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開校からの1か月を振り返って

こんばんは。フォルテの理系担当佐々木です。文系担当の上村に比べ、更新頻度が低いですが、ご容赦ください(笑)。

先日、塾ブログフェスというイベントに参加しに名古屋まで行ってきました。様々な県の塾の先生方に会い、色々と話を聞けてとても有意義な会でした。ブログフェスに関してはこちらの記事をご覧ください。

今日は、3月26日の開校から一か月近くが過ぎ、大手塾時代と比べての変化についてお話ししたいと思います。

 

大手塾時代との違い

まずは、開校するまでに机や椅子、本棚、コピー機、エアコン、時計、パソコン…様々なものを自分達で足を運び、自分達の目で見て一番良いと思うものを選択しました。一部ネットで取り寄せたものもありますが…。特に机・椅子・本棚は組み立てがあり、机や椅子は30セット近く組み立てたため数日かかりました。組み立てを頑張りすぎて、組み立てている最中にスーツからビリっと音がして尻の部分が破けるハプニングもありました。オーダーメイドのスーツで高かったのに…(泣)。

そして、塾においてとても重要な選択の一つに教材選びがあります。各科目で、どんな教材を使えば一番生徒の成績向上につながるか。多くの教材会社が出展している教材展に足を運び、いろいろな教材の中から一番良いと思うものを選びました。大手塾で働いていた時は本部が一括してテキストを決めてそれを使って授業をしていたため、教材選びはとても新鮮で楽しいものでした。

また、模擬試験に関しても、どの業者の模試をいつ行い、年に何回やるべきか…。さらに今までの経験上、理社が取れずに入試で不合格になる受験生が多くいたことから、岡本塾の岡本先生のアドバイスもあり、文系担当の上村と相談し、中1から模試は5教科行うことを決めました。神奈川県入試での理科・社会は毎年難易度が高く(今年の理科は例外ですが…)、一問一答形式の単純な暗記だけでは歯が立ちません。なので、受験生は早めの対策を心がけましょう(フォルテでは現在急ピッチで中1・2の理社の動画を撮影中なので、フォルテ生はもう少し待っていてくださいね)。

そして、春期講習最終日に行う確認テストの作成も地味に大変でした。ですが、時間をかけてきっちり作成しました。大手塾時代は、数学の小テストはほぼ自作していました(本部から配信される小テストもありますが、偏差値40の生徒を50に上げるには非常に役立ちましたが、偏差値50の生徒を偏差値60以上に引き上げるには物足りなかったので・・・)。ただ、季節講習の確認テストや小学生の毎月のテストはそのまま活用していました。これは自校舎のみではなく、全校での平均点や偏差値も出されることから、大きい分母の中での自分の位置が確認出来るメリットがあったためです(この辺りは大手塾の強みと言えます)。ですが、確認テストを全て自分で作成することにより、生徒の出来に合わせたテストを作ることが出来ました。学年によっては少し範囲を削ったり、逆に大幅に予定よりも範囲を広げ、難易度も高くした学年もありました。春期講習からの開校のため、来てくれた生徒のレベルに合わせた質の高いハンドメイドのテストを作れたと自負しています。(もし、大手塾に勤めている方で全て本部の作ったテスト等を活用している方は、小テストだけでも自分で作る、もしくはちょっとおまけの問題を加えるなどの工夫をすることをお勧めします。絶対生徒のため、そして自分のためになるので。)

 

現在、力を入れていること

現在最も力を入れているのが、理社の映像授業です。これについては詳しくはこちらの記事をご覧ください。この記事にもある通り、映像として残るのでいつも以上にキッチリ教材研究をして、言い回しとかも気を付けたり、入試問題や教科書を再度見直したりしての撮影でとてもハードです。ただ、これをやることにより自分の変な癖や動作等を確認することが出来、大変な分得るものも大きいと感じています(同業者の方には自分自身の動画の撮影を強くお勧めします。公開するかしないか別として、自己研鑽としてです。自分の授業を客観的に見ることが出来、授業力UP間違いなしです)。

そして、もう一つ力を入れているのが生徒が自ら計画を立てて自主的に勉強できるような学習計画表のもととなるものの作成です(動画撮影に追われ、まだあまり進んでいませんが…)。なぜそんなものを作ろうとしているのか?答えは簡単です。フォルテでは、塾に依存しすぎた受け身の勉強法をさせたくないからです。

中国の老子の言葉(諸説あり)に『魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ』という言葉があります。飢えている人に魚を取ってあげれば、一日は食べられるが、魚の取り方を教えれば、その人は一生食べていける、というような意味です。

フォルテでは、ただ単に定期テストで点数を取るために過去問をひたすら解きまくるというようなことはしません。確かにその先生(定期テストをつくる先生)が作った過去問をやれば、一番効率よく学校の定期テストで点数が取れるようになるかもしれません。ただ、それでは人から与えられたものをこなすだけの受け身の勉強しか出来るようになりません。生徒が自ら学習の計画を立て、試行錯誤しながらも自分なりの勉強法を確立していって欲しいと思っています。そうすることで真の自学力をつけていけば、定期テストや高校入試だけではなく、大学入試や社会人になってからも自分で道を切り開いて生きていけるようになると考えています。

 

塾行脚

今後行っていきたいことの一つとして、塾行脚を考えています。色々な塾を見学させてもらい、良いものをどんどんフォルテに取り入れていきたいと思っています。すでに前述の岡本塾の岡本先生には授業を見学させていただき、保護者向けの入試説明会にもお誘いいただきました。岡本先生の、生徒を惹きつける授業の持っていき方や知識の豊富さ、説明会でのデータを駆使した巧みな話術や受験におけるためになる小話など、とても参考になりました。

また、慧真館の岸本先生には教室を見学させてもらい、お話を聞かせて頂きました。岸本先生の教育に対する熱量の凄さ、自学力をつけさせるための秀逸なツールの数々、とても刺激を受けました(因みに学習計画表のもとは岸本先生から頂いたものを参考に作っている最中です)。今度、授業も見学させて頂きたいと勝手に思っています(笑)。岡本先生と岸本先生には本当に感謝しています。これからも積極的に色々な塾を見学させてもらいたいと考えています。そして、数年後には他の塾の方から「是非、フォルテを見学したい」と思われるように、日々精進したいと思います。

※行脚(あんぎゃ)・・・ある目的で諸地方を巡り歩くこと。

 

終わりに

あっという間の一か月という感じで、気が付いたら間もなくGWという時期になりました。フォルテではGW休暇を九日間取っていますが、補習で二日間、理社動画で数日間考えているので、恐らく半分以上はフォルテにいる自分が想像できます(笑)。塾講師は職業でありながら半分趣味でもあるのでそこは苦でも何でもないですが、もうそんなに若くはないので体調に気を付けながらマイペースでやっていこうと思います。

それでは最後に名言・格言を。

壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁があるときはチャンスだと思っている。

イチロー(プロ野球選手)

名古屋で行われた塾ブログフェス2019に参加してきました!

こんばんは。フォルテの文系講師の上村です。昨日、421日(日)は全国の塾の先生たち(なんと100名以上!)が集まる「塾ブログフェス2019@名古屋」に理系担当の佐々木とともに参加してきました。

 

塾ブログフェスとは

この「塾ブログフェス」ですが、昨年に第一回が行われました。私は当時まだ前職の大手塾に勤務していたこともあり、参加できませんでしたが、それこそ参加された先生方のブログの記事やTwitterでのツイートを読んで素晴らしい催しであったことは伝わってきましたし、またフォルテではブログを重要な情報発信ツールとして位置付けているので、今年は参加しない手はないと思い、初参加しました。

そして第二回となる今回は主催されたのが、さくら個別指導学院の國立先生慧真館の岸本先生進学塾SOILの村東先生HOME個別指導塾の勉強犬こと篠崎先生でした。この方々は皆、塾ブログ界隈ではレジェンドまたはスーパースターです。サッカー選手で例えると、私のような塾ブログ初心者はJ3の新規参戦したクラブの選手レベルですが、それに比べるとこの方々は日本代表選手(カズ、中田英、本田、香川とか)というイメージです。えっ?例えが古いですか?

