時事問題対策・注目ニュース(2019年7月②)

※2019年7月~9月までの予想問題はこちら。

こんばんは、フォルテの文系講師の上村です。

フォルテでは、塾内でのお便り(フォルテレポート)に毎号、文系担当の上村が注目したニュースについて書くコーナーがあります。しかし、紙面のスペースの関係上、本来書きたい内容を大幅にカットして掲載しています。なので加筆版(完全版)をこちらに載せたいと思います。

特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますし、今年は蒔田中学校の3年生も出題が予告されていますので、中学生は意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今月21日に行われた参議院議員選挙について書いた前回の記事の続きです。

今回の選挙結果

以下、各政党の獲得議席数です。

自民党:57議席
公明党:14議席
立憲民主党:17議席
国民民主党:6議席
共産党:7議席
日本維新の会:10議席
社民党:1議席
れいわ新選組:2議席
NHKから国民を守る党:2議席
無所属:9議席

与党(自民党と公明党)としては合わせて71議席を獲得したため、選挙前の最低限の勝利ラインであった53議席はクリアできました。しかし、安倍政権の大目標であった憲法改正に向けて前向きな改憲勢力では81議席にとどまり、目標の85議席クリアできませんでした。

一方、れいわ新選組やNHKから国民を守る党といった既存政党(今までの政党)とは一線を画す政策や選挙戦を繰り広げた新興勢力の政党が議席を獲得したのは大きなニュースでしょう(ともに比例代表で議席獲得)。特にれいわ新選組は前回の記事でも触れた通り、今回の選挙から導入された「特定枠」をつかって、重度の障害を持つ2名を当選させました(これにより、比例代表で最多得票を獲得した山本太郎氏は落選しました)。そして、重度の障害を持つ議員でも活躍できるように、様々な面での国会関連の施設改修が進むでしょう。

 

新たな改憲勢力?公約違反?

そして、ここで新たな展開を迎えました。7月25日にインターネットのある番組内で国民民主党の玉木代表が「私は生まれ変わりました。憲法改正議論をしっかり進めまていきましょう。」という主旨の発言をしたのです。今回の選挙で、国民民主党は立憲民主党・共産党・社民党などの同じ野党と共に13項目の政策を共通にして掲げ、選挙区によっては野党同士で票が割れないように候補者を一本化するなどして戦いました。その共通政策の中には明確に「憲法改正反対」が掲げられていました。

つまり、選挙前には「憲法改正反対」を掲げながら、選挙が終わった直後に「生まれ変わった。憲法改正に向けて話し合おう。」と態度を変えたわけです。選挙では、どのくらいの数かはわかりませんが、「憲法改正反対」を支持して国民民主党やその候補者に投票した人々もいたことでしょう。なので、このような国民民主党の発言・動きに対しては「公約違反だ!」と批判も多いです。

しかし、安倍政権からすると、まさに「棚からぼたもち」。今回の選挙で国民民主党は6議席を獲得していますから、従来からの改憲勢力で獲得した81議席と合わせると合計87議席となり、憲法改正に必要とされる参議院議員全体の3分の2以上の議席を確保できたからです。

何はともあれ、今後も憲法改正についての議論が国会では進められるでしょう。

 

やはり低かった投票率

今回の参議院議員選挙、全体の投票率は48.8%でした。このように国政選挙(衆議院議員総選挙と参議院議員選挙のこと)で全体の投票率が50%を割ったのは、1995年以来24年ぶり2度目です。

特に10代(18歳・19歳)の投票率は31.3%と、3分の1にも満たない結果でした。理由としては、「各党の掲げる政策があまり若者に馴染みのあるトピックではなかった」「選挙前には、ジャニー喜多川氏死去や京都アニメーションの事件、吉本の闇営業などが多く取り上げられ、選挙に関する報道が少なかった」などが挙げられるかと思います。特に参議院議員選挙では、いわゆる政権交代にはならない(たとえ、自民党が大敗しても自民党のリーダーが内閣総理大臣であることは変わらない)ので余計関心が薄くなりがちなのかもしれません。

これ、前回も書いたことですが、このような状況が今後も続いたら、一部の志の高い政党や政治家以外は若者向けの政策を掲げなくなってしまいますよ。選挙は当選してナンボですから、絶対数も少なく投票率の低い若者より、接待数が多く投票率の高い中高年の票を狙う方が高い確率で選挙に勝てます。ですから、若者よりも中高年の利益を優先した政策を真っ先に掲げるようになりますよね。ですから、何にせよ投票に行こうよ、と思います。今まで投票に行かなかった人も、いざ投票に行くとなると、投票前に各候補者や政党について調べるし、ちょっとは考えるようになると思います。そういう小さな変化が起きないと、何も変わらないでしょう。

そして個人的には、オーストラリアやスイスなどで導入されている投票の義務化を導入しても良いのではないかと思っています。特に、罰金などの罰則を厳格に課している国では投票率が軒並み高くなっているという事実もあります。ただ、これは「投票する権利」がある一方での「投票しない権利」もあるので、それを侵害してしまう危険性もあります。

あとは、やはりネット投票のように手軽な投票システムの導入も効果があると思います。もちろん、それに伴って投票システムのセキュリティや有権者のメディアリテラシー(情報を自分で見極めて取捨選択する能力)を高める必要性は出てきます。

いずれにせよ、何かしらの大きな改革がない限り、このような低い投票率の選挙は続いていくでしょう。

今回はこんな感じです。また近いうちに更新します!

