではまた!

 

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令和6年度の暫定倍率が発表されました。

こんにちは、文系担当の上村です。

今回は、現中3生に実施された進路調査に基づく各公立高校の暫定倍率が発表されました。こちら、例年のことですが暫定倍率=本番の入試倍率ではありません。こちらは10月段階での数値なので、単なる希望調査にすぎません。また、結果的に私立専願になる子も含まれています。ですので、あくまで参考程度にしてください。

教育委員会からの発表資料はこちら

 

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令和6年度(2024年度)の神奈川県公立高校選考基準について

こんにちは、文系担当の上村です。

今回は、現中3生からの公立高校の入試制度の変更に関する話です。

 

全校一律での面接廃止

神奈川県の公立高校入試では、およそ10年前から公立高校全校で面接試験を導入してきました。そこで、各高校では、その高校のカラーに合わせて選考対象となる入試での1000点分を【内申(中2学年末と中3後期)と学力検査(英数国理社の入試)と面接】の3つの項目にそれぞれ振り分けて選考を行ってきました

例えば、学力重視の高校であれば【内申2(200点分):学力6(600点分):面接2(200点分)】や【内申3(300点分):学力5(500点分):面接2(200点分)】、バランスを重視する高校であれば【内申4(400点分):学力4(400点分):面接2(200点分)】、内申を重視する高校であれば【内申5(500点分):学力3(300点分):面接2(200点分)】といった具合です。

これに加えて、一部の高校では特色検査と呼ばれる試験があり、それを100~200点分で選考に使用してきました。特色検査は、主に上位校が実施する「自己表現検査」と、スポーツや美術の専門学科が実施する「実技検査」です。ちなみに「自己表現検査」というと、自己PRの作文などをイメージするかもしれませんが、ほとんどの学校で採用されているものはざっくりと言うとかなり難易度の高い学力検査のことを指します。

例えば、フォルテの近隣の高校では、横浜緑ケ丘高校だと【内申3(300点分):学力5(500点分):面接2(200点分):特色2(200点分)】、光陵高校だと【内申3(300点分):学力5(500点分):面接2(200点分):特色1(100点分)】という具合です。

ただし、最近では多くの高校で面接試験による点数の差があまり付かず、面接試験自体が形骸化したものになっていました。特に偏差値55を超えるような上位校ではそれが顕著でした(例外は川和高校くらい?)。

そして、令和6年度入試(現中3生の入試)からは、全校一律での面接実施はなくなり、実施を希望する高校のみが特色検査として継続して実施できるようになりました。先日発表された各高校の選考基準によると、来年度入試で近隣の高校で面接を実施する高校は以下です。

舞岡高校、上矢部高校、横浜商業(国際)

これらの高校を受験する子は、しっかりとした面接対策が必要でしょう。

 

内申と学力(と特色検査)のそれぞれの比率

そして先日、神奈川県の教育員会から令和6年度入試における、各高校の選考基準が発表されました。主な高校と近隣の高校の一覧は以下です。

※各高校は、以下の基準で定員の9割を選考します(これを1次選考と言います)。

【内申3(300点分):学力7(700点分)】

横浜翠嵐【特色3(300点分)】
柏陽【特色2(200点分)】
横須賀【特色1(100点分)】
神奈川総合(個性)
市立金沢
市立桜丘

→この場合、内申1ポイントは学力検査の1.59点分に相当します。

 

【内申4(400点分):学力6(600点分)】

湘南【特色2(200点分)】
横浜緑ケ丘【特色2(200点分)】
希望ヶ丘【特色1(100点分)】
神奈川総合(国際)【特色2(200点分)】
横浜国際【特色1(100点分)】
追浜
横須賀大津
横浜栄
横浜氷取沢
横浜清陵
横浜商業(スポーツ)【特色3(300点分)】
市立南

→この場合、内申1ポイントは学力検査の2.47点分に相当します。

 

【内申5(500点分):学力5(500点分)】

光陵【特色1(100点分)】
横浜平沼【特色1(100点分)】
戸塚
港北
みなと総合
岸根
横浜商業(商業)
横浜商業(国際)【面接2(200点分)】
舞岡【面接3(300点分)】
横浜立野
横浜南陵
横須賀総合
金沢総合

