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令和6年度(2024年度)の神奈川県公立高校選考基準について

こんにちは、文系担当の上村です。

今回は、現中3生からの公立高校の入試制度の変更に関する話です。

 

全校一律での面接廃止

神奈川県の公立高校入試では、およそ10年前から公立高校全校で面接試験を導入してきました。そこで、各高校では、その高校のカラーに合わせて選考対象となる入試での1000点分を【内申(中2学年末と中3後期)と学力検査(英数国理社の入試)と面接】の3つの項目にそれぞれ振り分けて選考を行ってきました

例えば、学力重視の高校であれば【内申2(200点分):学力6(600点分):面接2(200点分)】や【内申3(300点分):学力5(500点分):面接2(200点分)】、バランスを重視する高校であれば【内申4(400点分):学力4(400点分):面接2(200点分)】、内申を重視する高校であれば【内申5(500点分):学力3(300点分):面接2(200点分)】といった具合です。

これに加えて、一部の高校では特色検査と呼ばれるテストがあり、それを100~200点分で選考に使用してきました。特色検査は、主に上位校が実施する「自己表現検査」と、スポーツや美術の専門学科が実施する「実技検査」です。ちなみに「自己表現検査」というと、自己PRの作文などをイメージするかもしれませんが、ほとんどの学校で採用されているものはざっくりと言うとかなり難易度の高い学力検査のことを指します。

例えば、フォルテの近隣の高校では、横浜緑ケ丘高校だと【内申3(300点分):学力5(500点分):面接2(200点分):特色2(200点分)】、光陵高校だと【内申3(300点分):学力5(500点分):面接2(200点分):特色1(100点分)】という具合です。

ただし、最近では多くの高校で面接試験による点数の差があまり付かず、面接試験自体が形骸化したものになっていました。特に偏差値55を超えるような上位校ではそれが顕著でした(例外は川和高校くらい?)。

そして、令和6年度入試(現中3生の入試)からは、全校一律での面接実施はなくなり、実施を希望する高校のみが特色検査として継続して実施できるようになりました。先日発表された各高校の選考基準によると、来年度入試で近隣の高校で面接を実施する高校は以下です。

舞岡高校、上矢部高校、横浜商業[国際]

これらの高校を受験する子は、しっかりとした面接対策が必要でしょう。

 

内申と学力(と特色検査)のそれぞれの比率

そして先日、神奈川県の教育員会から令和6年度入試における、各高校の選考基準が発表されました。主な高校と近隣の高校の一覧は以下です。

※各高校は、以下の基準で定員の9割を選考します(これを1次選考と言います)。

【内申3(300点分):学力7(700点分)】

横浜翠嵐【特色3(300点分)】
柏陽【特色2(200点分)】
横須賀【特色1(100点分)】
神奈川総合(個性)
市立金沢
市立桜丘

→この場合、内申1ポイントは学力検査の1.59点分に相当します。

 

【内申4(400点分):学力6(600点分)】

湘南【特色2(200点分)】
横浜緑ケ丘【特色2(200点分)】
希望ヶ丘【特色1(100点分)】
神奈川総合[国際]【特色2(200点分)】
横浜国際【特色1(100点分)】
追浜
横須賀大津
横浜栄
横浜氷取沢
横浜清陵
横浜商業[スポーツ]【特色3(300点分)】
市立南

→この場合、内申1ポイントは学力検査の2.47点分に相当します。

 

【内申5(500点分):学力5(500点分)】

光陵【特色1(100点分)】
横浜平沼【特色1(100点分)】
戸塚
港北
みなと総合
岸根
横浜商業[商業]
横浜商業[国際]【面接2(200点分)】
舞岡【面接3(300点分)】
横浜立野
横浜南陵
横須賀総合
金沢総合

→この場合、内申1ポイントは学力検査の3.7点分に相当します。

ここで注目なのは、同じくらいの偏差値帯の高校でも、選考基準の比率が大きく異なっていることです。例えば、横須賀高校と光陵高校はどちらも偏差値が65前後(伸学工房のデータより)でともに特色検査を実施している高校ですが、上記の通り横須賀高校は【内申3:学力7:特色1】で、光陵高校は【内申5:学力5:特色1】と比率が全く異なります。

受験生が自分の受ける高校を決めるポイントとしては、各高校を見学したときの印象や高校でやりたいこと(勉強や部活動などなど)や制服などが真っ先に思い浮かぶでしょう。しかし、実際の合否を考えると、今回ご紹介したような各高校の選考基準も無視できません。

上述の横須賀高校と光陵高校であれば、(高いレベルの中で)内申点にはそこまで自信がないけど入試の点数には自信があるようなタイプの子は横須賀高校、逆に内申点には自信があるけど入試の点数にはそこまで自信がないようなタイプの子は光陵高校をそれぞれ受けた方が、自分の長所を生かすことができるため、その分合格する確率が上がるでしょう。

このように各高校の選考基準は、受験校選びの1つとして参考にしてほしい大切な要素の1つなのです。

ちなみに伸学工房が主催している神奈川全県模試では、次回の7月模試からこの新しい比率に合わせて合格判定を出すとのことです(仕事がはやい!!)。

こちらが県の教育委員会から発表された内容です。

 

2次選考での「主体的に学習に取り組む態度」の採用

全校一律での面接廃止と同じくらい大きなインパクトのある入試制度の変更点は、各高校が定員の1割分を選考する2次選考についての部分です。

今までこの2次選考では、1次選考での合格者の9割分の選考を行った後に、残りの受験者の点数について内申点を除いた「学力検査の点数」「面接の点数」(加えて、実施校では「特色検査の点数」)のみで順位をつけ直し、そこから定員の1割分の合格者を決めていました。実際に大手模試業者から提供される受験者の合否データを見ても、他の合格者に比べて明らかに内申が低いのに合格できている子がいます。これは恐らくこの2次選考での合格者と思われます(合格通知の際に1次選考での合格なのか、2次選考での合格なのかは伝えられないので、あくまで推測ですが)。つまり、どんなに内申が低い子でも、本番の入試で高い点数を取れば、いわゆる「逆転合格」が可能だったわけです。

それが、令和6年度入試(現中3生の入試)からは従来の「学力検査の点数」「面接の点数」(加えて、実施校では「特色検査の点数」)に加えて、中3の調査書(=内申)の各教科の「主体的に学習に取り組む態度」という観点も選考対象となります。この観点が、A○またはAであれば3点、Bであれば2点、C○またはCでれば1点となります。これが9教科分なので27点満点となり、それが高校ごとに200点分~700点分に換算されます(各高校の2次選考の選考順についても、詳しくはこちらをご覧ください)。