 

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時事問題対策・注目ニュース(2019年7月①)

※2019年7月~9月の予想問題はこちら。

こんばんは。フォルテの文系講師の上村です。

フォルテでは、塾内でのお便り(フォルテレポート)に毎号、文系担当の上村が注目したニュースについて書くコーナーがあります。しかし、紙面のスペースの関係上、本来書きたい内容を大幅にカットして掲載しています。なので加筆版(完全版)をこちらに載せたいと思います。

特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますし、今年は蒔田中学校の3年生も出題が予告されていますので、中学生は意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今回は明日の参議院議員選挙に関してです。

※ちなみに結果を踏まえた記事はこちらです。

 

7月21日(日)が投票日

7月21日(日)は第25回参議院議員通常選挙(以下、参議院議員選挙)の投票日です。この参議院議員の選挙は3年ごとに行われ、その度に参議院議員の半数(124名)が改選されます。参議院議員の国会議員は定数が長らく242名でしたが、昨年の法律改正によって248名に増えました。増えた分の6名は今年の選挙で3名、3年後の選挙で3名を従来通りの121名に加えて選出することになっています。そして、参議院議員選挙は選挙区選挙と比例代表制の選挙が行われます。

 

参議院の選挙制度①「選挙区選挙」

まず、選挙区選挙とは、都道府県ごとに選挙区が分けられて(例:神奈川選挙区、東京選挙区など)それぞれに候補者が立候補し、そこから各選挙区の定数(当選する議員の数)に応じて各得票数の多い順に当選者を出します。この方式では合計で74名の国会議員を選出しますが、都道府県ごとの有権者(投票権を持っている人=18歳以上の人)の数に応じて定数は異なります。例えば、人口の多い地域だと、東京選挙区は6名、神奈川選挙区・愛知選挙区・大阪選挙区・埼玉選挙区は4名などとなっています。一方で、人口の少ない地域だと、ほとんどの都道府県は1名ずつ、「鳥取・島根」と「徳島・高知」はそれぞれ2つの県を合わせて1名ずつとなっています。このように2つの都道府県を合わせて1つの選挙区とすることを「合区(ごうく)」と言います。これは前回の2016年の選挙から導入されました。

 

参議院の選挙制度②「比例代表選挙」

次に比例代表制とは、全国を一つの選挙区として扱い、有権者は政党名または比例代表で立候補した候補者名のどちらかを投票用紙に記入して投票箱に入れます。そして、各政党が獲得した票数に応じて議席が配分される形になります。この場合、候補者名が書かれた票に関してはその候補者が所属する政党の獲得票とみなされます。例えば、フォルテ党から佐々木高雅さんと上村清人さんの二人が比例代表で立候補し、「フォルテ党」と書かれた票が1000票、「佐々木高雅」と書かれた票が800票、「上村清人」と書かれた票が500票だった場合、フォルテ党の獲得した票は1000+800+500の合計となり、2300票になります。ちなみに、ここでフォルテ党に1議席が配分された(1名のみ当選者を出せる)場合、個人で獲得した票の多い佐々木高雅さんが当選します。このように、政党だけでなく、個人の人気が高い人ほど当選しやすくなるのが、参議院議員選挙での比例代表制です。このような比例代表制を「非拘束名簿式」と呼びます。なので、元芸能人や元スポーツ選手などが国会議員の選挙に立候補する場合、その抜群の知名度を活かすために参議院議員選挙の比例代表制で立候補することが多いわけです。今回も実際に、元「モーニング娘。」の市井紗耶香さん、元F-1レーサーの山本左近さん、元格闘家の須藤元気さんらが立候補しています。

 

今回初導入の「特定枠」という制度

ただ、今回の参議院議員選挙の比例代表制では「特定枠」と呼ばれる制度が初めて導入されます。これは、通常であれば前述の通り、各政党に配分された議席に応じて、個人での各得票数が多い順に優先的に当選していきます。しかし、この「特定枠」では事前に政党が指定した候補者を各得票数にかかわらず優先的に当選者とすることが出来ます。先ほどのフォルテ党の例で言うと、議席が1の場合、個人での各得票数が多い佐々木高雅さんが当選するのが通常ですが、選挙前にフォルテ党が上村清人さんを「特定枠」として指定していた場合、各得票数に関係なく上村清人さんが当選し、佐々木高雅さんは残念ながら落選します。このように有権者の意思を一部無視して、各政党が当選させたい候補者を選べることになります。この制度の導入については、自民党が主導で動いており、一方で野党からは批判が多いです。そして、実際にこの「特定枠」を今回の選挙で利用したのは自民党とれいわ新選組のみでした。

 

「特定枠」という制度が導入された理由

そもそもなぜこの特定枠という制度が導入されたかというと、前述の通り、前回の2016年の参議院議員選挙での選挙区選挙で「合区」が設定されたことによります。合区が設定されたことにより、「鳥取・島根」と「徳島・高知」のそれぞれの選挙区では、今まで2名が当選できたのが、1名になってしまいました。そこで、今まで立候補していた各政党の候補者がそのまま立候補すると、1つの議席を同じ政党の候補者同士で争うことになります。そのような場合、各政党の支持者の票が割れてしまい、最悪2名とも落選になってしまいます。ですから、そうならないように各政党はいずれかの候補者に対して出馬をさせないという判断をとるでしょう。ただ、それだと流石に出馬を断念した候補者が報われないので、「選挙区選挙での出馬は党の事情で認められないけど、代わりに比例代表制の方で特定枠に指定する」という対応をとるわけです。ちなみに、合区となった選挙区ではここ最近は自民党の議員が当選しているので、この「特定枠」は事実上、自民党のための制度ということが出来ると思います。

 

今回の選挙で注目される議席数

 今回、与党(政権を実際に担当している政党)である自民党と公明党(以下、合わせて自公)の候補者で53議席が取れるかどうかがまず大きな焦点です。それは、今回の選挙後には参議院の議員数が245名になり、現時点で自公は合わせて70の議席を持っているので、53議席獲得できれば、参議院での過半数(245の過半数なので123議席)を自公で占めることになるので、様々な事案の議決の際に自公の議員が意見を合わせれば多数決に勝つことができ、自公の思い通りに話が進みやすくなります。これは、今回の選挙における与党の最低限の勝利ラインと言えます。

次に安倍政権は以前から憲法改正を目指しています。そのためには衆議院・参議院の両方で、総議員の3分の2以上の賛成が必要です。この憲法改正に対して賛成を表明している勢力(改憲勢力)は自公の他、日本維新の会、一部の無所属議員です。現在、改憲勢力では79議席を持っています。ですから、改憲勢力で85議席を獲得できれば、参議院での3分の2(245の3分の2以上なので164議席)を改憲勢力で占めることになります。ここまでの議席が獲得できれば安倍政権としては理想的な結果と言えます。