→この場合、内申1ポイントは学力検査の3.7点分に相当します。

ここで注目なのは、同じくらいの偏差値帯の高校でも、選考基準の比率が大きく異なっていることです。例えば、横須賀高校と光陵高校はどちらも偏差値が65前後(伸学工房のデータより)でともに特色検査を実施している高校ですが、上記の通り横須賀高校は【内申3:学力7:特色1】で、光陵高校は【内申5:学力5:特色1】と比率が全く異なります。

受験生が自分の受ける高校を決めるポイントとしては、各高校を見学したときの印象や高校でやりたいこと(勉強や部活動などなど)や制服などが真っ先に思い浮かぶでしょう。しかし、実際の合否を考えると、今回ご紹介したような各高校の選考基準も無視できません。

上述の横須賀高校と光陵高校であれば、(高いレベルの中で)内申点にはそこまで自信がないけど入試の点数には自信があるようなタイプの子は横須賀高校、逆に内申点には自信があるけど入試の点数にはそこまで自信がないようなタイプの子は光陵高校をそれぞれ受けた方が、自分の長所を生かすことができるため、その分合格する確率が上がるでしょう。

このように各高校の選考基準は、受験校選びの1つとして参考にしてほしい大切な要素の1つなのです。

ちなみに伸学工房が主催している神奈川全県模試では、次回の7月模試からこの新しい比率に合わせて合格判定を出すとのことです(仕事がはやい!!)。

 

2次選考での「主体的に学習に取り組む態度」の採用

全校一律での面接廃止と同じくらい大きなインパクトのある入試制度の変更点は、各高校が定員の1割分を選考する2次選考についての部分です。

今までこの2次選考では、1次選考での合格者の9割分の選考を行った後に、残りの受験者の点数について内申点を除いた「学力検査の点数」「面接の点数」(加えて、実施校では「特色検査の点数」)のみで順位をつけ直し、そこから定員の1割分の合格者を決めていました。実際に大手模試業者から提供される受験者の合否データを見ても、他の合格者に比べて明らかに内申が低いのに合格できている子がいます。これは恐らくこの2次選考での合格者と思われます(合格通知の際に1次選考での合格なのか、2次選考での合格なのかは伝えられないので、あくまで推測ですが)。つまり、どんなに内申が低い子でも、本番の入試で高い点数を取れば、いわゆる「逆転合格」が可能だったわけです。

それが、令和6年度入試(現中3生の入試)からは従来の「学力検査の点数」「面接の点数」(加えて、実施校では「特色検査の点数」)に加えて、中3の調査書(=内申)の各教科の「主体的に学習に取り組む態度」という観点も選考対象となります。この観点が、A○またはAであれば3点、Bであれば2点、C○またはCでれば1点となります。これが9教科分なので27点満点となり、それが高校ごとに200点分~700点分に換算されます。

そうなると、この観点の評価が1点違うだけで、天と地ほどの差が生まれてしまいます。例えばこの「主体的に学習に取り組む態度」を200点分に設定している高校(この設定の高校が最も多いです!)の場合、9教科すべてがA○またはAの子は200点満点となり、一方で9教科中8教科がA○またはAで、残りの1教科がBの子は192.59点となります。このように1教科分の評価が1つ違うだけで、実際には7点分以上の差になってしまいます。高校入試での合否のボーダーラインは、倍率が高い高校であれば小数点以下での戦いにもなりますから、いかに「主体的に学習に取り組む態度」が合否に及ぼす影響が大きいかがお分かりいただけるかと思います。

ですから、結論としてはどんなに苦手教科であっても「主体的に学習に取り組む態度」については必ずA○またはAを絶対に取るという意識が大切になります。そのためには、「授業中に積極的に手を挙げたり、発言したりしてアピールする」「提出物をただ出すだけでなく、高い評価が得られるように出すこと」「小テストや単元テストでしっかりと点数を取る」などを実践していく必要があります。特に上位校を目指す場合は、ライバルの多くが内申の高い子たちでしょうから、9教科の「主体的に学習に取り組む態度」はすべてA○またはAで普通くらいのレベルでしょう。日々の積み重ねが大切ですよ!