 

ゲストスピーカーの方々のお話を通して

今回、まさに音楽フェスのように2会場制となり、各会場で上記の先生やと協賛企業の方々の話を参加者が能動的に選んで聞くことが出来ました。

私は、上記の先生方とスタディ・プラスという企業さんのアプリサービスについての話を伺いました。今回のゲストスピーカーの方々(主催者としてご紹介した4名の先生)のブログは、私自身も以前から拝読して非常に参考にしていたので、私個人の感覚としてはいちファンとして好きな芸能人の講演会や握手会に参加するような気分でした。「うわっ、そいる先生だ!本物だよ!」みたいな感じです。ただし、私が今回参加したのは何も彼らに会うためではありません。あっ、お会いできたことやご挨拶させたもらったこと自体は嬉しかったです。ただし、一番の目的はそこでの学びを自分のブログに還元することです。

そして結論を言うと、今回この塾ブログフェスに参加して本当に良かったです。ゲストスピーカーの方々のお話を通して印象に残っているのは、それぞれの話に「共通すること」と「異なること」が必ず存在することでした。前者は、良い塾ブログの最も根本的な部分(ブログマナー)、後者は各先生方のこだわりやブログの目的や対象によって変わるものでした。前者は今までの自分のブログを見直すきっかけになり、後者は今後の自分のブログについて考えるきっかけとなりました。現に、改善や今後の記事のアイディアがどんどん生まれてきています。 大量のメモを見返して、咀嚼して、自分の血と肉にしていきます。

また、最後のフリートークでゲストスピーカーの方々と一緒に登壇されていたすばる進学セミナーの中本先生のお話は内容も去ることながら、落ち着きのある語り口に抜群の説得力があり、人間的魅力にあふれた方でした。

あと個人的にちょっと面白いなと思ったのは、ゲストスピーカーの方々の合間に聞いたスタディ・プラスの方の話。このスタディ・プラスってアプリでは、難関国私立大学に合格したユーザーの勉強の量や内容を共有できるみたいなんですよね。これだけでもペースメイカーとして機能して便利だと思うんですが、それに続けてスタディ・プラスの方がおっしゃっていたのが、「かといって同じことをやれば受かるってわけではないと思うんですよ。」ということでした。これってまんまこの塾ブログフェスもそうじゃんって思いました。確かにゲストスピーカーの先生方のやり方でそのまま流用できるようなのもあります。ただ、大事なのは自分(のブログ)と向き合って、「じゃあ、自分ならどうやるか」を考えることですよね。スタディ・プラスは学生が利用する上でもすごい便利だと思いますが、うちは対象が小中学生なので使いこなせないだろう、と。卒業生には激プッシュしておきます。

 

本編の後での交流会

本編終了後には会場近くのお店でフェスに参加した先生方との交流会がありましたので、こちらも参加させていただきました。この交流会にも80名近くの先生方が参加されました。Twitter上では存じていた多くの先生方とお会いし、名刺交換させていただきました。また会場が名古屋にも関わらず神奈川の個人塾の先生が多くて嬉しかったです。今後も何かしら情報交換などしていきたいと思っています。一方、フォルテ設立に際して大いに参考にさせていただいた神奈川県外の個人塾の先生ともお話させていただき、これまた嬉しかったです。

交流会ではブログについてもそうですが、個人塾としての塾の運営に関する熱い話がたくさん聞け、非常に刺激的でした。

 

ついでに名古屋を満喫

そして、ついでに名古屋を楽しんできました。

今回、「塾ブログフェス2019」を主催された先生方、関係者の方々、お疲れさまでした。そして、このような機会を作っていただきありがとうございました。

今日は以上です。それではまた。

小学生・中学生でも理解できる!著名人のSNS上の発言から知る経済のしくみ

こんにちは。フォルテの文系講師の上村です。今回は著名人のSNSでの発言から知る経済の簡単なしくみについてです。

3月に電気グルーヴのピエール瀧氏がコカイン使用による麻薬取締法違反の罪で逮捕・起訴されたというニュースがあり、それに関する話題がしばらく一般ニュースやワイドショーを賑わせていました(一部のワイドショーでは現在進行形ですかね?)。

そこでワイドショーでたびたび取り上げられたのが、電気グルーヴでピエール瀧氏の相棒である石野卓球氏のTwitterでの発言です。何というか、「石野卓球」や「電気グルーヴ」が普段どんな活動をしているのかを知っているかどうかで受け取られ方が180度変わるであろうツイートの数々ですが、他の著名人が決してしないようなその自由奔放な発言が石野卓球氏には何故できるのか?今回はここから見えるちょっと経済の話をしたいと思います。

 

何故、石野卓球氏はSNS上で自由な発言が可能なのか?

この問いに対して堅い解答をすると、「憲法21条で表現の自由が認められているから。」となりますが、今回はもちろんそういう意味での問いではありません。

Twitter、FacebookやInstagramといったSNSが普及し、今や著名人と一般人が良い意味でも悪い意味でも距離が近づいています。今回の件でも、石野卓球氏とは(おそらく)直接の面識のない一般人が次々と絡んでいっています。このような絡みに対して多くの著名人はスルーします。それに対して、石野卓球氏はこれらの一般人にガンガン反論していっています(その面では、石野卓球氏の良い人柄が滲み出ているように個人的には感じます。ピエール瀧氏への愛も感じます。そこでの言葉遣いや表現の是非はともかくとして。)。さらにそれ以外にも石野卓球氏のTwitter上での発言では過激な表現や卑猥な表現も多用されています。

これらは「石野卓球」というアーティストのパフォーマンスと言えばそれまでなのですが、それでもこのようにSNS上で自由な発言が出来る著名人は限られています。それは彼らのメインの活躍の場(主戦場)がテレビやラジオではないということです。

 

テレビやラジオの番組におけるお金の流れ

テレビやラジオはNHKを除く民放(日本テレビ・フジテレビ・TBSとか)の番組はそれを見ている・聴いている視聴者がお金を出すわけでなく、スポンサー企業(よく「この番組は〇〇〇の提供で~」とナレーションが入ったり、各番組中にCMが流れたりする会社ですね。)が番組に対して出すお金によって成立しています。そのスポンサー企業から出されたお金が番組の制作費や出演者の出演料(ギャラ)となります。つまりテレビ局およびラジオ局と、テレビやラジオを主戦場とする著名人はスポンサー企業から収入を得ているわけです。

なので、番組の内容や出演者の発言もそのスポンサー企業の顔色をうかがう内容になりがちです。例えば、ビール会社がスポンサー企業の番組内でワイン好きのタレントが「ビールよりもワインの方がおいしいから皆さん、ビールなんか飲まないでワインを飲みましょう!」なんて言えないわけです。ちなみに過去の事例を紹介します。2005年に「朝ズバッ!」という番組がありました。この番組の司会者である みのもんた氏 が番組内で「皆さん、ビオフェルミンなんてお飲みになっているじゃないですか。胃腸薬。だったらビール飲んだ方がいいくらい。」と発言しました。そして、こともあろうに当時「朝ズバッ!」のスポンサー企業がビオフェルミンを製造しているビオフェルミン製薬だったのです。つまり、番組にお金を出してくれているスポンサー企業の悪口を言ってしまったわけですね。みのもんた氏 はこういう歯に衣着せぬ物言いに定評があるタレントでしたが、流石にこの一件に関しては後日番組内で謝罪、ビオフェルミン製薬は「朝ズバッ!」のスポンサーから降板する事態に発展しました。それくらい番組にとってスポンサー企業は重要な存在なのです。

この点で番組出演者である著名人に求められるのは、上記のような気遣いは前提として、ずばり好感度です。世間一般からのイメージの良い著名人が出ている番組やCMはそれだけで話題になりやすく、視聴率が高くなりますから、スポンサー企業からすると自分たちのCMをより多くの人に見てもらえ、そこから商品やサービスの販売促進につながります。また、そのように視聴者に受けの良い番組を提供している(番組にお金を出している)だけで、企業としての好感度も上がるので、スポンサー企業側としては目先の利益には繋がらなくても、先々を見据えたときにはそれがプラスに働く可能性が高いので、やはりお金を出します。