 

最後に

現在、中3の子どもたちも早ければ3年後の参議院選挙で有権者になるかもしれません。ですので、こういった制度や数字を意識した上で明日の選挙経過・結果を見ると、今までとは違った目線でニュースに触れることが出来るでしょう。

ずいぶん前から、日本では若者の政治離れが叫ばれており、前回の衆議院議員総選挙では10~30代の投票率は30~40%台です。半分も投票していないんですね。

最近では、こんな動画も話題ですね。↓

選挙権は、出身・年齢・性別・経済力などに関係なく平等に認められた権利です。しっかりと考えて、意思表示しましょう。

また、結果を踏まえた続きを書きます!お楽しみに。

 

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雑記~勉強会・和太鼓部・夏期講習の問い合わせ~

こんばんは。文系講師の上村です。今回は週末から週明けにかけてが非常に濃かったので、そのことについてです。

横浜での勉強会に参加

14日(日曜日)は瀬谷松栄塾の田中先生にお誘いいただき、勉強会に参加させていただきました。

そこでは、首都圏の方だけではなく、大分や香川などの遠方からも個人塾の塾長先生方が参加されていて、個人的に初めてお会いする方ばかりでしたが、個人塾の先輩方の話や取り組みに関してはどれも刺激的で各先生の話にひたすら聞き入っていましたでした。そこで得たヒントを自塾に当てはめたときに、どう工夫してフィットさせて実践していくかを考えたいと思います。

全体向けには前述の田中先生と、東京で中学受験塾を運営なさっている末廣先生がそれぞれ発表をされて、それが本当に勉強になることが多く、心から参加してよかったなぁ、と感じました。田中先生は塾の運営面の話を、末廣先生はボードゲームを通じて考える力を養うことや運営されている塾での取り組みについて発表されました。それぞれベクトルは全く違うのですが、運営の根幹にあるものや子どもたちへの熱い思いなど具体論以外の面でも、自塾の今後の運営や地域戦略を考える上で参考になることばかりでした。

また、うち同じように今年度に新たに自塾を開校された先生方もいらっしゃって(もちろん以前から存じ上げていました)、そこも凄く親近感を感じるとともに刺激を受けました。

4月に参加した塾ブログフェスのときも感じましたが、このように他塾の先生方と交流会が出来るのも、個人塾ならではで大手塾に勤めていた昨年まで知らなかった世界が確実に広がっているのを感じます。今回、大手塾にお勤めの方もいらっしゃいましたが、逆に大手に属しながら、こういう会に参加している方は非常に情報感度や意識の高い方だと思います。

そして嬉しいお土産まで作っていただきました。田中先生、ありがとうございました!

 

南中和太鼓部の演奏@上町公園

昨日、15日(月曜日)は祝日でしたが、うちは通常営業でした。そこで前日の雨で順延となった、毎年この時期に行われている上町公園での納涼会で、今年も和太鼓部の演奏があるとのことで行ってまいりました。今回はパシフィコ横浜での私学展と日程が重なったこともあり、3年生は参加せずに1・2年生のみでの演奏でした。

全3曲の演奏で、1曲目が1年生、2曲目が2年生、3曲目が1・2年生という具合だったと思います。このように見てみると、1年生は全体的に初々しさがあり、2年生の演奏には力強さを感じました。やっぱり1年間しっかり部活をやると腕前や立ち回りが見違えるように良くなるんだろうなぁ、と。

また、かつての教え子がお母さんのお手伝いで焼きそばを焼いて売っていたので、買おうとしていたのですが、和太鼓部の演奏後に売り出し始めたために物凄い行列ができていて、そのまま並んでいたら小学生の授業に間に合わなかったので、泣く泣く断念しました。

 

夏期講習のお問い合わせが増えています。

開校しておよそ4か月。普段の様子に加えて、学校の定期テストや模擬試験の結果などからも子どもたちの成長を感じることが出来ています。同時に、最近ではうちの塾の強み(他塾と比べてうちが勝っている点)がより明確になった感じがあって、お問い合わせいただいた方に対しても、どういう子がうちで伸びやすいか、どういう子がうちに合っているか、逆にどういう子がうちよりも大手塾や個別指導の塾の方に向いているか、を以前にもまして自信をもって言えるようになりました。

そしてここ数日、夏期講習の体験授業のお問い合わせを多くいただいています。特に中2が多くこの勢いだと、開校1か月で満席となった中3に続いて、この夏で定員の12名に達する可能性もあります(机・イスをもう1つ買い足さなきゃ!)。また小学生のお問い合わせも何件かいただいています。

お問い合わせをいただいた方々の話を伺っていると、塾生や保護者の方からうちの評判を聞いてのお問い合わせばかりでした。これは本当にありがたいことで、近隣の大手塾を始めとして、毎週のように塾のチラシが新聞折込でガンガン入るこの時期、そういった広告宣伝がほぼないにもかかわらず、多くのお問い合わせをいただいています。そこで感じるのは、目の前の子どもたちのために本気になることが最大の情宣になっているいうことです。

明日で1学期の通常授業終了、明後日は中学生の作文講座です。そして来週からは夏期講習。この夏、子どもたちと一緒に駆け抜けます!

今日はここまで。それでは、また!

 

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最初の定期テストを終えて

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。今回は、フォルテが開校して、南中学校・蒔田中学校ともに最初の定期テスト(1学期期末試験)が終わりましたので、それについて書きたいと思います。

 

定期テスト対策について

フォルテでは、各中学校の定期テストの3週間前から、テスト対策を実施しています。内容としては、学校での学習内容をオリジナルの教材や教科書準拠の塾用教材を使用して行っています。

ただ、目先の点数だけを上げるような露骨な先生対策として過去問の配布をしていません。学校の先生がオフィシャルに配布したもので、生徒が持参した場合は対応しますが。

過去問の使用に関しては、推奨する塾とそうでない塾で大きく分かれるところです。フォルテで使用しない理由はいくつかあって、第一には著作権の問題。他にも、その先生が作るテストだけで点数が取れてしまうような勉強は将来的にあまり子どもたちにとって良くないと思うからです。また、それにもつながりますが、こちらがただ1から10まですべてを対策するような方法(これだけやっておけば大丈夫!みたいな。)もやりたくありません。そのような塾への依存度の高い勉強方法は、高校以降ではまず通用しないからです。