そうなると、この観点の評価が1点違うだけで、天と地ほどの差が生まれてしまいます。例えばこの「主体的に学習に取り組む態度」を200点分に設定している高校(この設定の高校が最も多いです!)の場合、9教科すべてがA○またはAの子は200点満点となり、一方で9教科中8教科がA○またはAで、残りの1教科がBの子は192.59点となります。このように1教科分の評価が1つ違うだけで、実際には7点分以上の差になってしまいます。高校入試での合否のボーダーラインは、倍率が高い高校であれば小数点以下での戦いにもなりますから、いかに「主体的に学習に取り組む態度」が合否に及ぼす影響が大きいかがお分かりいただけるかと思います。

ですから、結論としてはどんなに苦手教科であっても「主体的に学習に取り組む態度」については必ずA○またはAを絶対に取るという意識が大切になります。そのためには、「授業中に積極的に手を挙げたり、発言したりしてアピールする」「提出物をただ出すだけでなく、高い評価が得られるように出すこと」「小テストや単元テストでしっかりと点数を取る」などを実践していく必要があります。特に上位校を目指す場合は、ライバルの多くが内申の高い子たちでしょうから、9教科の「主体的に学習に取り組む態度」はすべてA○またはAで普通くらいのレベルでしょう。日々の積み重ねが大切ですよ!

今回は以上です。それではまた!

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フォルテの日常⑧~顕著に伸びる子の特徴~

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、フォルテ生の中でも特に実力や成績の伸びが大きい子たちの特徴についてです。

フォルテ生の平均的な伸び

入試結果や中3(卒業生)関連の記事では折に触れて紹介していることですが、フォルテでは普段から授業・宿題・テスト対策・補習など基本的に全員に対して実施するものを、子どもたちがキチンとこなすことである程度は学力が伸びるようなしくみを作っています。

その証拠に、入塾時から中3の1月にかけての模擬試験における学年全体の偏差値の伸びは、例年10~12くらいになります。手前味噌ながら、学年全体でこれだけ伸びている塾もなかなかないでしょう

ただ、このような結果を出すまでの過程は子どもたちにとって決して楽なものではありません。しっかりとした学習内容に加えて、それなりに勉強量・勉強時間をこなしているからこそ出ている結果です。そういう意味では、フォルテは他塾よりも「厳しい」塾なのかもしれません。

ですから、新規の方が体験授業を受ける時には、事前面談でその旨を必ずお伝えします。それでも、こういったフォルテの勉強量に結果としてついていけない子が残念ながら年に1~2名います。そこでは、本人の意思や保護者の方の考えもよくうかがった上で、もうひと頑張りを促すこともあれば、「もう少し緩い塾の方が本人に向いているかもしれません。」と正直にお伝えすることもあります(そこは入塾時にミスマッチを見抜けなかったこちらにも非があると思います)。ただ、基本的には学年が上がるごとに求められる勉強量・時間が増えるので、そこで徐々についていけなくなってしまうこともあります。

 

顕著に伸びる子の特徴

このように学年全体として大きく伸びている中でも、特に顕著な伸びを見せる子が各学年に数名います。偏差値で言うと、入塾時から15~20くらい上がる子です。こういった子たちに共通する特徴をいくつか挙げます。

①宿題忘れがない。

②小テストでの不合格が少ない。

③遅刻・欠席が少ない。

④他の子がやらないときにやる(=勉強時間が多い)。

⑤他の子よりも量をこなす(=勉強量が多い)。

①~③はフォルテに限らず、どの塾においても成績が大きく伸びる子の最低条件だと思います。①と②は内容面で関連が深く、これらがしっかりしている子は授業内容が定着します。③に関して前職の大手塾時代でも例外なくそうでした。何かと欠席が多かったり、サボり癖や逃げ癖があったりする子はまず基礎的な学力が定着しにくいですし、努力もなかなか継続しません。その結果、相対的に見て大きくは伸びません。

ですから、フォルテでは体験授業前に事前面談で必ず「体調不良やどうしても仕方がない理由以外では、安易に休ませないでください。」と保護者の方にお伝えします(ただし、ここでは闇雲に無理をすることを推奨しているわけではないので、そのあたりの線引きや判断は本人・保護者の方にお任せします)。また、何かしらの理由で休んだとしても、その分を補うための努力をしてくれていれば問題ないのですが、そういう子は残念ながら多くありません。そして、フォルテでは欠席分の補習を別日に行うことも多いのですが、欠席者に対して個別にやると、どうしても正規の集団授業での良い雰囲気や集団授業だからこそ受ける刺激は出にくいですし、【授業→宿題→次の授業】のリズムも通常と異なってしまいます。

とはいえ、フォルテでも、習い事の関係でどうしても休みが多くなってしまう子もいます。ただし、そういった子たちでも、やるべきことをしっかりやっている子たちは例外なく伸びています。我々は、こういう子たちのことは全力で応援したいと思っています。

また、中学生で学校の内申点が伸び悩んでいる子も、①~③のどれかしらが出来ていないという場合がほとんどです。こういう子は、いくら模試の偏差値自体が伸びていても、学校の内申点が低いことによって進路選択の幅が狭まってしまいます。これは非常にもったいないことです。

④と⑤に関しては、そりゃそうだよなという感じでしょう。特に上位の高校に合格する子の多くは、最低限の宿題だけでなく、それに加えて自分の苦手を克服するため、自分の得意を伸ばすためにプラスαの勉強をしているものです。また、ここに「効率よく勉強する」というのを入れていないのは、ある程度の量や時間をこなさずに効率の良さを求めて勉強する子は総じて伸びにくいからです。確かに高い成績を安定して出すことができる子は、そうでない子に比べて効率の良い勉強の仕方を知っているかもしれません。しかし、それはあくまである程度の量や時間をこなすことで、効率の良い勉強の仕方を身につけたという方が正しいと思います。

これも以前から何度も書いていますが、「成績が伸び悩んでいる」「勉強の仕方がわからない」という子のほとんどは、正直勉強量が足りていません

この他、質の高い質問をする、模試の解き直しのクオリティが高いなども共通して言えるかもしれません。

 

身のまわりの子を真似してみよう

最後にフォルテ生にアドバイスを。まずは授業に休まず参加して、課されている最低限の宿題や課題を確実にこなしましょう。それが今の実力を伸ばす最も手っ取り早い方法です。

さらに、今回紹介したような顕著に伸びる子に近づくためにはどうすればよいか?もし身近に良いお手本となる子がいれば、まずはその子の行動を真似してみましょう

勉強でもスポーツでも芸術でも、「他の人の良い部分を真似てみる」、「自分に取り入れてみる」というのはとても有効です。そして、それを実践していく中で自分なりにアレンジしたり、ブラッシュアップしていけると最高ですね。

今回は以上です。ではまた!