このような経済的な構造があるので、テレビやラジオを主戦場としている著名人は、好感度が下がったり、あとは偏った政治的イメージがつくような発言を自然と控えます。実際に昔、番組内で「私は昔、集団万引きで店をつぶしたことがあります。」と衝撃の告白をした女性芸能人がいました。そしてもちろん、この女性タレントはその後活動自粛となりました。特に最近はコンプライアンス(=法律や社会のルールを守ること)やポリティカリーコレクトネス(=「差別をしない」といった政治的正しさ)が求められている時代なので、企業は以前にも増して番組内容や著名人の発言に敏感になっています。

 

好感度を気にする必要のない著名人

一方で、この枠に当てはまらないのが石野卓球氏を始めとするミュージシャンなどのアーティストや学者や作家などです。これらの人々の共通点は、テレビやラジオに出演することはあっても、決してそれがメインの活躍の場でないことです。言い換えると、テレビやラジオ以外にしっかりとした収入を得る手段を持っている人々です。ミュージシャンであれば、CDやライブのチケットを購入するファンの出すお金から収入を得ています。学者は自分の著書を購入する人や授業を受け持っている大学の出すお金から収入を得ています。作家は作品を連載する雑誌の出版社や自身の著書を購入する人の出すお金から収入を得ています。あとはホリエモンのように自身が経営者の場合もそうですね。つまり極端なことを言うと、全体からすると一部だが、確実に自分を支持してくれる(お金を出してくれる)層を持っていれば、その他大勢からの好感度を気にする必要がないわけです。また同様に主戦場がそもそも日本ではないという人も当然、この枠に当てはまらない人となります。

 

最後に、話題の動画

そして、このような枠に当てはまらない人の一人がお笑い芸人・キングコング西野こと西野亮廣氏です。元々はお笑い芸人なので、どう考えてもスポンサー企業の顔色をうかがう方のはずですが、その西野亮廣氏は現在、絵本作家として出版した『えんとつ町のプペル』が売り上げ37万部突破し映画化決定、またクラウドファウンディング(自分の企画の支持者に資金提供を募ること)で2億円以上の資金を調達、ビジネス書もベストセラーなど、多方面で才能を発揮している人です。つまり、自分自身に直接お金を出してくれる層を持っている人となったのです。私も独立前に彼のビジネス書を買って読んで良い影響を受けました。そして何よりこの記事自体が完全に彼のビジネス書の影響をモロに受けています(笑)

そんな西野亮廣氏が今年の3月に近畿大学の卒業式でゲストスピーカーとして行ったスピーチの動画を最後に紹介します。そうです、今回の記事を何のために書いたかというと、この動画を紹介したかったからなんです。動画は全体で16分ほどあります。その16分もあっという間なのですが、メインの話は12分くらいからなので、時間がない方は12:09からご覧ください。ただメインの話以外からも個人的には学ぶことの多い素晴らしいスピーチでした。

今回は以上です。ではまた。

人生を豊かにする芸術作品②映画『ズートピア』

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

このシリーズでは、全小中学生にオススメの映画や小説などを紹介していきます。このシリーズで紹介するのは、私の考える「良い芸術作品」です。

ここでいう「良い芸術作品」とは、その作品に触れることで私たちが「何かしら成長できる」「何かを考えるきっかけを得られる」「何かしらを学べる」「モチベーションが高まる」作品を指しています。

優れた芸術作品(小説でも音楽でも絵画…etc)に触れることで私たちの人生は豊かになります。ここで紹介する良い芸術作品に触れることで少しでも子どもたちの人生が豊かになってくれればと思っています。

そして前回の映画『ドリーム』(2016年)に続いて、第二弾として紹介するのはディズニー映画『ズートピア』(2016年)です。これは深くて心底面白い映画です。

あらすじ(公式HPより引用)

故郷の田舎町から憧れのズートピアにやってきたウサギのジュディ。彼女の夢は、「立派な警察官になって世界をよりよくする」こと。でも警察官になれるのは、サイやカバなどタフな動物だけ…けれどジュディは、現実の壁に立ち向かいながらも夢をあきらめず、見事“ウサギ初!”の警察官に!しかし、サイやゾウなどの同僚たちが動物たちの連続行方不明事件の捜査に向かう中、ジュディに与えられた任務は駐車違反の取り締まりだった。能力を認めようとしないスイギュウのボゴ署長に憤慨したジュディは、驚異的な仕事ぶりを見せる。

ある日、街で困っているキツネの親子を助けたジュディだが、実は彼らは夢を信じない詐欺師のニック達であった。そんなニックに対して、騙されていたことへ腹を立てながらもジュディはあきらめない。カワウソのオッタートンの行方不明事件が未捜査だと知ると、「私が探します。」と宣言する。ヒツジのベルウェザー副市長の後押しもあり、ボゴ署長はしぶしぶ認めるも、与えられた時間はたった48時間。失敗したらクビで、彼女の夢も消えてしまう…。手がかりがほとんどなく、唯一の頼みの綱は事件の手がかりを握る詐欺師のキツネ、ニックだけ。最も相棒にふさわしくない二人は、互いにダマしダマされながら聞き込み調査を続け、有力情報をたよりにツンドラ・タウンの一台の車にたどり着く。その車内には、行方不明のオッタートンの痕跡が!だが、その車はなんとツンドラ・タウンの闇のボス、ミスター・ビッグの車だった。ジュディとニックは手下に捕らわれるも、なんとか危機を逃れる。しかし、危機を乗り越えた二人を待っていたのは、ズートピアで何かが起こっていることを予感させる衝撃の光景だった!

ボゴたちが到着した時には、その証拠は消えジュディの言葉は誰にも信じてもらえない。しかも、大きな成果を得られないまま約束の48時間まで残り10時間――ついにジュディはボゴから「クビ」を宣告されてしまう。夢を失う危機に落ち込むジュディを救ったのは、ニックの意外な一言だった…。果たして、ジュディの夢を信じる心は楽園の秘密を解き、世界を変えることができるのか?

 

『ズートピア』の見どころ

この映画で扱っているテーマは、前回の『ドリーム』と同じく「差別」と「偏見」です。それでも、これまた前回の『ドリーム』同様、扱っているテーマが重いにもかかわらず、映画自体に暗さを出さずにディズニーが対象とする観客(小さい子どもから大人まで)がエンターテイメントとして十分に楽しめるような工夫がこれでもかというほど盛り込まれている傑作です。むしろ、そういう工夫が本当に緻密なので、小さい子どもはこの「差別」と「偏見」というテーマには気付かずに純粋に楽しめます。そして、数年後にふと思い返したり、映画を観返したりしたときに「あれ、『ズートピア』って意外と深い映画なんじゃない?」と気付くでしょう。行方不明となった動物たちの謎を追っていくサスペンス映画の側面、ジュディとニックの友情の育みを描く相棒映画(バディムービー)の側面、犯人追跡や列車をメインとしたアクション映画の側面などが純粋に楽しめる大きな要素です。その他の見どころもたくさんあるのでネタバレしないように紹介します。

まずはストーリーの素晴らしさ。この映画のストーリーで最も素晴らしい点は、主人公であるウサギのジュディをただの弱者(差別や偏見の被害者)として描かなかったことです。ウサギのジュディは子どもの頃から「ウサギに警察官は無理」と言われて自分の夢をキツネや実の両親から否定されたり、念願の警察官となって出勤しても大した仕事を任されなかったりします。普通の映画であれば、その逆境に負けずに、ジュディが努力や工夫で様々な困難や壁を乗り越えていって、周囲もジュディを認めるようになって大団円、という感じなると思うのです。しかし、この映画ではそのジュディの中にも実は他の動物に対して偏見があります。そう、つまり「誰の中にも差別意識や偏見は存在する」ということです。その差別意識や偏見に気づいたときにどう向き合うのか、そしてジュディはどう成長するのか、というのが大きなテーマであり、見どころの一つです。あとはお手本ともいえる伏線の回収も見事です。伏線の回収とは、映画の前半で登場したアイテムやセリフが後半のクライマックスで活かされるということです。良い映画や小説はたいてい伏線の張り方が上手いものです。こういう良い構造の作品に触れることで、自分自身の表現技術(作文とか)にそれらを活かすことが出来るので、子どもたちには良い映画や小説にたくさん触れてほしいと思います。