なので、理想としては定期テストは子どもたち主体で勉強をして、各々が納得のいく成果を出していけるようにしたいです。そのための自学力を高める取り組みの種まきを、現在している段階です。具体的なツールは前回の佐々木の記事で触れたとおりです。

そして将来的には、あまり今のように定期テスト対策をガッツリ行わない方向にもっていきたいなと思っていますが、この地域や今通ってくれている子どもたち・保護者の方のご意見や需要の関係もあるので、しばらくは現在のような形になるかと思います。とはいえ、大手塾時代に比べると、テスト対策の授業時間自体は半分くらいですかね。その分、自学の時間を塾でとっています。

あと、塾としてテスト前に無条件に大量の課題を塾生全員に出すってこともしていません。テスト前に「塾の宿題に追われて、自分自身がやりたい勉強ができない」っていうのを作りたくないので。実際に他塾から移ってきた家庭の面談で、このような話はいくつも聞きました。ただ、この類の課題がすべて悪だとは思いません。圧倒的な量をこなすことは時に必要です。また中にはこのような課題がかっちりとハマる子もいると思うので。ただ、それを優先した結果、他の教科の勉強に手が回らないなんてのは本末転倒ですし、何より一番の問題は「それをバカの一つ覚えで十把一絡げに塾生全員に出していること」です。そしてやってきていないと怒る(キレる)、という。そしてテストで良い結果が出た場合、講師側は「俺が取らせた!」と胸を張るわけですね。それによって、他の教科が犠牲になったとも知らず・・・。いや、アホかと。

実際に、フォルテ生に書いてもらった今回のテストの結果・反省記入シートで、一番嬉しかったのは「前よりテスト前に宿題に追われることなく自分の勉強ができてよかった!」という言葉でした。これ、本当に嬉しくて、思わずお母さんにも電話したら、まさに同じことを間近で感じていたようで一緒に喜んでくれていました。この子は、ある大手塾から転塾してきた子だったのですが、まさに上記のような大量の宿題によってつぶれていた子です。ちなみにこの子は、今回のテストで5教科の総合が初めて400点を超えたと喜んでいました。詳しくは書けませんが、前回よりも物凄く点数が上がっています。そして、今日の帰り際には「定期テストで大量の課題も過去問もいらないんですね。」と言っていました。そういうことです。

 

現状のフォルテ生の定期テスト結果

うちのような小さい塾の場合、大手塾と違って一人ひとりの点数を具体的に出してしまうと、生徒が特定されてしまう可能性があるので、あまり詳しくは書きません。

ただ最初のテストにして、満点が複数枚出ております。これは嬉しいですね。ただ、いずれも数学なので、文系担当である私個人的にちょっとした悔しさみたいのもありますが(笑)

あと、うちはまだ塾としての実績もない小さな個人塾なので、周りの大手の集団塾に比べると、事実として通塾してる子どもたちの内申点の平均とかはあまり高くないと思います。そして前述の通り、ドーピングのように学校の過去問を使用したりもしませんし、テスト前にバカみたいに大量の課題を出したりもしません。

それでも学年や教科によっては大手塾の平均点よりも、フォルテ生の平均が高いなんてのはいくつもあります。それは子どもたちが前向きに頑張ってくれた結果だと思うので、そこを誇りたいです。

一方で悔しい思いをしている子もいます。一部の結果をもって「大成功」なんてのは口が裂けても言いません。なので、こちらも反省しますし、一番気を付けているのは、悔しい思いをした子のその悔しさを絶対に次に繋げてあげること。テスト前の勉強の何が良くて何が悪かったのか。それを冷静に見直させるのが私たちの大事な仕事だと思っています。

 

中学校の定期テストについて

今回、ある中学校のある教科の問題で、前回(前年度の2月)のテストと過去問から何問か出題がされました。復習内容を出すというのは、子どもたちに復習を促すことにつながるので良いと思うのですが、実際のテストを見てみると、上記のテスト問題から一語一句全く変えずに出題がされていました(恐らくコピペ)。つまり、単純に答えの記号や数字だけ覚えていれば点数が取れちゃうわけですね、その単元の内容を一切理解していなくとも。

正直これって、どうなんですかね。単純に平均点を引き上げたいのか、または生徒からの人気を取りたいのか。真意はわかりませんが、これによって点数が実力以上に高く出てしまい、自分の実力を見誤って、高校選びで苦労するビジョンしか見えません。

ちなみにこのような問題も含む「簡単すぎる定期テスト」の弊害に関しては、フォルテが大尊敬する神奈川の塾人の一人でいらっしゃる、小田原の慧真館の岸本先生がこちらのブログ記事で書いていらっしゃいます。とても参考になる記事ですので、ご覧ください。

 

定期テストの時事問題に関して

今回、南中学校・蒔田中学校ではともに4月~6月までのニュース問題(時事問題)が出題され、「G20サミット」「初の国賓としてトランプ大統領来日」「元号の令和(出典の『万葉集』を問う問題が多かった)」「フランスのパリにあるノートルダム大聖堂の火事」「百舌鳥古市古墳群の世界遺産登録へ」などが予想通り多く出題されていました。

フォルテでは時事問題対策プリントを上村が作成し、塾生に配布しています。そこからかなり多く出題されたのですが、微妙に触れ切れていなかった部分もいくつかあり、個人的に手ごたえを感じつつも、かなり反省しています。

次回だとほぼ確実に出題されるのは、「参議院議員選挙」でしょう。中1・2であれば、選挙自体がメインでしょうが、中3ならば選挙の結果まで注意して知っておきたいところですね。

今日はここまで!それでは、またお越しください。

 

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南中学校の体育祭に行ってきました!