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模擬試験の解き直しのポイント(理系教科)

こんにちは。フォルテの理系講師の佐々木です。

今回は前回の続きで模擬試験の解き直しの理系バージョンになります。文系教科を見ていない方はこちらからどうぞ。

 

解き直しのポイント【数学】

まず、ぱっと数学の解き直しを見た瞬間に、良い解き直しと悪い解き直しの最大のポイントは図や表が使われているかです。ダメな解き直しはたいてい文章と計算式でノートが覆われています。それに対して、良い解き直しは図や表を上手く活用しています。例えば、中1数学の後半で習う平面図形や空間図形などの図形の問題、中1数学の比例反比例や中2数学の一次関数、中3数学の二乗に比例する関数などの関数の問題では図が書いてあると断然理解しやすくなります。下図はその一例です。

さらに、解くためのポイントや数学の公式などが書いてあると、「このポイントに注意して解こう」とか「この公式を活用すれば解けるな」というように記憶に残りやすくなります。

また、中2の後半で習う確率の問題などは、ただやみくもに解くのではなく表や樹形図を書いて考えていけば解きやすくなります。

そして、残念な解き直しの典型としていちばんやってはいけないのが、計算問題のミスでの計算式の丸写しです。さすがにほぼいないとは思いますが、計算ミスをしたにも関わらずただ式を丸写ししても何も意味はありません。計算問題のミスにしても、符号のミス、+-×÷の計算ミス、分数の計算において単なる計算と方程式がごっちゃになっていて分母を消してしまう、など様々あります。計算ミスをしてしまったのはしょうがないですが、次に同じようなミスをしないようにするという意識をもっていないと、いずれ同じようなミスで点数を落とすことになるので注意が必要です。

また、数学は似たような問題が出題されることが多いため、出来なかった問題を解き直しをして出来るようにしていくことで、着実に力がついていきます。

上記の内容をまとめると、

①ただ単に計算式を書いたりするだけではなく、図や表を活用する。

②問題を解く際のポイントや必要な公式を書いておく。

③計算ミスに関してはどのようなミスをして間違えてしまったのかを明らかにし、同じミスをしないように細心の注意をする。

 

解き直しのポイント【理科】

理科に関しては、社会と被りますが、問われている内容の周辺知識まで広げる必要があります。例えば中1化学の問題で以下のような4択の問題が出てきたとします。

問題.酸素を発生させる方法を次の①~④の中から選びなさい。

  1. 石灰石や貝殻にうすい塩酸を加える。
  2. 塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜて加熱する。
  3. 亜鉛や鉄にうすい塩酸を加える。
  4. 二酸化マンガンにうすい過酸化水素水(オキシドール)を加える。

もし、今回は「酸素」なので④が正解となりますが、この問題について最低限やって欲しいことは、①は二酸化炭素、②はアンモニア、③は水素が発生させる方法であるという知識は確認しておきましょう。また、アンモニアがどういう気体かを忘れていたら、アンモニアについて教科書等で調べましょう。

例えば、アンモニアは無色で刺激臭の気体であり、空気より軽く水に溶けやすいので上方置換法で集める。また、有毒で水溶液はアルカリ性を示し、緑色のBTB溶液を青色に変える。

以上のように選択肢を全て見て必要な知識とその周辺知識まで広げられると良いです。なぜなら、今回は酸素に関して知っていれば解けましたが、次の時に他の気体について問われたら、他の気体に関しても理解していないと解けません。すると、前回は偶然知っている知識が問われたから答えられただけになります。模試のたびにこのように周辺知識に対して覚えなおしていくことで、抜け漏れがなくなり、点数が上がっていきます。

そして、数学と被りますが、図や表を書いたり、授業で習った語呂合わせを書いたりすると記憶の定着に役立ちます。

また、理科は計算問題も出題されますが、出やすい計算問題はある程度絞られるため、模試に出てきた計算問題はしっかりと解き方を覚えていきましょう。特に化学や物理に比べ、生物や地学は計算問題はかなり限られるので、生物の蒸散の計算や地学の地震の計算などは模試前にしっかり復習しておくと良いでしょう。

上記の内容をまとめると、

①問題に対する答えだけではなく、周辺知識も書くようにする。

②図や表を書いたり、語呂合わせを書くことで記憶しやすくする。

③計算問題は解き方をしっかり覚える。

 

まとめ

模試の解き直しは各科目で違いはあるものの、一番重要なことは出来なかった問題を出来るようにすることです。それと、間違えた問題だけではなくその周辺知識を覚えなおすことで、抜け漏れを減らし解ける問題が増えていきます

また、解き直しはノートを開いた瞬間に良い解き直しか悪い解き直しかがおおよそ分かります。例えば、図や表が見やすく書いてあったり、字が丁寧であまり詰めすぎないで書いてあったり、様々な色を使って見やすくしてあったりする解き直しは良い解き直しであることが多いです。反対に図や表などは全くなく、汚い字で詰めて書かれていて、色も黒一色の解き直しはだいたい残念な解き直しの典型的な例です。

模試の解き直しは偏差値アップにつながるだけではなく、内申にも相関関係があります。解き直しのノートの精度が高い生徒は学校のノート提出やワーク提出でも良い評価を得られます。字が丁寧に書いてあったり、色分けされていたり、その問題に対するポイントが書いてあったりするので当然と言えば当然です。そうなると、おのずと高い内申が付きやすくなります。

それと、模試を受けてから次の模試を受けるまでにもう一度間違えた問題だけでも解いておくと良いでしょう。人間は忘れていく生き物です。解き直しをした直後はかなり覚えているかもしれませんが、時間が経つにつれて頭から抜け落ちていきます。やはりどんな勉強においても復習することは非常に重要です。是非模試をフル活用して成績アップにつなげていきましょう。

今回は以上です。

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模擬試験の解き直しのポイント(文系教科)

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

今月5月は、中学生全学年で模擬試験があります。特に中1は中学生になって初めての模擬試験です。そこで今回は、模試後に行う解き直しについてです。

 

解き直しの必要性

模擬試験は、普段の小テストや学校の定期テストに比べて、出題範囲がとても広かったり、出題形式が大きく異なったりします。そのため、一般的にはそれらのテストに比べて平均点が低く、高得点も取りにくい傾向にあります。

ですから、学校の成績は良いのだけれど、模擬試験を受けたら思ったほど点数・偏差値が取れないという子もいます(特に塾に通っていない子で多いです)。

そこで大切になるのが解き直しです。この解き直しは、自分が間違えた問題と同じような知識や解き方が問われたときに解けるようにするために行います。成績に伸び悩んでいる中学生の多くは、定期テストや模擬試験でこの解き直しが出来てないことが多いです。逆に普段から成績が良かったり、伸びている中学生はこういった解き直しがしっかり出来ているし、何なら普段の宿題から解き直しをする癖がついているので、同じ間違いをくり返すことが少ないのです。

フォルテでは、中学生の模擬試験の解き直しは専用のノートで管理をしていますので、指定日(期限)までにノートに解き直しをして提出してもらいます。この期限を守れない子は大抵成績は伸び悩みます。もちろんクオリティも大切ですが、大前提として提出物の期限を守ることを学校でも塾でも強く意識しましょう。