次に純粋な映像的な楽しさです。動物たちの住む街・ズートピアの世界観は見ているだけでわくわくします。これは予告編の時点でも心躍りました。その根本にあるのは動物たちのリアルなサイズ感の描写です。これは今までの動物を擬人化した作品(ディズニー作品や非ディズニー作品問わず。)とは明らかに違う点で、それぞれの動物のサイズ感(動物同士のサイズ比)がとてもリアルなのです。キリンやゾウは本当に大きく描かれ、ウサギやネズミは本当に小さく描かれています。そしてだからこそ、列車のドアが大きい動物用と小さい動物用に分かれていたり、他の動物からそれぞれの動物を見たときの視点が描かれていたりと、面白い描写が盛りだくさんです。しかもそれぞれの動物の動きや表情がそれぞれ特徴的で、映画を何度も見返して確認したくなります。1度目は全体を楽しんで、2度目以降は「次は動物の歩き方、走り方に注目しよう!」「次は細かい背景に注目しよう!」と言った具合に何度も楽しめます。

あとは映画内のあちこちに散りばめられた動物ギャグや過去の映画のパロディ・オマージュの数々です。これは大人ほど楽しめるかも知れません。個人的にオススメは免許センターで働くナマケモノのギャグと『アナと雪の女王』『ゴッドファーザー』のオマージュです。この感じは近年のディズニー映画ではわりとある方なのですが、それらの中でも『ズートピア』は群を抜いて攻めています。マフィア映画の『ゴッドファーザー』のオマージュは、元の映画を知っていなくでも楽しめるギャグであり、それでいてストーリー的にも重要なシーンでもあります。

 

『ズートピア』に込められたメッセージ

近年のディズニー映画は、ストーリー(脚本)が秀逸で、なおかつ作品に込められたメッセージが本当に良いのです。この秘密については、後で触れています。

さて、この映画に込められたメッセージですが、

「誰の中にも差別意識や偏見はあるもの。ただ、それは自分と向き合い、様々な経験を経ることで、変えることができる。」「自分と他者の違いを認め、お互いに尊重し合うことで、個人はもとより世界全体がより豊かになる。」

ということでしょう。これって私たちの住む現実社会でも全く同じですよね。そして、一人ひとりのそういう意識や態度、行動が社会を、世界を変えていくということでしょう。

 

名作を連発する近年のディズニーアニメの秘密

ここからは余談です。近年、正確には2008年作品の『ボルト』という作品以降、ディズニー制作のアニメ映画はそのクオリティが圧倒的に高くなっています。それ以前は、過去の名作のテキトーな続編を乱発し、さらにそれらのクオリティが軒並み酷すぎるという状態で、完全に低迷していて、一時期はディズニーアニメスタジオが閉鎖直前までいっていました。しかし、『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』などの鬼クオリティの作品で有名なピクサーのトップ、ジョン・ラセターという天才アニメーターが2006年にディズニーアニメスタジオのトップに就任しました。そして、それまでの低レベルの作品の生産体制を一新し、ほぼ外れ作品のないピクサーと同じ方式で作品を作ることになります。その一発目が2008年の『ボルト』なのです。

さて、ピクサーの作品生産の方式とは?それは「ブレイントラスト」と呼ばれる会議によるストーリー(脚本)をブラッシュアップ作業です。「ブレイントラスト」とは、その作品の監督、プロデューサーだけでなく、今までに名作を数多く手がけてきた映画監督やスタッフが多数参加し、客観的に作品(試作段階)を評価し、遠慮をせずに意見を言い合う会議です。言うならば、天才がたくさん集まって意見を交換し合って、より良いストーリー(脚本)を作り上げるのです。さらに、アニメとしてのクオリティを上げるために実際に描く対象を徹底的にリサーチするのもピクサーと同じ方式です。今回のズートピアに際しても、制作陣は実際にアフリカに野生の動物を観に行ったり、動物園で飼育係の人に動物の特徴を聞いたりと、時間と手間をかけて行っており、それが作品中の登場動物の細かい動きや表情に大いに反映されています。

この方式を取り入れてからのディズニーアニメスタジオ制作の映画はピクサー並みにクオリティが高い作品ばかりです。有名なところだと『アナと雪の女王』『ベイマックス』『シュガーラッシュ』『塔の上のラプンツェル』などですね。どれも、ストーリーとメッセージが抜群に良い作品ばかりです。今後、またこれらのディズニー作品はここで取り上げたいと思います。

 

最後に

ということで、この『ズートピア』はアニメ作品として大傑作です。ほぼ非の打ちどころがないです。むしろアニメだからこそ、人間の現実社会を投影しつつ(このような手法をメタファーと言います。)、きっちり万人が楽しめる作品になっています。是非、楽しんでください。こちらもフォルテにはDVD/Blu-rayを置いておくので、観たいフォルテ生は上村まで声をかけてください。

今回はここまで。それでは、また。

時事問題対策・注目ニュース(2019年4月)

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

フォルテでは、塾内でのお便り(フォルテレポート)に毎号、文系担当の上村が注目したニュースについて書くコーナーがあります。しかし、紙面のスペースの関係上、本来書きたい内容を大幅にカットして掲載しています。なので加筆版(完全版)をこちらに載せたいと思います。

特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますので、中学生は意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今回、取り上げる4月のニュースは「新元号決定」です。

 

新元号決定

5月1日からの新元号が「令和(れいわ)」と発表されました。「令」の字は書く時には「」でも「令」でも良いです。この「令和」は日本最初の元号である飛鳥時代の「大化(645~650年)」から248番目の元号です。ちなみに「和」の字がつく元号は今回が20個目とのことです。

 

新元号の出典

この「令和」は、奈良時代に編纂された日本最古の和歌集である「万葉集」の中の歌がもととなってつけられた言葉です。今回のように、国書(日本の書物)から元号が名付けられるのは初めてのことです。今までの元号は基本的には中国の古典(昔の書物)から名付けられていました。今回、元号のもととなった歌が収録されている『万葉集』は今から1300年ほど前に編纂(へんさん)され、4000首以上の歌が収録されています。しかも、その歌は天皇や貴族のものから一般庶民(農民や防人など)のものまで幅広いのが大きな特徴となっています。安倍首相も出典となった『万葉集』については、「幅広い階層の人が読んだ歌が収められており、豊かな文化と伝統を象徴している国書である」と述べています。以下に具体的な『万葉集』五巻に収録された梅の花の歌(三十二首)の序文を挙げます。

初春のにして、氣淑く風ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す。

これを現代語訳すると、以下のようになります。

初春の良き月夜、空気は澄み風は和らぎ梅の花は美女が鏡の前で白粉を装うように花を開き蘭の花の香りは身を飾った衣に香りを移したような匂いである

安倍首相は談話でこの元号に込められた意味について、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」と述べています。また同時にこの元号に込められた思いとして「悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく、厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたい。」と述べています。

 

他の新元号候補

これは余談ですが、各メディアの報道によると、「令和」以外に政府が示した他の候補は「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」の5つであったとのことです。こう並べてみると、字面だけだと個人的には「令和」が一番良いのではないかと思いました。

 

その他の4月ニュース

このほか、4月の上旬はニュースが多かったですね。例えば、地域によっては現在進行形ですが「統一地方選挙」「ブラックホール撮影成功」「新紙幣の肖像画決定」「阿蘇山噴火」などなど。

それでは、このシリーズとしては、また来月お会いしましょう。

中学生・保護者必読!「初動の速さ」と成績の相関性

こんばんは。フォルテの文系講師の上村です。今回は、塾の授業中の子どもの様子と成績の相関性についてです。

10年以上、塾の講師をしていると、学校で高内申をとる子ども・塾で伸びる子どもに共通する所作や言動があることに気づきます(もちろん、逆に学校の成績が取りにくい子ども・塾であまり伸びない子どもの共通点も山ほどあります)。そこで、今回はその一例をご紹介します。

 

「授業における初動の速さ」

その一つが授業における「初動の速さ」です。授業中に私たち講師は子どもたちに指示を出します。例えば、「テキストの18ページを開いて。」「ノートを出して、日付とタイトルを写して。」などです。これらの指示を出した後に、子どもたちがその指示通りの動作に入り、完了するまでのスピードを、「授業における初動の速さ」と呼びます。