今回は以上です。それではまた!

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フォルテの日常⑧~顕著に伸びる子の特徴~

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、フォルテ生の中でも特に実力や成績の伸びが大きい子たちの特徴についてです。

フォルテ生の平均的な伸び

入試結果や中3(卒業生)関連の記事では折に触れて紹介していることですが、フォルテでは普段から授業・宿題・テスト対策・補習など基本的に全員に対して実施するものを、子どもたちがキチンとこなすことである程度は学力が伸びるようなしくみを作っています。

その証拠に、入塾時から中3の1月にかけての模擬試験における学年全体の偏差値の伸びは、例年10~12くらいになります。手前味噌ながら、学年全体でこれだけ伸びている塾もなかなかないでしょう

ただ、このような結果を出すまでの過程は子どもたちにとって決して楽なものではありません。しっかりとした学習内容に加えて、それなりに勉強量・勉強時間をこなしているからこそ出ている結果です。そういう意味では、フォルテは他塾よりも「厳しい」塾なのかもしれません。

ですから、新規の方が体験授業を受ける時には、事前面談でその旨を必ずお伝えします。それでも、こういったフォルテの勉強量に結果としてついていけない子が残念ながら年に1~2名います。そこでは、本人の意思や保護者の方の考えもよくうかがった上で、もうひと頑張りを促すこともあれば、「もう少し緩い塾の方が本人に向いているかもしれません。」と正直にお伝えすることもあります(そこは入塾時にミスマッチを見抜けなかったこちらにも非があると思います)。ただ、基本的には学年が上がるごとに求められる勉強量・時間が増えるので、そこで徐々についていけなくなってしまうこともあります。

 

顕著に伸びる子の特徴

このように学年全体として大きく伸びている中でも、特に顕著な伸びを見せる子が各学年に数名います。偏差値で言うと、入塾時から15~20くらい上がる子です。こういった子たちに共通する特徴をいくつか挙げます。

①宿題忘れがない。

②小テストでの不合格が少ない。

③遅刻・欠席が少ない。

④他の子がやらないときにやる(=勉強時間が多い)。

⑤他の子よりも量をこなす(=勉強量が多い)。

①~③はフォルテに限らず、どの塾においても成績が大きく伸びる子の最低条件だと思います。①と②は内容面で関連が深く、これらがしっかりしている子は授業内容が定着します。③に関して前職の大手塾時代でも例外なくそうでした。何かと欠席が多かったり、サボり癖や逃げ癖があったりする子はまず基礎的な学力が定着しにくいですし、努力もなかなか継続しません。その結果、相対的に見て大きくは伸びません。

ですから、フォルテでは体験授業前に事前面談で必ず「体調不良やどうしても仕方がない理由以外では、安易に休ませないでください。」と保護者の方にお伝えします(ただし、ここでは闇雲に無理をすることを推奨しているわけではないので、そのあたりの線引きや判断は本人・保護者の方にお任せします)。また、何かしらの理由で休んだとしても、その分を補うための努力をしてくれていれば問題ないのですが、そういう子は残念ながら多くありません。そして、フォルテでは欠席分の補習を別日に行うことも多いのですが、欠席者に対して個別にやると、どうしても正規の集団授業での良い雰囲気や集団授業だからこそ受ける刺激は出にくいですし、【授業→宿題→次の授業】のリズムも通常と異なってしまいます。

とはいえ、フォルテでも、習い事の関係でどうしても休みが多くなってしまう子もいます。ただし、そういった子たちでも、やるべきことをしっかりやっている子たちは例外なく伸びています。我々は、こういう子たちのことは全力で応援したいと思っています。

また、中学生で学校の内申点が伸び悩んでいる子も、①~③のどれかしらが出来ていないという場合がほとんどです。こういう子は、いくら模試の偏差値自体が伸びていても、学校の内申点が低いことによって進路選択の幅が狭まってしまいます。これは非常にもったいないことです。