 

イケてない解き直し

まず、毎年最初の解き直しの際にありがちなイケてない解き直しの特徴を紹介します。こういったものは再提出となりますので、ご注意ください。

①自己採点をした自分の解答用紙のコピーをノート貼っていない。

②模範解答を書いただけで、答えのポイントや根拠が書かれていない。

③間違えた問題すべての解き直しをしていない。

※単純な英単語の聞き取りなどはやらなくても良いです。

 

解き直しのポイント1.国語

国語では、まず漢字について。漢字の問題は、神奈川県の入試では読み4問、書き(選択式)4問が出題され、それで計16点分です。入試では毎年国語の平均点は他の教科よりも高く、その中でも漢字の正答率は今年の入試(令和5年度入試)で72.5~95.5%とかなり高くなっています。ですから、志望校の高低に関係なく漢字は落としてほしくない部分です。

ただし、出題されている問題自体がそこまで簡単かと言うと実はそうではありません。意外と中学生が普段使わないであろう熟語も多く出てきます。そこで、「普段から語彙を増やしておくこと」「言葉自体を知らなくても漢字の持つ読みから想像すること」が求められます。また、漢字の問題に限らず文章問題においても、多くの語彙を知っているかどうかで読む速度や理解力が大きく変わります

そこで、語彙を増やすためには、新しい言葉を知ること、そしてそれを使うことが大切です。なので、何かしらの形で初めて知った言葉を身につけるために、その言葉を(特に大人との)会話で使ってみましょう。そこで使い方が不自然であれば指摘もしてもらえるでしょう。

また、こちらの記事でも紹介しましたが、文章問題では答えの根拠を確認しながら解くべきです。ですから、文章問題の解き直しでは正しい答えだけでなく、その答えの根拠となる部分がどこなのかを必ず確認しましょう。

そこで解き直しで必ずやってほしいことが以下です。

①間違えた漢字について、他の読み方やその漢字を用いたその他の熟語を調べる。
→その言葉を用いた例文も書けるとなお良いです。

②漢字の問題や文章問題で出てきた言葉で自分が知らない言葉があったら、その意味を調べる。
→その言葉を用いた例文も書けるとなお良いです。 

③文章問題について、答えの根拠となる部分を必ず書く。

 

解き直しのポイント2.英語

英語についても国語と共通する部分が多いです。というのも、英語も国語同様に語彙力があるかどうかがとても大切になってきます。これは英検などにも言えることですが、英単語をより多く知っている子の方が模擬試験では断然有利になります

では、英単語を覚えるためにはどうすればよいかというと、日本語の語彙と同じくそれらを書く練習をするのはもちろんですが、やはり言語ですから使いこなすことで初めて身につけることができます。ですから、英語においても例文を調べたり、自分で作ったりする癖を付けましょう

英語の解き直しは、以下を意識してやりましょう。

①英単語を間違えた問題に関してはそれを10回ずつ練習して覚えましょう。また、その単語の意味もセットで書いておきましょう。
→さらにその英単語を用いた例文を自分で作れるとなお良いです。

②選択問題や並び替え問題では答えの部分だけでなく、その一文全体を書くようにしましょう。その上で答えの根拠やポイントを書きましょう。
→さらにその英文の日本語訳もセットで書けるとなお良いです。

③長文や対話文の読解問題では、国語の文章問題と同じように答えの根拠となる部分を明確にしましょう。
→内容一致問題では選択肢の日本語訳も書けるとなお良いです。

④対話文やスピーチなどのリスニング問題は台本が模範解答に載っているので、それと音声を照らし合わせながら聴きなおすようにしましょう。

 

解き直しのポイント3.社会

社会については、出題されたピンポイントの知識だけでなく、その周辺まで解き直しで広げることが大切です。例えば、以下のような問題。

問3(2)平安時代に清少納言によって随筆文(  )が書かれた。(  )に適する作品名は?

ア『方丈記』 イ『枕草子』 ウ『平家物語』 エ『徒然草』

答えは、イ『枕草子』なのですが、この問題の解き直しをするときには、以下のようにすると良いです。

このように「正しい選択肢以外についても確認する」「正しい選択肢に関連する事項をまとめる」ことが出来ている解き直しはレベルが高く、こういう解き直しがしっかりできている子は社会では強いです。

また、地理に関してはこういった知識の広げ方に加えて、地図やグラフを用いると復習しやすくなります。むしろ、地図やグラフを描いていない解き直しで、客観的に良いと思えるものはほとんどないかもしれません。

ということで、社会の解き直しは以下を意識してやりましょう。

①問われた知識だけでなく、その周辺の知識についても広げる。
→コンパクトにまとめられるとなお良いです。また、こういった知識を確認できるように教科書や参考書を手元に置いて解き直しをしましょう。

②地図やグラフを描いて、視覚的にわかりやすくする工夫をする。

模擬試験は受けるだけでは、あまり意味がありません。今回紹介したように解き直しをしっかりやることで、大きな学習効果が生まれます

今回は以上です。ではまた!

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テストの問題用紙に思考のあとはあるか?

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

ゴールデンウィークも終わり、フォルテでは今週からは全学年で通常授業がスタートしています。今回は、小中学生のテストを採点していて常々思うことについてです。

我々塾講師が子どもたちの理解や取り組む姿勢を判断するポイントの1つのテストがあります。これは点数自体はもちろんなのですが、実は点数以外の部分にもそれらを読み取るポイントがあります。

 

問題用紙への書き込み

そのポイントが問題用紙への書き込みです。例えば、国語のテストの場合。以下のような設問があったとします。

問1.線①「来美の足は言うことを聞かない」について、これは具体的 にどういうことか?文章中の言葉を使って説明しなさい。

このような場合、答えを作る上での条件は2つで、1つ目は「どういうことか?」と問われているので文末を「~こと。」にすること。2つ目は「具体的に」「文章中の言葉を使って」とあるので内容を文章中の言葉を使って具体的に書くことです。

ただ、この場合は内容を具体的に書こうと思ったら、自然と文章中の言葉を使うことにはなるでしょうから、条件の1つ目がより気を付けるポイントです。実際にこの手の問題を採点していると、こういった文末の答え方が合っていない子がたくさんいます。そして、内容面が合っていても、文末が合っていないことで、△や×となってしまい、本来もらえていたはずの点数から数点マイナスになってしまいます。

ですから、こういった場合は解いている時にどういうことか?」のように大事な部分に線を引いたり、〇をつけたりして意識化することが大切です。ちなみにこのような作業が自然とできている子は当然ながら、上記のようなマイナスをもらうことは少ないですし、国語に限らずどの教科でも成績が良いです。国語だけ大事なところに線を引いて、その他の教科では引かないなんて子はほぼいないですからね。

逆に、私の今までの経験上、このような書き込みを全くしない子で、成績が優秀だったという子は残念ながら一人もいません

 