 そして、この「初動の速い子ども」は、学校で高内申がとれる生徒・塾で伸びる生徒である可能性が非常に高いのです。

 

「初動の速い子」が高内申に結び付く理由

まず内申、すなわち学校の成績についてお話しします。前提として、現在の学校の成績は絶対評価でつけられ、成績をつけるのは学校の先生です。この成績は各教科で4つまたは5つの観点からの総合評価ですが、特に中学校までの学校の成績は「テスト(定期テストや授業中の小テスト)」「提出物」「授業態度」の3つが主な判断材料です(ほとんどの高校では「テスト」が極端に重要視されます)。

この中で「初動の速さ」が最も影響するのは言うまでもなく「授業態度」です。私たちのような塾の講師同様に、子どもたちの前で授業をされる学校の先生は子どもたちの様子をよく見ています(まぁ、新人の先生は厳しい知れませんが・・・)。つまり、授業中に集中している子と集中していない子はある程度のキャリアや適性があるプロから見るとすぐにわかります。

この点で、「初動が速い子ども」は、先生からの印象がすこぶる良くなります。なぜならば、「初動が速い子ども」は先生からすると、「授業に集中している生徒」「自分(先生)の話をしっかり聞いている生徒」「自分(先生)の言うことに素直に従う生徒」となるからです。逆に「初動が遅い子ども」はこれらの逆の印象を持たれます。学校の先生方も人間です。たとえテストで同じ点数を取っていたとしても、「初動が速い子」と「初動が遅い子」のどちらかに高い内申をつけるとなると、それが「初動の速い子」になることは言うまでもありません。正直、多少テストの成績がイマイチでも「この子は普段から真面目に授業を受けているし・・・」と情が湧き、下駄を履かせたくなります。こういった先生からの印象というのは、良くも悪くも子どもの内申に大きな影響を及ぼします。

 

「初動の速い子」が塾で伸びる理由

次に塾で伸びる子どもについて。ここで言う塾で伸びるというのは、「学習習慣の定着」「モチベーションUP」「塾内テストでの好結果」「定期試験での好結果」「模擬試験での偏差値UP」などを指しています。

 こちらは至ってシンプルです。「授業における初動が速い」=「先生の話をしっかり聞いている」=「学習内容を吸収しやすい」=「内容がわかるからモチベーションが上がる」ということです。このような好循環が生まれる子は抜群に伸びる子どもです。

 また、これも当然と言えば当然なのですが、「初動が速い子ども」というのは「素直な子」が多いです。つまり私たちが「やりなさい」といった内容を真面目にこなします。私たちは受験指導のプロです。その私たちが言うことですから、それをしっかりやってくれれば、当然伸びるわけです。

一方で、塾で伸びない子どもは、何だかんだ言い訳を取り繕って、やるべきことをやっていなかったり、よくわからない自己流(しかも私たちからすると、限りなく良くないと思えるやり方)にこだわって私たちのアドバイスを聞き入れなかったりするパターンが多いです。そうすると、当然ながら伸びません。

もちろん、自己流でもしっかり結果が残せている子どもに対しては、それを十分に尊重します。そこがしっかりしている子どもは、変に塾や講師のやり方を押し付けてしまうと、今まで掴んできた自分のペースを崩してしまい、逆に成績が下がってしまうことがあるからです。特に中2や中3から塾に通い始め、それまで自己流でしっかり成績がとれてきた子によくあることです。

 

「初動の速さ」は意識次第

このように「授業における初動の速さ」は様々な面で成績と相関性を持っています。そして、この「初動の速さ」は、意識次第でいくらでも速くなります。そう、ほんのちょっとした意識一つ、その積み重ねが成績向上・学力向上には必要なのです。

例えば、「隣の子よりも先にテキストを出そう。」「隣の子よりも先にホワイトボードの内容を書き終えよう。」とかで良いです。これを続けていけば、先生の言葉に早く反応することが習慣化し、気付いたら「初動の速さ」も速くなっています。

時期としては早ければ早いほど、この習慣化が出来ていると良いです。さあ、初動について今まで注意されたり、自分が速くないという自覚がある子たちは、さっそく明日の授業から意識してやってみましょう!

今日は以上です。ではまた!

人生を豊かにする芸術作品①映画『ドリーム』

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

今回は新シリーズで、全小中学生にオススメの映画や小説などを紹介していきます。このシリーズで紹介するのは、私の考える「良い芸術作品」です。

ここでいう「良い芸術作品」とは、その作品に触れることで私たちが「何かしら成長できる」「何かを考えるきっかけを得られる」「何かしらを学べる」「モチベーションが高まる」作品を指しています。

優れた芸術作品(小説でも音楽でも絵画…etc)に触れることで私たちの人生は豊かになります。ここで紹介する良い芸術作品に触れることで少しでも子どもたちの人生が豊かになってくれればと思っています。

そして今回記念すべき第一弾として紹介するのは映画『ドリーム』(2016年)です。これ、本当に超絶オススメですよ!

あらすじ(公式HPより引用)

1961年、アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。NASAのラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない“計算”を行う優秀な黒人女性たちのグループがあった。そのひとり、天才的な数学者キャサリンは宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるが、そこは白人男性ばかりの職場で劣悪な環境だった。仲の良い同僚で、管理職への昇進を願うドロシー、エンジニアを目指すメアリーも、理不尽な障害にキャリアアップを阻まれていた。それでも仕事と家庭を両立させ夢を追い続けた3人は、国家的な一大プロジェクトに貢献するため自らの手で新たな扉を開いていくのだった……。

 

前提となる知識(時代背景)

小中学生がこの映画を観る上で、事前に知っておいた方が良いことをいくつか紹介しますね。

冷戦

この映画の舞台となっている1961年は、アメリカを中心とする資本主義国家とソ連(現在のロシアを中心とする国々による連邦国家)を中心とする社会主義国家が対立していました。とはいえ、アメリカとソ連は、直接的な戦火を交えた対立ではありませんでした。このような対立を冷戦と呼びます。冷戦は第二次世界大戦の終戦直後(1945年)からソ連解体(1991年)まで続きました。この対立の中で、アメリカとソ連の間では激しい宇宙開発競争が展開されていたのです。ちなみに、この宇宙開発の技術は兵器開発にもつながるので、両国はただの宇宙へのロマンを求めていたのではなく、国家の存亡をかけて宇宙開発競争をしていたのでした。

 

2つの差別問題

この映画における大きなテーマの1つは差別で、それは「女性差別」と「黒人に対する人種差別」です。当時、女性は男性に比べ社会的地位が今とは比べ物にならないほど低かったのです。そして、アメリカの人口の多くを占めていた白人に対して、少数派である黒人は元々が奴隷として連れて来られたという歴史的背景もあって、自由や権利がかなり制限されていたのです。この映画でも描かれていますが、仕事場、図書館、バスの座席、トイレすら白人用と黒人用で分かれていたほどです。今回のNASAの施設(ラングレー研究所)があるバージニア州はアメリカの南部に位置し、黒人差別が特に酷い地域でした。

 

マーキュリー計画

この映画の舞台となる時期は、直前にソ連が人類初の宇宙飛行に成功しており、先を越されてしまったアメリカは国家を挙げて、早急に有人宇宙飛行を成功させる必要がありました。ちなみにこの時にソ連で宇宙飛行に成功したのが「地球は青かった」という言葉で有名なガガーリンという宇宙飛行士です。そこで、アメリカは地球の周りをまわる軌道上に宇宙飛行士を送り、安全に地球に帰還させる有人宇宙飛行計画を発表します。それが「マーキュリー計画」です。その計画に計算係として動員されたのが今回の主人公たちです。ちなみに同じようにこのマーキュリー計画を、宇宙飛行士に焦点を当てて描いた『ライトスタッフ』(1983年)という映画もあり、こちらも良い映画です。

 