④と⑤に関しては、そりゃそうだよなという感じでしょう。特に上位の高校に合格する子の多くは、最低限の宿題だけでなく、それに加えて自分の苦手を克服するため、自分の得意を伸ばすためにプラスαの勉強をしているものです。また、ここに「効率よく勉強する」というのを入れていないのは、ある程度の量や時間をこなさずに効率の良さを求めて勉強する子は総じて伸びにくいからです。確かに高い成績を安定して出すことができる子は、そうでない子に比べて効率の良い勉強の仕方を知っているかもしれません。しかし、それはあくまである程度の量や時間をこなすことで、効率の良い勉強の仕方を身につけたという方が正しいと思います。

これも以前から何度も書いていますが、「成績が伸び悩んでいる」「勉強の仕方がわからない」という子のほとんどは、正直勉強量が足りていません

この他、質の高い質問をする、模試の解き直しのクオリティが高いなども共通して言えるかもしれません。

 

身のまわりの子を真似してみよう

最後にフォルテ生にアドバイスを。まずは授業に休まず参加して、課されている最低限の宿題や課題を確実にこなしましょう。それが今の実力を伸ばす最も手っ取り早い方法です。

さらに、今回紹介したような顕著に伸びる子に近づくためにはどうすればよいか?もし身近に良いお手本となる子がいれば、まずはその子の行動を真似してみましょう

勉強でもスポーツでも芸術でも、「他の人の良い部分を真似てみる」、「自分に取り入れてみる」というのはとても有効です。そして、それを実践していく中で自分なりにアレンジしたり、ブラッシュアップしていけると最高ですね。

今回は以上です。ではまた!

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模擬試験の解き直しのポイント(理系教科)

こんにちは。フォルテの理系講師の佐々木です。

今回は前回の続きで模擬試験の解き直しの理系バージョンになります。文系教科を見ていない方はこちらからどうぞ。

 

解き直しのポイント【数学】

まず、ぱっと数学の解き直しを見た瞬間に、良い解き直しと悪い解き直しの最大のポイントは図や表が使われているかです。ダメな解き直しはたいてい文章と計算式でノートが覆われています。それに対して、良い解き直しは図や表を上手く活用しています。例えば、中1数学の後半で習う平面図形や空間図形などの図形の問題、中1数学の比例反比例や中2数学の一次関数、中3数学の二乗に比例する関数などの関数の問題では図が書いてあると断然理解しやすくなります。下図はその一例です。

さらに、解くためのポイントや数学の公式などが書いてあると、「このポイントに注意して解こう」とか「この公式を活用すれば解けるな」というように記憶に残りやすくなります。

また、中2の後半で習う確率の問題などは、ただやみくもに解くのではなく表や樹形図を書いて考えていけば解きやすくなります。

そして、残念な解き直しの典型としていちばんやってはいけないのが、計算問題のミスでの計算式の丸写しです。さすがにほぼいないとは思いますが、計算ミスをしたにも関わらずただ式を丸写ししても何も意味はありません。計算問題のミスにしても、符号のミス、+-×÷の計算ミス、分数の計算において単なる計算と方程式がごっちゃになっていて分母を消してしまう、など様々あります。計算ミスをしてしまったのはしょうがないですが、次に同じようなミスをしないようにするという意識をもっていないと、いずれ同じようなミスで点数を落とすことになるので注意が必要です。

また、数学は似たような問題が出題されることが多いため、出来なかった問題を解き直しをして出来るようにしていくことで、着実に力がついていきます。

上記の内容をまとめると、

①ただ単に計算式を書いたりするだけではなく、図や表を活用する。

②問題を解く際のポイントや必要な公式を書いておく。

③計算ミスに関してはどのようなミスをして間違えてしまったのかを明らかにし、同じミスをしないように細心の注意をする。

 

解き直しのポイント【理科】

理科に関しては、社会と被りますが、問われている内容の周辺知識まで広げる必要があります。例えば中1化学の問題で以下のような4択の問題が出てきたとします。

問題.酸素を発生させる方法を次の①~④の中から選びなさい。

  1. 石灰石や貝殻にうすい塩酸を加える。
  2. 塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜて加熱する。
  3. 亜鉛や鉄にうすい塩酸を加える。
  4. 二酸化マンガンにうすい過酸化水素水(オキシドール)を加える。