アドバイスを実行できる子とできない子

一方、こういったアドバイスをしても、それをなかなか行動に移さない子も多いです。私の感覚としては、我々がこのように有効な勉強方法や取り組むべき内容をアドバイスしたときに、それを言われた通りやる子は全体の1~2割ほどです(もちろんアドバイスする側の影響力によって多少変わるとは思いますが)。さらに、それを継続させる子はその中の1~2割です。つまり、先生や講師からのアドバイスを継続させる子はアドバスを受けた子全体のたった数%なので、結果としてこういったことがコツコツと出来る子は成績が大きく伸びたり、高い成績がキープできたりするわけです。

中1であれば、フォルテでも学校を先取りして英語の学習を進めています。それがbe動詞の文であれ、一般動詞の文であれ、そこで日本文を英文にする上での基本として、主語と動詞にしっかり線が引けているかどうか。また、疑問文に対する代名詞(I / you / he / she / it など)を選ぶ問題では、疑問文の主語に線が引けているかどうか。こういった部分からその子の英語への理解度やテストで点数を取ることへの意欲を読み取ることができます。普段の授業中の様子や先日の模擬試験の結果(自己採点ベース)でも、早くもこの意識の違いから同じクラス内でも差が出始めています。

保護者の方にも、お子様のテストの点数や正答率だけでなく、このような書き込みにも注目していただきたいです。特になかなか演習で正解が出来なかったり、同じようなミスをくり返したりしている場合は、こういった書き込みが出来ていない、または自分自身がどういったミスをしやすいのかが自覚出ていない場合が多いです。

 

書き込みは見直しや解き直しにも役立つ

これまで紹介したように、問題用紙に書き込みを行いながら解くことで、ミスを減らすことはできます。さらに、選択問題で自分が選んだ選択肢の根拠や書き抜き問題での書き抜き箇所に書き込みをしておくことで、見直しや解き直しをするときにも役立ちます

同じ間違いでも、根拠としている箇所自体が違っていたのか、根拠としている箇所自体はあっていたのに答え方や別の次元のミスがったのかでは、解き直しのやり方や次回への意識の持っていき方を変わります。

ということで、今回は問題用紙への書き込みについてでした。これは普段やっていないのにテストの時だけやっても当然意味はないです。普段の演習問題を解くときから実践していきましょう。

今回は以上です。ではまた!

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令和6年度の公立高校入試日程が発表されました。

こんばんは、フォルテの文系担当の上村です。今回は令和6年度公立高校入試(現中3生の入試)の日程が発表されましたので、それらに関する情報です。

 

入試日程

先日、神奈川県の教育委員会より令和6年度(2024年度)の公立高校入試日程が発表されました。中3生および保護者の方は日程の把握をお願いします。

日程自体は概ねほぼ例年通りと言えます。

教育委員会のホームページはこちら

 

インターネット出願を導入

今年度の大きな変更点としてはインターネット出願が基本となるようです。神奈川県の公立高校入試の場合、元々は受験生が直接高校に願書を提出しに行くスタイルでした。それがコロナ禍になり、昨年までは受験生は中学校に一度願書を提出し、中学校から一括で各高校に願書を郵送する形でした。この場合、中学校側の事務処理の時間があるため、実質の願書提出は期限よりもかなり早い段階でしなければなりませんでした。しかし、今回のインターネット出願によって昨年度以前よりは願書の提出に余裕はもてそうです。

ただし、すでにインターネット出願が一般的になっている大学受験や中学受験では、期限ギリギリに出願しようとしたら、ネット環境やサーバーの問題でなかなか思い通りに進まず、出願が出来なかったという話もあるようです。ですから、多少は期限に対して余裕を持って出願できると良いですね。さらに、インターネット出願ができることで、入試当日に初めて受験校に行くという子も稀にいるかもしれません。その場合、アクセスや交通機関の事前確認をしっかりしておきたいですね(できれば事前に高校まで行っておきましょう)。

 

詳しい要項は7月に発表

志願変更に関してもインターネット上で出来るのかと言うのを神奈川県の教育委員会に問い合わせたところ、そういった細かい部分は7月中に発表されるとのことでした。続報が届き次第、追記していきます。

 

全公立展の開催予定

2020~2022年までコロナ禍で中止となっていた、神奈川全公立展が6月17日(土)に開催予定とのことです。前回2019年開催時には38,000人もの人々が参加しました。人数の面でどういった規制が入るかわかりませんが、以前の開催時には特に午前中は入場まで大混雑していましたので、午後がねらい目かもしれません。また、時期的に学校の定期テストが違い学校もいくつかありますので、そこはちょっと気になるところです。

今回は以上です。今後、情報が入り次第共有いたします。

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フォルテ生が英語に強い理由

こんにちは。フォルテの文系担当の上村です。

今回は、フォルテ生(中学生)の英語についてです。

 

フォルテ生は英語に強い!

まずはフォルテ生は安定して英語に強いです。実際に3月に受けた全県チャレンジ模試では、中2・中3ともに塾内の偏差値平均は57~58です。フォルテのように上位校合格専門ではなく、また入塾テストを実施していない塾では、入塾時の偏差値が30~40台の子もざらにいますし、実際に受験する高校も地域の公立トップ校を受ける子がいる一方で、偏差値50前後の中堅校を受ける子まで様々です。

ですので、これは入塾後にフォルテ生がかなり頑張って伸びていると言えます(例年、入塾後に模試偏差値は5教科総合でも10前後は伸びます)。特に適語選択(空欄に当てはまる語句を選ぶ問題)と語順整序(並びかえ問題)は以下のように受験者全体の正答率に比べて、フォルテ生の正答率は大きく上回っています。(2023年3月の全県チャレンジの結果より)

また、入試についても以下のようにフォルテ生は県全体と比べても合格者平均を大きく上回っています。この春の卒業生の中には、中1の夏に入塾した時にはthisとthatの違いも分かっていませんでしたが、入試本番では70点を超える点数を取った子もいました。

 

フォルテ生が英語に強い理由

では、なぜフォルテ生が英語に強いのか?その理由を3つご紹介します。

理由①毎日英語

フォルテでは、中学生への宿題として「毎日英語」というプリントを毎回課しています。ここでは、既習内容の文法をランダムに出題しています。私自身、前職の大手塾の時代は会社の定めるカリキュラムに沿った宿題を出していましたので、基本はその日の授業内容のみの演習問題でした。しかし、そういった宿題ばかりだとそれ以前の内容をどうしても子どもたちは忘れてしまいます。そこで前回内容の復習は必要最低限にして、前述のとおり既習内容を多く出題するようにしました。

また、宿題を集めてこちらで出来を確認し、間違えた問題に関しては類題を手書きで出題するようにもしています。このフィードバックに対して子どもたちは自分の間違いを意識しながらそれに取り組みます。

 