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、今週の水曜日に近隣の南中学校の体育祭に行ってきたことについてです。

体育祭延期

当初、6月11日(火)に開催予定でしたが、前日が土砂降りの雨だったことにより、その時点で延期が決まりました。ただ、当日の火曜日はというと意外と晴れているというありがちなパターンでした。まあ、こればっかりは仕方ないですね。むしろ、前日の早い段階で決断した分、保護者の方からしても翌日の予定も含めて判断しやすかったと思います。

 

体育祭当日

そして、翌日の6月12日(水)に延期となったのですが、11日から12日にかけてもやはり雨が降っていました。深夜の3時の時点でも雨が降っていたので、また延期かなと思っていましたが、翌朝の7時の時点で開催の有無がホームページに掲載さ入れるということでチェックしてみると「開催」の旨が載っていました。

ただ、当初のプログラムよりも1時間遅れでのスタートということで、朝10時からスタートでした。

この日は、理系担当の佐々木は前々から入っていた用事があったため、上村のみで行ってきました。

 

体育祭のプログラム

最初の開会式が終わると、いきなり各学年の80メートル走(グラウンドが狭いので、100メートルがとれない?)でした。フォルテ生や現在体験で参加している子たちが何人も出場していて、終始楽しめました。特に女子は結構みんな速かったです。

ただ、自分が小中学生の時と比べて違っていたのが、一緒に走るメンバーの組み合わせがタイムではなく、背の順で組まれていたらしく、組み合わせによっては速さに可哀そうなくらい差があったことです。また、プログラムを見ていただければわかるのですが、一般的に中学校で多く行われていてメインの書目である騎馬戦や棒倒しなどがありません。南中はここ最近ずっとこうなんですけど、そういう荒々しいぶつかり合いはなく、どこか大人しい印象があります。もちろん、リレーとかは無論盛り上がります。

 

来場されていた保護者の方々

南中学校はここ数年間ずっと平日に開催されているので、仕事の保護派の方も多くいらっしゃるようで、生徒の人数の割にはそこまで保護者の方でグラウンドがいっぱいという感じではありません。来賓席も時間帯によってはガラガラでした。ただ、それでもいらっしゃる保護者の方への配慮として、グラウンドの一部に畳の席が用意されているのは珍しくて、面白いなと思います。

そしてうちの開校間もない時も街中でそうだったんですが、今回もありがたいことに、何名かのかつての教え子の保護者の方に声をかけていただきました。そのたびに「先生にはとてもお世話になって・・・」と言っていただき講師冥利に尽きます。また、フォルテ生とも一緒に写真を撮ることが出来て良かったです。

その他に印象的だったのが、特に聞き耳を立てていたわけではないのですが、耳に入ってきた周りの保護者の方々の会話で塾に関する話が多かったことです。もちろん、うちの話じゃないのですが、地域内の大手塾の名前は何度も出てきていました。うちも話題に上げてもらえるように頑張らなきゃなってのと、やっぱり保護者の方々の間での口コミは良い面でも悪い面でも効果は絶大なんだなと実感した次第です。

 

点数のインフレ化

私は夕方から小学生の授業があったので、午後の途中で帰ったのですが、午前終了時点でこの点数です。

これ、個人的にすごく面白くて、どうやったらこういう点数になるんだっていう点数で、毎回笑ってしまいます。ただ恐らくですが、個人種目にも高い配点がされていての結果なのかな、と思います。そう考えると、子ども達一人ひとりを尊重しているというか、子どもたちにに対して真摯に向き合っている学校の姿勢が感じられて素晴らしいですね。

前回の井土ヶ谷小学校の時もそうでしたが、やはり子どもたちが必死に頑張っている姿を見ていると、こちらの心が洗われる感じがしますし(とはいえ、そんなに汚い心ではないと思っていますが…)、塾以外での姿を見ることで子どもたちのバックボーンを「子どもたちがこんなに頑張っているんだから、俺もこの子たちのために頑張ろう!」っていう思いが確実に上積みされます(いや、元々そういう気持ちは強い方ですが、上積みですよ、上積み!)。

さて、今日も目の前の子どもたちのために授業頑張ります。それでは、また!

時事問題対策・注目ニュース(2019年6月)

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特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますし、今年は蒔田中学校の3年生も出題が予告されていますので、中学生は意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今回、取り上げる6月のニュースは「G20大阪サミット開催」です。

 

G20サミットとは

G20サミットとは、メンバー国や招待国の首脳、国際機関など、37の国や機関が参加し、経済分野を主要議題として毎年開催される国際会議です。2019年は日本が議長国となり、大阪で6月28日~29日に開催されます。また首脳会談は大阪で開催されますが、時期を前後して日本各地で様々な会議が開かれています。最近では、6月8日~9日に福岡で財務大臣による会議が行われ、そこでは「GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)」と呼ばれるアメリカ大手のIT企業の国際的な課税逃れを防ぐための「デジタル課税」について、2020年1月に大筋合意するとした経済協力開発機構〔OECD〕の作業計画が承認されました。

 

G20に参加するメンバー国や国際機関とは?

G20のメンバー国は、G7(フランス・アメリカ・イギリス・ドイツ・日本・イタリア・カナダ・欧州連合〔EU〕)のほか、アルゼンチン・オーストラリア・ブラジル・中国・インド・インドネシア・メキシコ・韓国・ロシア・サウジアラビア・南アフリカ・トルコ(アルファベット順)となっています。また、招待国・国際機関は、オランダ、シンガポール、スペイン、ベトナム、ASEAN議長国(タイ)、AU議長国(エジプト)、チリ(APEC議長国)、セネガル(NEPAD議長国)、国連(UN)、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、世界貿易機関(WTO)、国際労働機関(ILO)、金融安定理事会(FSB)、経済協力開発機構(OECD)、アジア開発銀行(ADB)、世界保健機関(WHO)となっています。

 

今、大阪が熱い!