もし、今回は「酸素」なので④が正解となりますが、この問題について最低限やって欲しいことは、①は二酸化炭素、②はアンモニア、③は水素が発生させる方法であるという知識は確認しておきましょう。また、アンモニアがどういう気体かを忘れていたら、アンモニアについて教科書等で調べましょう。

例えば、アンモニアは無色で刺激臭の気体であり、空気より軽く水に溶けやすいので上方置換法で集める。また、有毒で水溶液はアルカリ性を示し、緑色のBTB溶液を青色に変える。

以上のように選択肢を全て見て必要な知識とその周辺知識まで広げられると良いです。なぜなら、今回は酸素に関して知っていれば解けましたが、次の時に他の気体について問われたら、他の気体に関しても理解していないと解けません。すると、前回は偶然知っている知識が問われたから答えられただけになります。模試のたびにこのように周辺知識に対して覚えなおしていくことで、抜け漏れがなくなり、点数が上がっていきます。

そして、数学と被りますが、図や表を書いたり、授業で習った語呂合わせを書いたりすると記憶の定着に役立ちます。

また、理科は計算問題も出題されますが、出やすい計算問題はある程度絞られるため、模試に出てきた計算問題はしっかりと解き方を覚えていきましょう。特に化学や物理に比べ、生物や地学は計算問題はかなり限られるので、生物の蒸散の計算や地学の地震の計算などは模試前にしっかり復習しておくと良いでしょう。

上記の内容をまとめると、

①問題に対する答えだけではなく、周辺知識も書くようにする。

②図や表を書いたり、語呂合わせを書くことで記憶しやすくする。

③計算問題は解き方をしっかり覚える。

 

まとめ

模試の解き直しは各科目で違いはあるものの、一番重要なことは出来なかった問題を出来るようにすることです。それと、間違えた問題だけではなくその周辺知識を覚えなおすことで、抜け漏れを減らし解ける問題が増えていきます

また、解き直しはノートを開いた瞬間に良い解き直しか悪い解き直しかがおおよそ分かります。例えば、図や表が見やすく書いてあったり、字が丁寧であまり詰めすぎないで書いてあったり、様々な色を使って見やすくしてあったりする解き直しは良い解き直しであることが多いです。反対に図や表などは全くなく、汚い字で詰めて書かれていて、色も黒一色の解き直しはだいたい残念な解き直しの典型的な例です。

模試の解き直しは偏差値アップにつながるだけではなく、内申にも相関関係があります。解き直しのノートの精度が高い生徒は学校のノート提出やワーク提出でも良い評価を得られます。字が丁寧に書いてあったり、色分けされていたり、その問題に対するポイントが書いてあったりするので当然と言えば当然です。そうなると、おのずと高い内申が付きやすくなります。

それと、模試を受けてから次の模試を受けるまでにもう一度間違えた問題だけでも解いておくと良いでしょう。人間は忘れていく生き物です。解き直しをした直後はかなり覚えているかもしれませんが、時間が経つにつれて頭から抜け落ちていきます。やはりどんな勉強においても復習することは非常に重要です。是非模試をフル活用して成績アップにつなげていきましょう。

今回は以上です。

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模擬試験の解き直しのポイント(文系教科)

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

今月5月は、中学生全学年で模擬試験があります。特に中1は中学生になって初めての模擬試験です。そこで今回は、模試後に行う解き直しについてです。

 

解き直しの必要性

模擬試験は、普段の小テストや学校の定期テストに比べて、出題範囲がとても広かったり、出題形式が大きく異なったりします。そのため、一般的にはそれらのテストに比べて平均点が低く、高得点も取りにくい傾向にあります。