理由②授業時の小テスト

フォルテでは、英語の授業冒頭で小テストを行います。そこでも「毎日英語」同様に前回の復習問題だけでなく、それ以前の既習内容も多く出題しています。そして、設定した合格点に達しなかった生徒は、小テストの類題の追試を必ず受けます。「毎日英語」同様、作成にかなりの手間はかかりますが、その分効果も抜群です。

また、必ずリスニング問題も出題しています。リスニングに関しては、短期間で集中してやるよりも、普段からコツコツと進める方がずっと効果があると思っています。

 

理由③豊富な読解問題

神奈川県入試の英語では後半の長文読解は配点が高く、上位校を狙う子はいかにここで点数を取ることが出来るかがカギです。

そこでフォルテでは、複数の塾用教材や入試対策教材を用いて、普段の授業から多くの読解問題に触れています。中3の夏以降は他県の入試問題も数多く扱います。

 

まとめ

このようにフォルテ生は、宿題の「毎日英語」、手間をかけて作られた小テスト、様々な出典の読解問題によって確かな力をつけています。だからこそ、模擬試験や入試本番でもしっかり結果が出せるのです。

今回は以上です。ではまた!

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誕生日企画始まりました!

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、今年度から始まったフォルテ生の誕生日企画についてです。

企画のきっかけ

まずこの企画のきっかけとしては、私自身の経験からです。それは、私は4月生まれなのですが、学生の頃に学年やクラスが新しくなって、友人ができたころにはすでに私の誕生日が過ぎていて、家族や数年来の友人以外からはあまり祝われないということが度々ありました(4月生まれあるあるです)。そこで、そういった4月生まれの子をお祝いする機会を作りたいと思ったのと、この企画を機に子どもたちがお互いの誕生日を知り、仲良くなってくれると良いなと思いました。

 

企画概要

企画の内容はシンプルで、各生徒が誕生日当日または次の通塾日に くじ を引いて、いるフォルテオリジナルグッズがその場で当たるというものです。

オリジナルグッズの例としては、オリジナル赤ボールペン(ブレン)、オリジナルシャーペン(2種類)、オリジナルクリアファイル(第3弾)、オリジナル缶バッジ、オリジナルコインケース、オリジナルボールペン(ユニボールワンF)、オリジナルキーホルダー(数種類)などなどです。実はこの企画でしか手に入らないグッズばかりです。

 

くじの様子

くじ にはアディダスのくつ箱をカスタマイズした手製のBOXを使います。

この中に くじ が入っています。

1つ引いて開くと、こうなります。

すると、その中身に応じてグッズがもらえます。

 

実際の結果

今日(4月12日)時点で、さっそく2名がくじを引いたところ、二人ともクリアファイルでした!フォルテ生の皆さんは自分の誕生日が来るのを楽しみにしていてくださいね。

今回は以上です。ではまた!

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4期生ストーリー②

こんにちは。フォルテの理系講師の佐々木です。

今回は4期生の一人ひとりにフォーカスして、主に我々目線からの志望校合格までの話を書いていく第2弾となります。第1弾をまだ見ていないという方は是非、第1弾もご覧ください。

※4期生全体についてはコチラ

※第1弾はコチラ

 

遅めの入塾だけど努力量はピカイチ

今回紹介する女の子は、4期生としては入塾時期が一番遅く、中2の冬からの入塾でした(現在は中学部は全学年満席のため、小学生からじゃないと入塾できない状況です)。フォルテに入塾した理由は友達に誘われてという最も多いパターンですた。

入塾後、初めての受けた2月の模試では、5科目総合での偏差値が40台後半で、苦手の数学は偏差値30台でした。この当時の私の心境としては「面談時に数学が苦手と言っていたけど、相当頑張らないと厳しいな」という状況でした。ただ、勉強に対して前向きに取り組む姿勢がとても印象的で、努力量は4期生の中でもピカイチでした。特に、宿題の間違えた問題は全問解き直していたり、指定した範囲よりも多めに宿題をやってきたりしていたため、メキメキ力をつけていきました。

例えば、数学の宿題のやり方一つとっても、伸びる生徒となかなか伸びない生徒はすぐに分かります。宿題が期日に終わらないのは論外として、やったとしても塾に来てから慌てて丸付けをしたり、丸付けをしていても間違えた問題は正しい答えを書いて終了する生徒はあまり成績が伸びません。それに対し、出来ていなかったところを再度解いて、出てきた問題を全て解けるようにしている生徒は、小テストをしてもしっかりととれ、成績もどんどん上がっていきます。

 

長期課題に対するアプローチ

繰り返しになりますが、彼女の努力は4期生の中でもトップクラスでした。一例をあげると、中2の3月上旬ごろに長期課題として100ページ近い理科の課題を出しました。内容は中1・2の理科の総復習で、期日はGW明けまでという課題でした。早い生徒で、GW前に数人は提出できるかな?と予想していたところ、彼女は4月の上旬にはすべて終えて1番乗りで提出しに来てくれました。

このような長期課題を出すと、各生徒の勉強に対する熱量の差が顕著に表れます。早期に提出する生徒は、少し早めに塾に来て進めたり、休み時間等のちょっとしたすき間時間でも有効活用し地道に少しづつやっていきます。それに対し、ギリギリ又は期限に遅れて提出する生徒は、ほとんどが期限が近づくまでほとんど放置し、期限が迫ってくると慌てて一気にやろうとします。ギリギリに提出する生徒でもコツコツ計画を立ててやってあれば良いですが、期限が迫ってから大量にやると学習効果は薄くなります。

その理由は、課題を終える事しか頭にないからです。このような復習課題は弱点や出来ていない穴を埋めていき、その箇所を出来るようにしていくことで力がついていきます。それを短時間で大量にやろうとすると、時間に余裕がないため、間違えた箇所を解き直す時間が無かったり、下手すると数十ページに渡って丸付けをせずに最後にまとめて丸付けをするような子もいます。まとめて丸付けをすると、最初の方で間違えた問題に対してなぜそのような解答に至ったのかを忘れてしまいます。当然じっくり解き直している余裕はないので、正しい答えを写して終わりにするのが関の山です。その結果、同じことをやっていても効果は全然違ってきます。

 

志望校に対するぶれない信念

彼女が志望校を本格的に意識したのは中3の夏頃でした。入塾当初から模試の際には志望校をみなと総合高校と書いていましたが、中3の7月の模試では偏差値が60に到達し、その際に志望校に関して話をしました。「模試の結果と今までの頑張りを考えると、もう少し志望校を上げてもいいと思うよ」という話をすると「勉強以外にも様々なことが学べるからみなと総合高校がいいです。」との答えでした。目標のレベルに自分が到達すると、慢心からか、勉強に対する意欲が下がる生徒もいます。ですが、彼女はそのようなタイプではなかったので、以降は特に志望校に関しての話はしませんでした。

 