『ドリーム』の注目すべきポイント

この映画を観てまず驚くのが、1960年代にはスペースシャトルの発射や着水の軌道の計算を人の手(しかも多くの黒人女性が登用されていた!)でやっていたということです。この計算をする人のことを「コンピューター(computer)」と呼んでいました。computeというのが「計算する」という意味の単語ですから、「計算する人」って意味ですね(YouTubeとYouTuberみたいな関係ですね)。

そうです、今ではコンピューターといえば、パソコンとかの「機械(コンピューターマシーン)」を指しますが、元々は「人」を指す言葉だったんですね。劇中に登場する最新のコンピューター(IBM)が本格的に導入されることによって、コンピューターによる計算が中心になっていきます。

この映画の魅力の一つは、登場人物たちの変化・成長です。最初は主人公たちのことを「黒人」「女」として見下していたような態度をとっていたNASAの職員たちは、彼女たちの仕事ぶりや資質を間近で目にするうちに段々と彼女たちのことを認めるようになっていき、彼女たちに対する態度にも変化が生まれます。その最たるものが、この映画の最後のシーン。ほんの何気ない日常の動作なのですが、そこまでのストーリーを思い返すと涙が出るほど素晴らしいシーンです。同じように主人公の家族ですら、差別とまではいかなくても「女性」に対する偏見があったことが描かれています。「そういう仕事は女性の君がすべきではない」「女性なんだからそんな仕事に就くのは無理だよ」とかいったセリフです。しかも、それを言う人に決して悪気はないのです。つまり、差別や偏見は無意識のうちにもその人に根付いていることがあるということです。ただ、その家族の変化・成長が描かれていて、これまたとても感動的です。

一方でNASA職員の中にも、肌の色や性別に拘わらず彼女たちの能力をしっかりと評価して重要な仕事を任せるプロジェクトのリーダーや中間管理職もいます。そして、人種・性別・経歴を超えて皆がチームとなって難題に取り組むことで、素晴らしい成果を上げることができるのです。これは監督自身もテーマの一つだと語っており、主人公の3名の女性たちは常に「チーム」を強調しています。この主人公の女性たちは実在の人物が完全にモデルになっているのですが、その中で唯一ご存命のキャサリン・ゴーブル・ジョンソンさん(なんと現在100歳!)もインタビューの際に「あなたの功績は素晴らしいですね。」と言われたのに対して、「私はあくまでメンバーの一員です。みんなで成し遂げたのです。」というスタンスの発言をしていたと映画のパンフレットに載っていました。また、劇中でもドロシーがキャサリンとメアリーが順調にステップアップする中、自分だけ前進できていない状況を2人に愚痴りますが、その時にも「でも、勘違いしないで。二人の前進は、私たちチームの前進よ。」と言っています。

さらにこの映画の優れている点は、「反復法」の素晴らしさです。一般的には国語の文章の表現技法ですが、この映画内では特定の行動が劇中で何度も繰り返されます。それが主人公の過去と現在のつながりを示していたり、同じ行動の中にある小さな変化が登場人物の変化・成長を表していたりするのです。これは映画ならではの素晴らしい映像表現です。これらを変に登場人物が下手なセリフで言ってしまったり、小説で何の工夫もなく文字に起こしてしまったりすると野暮ったくなって台無しです。

最後にこの映画をより高いレベルに昇華しているのが、ファレル・ウィリアムスによる音楽です。映画全体に配された、映画の舞台となる60年代風のソウルミュージックの数々は日本語で端的に表すと「ごきげん」です。差別をテーマにしておきながら、映画自体が暗くならずにポジティブな雰囲気で進み、観終わった後に爽快感が残るのは、間違いなくこの音楽の効果に他なりません。

 

映画のタイトルに関して

この映画、原題(アメリカでの正式タイトル)は『Hidden Figures』です。hidden(ヒドゥン)は「隠れた、隠された」という意味で、figure(フィギュア)は「姿」「数字」「計算」などの意味があります。つまり、このタイトルは主人公の3名の女性たち自身のことであり、主人公が計算したマーキュリー計画における軌道計算のことを指しているんですね。上手いタイトルです。実際に「マーキュリー計画の裏には、黒人女性たちの活躍があった」という事実はこの映画の原作となる本が出版されるまで一般人はおろか、現在NASAで働く職員にも知られていなかった話だそうです。

ちなみに、邦題は当初、『ドリーム ~私たちのアポロ計画~』というタイトルでした。アポロ計画とはご存知の通り、月面着陸を目指したアメリカの宇宙計画のなので、今回のマーキュリー計画とは別物です。なので、流石に多方面から批判が殺到し、この副題は削除され『ドリーム』の邦題で公開されました。確かに多くの日本人が宇宙開発と聞いて真っ先に思い浮かぶのがアポロ計画でしょうから、気持ちはわからなくはないですけどね。

ただ、この『ドリーム』というタイトルも個人的にはどうかなと思います。というのも、この映画の大事なところは、「主人公たちが思い描いた大きな夢を実現する」というよりは、「主人公たちの持っている能力や資質に対して正当な評価を得る」という物語なので。当時、「アメリカが有人宇宙飛行を成功させる」というのも国民の「夢」というよりは、国家の威信をかけた「政策」でしたので、やはり原題に沿った気の利いた邦題が付けられていれば良かったのにな、と思います。

 

最後に

とはいえ、もちろんイケてない邦題と映画自体のクオリティは全く無関係です。この映画は控えめに言っても、名作中の名作です。何なら、道徳の時間にでも全小中学校で上映して子どもたちに見せるべき作品です。子どもから大人までほぼ確実に楽しめる本当に良い作品なので、今回はブログのシリーズ第一弾として取り上げました。

人種や性別の壁にぶつかっても、自分の力や可能性を信じて、必死にもがくことで乗り越えようとする主人公たちの姿を見ていると、誰しもが胸に熱いものを感じるでしょう。そして、今後同じように自分が壁にぶつかっても、必死にもがいて乗り越えてやろうという気持ちになれるはずです。またこのような差別を扱った作品を通して、歴史を知り、人の気持ちや痛みを想像することが出来るようにもなれると思いいます。

フォルテでは本作のDVDを教室に置くので、もしフォルテ生で「観てみたいなぁ。」という人がいたら上村に声をかけてくださいね。いつでもお貸ししますよ♪(上村自身は個人的にブルーレイを持っているので、ブルーレイ希望の場合も対応しますー。)

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

理社の映像授業作成について

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

今日は中2・3のフォルテ生向けの理社の復習のための授業動画の撮影を開始したのでそれについてです。

 

理社の映像授業

フォルテでは、中2・3(特に中3)向けに理社の復習動画(中1・2の内容)を無料で視聴できるようにします(GW明けから稼働予定)。最近では、映像授業を取り入れている塾自体は珍しくないですが、その多くは映像専門の業者・サービス(学び○イドとか)に外注したものでしょう。また同じく映像授業で言うとスタディ・○プリなんかが「神授業、見放題。」のキャッチコピーでおなじみですね。CMでもガンガンやっているように、学び○イド同様、超有名な一流の先生方の授業がリーズナブルな価格で見放題なんですから、本当にいい時代になりましたね。

ただ、うちの場合は、外注に頼らずにフォルテ講師2名が出演・編集を行います。ここでのメリットは、子どもたちからすると、いつも教わっている先生が授業をしているので、通常授業との連動性があり、学習がより効果的になることです。また、映像だけでなく、各単元の小テストも用意するのでインプットだけでなく、その内容をアウトプットすることで定着してもらいます。その際にも、全国一律のものではなく、ここ神奈川で長年勝負している私たちだからこそ作れるものにしています。

 

理社の授業動画を撮ろうとしたきっかけ

そもそも、なぜこのような取り組みをしようと思ったかというと、理社に対する私たちの危機感と子どもたち・保護者の方の認識に大きなギャップがあるからです。神奈川県の公立高校の入試の場合、理社は中1~中3内容が幅広く出題されます。しかし、一部の意識の高い生徒を除いて、中3の夏休み前の段階で前の学年の理社の学習をしっかり復習している子はまずいません(やらなければという強い意識もなければ、必要に迫られるきっかけもないため)。