ですから、学校の成績は良いのだけれど、模擬試験を受けたら思ったほど点数・偏差値が取れないという子もいます(特に塾に通っていない子で多いです)。

そこで大切になるのが解き直しです。この解き直しは、自分が間違えた問題と同じような知識や解き方が問われたときに解けるようにするために行います。成績に伸び悩んでいる中学生の多くは、定期テストや模擬試験でこの解き直しが出来てないことが多いです。逆に普段から成績が良かったり、伸びている中学生はこういった解き直しがしっかり出来ているし、何なら普段の宿題から解き直しをする癖がついているので、同じ間違いをくり返すことが少ないのです。

フォルテでは、中学生の模擬試験の解き直しは専用のノートで管理をしていますので、指定日(期限)までにノートに解き直しをして提出してもらいます。この期限を守れない子は大抵成績は伸び悩みます。もちろんクオリティも大切ですが、大前提として提出物の期限を守ることを学校でも塾でも強く意識しましょう。

 

イケてない解き直し

まず、毎年最初の解き直しの際にありがちなイケてない解き直しの特徴を紹介します。こういったものは再提出となりますので、ご注意ください。

①自己採点をした自分の解答用紙のコピーをノート貼っていない。

②模範解答を書いただけで、答えのポイントや根拠が書かれていない。

③間違えた問題すべての解き直しをしていない。

※単純な英単語の聞き取りなどはやらなくても良いです。

 

解き直しのポイント1.国語

国語では、まず漢字について。漢字の問題は、神奈川県の入試では読み4問、書き(選択式)4問が出題され、それで計16点分です。入試では毎年国語の平均点は他の教科よりも高く、その中でも漢字の正答率は今年の入試(令和5年度入試)で72.5~95.5%とかなり高くなっています。ですから、志望校の高低に関係なく漢字は落としてほしくない部分です。

ただし、出題されている問題自体がそこまで簡単かと言うと実はそうではありません。意外と中学生が普段使わないであろう熟語も多く出てきます。そこで、「普段から語彙を増やしておくこと」「言葉自体を知らなくても漢字の持つ読みから想像すること」が求められます。また、漢字の問題に限らず文章問題においても、多くの語彙を知っているかどうかで読む速度や理解力が大きく変わります

そこで、語彙を増やすためには、新しい言葉を知ること、そしてそれを使うことが大切です。なので、何かしらの形で初めて知った言葉を身につけるために、その言葉を(特に大人との)会話で使ってみましょう。そこで使い方が不自然であれば指摘もしてもらえるでしょう。

また、こちらの記事でも紹介しましたが、文章問題では答えの根拠を確認しながら解くべきです。ですから、文章問題の解き直しでは正しい答えだけでなく、その答えの根拠となる部分がどこなのかを必ず確認しましょう。

そこで解き直しで必ずやってほしいことが以下です。

①間違えた漢字について、他の読み方やその漢字を用いたその他の熟語を調べる。
→その言葉を用いた例文も書けるとなお良いです。

②漢字の問題や文章問題で出てきた言葉で自分が知らない言葉があったら、その意味を調べる。
→その言葉を用いた例文も書けるとなお良いです。 

③文章問題について、答えの根拠となる部分を必ず書く。

 

解き直しのポイント2.英語

英語についても国語と共通する部分が多いです。というのも、英語も国語同様に語彙力があるかどうかがとても大切になってきます。これは英検などにも言えることですが、英単語をより多く知っている子の方が模擬試験では断然有利になります

では、英単語を覚えるためにはどうすればよいかというと、日本語の語彙と同じくそれらを書く練習をするのはもちろんですが、やはり言語ですから使いこなすことで初めて身につけることができます。ですから、英語においても例文を調べたり、自分で作ったりする癖を付けましょう

英語の解き直しは、以下を意識してやりましょう。

①英単語を間違えた問題に関してはそれを10回ずつ練習して覚えましょう。また、その単語の意味もセットで書いておきましょう。
→さらにその英単語を用いた例文を自分で作れるとなお良いです。

②選択問題や並び替え問題では答えの部分だけでなく、その一文全体を書くようにしましょう。その上で答えの根拠やポイントを書きましょう。
→さらにその英文の日本語訳もセットで書けるとなお良いです。

③長文や対話文の読解問題では、国語の文章問題と同じように答えの根拠となる部分を明確にしましょう。
→内容一致問題では選択肢の日本語訳も書けるとなお良いです。

④対話文やスピーチなどのリスニング問題は台本が模範解答に載っているので、それと音声を照らし合わせながら聴きなおすようにしましょう。

 

解き直しのポイント3.社会

社会については、出題されたピンポイントの知識だけでなく、その周辺まで解き直しで広げることが大切です。例えば、以下のような問題。

問3(2)平安時代に清少納言によって随筆文(  )が書かれた。(  )に適する作品名は?