驚異の偏差値アップ

中3の冬になり、内申が決まり、12月模試の結果が戻ってきて、さすがにびっくりしました。5科目総合偏差値は過去最高を大幅に更新して68となりました。そして苦手だった数学の偏差値も69と入塾時から30以上アップしました。当然ながら入塾時3だった数学の内申も5となり、内申、偏差値ともに盤石の状態でした。また、志望校をはるかに凌駕する成績をとっていても全く浮かれる様子はなく、常に努力を怠らない姿勢は本当に素晴らしいと思いました。

そして、ある時彼女にどのように苦手の数学を克服していったかを聞きました。すると、とてもシンプルな答えが返ってきました。「苦手なところよりも分かるところや出来るところからやっていき、後に苦手なところやきついところをやっていった」とのことでした。たしかに苦手科目である数学で、いきなり空間図形などの難しい単元をやろうとしたら、挫折する可能性が高いと思います。まずは基礎の計算力をしっかりと固めてから徐々に出来るところを増やしていく方が賢明だと思います。

 

入試本番でも400点超えの高得点

入試直前の模試タイプの問題でもしっかりと点数がとれていて、面接の練習でもハキハキと受け答えが出来、多少の体調不良で本番で力が発揮できなくても合格は固いと思うくらい仕上がっていました。実際に入試当日も普段通りの力を発揮し、本番での入試では5科目で400点を超える点数でした。のちの各調査でわかりましたが、得点力としてはいわゆるトップ校と言われる高校にも合格できるくらいのレベルでした。彼女は入塾してから卒業するまで、順調すぎるくらい成績が伸び続けました。そして志望校合格におおよそ必要なレベルまで到達した後も、おごらず、油断したり手を抜いたりすることもなく、一途に志望校合格に向けてひたすら努力を継続していきました。今振り返ってみても、私の約20年の塾講師人生の中でもトップレベルの努力量と成績の伸び率でした。やはり何事も継続することが大切だと改めて感じさせられました。

 

最後に

毎年受験生を送り出していて思うことですが、日々コツコツと努力してきたことは決して裏切らないということです。もちろん、一時的な努力ではなく、努力を継続して習慣化していかなければ意味はありません。習慣化するには最低でも3週間はかかると言われています。よく、勉強のやる気が起きないという人がいますが、待っていてもやる気が起きることはありません。毎日少しずつでもやってみることが重要です。やる気があるから勉強するのではなく、勉強していくことで、分かることが増えていき、やる気が出てきます。

それでは最後にアルゼンチン代表のサッカー選手、リオネル・メッシ選手の名言で終わりたいと思います。

「努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ」

今回は以上です。

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4期生ストーリー①

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

ここでは、4期生の一人ひとりにフォーカスして、我々から見た様子や印象に加えて、本人の談話に基づいて志望校合格までの話を書いていきます。

※4期生全体についてはコチラ

 

今回紹介する女の子について

今回紹介する女の子は、一言でいうと「負けず嫌いな子」という印象です。授業中の演習や小テストに関しては周りの子に負けないようにと頑張っていましたし、模試ごとに貼られる塾内の上位ランキングにも毎回ビビッドな反応を見せていました。

ただ一方で、彼女にはちょっと気分に浮き沈みがあるところがありました。気分が乗っているときは勉強でも物凄い勢いや集中力を見せますが、気分が乗っていないときは勉強になかなか身が入らないといった状況でした。高校受験は何よりコツコツと積み重ねる子が最も強い受験ですので、こういったムラは入試を迎える上で一つの不安材料でもありました。実際にそういった精神的な部分が原因での欠席もちょこちょこあったので、我々もそうでしたが、保護者の方も焦りや心配が尽きなかったのではないかと思います。

 

中2の夏にフォルテに入塾

彼女は中2の夏期講習の時期にフォルテを体験→入塾しました。当時中3で彼女と同じ中学校の子で、なおかつ家が非常に近い先輩が通っていたため、紹介という形でフォルテを知ったようでした。ちなみに4期生の学年では、彼女と同じ中学校の子は他にはいませんでした。なので、学校の定期テスト前には彼女にだけテスト範囲の授業をしたり、他の中学校の子たちとは別の課題をしてもらったりしました。

入塾当初の印象としては、当時の学校の内申に比べて彼女の持っている実力やポテンシャルは全然高そうだなと思いました。つまり、この子には伸びしろはかなりあるだろうと感じていました

彼女は入塾当初から英語は抜群にできていて、学校の定期テストではコンスタントに90点以上が取れるくらいの実力がありました。これは、小1から英会話教室に通っていて、英語に対して前向きに学習する態度があったという部分が大きかったと思います。ただし、勘違いしていただきたくないのは、このように低学年から英会話教室に通っている子で、実際に中学校の英文法や語彙に対して明確なアドバンテージをしっかり持てている子はそこまで多くありません。英検取得者に関しても同様です。例えば小学生で英検3級を持っているという子が時々にいますが、そういった子も語彙力自体はある程度持っていますが、英文法を体系的に理解して英作文をする十分な能力があるかというと、かなり怪しいです。

 

内申はボロボロな状態で中3に

前述のとおり、英語の実力は十分ありました。そして英語以外の教科に関しては、学校の定期テストの点数的には大体70点前後を取る実力だったかと思います。それが入塾後、9月→11月→2月とテストを経るごとに、英語以外の教科でもに関しても8割以上が多くとれるようになりました。

しかし、残念ながらそれは内申アップにはあまりつながりませんでした。というのも彼女はフォルテに入塾するまで、レポートなどの提出物に対する意識がとても低かったのです。それが少しずつ意識が変わって、提出物の評価も上がってはきていましたが、それでもまだまだ改善の余地がある状態でした。フォルテでの様子や学校の定期テストの点数から想定された数値と比べると、彼女の中2学年末の内申は5~7くらい低かったです。

この結果には彼女も保護者の方もかなり落ち込んでいました。ただ、観点別にみればあと1つ評価が上がれば…という教科が多かったので中3からの巻き返しを誓うのでした。

 

志望校が決まるまで

彼女には中1の頃から行きたい高校がありました。それは彼女の2学年上に先輩が進学した追浜高校でした。彼女は先輩のインスタグラムに載っている楽しそうな写真の数々にすっかり魅了されました。「この高校で3年間を過ごしたい。」そんな憧れを抱きました。

ただし、前述の通り中2学年末の内申は、過去の追浜高校の合格者の平均と比べるとまったく足りていない状況でした。また、模試の偏差値に関しても入塾後から順調に伸びてはいましたが、やはり目標とする偏差値にはまだまだでした。こういった状況だったので、彼女自身も追浜高校への挑戦を半ば諦めて、それよりも1ランクまたは2ランクしたの高校をひとまずの志望校にしていました。ただ、それでも内申を大幅に上げていかなければいけない状況でした。