また大阪と言えば、先月号でもご紹介した百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録される見込みですし、ちょっと先ですが2025年に実に55年ぶりに万博(万国博覧会)も開催予定です。さらに政治の面では、4月の統一地方選挙に加え、政治資金問題で前市長が辞職したことに伴って行われた先日の堺市市長選挙でも大阪維新の会の候補者が勝利したことから「大阪都構想」についての議論も再び行われるでしょうし。しばらくは大阪の話題が事欠かないですね。

 

その他、6月のニュース

今回紹介したニュース以外には、

「安倍首相のイラン訪問中にすぐ近くのオマーン湾のホルムズ海峡付近で日本のタンカーが攻撃を受ける」

「エンゼルスの大谷翔平選手が、メジャーリーグで日本人初のサイクルヒット達成」

「イギリスのメイ首相が保守党の党首辞任」

「陸上のサニブラウン選手が9秒97で100mメートルの日本記録更新」

などが中学校の定期試験では狙われそうです。フォルテ生には来週あたりにまとめ版を渡しますので、そちらで4~6月のニュースを復習してテストに備えましょう!テストまであと2週間。教科による偏りがないように残り期間を有意義に過ごして、テストを迎えましょう!

今回はこんな感じです。それでは、定期テスト頑張ってください!

 

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時事問題対策・注目ニュース(2019年4月)

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

フォルテでは、塾内でのお便り(フォルテレポート)に毎号、文系担当の上村が注目したニュースについて書くコーナーがあります。しかし、紙面のスペースの関係上、本来書きたい内容を大幅にカットして掲載しています。なので加筆版(完全版)をこちらに載せたいと思います。

特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますので、中学生は意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今回、取り上げる4月のニュースは「新元号決定」です。

 

新元号決定

5月1日からの新元号が「令和(れいわ)」と発表されました。「令」の字は書く時には「」でも「令」でも良いです。この「令和」は日本最初の元号である飛鳥時代の「大化(645~650年)」から248番目の元号です。ちなみに「和」の字がつく元号は今回が20個目とのことです。

 

新元号の出典

この「令和」は、奈良時代に編纂された日本最古の和歌集である「万葉集」の中の歌がもととなってつけられた言葉です。今回のように、国書(日本の書物)から元号が名付けられるのは初めてのことです。今までの元号は基本的には中国の古典(昔の書物)から名付けられていました。今回、元号のもととなった歌が収録されている『万葉集』は今から1300年ほど前に編纂(へんさん)され、4000首以上の歌が収録されています。しかも、その歌は天皇や貴族のものから一般庶民(農民や防人など)のものまで幅広いのが大きな特徴となっています。安倍首相も出典となった『万葉集』については、「幅広い階層の人が読んだ歌が収められており、豊かな文化と伝統を象徴している国書である」と述べています。以下に具体的な『万葉集』五巻に収録された梅の花の歌(三十二首)の序文を挙げます。

初春のにして、氣淑く風ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す。

これを現代語訳すると、以下のようになります。

初春の良き月夜、空気は澄み風は和らぎ梅の花は美女が鏡の前で白粉を装うように花を開き蘭の花の香りは身を飾った衣に香りを移したような匂いである

安倍首相は談話でこの元号に込められた意味について、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」と述べています。また同時にこの元号に込められた思いとして「悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく、厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたい。」と述べています。

 

他の新元号候補

これは余談ですが、各メディアの報道によると、「令和」以外に政府が示した他の候補は「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」の5つであったとのことです。こう並べてみると、字面だけだと個人的には「令和」が一番良いのではないかと思いました。

 

その他の4月ニュース

このほか、4月の上旬はニュースが多かったですね。例えば、地域によっては現在進行形ですが「統一地方選挙」「ブラックホール撮影成功」「新紙幣の肖像画決定」「阿蘇山噴火」などなど。

それでは、このシリーズとしては、また来月お会いしましょう。

注目ニュース(2019年3月)

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

フォルテでは、塾内でのお便り(フォルテレポート)に毎号、文系担当の上村が注目したニュースについて書くコーナーがあります。しかし、紙面のスペースの関係上、本来書きたい内容を大幅にカットして掲載しています。なので加筆版(完全版)をこちらに載せたいと思います。

特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますので、意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今回、取り上げる3月のニュースは「3月22日 イチロー選手の引退」です。

 

イチローという選手

野球のアメリカメジャーリーグのシアトル・マリナーズに所属するイチロー(本名:鈴木一朗)選手が現役引退を発表しました。イチロー選手は日本のプロ野球(NPB)のオリックスブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)に1991年に入団してから日本で9年間、そこから野球の世界最高峰の舞台であるアメリカのメジャーリーグ(MLB)のシアトル・マリナーズに日本人野手(投手以外の選手)として初めて移籍して、アメリカで19年間活躍しました。

 

イチローの数々の記録

イチロー選手の28年間の現役生活で打ち立てた記録や記憶に残るプレーの数々は説明しだすとそれだけで、とんでもない分量になってしまいますので、詳しいところは割愛しますが、イチローの全盛期を知らない小中学生のために有名なところのみをご紹介します。

<NPB時代>

★7年連続首位打者(最も打率が高い選手)

★7年連続ゴールデングラブ賞(守備がとても上手い選手)

★3年連続シーズンMVP(最優秀賞)

★5年連続最多安打(最も多くヒットを打った選手)

★打点王(1回)

★盗塁王(1回)

 

<MLB時代>

★首位打者(2回)

★盗塁王(1回)

★10年連続シーズン200安打

★10年連続ゴールデングラブ賞

★5年連続最多安打

★シーズン最多安打(262本)

★通算3089安打

このように、日本でも名実ともに最高の打者・野手だったイチロー選手は、アメリカでも大活躍しました。ここまで活躍している選手は日本人としてはイチロー選手のほかにいませんし、アメリカのメジャーリーグ史上でもなかなかいません。アメリカのメジャーリーグでは、顕著な成績や功績を残しており、MLBで10年以上プレーし、引退後5年以上経過した選手が対象となる殿堂入りについても、イチロー選手は確実だろうとアメリカのメディアも報じています。

また、これ以外に高校生以上の人なら2009年のWBCでの活躍も記憶に残るものですね。特に決勝の韓国戦での10回表に放った決勝タイムリーは今思い返しても熱くなります。

 

イチローの名言・語録

イチロー選手と言えば、今までに残した様々な名言・語録が有名です。ここでは多くの人の心の支えになっている、イチロー選手のかつての言葉をいくつかご紹介します。

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただ一つの道だと思っています。

考える労力を惜しむと、前に進むことをやめてしまうことになります。

夢がだんだん近づいてくると、目標に変わってきます。

他人の記録を塗り替えるのは、7割、8割の力でも可能だが、自分の記録を塗り替えるには10以上の力が必要だ。

もちろん、様々な偉業を達成してきたイチロー選手だからこそ説得力のある言葉たちですが、これらは誰にとっても実践できる、実践すべき普遍的な物事への取り組み方や考え方ではないかと思います。