ア『方丈記』 イ『枕草子』 ウ『平家物語』 エ『徒然草』

答えは、イ『枕草子』なのですが、この問題の解き直しをするときには、以下のようにすると良いです。

このように「正しい選択肢以外についても確認する」「正しい選択肢に関連する事項をまとめる」ことが出来ている解き直しはレベルが高く、こういう解き直しがしっかりできている子は社会では強いです。

また、地理に関してはこういった知識の広げ方に加えて、地図やグラフを用いると復習しやすくなります。むしろ、地図やグラフを描いていない解き直しで、客観的に良いと思えるものはほとんどないかもしれません。

ということで、社会の解き直しは以下を意識してやりましょう。

①問われた知識だけでなく、その周辺の知識についても広げる。
→コンパクトにまとめられるとなお良いです。また、こういった知識を確認できるように教科書や参考書を手元に置いて解き直しをしましょう。

②地図やグラフを描いて、視覚的にわかりやすくする工夫をする。

模擬試験は受けるだけでは、あまり意味がありません。今回紹介したように解き直しをしっかりやることで、大きな学習効果が生まれます

今回は以上です。ではまた!

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テストの問題用紙に思考のあとはあるか?

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

ゴールデンウィークも終わり、フォルテでは今週からは全学年で通常授業がスタートしています。今回は、小中学生のテストを採点していて常々思うことについてです。

我々塾講師が子どもたちの理解や取り組む姿勢を判断するポイントの1つのテストがあります。これは点数自体はもちろんなのですが、実は点数以外の部分にもそれらを読み取るポイントがあります。

 

問題用紙への書き込み

そのポイントが問題用紙への書き込みです。例えば、国語のテストの場合。以下のような設問があったとします。

問1.線①「来美の足は言うことを聞かない」について、これは具体的 にどういうことか?文章中の言葉を使って説明しなさい。

このような場合、答えを作る上での条件は2つで、1つ目は「どういうことか?」と問われているので文末を「~こと。」にすること。2つ目は「具体的に」「文章中の言葉を使って」とあるので内容を文章中の言葉を使って具体的に書くことです。

ただ、この場合は内容を具体的に書こうと思ったら、自然と文章中の言葉を使うことにはなるでしょうから、条件の1つ目がより気を付けるポイントです。実際にこの手の問題を採点していると、こういった文末の答え方が合っていない子がたくさんいます。そして、内容面が合っていても、文末が合っていないことで、△や×となってしまい、本来もらえていたはずの点数から数点マイナスになってしまいます。

ですから、こういった場合は解いている時にどういうことか?」のように大事な部分に線を引いたり、〇をつけたりして意識化することが大切です。ちなみにこのような作業が自然とできている子は当然ながら、上記のようなマイナスをもらうことは少ないですし、国語に限らずどの教科でも成績が良いです。国語だけ大事なところに線を引いて、その他の教科では引かないなんて子はほぼいないですからね。

逆に、私の今までの経験上、このような書き込みを全くしない子で、成績が優秀だったという子は残念ながら一人もいません

 

アドバイスを実行できる子とできない子

一方、こういったアドバイスをしても、それをなかなか行動に移さない子も多いです。私の感覚としては、我々がこのように有効な勉強方法や取り組むべき内容をアドバイスしたときに、それを言われた通りやる子は全体の1~2割ほどです(もちろんアドバイスする側の影響力によって多少変わるとは思いますが)。さらに、それを継続させる子はその中の1~2割です。つまり、先生や講師からのアドバイスを継続させる子はアドバスを受けた子全体のたった数%なので、結果としてこういったことがコツコツと出来る子は成績が大きく伸びたり、高い成績がキープできたりするわけです。