また、今までの経験上、保護者の方の中にも未だに「理社なんて覚えちゃえば点数取れますよね!」とおっしゃる方がいます。そう言われてしまうと、実際には心の中に抑え込みますが、思わず「おいおい、いつの話だよ。」と言いたくなります。確かにそういう分野や単元も未だに無くはないですが、現在の入試においてはこの考えをしている限り高得点はとれないと思います。正確に言うと、上記の保護者の方の言う「覚えちゃう」べき内容は大前提で、その上で資料の分析力や知識の応用力などの実力が必要なのが近年の神奈川県の入試です。これは、ここ数年の理社の平均点の低さを見ても明らかです。以下が過去5年間の合格者平均点です。

社会
2019年度:42.5点
2018年度:41.8点
2017年度:54.5点
2016年度:52.0点
2015年度:50.2点

理科
2019年度:61.3点
2018年度:45.3点
2017年度:46.9点
2016年度:46.5点
2015年度:37.4点

今年の理科は例外として、ほぼ40点台から50点台前半ですからね。しかも合格者の平均点なので、実際の平均点はこれよりも低いでしょう。このような難易度の高い入試に立ち向かうには、既述したような実力が必要です。そのためには数多くの演習をこなす必要があります。それを中3の夏以降に中1・2の内容がほぼゼロの状態で復習し始めても、とても入試までに間に合わないのが現状です(=その前の模試ではまず点が取れない)。

そこで、夏以降の入試対策時に十分な演習の時間を確保するためには、その前の早い段階からの復習(=「覚えちゃう」べき内容を覚えること)を始めるべきです。そのためのツールがこの映像授業なのです。

 

撮影開始

当初は春期講習終了後にすぐ撮り始める予定でしたが、時期的に選挙前ということで街宣カーが引っ切り無しに教室の前を行き来していたため、中々撮影が開始できませんでした。映像授業に「○○党の△△△△でございます。」なんて声が入ってもイマイチですからね。そこで、選挙が終了した昨日からようやく撮影を開始できました。授業の撮影自体は、開校前のプロモーション用として、2月中に試験的に行っていましたので勝手はある程度わかっています。これからガンガン撮影していきます。

目算で理社ともに撮影する単元数は20~30程度。この大半をGWまでに撮り終えたいと思っています。差し当たってまずは、フォルテ生に取ったアンケートに応じて希望の多い単元から撮影をしていっています。社会だとやっぱり、中1内容の歴史ですかね。

 

いくつかの単元を撮影をしてみての感想

昨日は「旧石器時代&古代文明」を、今日は「縄文時代&弥生時代」を撮影しました。これは2月の試験的な撮影の際にも感じたことですが、映像を撮影する上で映像チェックをするので自分を授業を客観的に見ることが出来ます。そこでは、今まで自覚のなかった自分の口癖や動作の癖に気づけるので、都度改善していくようにしています。意外とこういう先生の癖って、生徒が気になっちゃうことありますからね。

また映像に残るということで、撮影中の一言一言や板書にいつも以上に気を遣うので、いつにも増してメチャクチャ教材研究をして臨んでいます(普段から超やっていますが)。ちなみに撮影前の教材研究には以下のようなものを使っています。

これに加えて、神奈川県の公立入試問題を10年分に目を通した上で撮影に臨んでいます(全国高校入試問題正解も数年分確認します)。映像授業に限らず、自信をもって授業をするには教材研究が一番。

あと、これは皮肉でも何でもなく、冒頭に挙げたような映像授業サービスのように、面識のない不特定多数の生徒のための映像授業でバッチリかませる先生方は本当にプロだと思うので、マジで尊敬します。でも私にそれは出来ない。教材研究をしていても、授業の映像を取っていても、どうしてもカメラ奥にそれを見るであろうフォルテ生の顔が浮かんできます。だからこそ、緩い(ぬるい)ことはしたくないから本気でやります。まだまだ序盤。明日はがっつり撮り溜めする予定です!

今日はここまでです。それではまた!

子どもたちの学習環境について①

こんにちは。フォルテの文系担当の上村です。今回は、フォルテの子どもたちの学習環境についてです。第二弾があるのかはよくわかりませんが、一応のところ第一弾としておきます(今後、第二弾を書かなそうだな、となればタイトルをしれっと変更しておきます笑)。

 

教室について

白を基調とした色使いで、シンプルです。フォルテでは各学年の人数を12名までとしているため、各教室の机と椅子のセット数も12セットとなります。なので、子どもたちが広々と教室を使うことが出来るようになっています。あと、壁に余計な掲示物とかも貼っていません。

 

机と椅子について

以前、こちらの記事でも触れていますが、フォルテの教室内の机と椅子は、「子どもがより勉強しやすように」ということを考えて選びました。机はインターネットで多くの業者・多くの種類から選び、椅子はIKEAに行って自分たちで座り心地を色々確認して選びました。さらに椅子に同じくIKEAで購入したクッションを付けており、長い時間座っていてもお尻が痛くなりません。これらは、子どもたちはもちろん、面談にいらっしゃる保護者の方からもとても好評です。ちなみに机・椅子はすべて私と理系担当の佐々木で組み立てを行いました(数日かかりました…)。すべて完成することにはそれぞれ机と椅子の組み立て職人と化していました。なので(?)、フォルテ生のみんなは大切に使ってくださいね。

 

トイレについて

以前、Twitterで良い塾の条件として「トイレが綺麗なこと」というのを目にしました。また、中学生が志望校を決定する上で学校の施設を一つの指標にすることもありますが、その際にもトイレは大切です(特に女子は結構気にするとよく聞きます)。フォルテの場合、建物自体が新築ということもあり、トイレが非常に綺麗です(当たり前ですが)。そして何より広いです。これも子どもたちに好評です。

 

教室清掃についての基本的な考え

フォルテでは、保護者様との事前面談の際に使用している資料に以下の文言を入れています。

お子様に気持ち良く通塾していただくために、教室内の清掃や備品の消毒(市販の消毒用のアルコールを使用)を毎日行います。

こんなことは個人的には「当たり前」の話なので、本来はブログで偉そうに書くようなことではないです。ただ、うちは通ってくれている子どもたちを第一に考えて運営しているので、こういう部分もあえてしっかりと面談時に伝えています。

基本的には夜の最後の授業の子どもたちが帰ったら、すぐに清掃に入ります。教室に加え、トイレも毎日掃除しています。

 

大手塾時代の教室清掃

そして、なぜわざわざこのような話をするかというと、前職の大手塾時代にずっと抱いていた思いがあるからです。

私が知っている限り、前職の大手塾時代にこの「当たり前」をしっかりやっていた教室は正直少なかったと思います。私が教室長を務めていた教室以外で(私は当時から上記のような清掃をずっとしていましたので)、私が授業を担当した教室を思い返すと、多くの校舎では全然ダメでしたし、教室清掃に対するスタッフの意識もすごく低かったです。これは本当に恥ずかしいことですし、この件に関しては個人的に常に怒りと疑問を感じていました(もちろん、しっかりやっている教室もあるとは思いますが、実際に目にしたことがあまりありません)。

ここで勘違いしていただきたくないのは、何もうちのように「毎日備品をアルコール消毒までするべきだ!」ってことではないです。別にそこまでする必要はないと思います。ただ最低限のレベルとして、「その日の授業後または次の日の授業前までに、教室の床を掃除機等で清掃したり、机を水拭きしたりとかはやれよ!」っていう話です。それすらしていない教室が多いわけです。出勤して、教室に入ると普通に目に見える程度の大きさの紙切れや消しカスなどのゴミが散乱しているのがざらでした。

そんな教室に限って「生徒のため」とか掲げています。だとしたら、「目の前の大切な生徒たちに汚い教室や机を使わせることに対して、後ろめたさとかって感じないの?」って思うわけで。塾に来て、「よし、今日もがんばるぞ!」って自分の席に着いたときに机の上が消しカスだらけだったり、床にゴミがたくさん落ちていたりしたときの生徒の気持ちを想像しましょうよ、と。これって普通の感覚だと思うのです。

ちなみに前職の大手時代には、狭い教室内で横に生徒がいて模試を受けている最中にもかかわらず、平気で話しかけたり、ドタドタと大きな音を立てながら段ボールを整理しだしたりするとんでもない地域責任者なんかもいて、とても正気に沙汰とは思えませんでした(流石にこれには当時の教室スタッフ全員が憤慨していましたが、おそらく本人はそれすら気付いていないでしょう)。そのときには「この地域責任者がいる限り、この地域の教室の発展はないな。」と確信しました。また、同じように感じている同僚が大半だったように思えます。