 

引退会見での名言・語録

そんなイチロー選手が3月22日の0時ごろから引退記者会見を行いました。私もずっと正座して見ていました。そこでの記者の方々とのやり取りで出てきた言葉は、まさに名言・語録の宝庫でした。そこで、少し長いですが、会見中のイチロー選手の言葉の一部をご紹介します。

人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまで測り(はかり)は自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすることで、『いつの間にかこんな自分になっているんだ』という状態になって。だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないという風に思うんですね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので。地道に進むしかない。進むというか、進むだけではないですね。後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。

これは、受験生にとっても非常に参考になる考えだと思います。テストの点数や偏差値は一気に上がりません。地道な努力を続けることによってのみ、それは達成されます。そして、その過程で大切なのは自分と向き合って、思い通りの結果が出ないときでも自分を信じて続けていくということです。

私たちフォルテも子どもたちを信じて最後まで寄り添っていきます。今日の中3の授業で、子どもたちの想いや希望を色々聞いて、よりこちらの想いも強くなりました。

和太鼓部の自主公演へ行ってきました。

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

今日・明日とフォルテの授業はないのですが、様々な準備・作業等でふらっと出勤しています。

そして、今日はすでに通ってくれているフォルテ生3名が所属している、南中学校の和太鼓部の自主公演が近くの大岡小学校であるとのことで、理系担当の佐々木と一緒に行ってまいりました。

そもそも、この和太鼓部という部活、珍しいですよね。しかも公立の中学校です。気になって検索したんですが、横浜市内の公立中学校で和太鼓部があるのって、南中学校以外だと、岡野中学校・南瀬谷中学校・樽町中学校くらいしかヒットしませんでした。

さらに調べたら、和太鼓部って高校ですら神奈川県内に10校くらいしかないようです。しかも、その半数近くは私立だそうです。

日本の伝統を学ぶっていう意味でも良い部活動だと思うのですが、やはり用具をそろえるのが大変だったり、指導できる人が少なかったりというのが理由なのでしょうか。真相はわかりませんが、ここからが本題です。

 

大岡小学校到着

13時半ごろに教室を出発し、歩いて10分弱で大岡小学校に到着しました。大岡小学校は卒業式の際に先日の校門前配布で伺った学校でもあるのですが、校舎自体がとても落ち着いた雰囲気を持っています。そして正門から入ってすぐの中庭(?)がとてもオシャレな感じです(あくまで個人の感想です)。

入口には今回の公演のポスターが貼ってありました。これはフォルテ生の一人が書いたらしいです!和太鼓感が出ていて良いですね。

また、会場となる体育館へ入り、何名の保護者様に挨拶させてもらいました。その際に、聴きどころやオススメの曲を伺って、席で開演を待ちます。

 

開演~閉演

14時になり、開演しました。南中学校の和太鼓部は部員が中1・2合わせて43名いるらしいのですが、個人的に教え子や上の兄・姉を教えたことがある子などが多く、4分の1以上は何かしら縁のある子たちでした。(本人とは直接面識がない子も多いのですが…)

上村個人的には、以前にも近所の公園やお祭りでの和太鼓部の演奏は何度か見たことはあったのですが、そのときはいずれも演奏するのは数曲でした。ただ今回は自主公演ということで、曲目は全11曲ととても多く、失礼ながら最初は「和太鼓の曲を11曲も飽きずに見ていられるのだろうか…」という思いも正直少しありました。

しかし、それは杞憂(きゆう)に終わりました。プログラムに書かれた各曲の説明や部員の方の演奏前の話、さらに曲によってはダイナミックに体を動かしながら演奏したり、笛やチャッパ(シンバルに似た手持ちサイズの打楽器)を使ったり、演奏中に掛け声が入ったりなど、(当然ですが)曲に抑揚や展開があって全く飽きることなく見続けることが出来ました。

中でもやはり、フォルテ生を中心に見てしまうのですが、お世辞や贔屓目抜きにしても、みんな表情が良くて、演奏している姿も様になっていて素直に格好良かったです。そして、彼女たちのそんな姿を見ているだけで、何だか泣きそうになるくらい感極まっている自分がいました。塾での子どもたちの姿というのは、彼ら・彼女らのほんの一面に過ぎなくて、塾外で頑張る子どもたちの姿を見ることで(塾外での頑張りを知ることで)、より一層通ってくれている子どもたちへの愛情って深まると思うんです。特にうちみたいな開校して間もない塾だとなおさらです(ただでさえ、大手塾が競っているような実績など皆無な状態ですから、通ってきてくれていることに対しての感謝や子どもたちへの思い入れはどうしても強くなります)。だから、私は今後も積極的に学校行事や部活の大会に行くつもりです。

さらに曲目に加えて、曲と曲の間の幕間(まくあい)の時間にも部員や顧問の先生による小ネタや演奏があり、終始こちらも退屈することなく、2時間弱の公演を楽しむことが出来ました。中でも和太鼓の経験者(相当な腕前の方らしいです。)でいらっしゃる顧問の先生の演奏は、素人の私たちが見ていても「凄い!」とすぐにわかるほど、レベルが高く感動しました。この顧問の先生は、プログラムの挨拶文や公演中の言葉から、子どもたちへの愛情がすごく伝わってくる方でした。

公演中の休憩時間には去年までの教え子2名が声をかけてくれ、また帰りの際にもかつての教え子の保護者様にお声がけいただきました。ともにフォルテのことも知ってくれていて、応援いただいて嬉しい限りです。

 

大岡川桜まつり

公演が終わり、教室へ帰る途中に大岡川沿いを歩いて行ったのですが、ちょうど今日から明後日(3月30日~4月1日)まで「大岡川桜まつり」というイベントが行われており、大岡川沿いにたくさんの屋台が並びとても賑わっていました。