そして彼女は中3になり、今までとは比べ物にならないくらい提出物に力を入れ始めました。すると、中2の学年末から中3の12月にかけて学校の内申は8もアップしました。ここは彼女にとって少し自信になったのではないかなと思います。しかし、勉強時間こそ増えたものの、入試に向けての勉強の熱はどうにも上がり切っていないように感じました。保護者の方も、そんな姿を見て歯がゆさを感じていました。時にはあまり勉強面に口を出さないお父さんからも「このままで大丈夫なの?後悔しないの?」と発破をかけられることもありました。

そんな中、彼女自身は受ける気はほとんどなかったですが、自分が最初に憧れた追浜高校を最後にもう一度見ておきたいということで、12月に追浜高校の説明会に参加しました。すると、在校生の様子や校舎の様子を間近で見たことで、追浜高校に行きたいという気持ちが彼女の中で再燃します。その気持ちを保護者の方に素直に伝えたところ、”本当行きたい高校なのであれば今の成績が足りてないとしても応援する。ただし、受けたいならばそれに見合う頑張りをすること”と背中を押してくれたとのことです。このように頭ごなしに「無理」と言われなかったことが彼女の中でとても嬉しかったし、自分でも今まで以上に頑張ろうと強く思えたようです。実際に、保護者の方から見てもこの日から彼女が目の色を変えて頑張り始めました

 

ラスト2か月の追い込み

彼女は入塾時の模擬試験の偏差値は5教科総合で50を少し超えるくらいでした。それが中3春に50台後半になり、中3夏には60に到達しました。8月の全県模試では英語で満点も取りました。このように文系教科は順調に伸びてきていましたが、苦手教科の数学と理科は少し伸び悩んでいました。ただ、追浜高校くらいのレベル(全県模試で偏差値60くらい)までの高校であれば、得意教科で9割近く取れれば、苦手教科で多少コケたとしても十分合格圏内に点数は取れると思っていました。

そして、志望校が固まった12月。ちょうどそのころ受けた全県模試ではなんと過去最低の偏差値を記録してしまいました。そんなタイミングでの志望校の上方修正だったので、「これから入試まで、本人に相当の覚悟とそれに伴う行動がないと厳しいと思うが、本気でやる気があるなら我々は応援する」と彼女と保護者の方に伝えました。

実際にそれからの彼女の頑張りには目を見張るものがありました。授業がない日もほぼ毎日自習に来ていました。時には保護者の方から「今日は自習を休んだら?」と声をかけたこともあったようですが、それに対して「今日やらない事を、あとで後悔したくない。」と言って自習に向かいました。

そして、入試前の最後の全県模試では過去最高の偏差値62を記録しました。それでもこれはあくまで通過点。彼女の内申を考えると十分だとは言えない状況でした。彼女もそれを十分わかっていたので、残り1か月も必死に頑張りました。特に社会は神奈川の入試過去問以外にも他県の入試問題を多く解いていき、そのほとんどで9割以上が取れるようになっていました。

入試の直前期、勉強をしていて辛く感じたときは追浜高校のパンフレットを見て、合格した後の自分を姿を想像してモチベーションを上げていたとのことでした。また、フォルテでの授業が終わり、疲れた状態で帰宅したときに、お母さんが家で作っておいてくれた焼きおにぎりも彼女の大きな支えになっていました。

 

入試当日から発表日までの期間

ついに2月14日、入試当日を迎えました。その日は試験が始まる約3時間前の6時20分に起床しました。その日の朝ごはんには彼女の好物の豚汁をお母さんが作ってくれました。ただ、彼女は朝からものすごく緊張していたようで、高校の最寄り駅まで一緒に来てほしいとお母さんにお願いしたほどでした。

そして、8時20分ごろに学校に到着します。教室に着くとすでに半分くらいの生徒が着席していました。そこから入試の本番を迎えるのですが、緊張のあまり最初の教科である英語の記憶がほとんどないと言っていました。

その日の夕方、フォルテで自己採点を行いました。まずは得意教科の文系教科から。すると、英語・国語・社会で合計270点を超え、間違いなく過去最高得点でした。次に苦手教科の数学と理科。こちらは問題が難化したこともあり、かなり厳しい点数でした。しかし、5教科の合計点ではやはり過去最高点でしたので、ここまでの彼女の頑張りは一定の成果に結びつきました。昨年の合格者平均などと比べても、まったく遜色のない点数だったので、私自身は多少ホッとしていました。彼女の面接は翌々日だったため、この日は自己採点をしてそのまま帰宅してもらいました。

翌日(2月15日)、面接の練習を1時間ほど行いました。追浜高校は面接の点数で差がつくタイプの高校ではないので、そこまで気負わずに望むようにアドバイスしました。そして次の面接終了後の感想では、彼女自身が言いたかったことはしっかり言えたようでよかったです。これで彼女の公立高校入試は終了しました。

そこから合格発表までの約2週間は学校での卒業遠足を筆頭に楽しいことがたくさんありました。ただ、彼女の周りで同じ追浜高校を受けた子たちは彼女よりも自己採点の時点で高い点数を取っていたこともあって、彼女自身は合格発表当日まで頭には常に不安が付きまとう状態でした

 

合格発表当日

今年も合格発表はWeb上で行われました。この日はお父さんも仕事に行く時間を遅らせて、一緒に結果を確認することにしました。しかし、発表の9時にはアクセスが集中してしまい、結果が見られない状態でした。Web上で実際にスムーズに見られるようになったのは9時15分過ぎくらいからでした。

そこで彼女からLINEが届きました。

彼女は「合格」の2文字を見た瞬間、あまりの嬉しさに涙がこぼれ、それを見た保護者の方も一緒に喜びを分かち合い、そしてたくさんの褒めてあげたとのことです。その後、高校に入学手続きの書類を取りに行くのが午後指定だったため、午前中に来てもらい我々も喜びを分かち合いました。そこでの彼女の本当に嬉しそうな、そしてホッとしたような表情がとても印象的でした。

 

最後に

これは後々わかったことなのですが、実は開示された彼女の点数は自己採点よりも20点くらい低く(!)、今回の合格はかなりギリギリだったのかもしれません。ただギリギリだったとしても合格は合格。それは間違いなく彼女の志望校に対する思いが手繰り寄せたものでしょう

また、本日お母さんと一緒に最後のあいさつに来てくれて、そこでもいろいろな話を聞かせてくれました。普段勉強に口を出さないお父さんが実は娘の模試の結果を隅から隅まで見て、弱点を把握しており、時たまアドバイスをしてくれていたこと。そんなお父さんの入試当日の態度がいつも通りすぎて「頑張れの一言もないの?」と彼女はひそかに怒っていたこと。他にも興味深い話がたくさんありました。

最後に彼女の聞きました。

Q.フォルテとはあなたにとってどんな場所?

A.「安心できてがんばれる場所。」

改めて合格おめでとう!憧れの高校で実りの多い高校生活を送ってくださいね!

今回は以上です。ではまた!

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