 

駐輪場について

話は打って変わって、駐輪場についてです。保護者の方との事前面談のときにも多くの方から「駐輪場とかってないですか?」と聞かれていました。その時にはめぼしい場所はなく「すみません、無いんですよ・・・。」とお答えしていましたが、フォルテのすぐ横の敷地にある空きスペースを近所の不動産屋さんが近所のよしみということで特別に契約させていただけることになり、春期初日から運用しています。ただ、かなり狭いので留められる数に限りがありますが・・・。

 

授業中に電話に出ない理由

清掃関連以外にもフォルテの規則一覧には以下のような記載があります。

通常授業および季節講習授業やその他講座が行われている時間帯の電話連絡は、講師が授業中につき対応できない場合が多々ありますので、ご理解ください(授業中は授業を優先しますので、長い演習時間中を除いては電話応対することができません)。

ということで、フォルテでは基本的に授業中には電話に出ません。これは目の前の子どもたちを第一に考えるフォルテの方針からすると、当然ですが、そうでもない塾も多いようです。

ただ、他の業種に置き換えて考えると簡単な話です。例えば、自分がコンビニで買い物に来て、レジで支払いをしていたとします。そこで対応中の店員さんが、後ろの電話が鳴った時に、目の前の客(この場合、自分)の対応を止めて、電話に出ることがあるでしょうか?仮にそんな店員がいたとしたら、「おいおい!」となるはずです。

なので、保護者の方には大変申し訳ないのですが、教室に電話をいただく場合は、授業時間を避けていただけると幸いです。

 

今回はここまでです。ではまた!

春期講習を終えて。

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

今日が春期講習の最終日でした。3月26日の初日(開校日)からあっという間でした。それほど充実した日々だったということでしょう。今日はそんな春期講習中に思ったことを書きます。

 

何より授業が楽しい

一言で言うとこれに尽きます。なので授業中は疲れとか全く感じません(授業後に一気に来ますが・・・)。

これまでも1回1回の授業は本気でやってきたので、授業に臨む気概などの点においての違いはないはずですが、とにかくすべての授業が楽しい。そして、日に日に実感するのは、目の前の子どもたち(フォルテ生)と自分の塾(フォルテ)のことが本当に好きになっていっているということです。うちの生徒、うちの塾、マジで良いですよ!

少人数制集団授業だからできること・見えるもの、一緒にやるのが信頼のできる講師だからこそ誇れること・学べることが春期講習中だけでもたくさんありました。

こんなに楽しい春期講習は塾講師になって初めてです。

 

春期講習中のお問い合わせ

そんなこんなで春期講習中は授業がメインだったので、あまり営業的なことはできませんでした(元々そんなにしていないけど・・・)。それでも、春期講習中だけで、4件もお問い合わせをいただきました。ただ、うちははっきり言って大衆向けの塾ではないと思うので、相手の状況やニーズを聞き取って、「あっ、この家庭はうちには合わないな。」と思ったら素直にそれを伝えて、大手塾や個別指導塾を勧めるようにしています。

幸い、既にホームページやブログをご覧いただいた上でお問い合わせいただく方が多いので、ある程度フォルテの方針や形式を理解してもらっているケースがほとんどですが、全てではないです。ですから、最初のお問い合わせの時点で相手のニーズを伺って判断しています。

 

問い合わせの方に他塾を勧める理由

「せっかく自分の塾に問い合わせしてくれたのに、それで他の塾を勧めるなんてバカじゃないか!」と言われそうですが、これには理由があります。

まずは「うちの塾の方針や形式にマッチしない子どもを受け入れても、お互いが不幸になると思う」というのが一番です。大手塾であれば、ある程度の人数を集める必要があるので、こういう考え方はあまりしないでしょうが、うちのような塾の場合は、うちの方針や形式がマッチする家庭としっかり信頼関係を築いていくことが最も大切だと考えています。正直な話をすると、講師の口先が上手ければ、どの塾が通うか迷っている家庭や自分に合う塾がわかっていない家庭を、多少強引に体験に申し込ませたり、そのまま入塾に持って行ったりすることはできるでしょう(実際そういう塾も確実にあります)。しかし私の経験上、ミスマッチの子は遅かれ早かれ大抵はやめてしまいます。そうなると、結局お互いにとって良いことはありません。

次にうちの特徴が少人数制集団授業ということで、「教室内にミスマッチの子どもが一人でもいると、周りへの影響(主に良くない影響)が少なからずある」ということです。まずは今通ってくれている子どもたちを最優先に考えているので、ここも譲れないところです。幸い、今通ってきてくれている子どもたちは、みんな前向きでとても良い雰囲気です。この雰囲気を大切にしたいわけです。環境が子どもに与える影響は大きいです。私はフォルテ生にはできる限り良い環境で勉強をしてほしいと思っています。

最後には、「他塾と敵対する気がない」からです。もちろん、フォルテの良さをアピールするために必要な差別化はしますが、不要に他塾を蔑むようなことはしません。こちらの記事や最新のチラシ(トップページに載せています)にも記載していますが、うちよりも大手塾や個別指導塾の方がマッチするという家庭も多くあるでしょう。であるならば、そういう方々には素直にそういう塾を勧めるのが筋というものです。

 

他塾の先生との話

そういえば先日、地域の他塾の先生と電話でお話しする機会がありました。そこに至るまでには不思議な縁があったのですが、最終的に「一緒に地域を盛り上げていきましょう!」という話になりました。もちろん、お互い背負っているものがあるので、大っぴらに仲良くは出来ないかもしれませんが、お互いをリスペクトし合える関係ではありたいです。特に目の前の生徒・保護者のために一生懸命な塾ならば、やり方は違えど、うちと通ずる部分は少なからずあると思いますし。少なくとも私自身は、今回お話させてもらった方やその塾はリスペクトしています。

 

「Live and let live.」

英語のことわざで「Live and let live.」という言葉があります。これは様々な訳があるのですが、私なりに言うと「他を尊重することによって自分自身も生かされる」ということです。まさに上記のようなことです。他塾のやり方や先生たちは尊重しつつ、自分たちは自分たちのやり方を貫いていく。そうすることで、お互いが切磋琢磨しあって、結果として地域が盛り上がっていきます。地域に良い塾がたくさんあって、子どもたちにとって選択肢が多いことはとても良いことです。

そうなると、地域内で生徒や保護者の足元を見たり、表だけ着飾って中身のないような酷い運営をしている塾があるならば、それは自然に淘汰されていくでしょう。これは自戒も込めて。

ちなみに私がこのことわざを知ったきっかけは、映画評論家の町山智浩さんの『34丁目の奇跡』というクリスマス映画の解説を聞いたことでした。この映画、最近のリメイク版は全然ですが、オリジナル版は名作です。

 

正式入塾者、続々

さて、フォルテの話に戻ります。今回、春期講習の5日目である4月1日から入塾用の正式な書類(規則一覧と入塾申込書)を配布開始しました。

そして、それからわずか2日しか経っていない今日までに、配布したうちのおよそ7割近くの家庭から入塾申込書を提出していただきました!これは素直に嬉しいです。そこに子どもたち・保護者の方の期待と前向きな気持ちが大いに感じられるからです。中には半年分の費用を一括で払いたいと言ってくださる家庭もあり(涙)、その期待に全力で応えていきたいと心から感じています。

新中3は春期講習中の問い合わせ→体験申込が1件あり、現在の体験生(入塾決定者含む)の人数が11名となり、定員まであと1名となりました。他の学年もちょっとずつですが、お問い合わせが増えてきています。ありがたい。

新聞の折り込みなどの大々的な宣伝をしていないので、まだ知名度は低いですが、うちにマッチする子には確実に良いものを提供します!ここに関しては絶対の自信があります。

4月の授業は6日(土)から開講です。それまでにテストの採点、4月の授業計画最終決定、体験希望の方の事前面談と大忙しですが、止まらずに駆け抜けます!

ではまた。