屋台も定番の焼きそばやたこ焼きから、物珍しいものまで川沿いにずらーっと並んでいて、その前を通るだけでちょっと心躍る感じがしました。

川沿いの道幅が狭いこともあるのですが、人の数が多く、激込み状態で大通りへ出るまで一苦労でしたが、地域の温かさや活気を感じることができました。

あと、これは余談ですが、大岡川沿いを抜けて大通りに出てから教室に戻る前に、小物を買うために百円ショップに寄ったのですが、そこでもレジの店員さんがかつての教え子の保護者様でほんの少し近況についてお話させてもらい、「先生のおかげで高校に行けて、この度無事に卒業できました。」と言っていただきました。その保護者様も、今回春期講習に参加してくれている小学生の保護者様とのつながりで、フォルテの存在を知っていてくれていました。今後も良い噂を広めてもらえるように頑張ろうと改めて思った土曜の昼下がり(から夕方にかけて)でした。

開校日を迎えて

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。ついに本日は私たちフォルテの開校日。今回はこのことについて書きました。

 

3月26日(火)、進学塾フォルテ開校

本日、3月26日火曜日。進学塾フォルテが開校しました。無事にこの日を迎えられて心から嬉しく思います。

春期講習は朝から小学生の授業なのですが、「子どもたちが本当に来てくれるのだろうか?」という、目の前に子どもたちがいることが当たり前であった前職の大手塾時代にはおよそ抱かなかった不安がずっとありました。しかし、そんな不安でいっぱいになったころ、授業開始の10分ほど前に小学5年生の男の子2人が来てくれました。安堵とともに「ついに開校だ。」という実感が沸々と湧いてきました。

今回、本当にありがたいことに、全学年トータルでは当初の想定を大幅に上回る方々にお問い合わせ・お申込みいただき春期講習をスタートすることが出来ました(とはいえ、新中3以外は定員までかなり余裕があるので絶賛受付中です!ちなみに新中3は定員まで残り2名です)。

Twitterの方でも数日前につぶやいたのですが、やはり授業をやっていると最高に楽しいです。特に2月末に前職を辞めてからは2週間近く全く授業をしていない期間があったので、目の前に子どもたちがいて、そこで授業ができる喜びを最近とても実感しています。嬉しくて嬉しくて自然と笑顔になります。

 

私なりのゲン担ぎ

ちょっと話が反れるのですが、個人的なこだわりとして、以前から何か特別な日(例えば、入試当日や発表日など)にはゲン担ぎのようなもので、いつもと違ったネクタイをつけるようにしています。好きなブランドのネクタイだったり、ちょっと高めなネクタイだったり。前職の大手塾時代には、入試の発表当日に講師全員で赤のネクタイで統一したこともありました。その時はチーム感が生まれてとても良かったです。そして今日は、このネクタイを着けて出勤しました。

これは前職の大手塾時代の卒業生がくれたもので、それまでに卒業生から手紙や色紙やペンやお菓子などはもらったことがあったのですが、ネクタイをもらったのはこれが初めてで、とても嬉しかったのを覚えています(ちなみに同じタイミングで偶然にも別の家庭からもネクタイをいただき、そのネクタイは普段から結構な頻度で使わせていただいています)。その時には、お母様から「まだパパにも買ったことないので、初めて男の人にネクタイを買ったんですよ。若い人向けということで、かわいいのを一緒に選びました。」という言葉とともにいただきました。もちろん、ネクタイ自体も非常に嬉しかったのですが、こうやって自分のために時間を使って色々考えてくれたり、選んでくれたりしたのが何よりも嬉しかったですね。そこで「ありがとうございます。特別な日に着けさせていただきます。」とお答えし、その時点で自分の塾を開校するときには開校日にこのネクタイを絶対に着けようと内心決めていました。

また個人的にもこの子はとても印象深い子でした。小学生の時から通塾してくれていて、そのころからとにかく純粋で礼儀正しく、知的好奇心が強くて、スタッフの誰もが「本当に良い子」という印象を持つような子でした。中3になると、お母様からも事あるごとに差し入れをいただき(しかも差し入れいただく物のセンスが抜群に良い!)、とてもありがたかったです。また印象的なエピソードとしては、入試前に朝方の生活に切り替えることがどうしても出来いとのことで、入試1週間前から朝の6時にモーニングコールを私がしたこと(今まで数多くの生徒を教えてきましたが、もちろんこの子が初めてで、これも今となっては良い思い出です。)、入試前に一生懸命練習した結果、特色検査と面接が100点満点だったことが挙げられます。

 

お世話になった方々への感謝

今日を迎えるにあたって、本当に多くの方々に助けていただきました。特に岡本塾の岡本先生には、11月の進学塾SORA上江洲先生のセミナー(今回の独立はこのセミナーでの学びを通して、個人的に踏ん切りがつきました!)で初めてお会いして以来、何から何までお世話になりっぱなしで感謝しかありません。起業当時のお話を伺ったり、教材会社の担当の方をご紹介いただいたり、教室を見学させていただいたり、また時には明け方までファミレスでお話しさせていただいたりなどなど…挙げだしたらキリがないほどです。本当にありがとうございます!そして、4月14日の入試報告会にもお邪魔させていただきますが、これからもよろしくお願いいたします。

また、開校準備中に同じく教室見学をさせていただいた慧真館の岸本先生、本当にありがとうございました。先生方の半端ないこだわりとこれまでの歴史の中で形作られてきたと思われる「慧真館の文化」には私たちにとって驚きと学びが溢れていました。

この神奈川最強の2塾を開校前に見学させていただけたことは、私と佐々木(理系担当)にとって本当に大きな経験となり、そこから自分たちのやりたいことについて様々なインスピレーションが浮かんできました。この経験を必ずや今後の運営に活かしていきます。

あとは前職関係のごく一部の方にも、今回の開校前にとても気を遣っていただいたり、お祝いのメッセージをいただいたりもしました。これも非常に励みになりました。

 

最後に

まだ、進学塾フォルテは最初の一歩踏み出したばかり。ただ、今日の気持ちを決して忘れずに私と佐々木で「通ってくれている子どもたちにとって最高の塾」を作っていきます。