中1であれば、フォルテでも学校を先取りして英語の学習を進めています。それがbe動詞の文であれ、一般動詞の文であれ、そこで日本文を英文にする上での基本として、主語と動詞にしっかり線が引けているかどうか。また、疑問文に対する代名詞(I / you / he / she / it など)を選ぶ問題では、疑問文の主語に線が引けているかどうか。こういった部分からその子の英語への理解度やテストで点数を取ることへの意欲を読み取ることができます。普段の授業中の様子や先日の模擬試験の結果(自己採点ベース)でも、早くもこの意識の違いから同じクラス内でも差が出始めています。

保護者の方にも、お子様のテストの点数や正答率だけでなく、このような書き込みにも注目していただきたいです。特になかなか演習で正解が出来なかったり、同じようなミスをくり返したりしている場合は、こういった書き込みが出来ていない、または自分自身がどういったミスをしやすいのかが自覚出ていない場合が多いです。

 

書き込みは見直しや解き直しにも役立つ

これまで紹介したように、問題用紙に書き込みを行いながら解くことで、ミスを減らすことはできます。さらに、選択問題で自分が選んだ選択肢の根拠や書き抜き問題での書き抜き箇所に書き込みをしておくことで、見直しや解き直しをするときにも役立ちます

同じ間違いでも、根拠としている箇所自体が違っていたのか、根拠としている箇所自体はあっていたのに答え方や別の次元のミスがったのかでは、解き直しのやり方や次回への意識の持っていき方を変わります。

ということで、今回は問題用紙への書き込みについてでした。これは普段やっていないのにテストの時だけやっても当然意味はないです。普段の演習問題を解くときから実践していきましょう。

今回は以上です。ではまた!

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令和6年度の公立高校入試日程が発表されました。

こんばんは、フォルテの文系担当の上村です。今回は令和6年度公立高校入試(現中3生の入試)の日程が発表されましたので、それらに関する情報です。

 

入試日程

先日、神奈川県の教育委員会より令和6年度(2024年度)の公立高校入試日程が発表されました。中3生および保護者の方は日程の把握をお願いします。

日程自体は概ねほぼ例年通りと言えます。

教育委員会のホームページはこちら

 

インターネット出願を導入

今年度の大きな変更点としてはインターネット出願が基本となるようです。神奈川県の公立高校入試の場合、元々は受験生が直接高校に願書を提出しに行くスタイルでした。それがコロナ禍になり、昨年までは受験生は中学校に一度願書を提出し、中学校から一括で各高校に願書を郵送する形でした。この場合、中学校側の事務処理の時間があるため、実質の願書提出は期限よりもかなり早い段階でしなければなりませんでした。しかし、今回のインターネット出願によって昨年度以前よりは願書の提出に余裕はもてそうです。

ただし、すでにインターネット出願が一般的になっている大学受験や中学受験では、期限ギリギリに出願しようとしたら、ネット環境やサーバーの問題でなかなか思い通りに進まず、出願が出来なかったという話もあるようです。ですから、多少は期限に対して余裕を持って出願できると良いですね。さらに、インターネット出願ができることで、入試当日に初めて受験校に行くという子も稀にいるかもしれません。その場合、アクセスや交通機関の事前確認をしっかりしておきたいですね(できれば事前に高校まで行っておきましょう)。

 

詳しい要項は7月に発表

志願変更に関してもインターネット上で出来るのかと言うのを神奈川県の教育委員会に問い合わせたところ、そういった細かい部分は7月中に発表されるとのことでした。続報が届き次第、追記していきます。

 

全公立展の開催予定

2020~2022年までコロナ禍で中止となっていた、神奈川全公立展が6月17日(土)に開催予定とのことです。前回2019年開催時には38,000人もの人々が参加しました。人数の面でどういった規制が入るかわかりませんが、以前の開催時には特に午前中は入場まで大混雑していましたので、午後がねらい目かもしれません。また、時期的に学校の定期テストが違い学校もいくつかありますので、そこはちょっと気になるところです。

今回は以上です。今後、情報が入り次第共有いたします。

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