戸塚高校志望の中学生必見!卒業生に戸塚高校についてインタビューしました。

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、新シリーズで一つ一つの高校について、その高校の在校生や卒業生である教え子にインタビューして、実際に通う(通った)子ならではの視点で学校の魅力や特徴をお伝えしようという企画です。今回は、人気校である横浜市立戸塚高校です。

なお、以下の内容はあくまで個人の感想や考えですので、その点ご了承ください。

 

Q.戸塚高校での3年間はどうでしたか?

A.最高に楽しかったです!!友達も先生も良い人ばかりで本当に最高の3年間でした。

シンプルに、高校3年間をこう総括できるっていうのは、それだけ「良い高校なんだろうなぁ。」って思えますよね。

 

Q.学校へのアクセスはどんな感じですか?

A.市営地下鉄の踊場駅から歩いて10分くらいですね。本当に近くて自転車で来ている子以外は、ほぼ全員踊場駅を使っていると思います。その分、駅がメチャクチャ混んでなかなか前に進みません(笑)。戸塚高校前っていうバス停もあるのですが、利用している人はほとんど見たことがないですね。

ちなみに市営地下鉄が遅延した場合は、踊場駅から学校に連絡が入るらしいです。

 

Q.学校の校則とかはどうですか?

A.そうですね、比較的校則は緩い方だと思います。髪の毛とか茶髪の子が多いですし、爪にマニキュアとか付けている子も多かったです。ただ、吹奏楽部はちょっと厳しいです。髪も黒じゃなきゃいけないし、スカートも膝下って感じです。また服装については、基本的にはカーディガン登校は禁止ですね。学校内での格好はあまり注意されませんが、学校外での格好は厳しく注意されることが多いですね。外で時々出迎え・見送りに先生が立っているんですけど、例えば、登下校の際にブレザーの下にパーカーを着ていて、フードを出していたら、体育の先生に「フードしまいなさい!」って怒鳴られました(笑)。あと通学中に音楽聞く時とかは片耳だけじゃないとダメです。両耳だと周りの音が聞こえないんで注意されます。学校内では特に注意されないですけどね。

見た目はチャラい子は多いみたいです。全体的に「学校内は緩くて、学校外は厳しい」というのが印象的でした。

 

Q.学校行事・イベントはどうですか?

A.イベントは最ッ高に楽しいです!多分、どの学校よりも楽しい自信があります!!まず戸塚高校の体育祭と言えば、応援団です。私も応援団だったんですけど、映像見ます?(以降、映像を見せてもらいながら)紅組・青組・白組・黄組があるんですけど、応援団が中心となって、それ以外のメンバーとも一緒にみんなでやるんですけど、ほら、1曲目はこうやって扇子を使って演舞をするんです。このあとに型を3曲やります。これらはダンス部の子たちが曲のチョイスや振り付けをやってくれました。ほら、格好良くないですか?来てくれたOB・OGの方々も一番良かったって褒めてくれました。ちなみに応援団は、野球部、吹奏楽部、バトン部の1年など一部の部活の生徒は忙しいので、入ることが出来ません。修学旅行は沖縄に行きました。修学旅行は10月なので、9月の文化祭でクラスの絆が深まった状態で行くので最高の雰囲気で、人生のピークでした(笑)。今でもあの頃に戻りたいなぁって思います。私の場合、中学校の修学旅行でも沖縄に行ったんですけど、高校の修学旅行の方が100倍楽しかったです。平和に関しての学習では、中学の時と全く同じガマに入ってたりもしましたけど・・・。最高に楽しかった分、終わった後の喪失感も大きかったです(笑)。

見せてもらった映像、非常に良かったです!応援団の子たちの息のそろった演舞と型は素直に格好良かったです。是非、戸塚高校志望の子たちは、日程が合えば体育祭(毎年6月開催)に足を運んでみてください。また、やはり部活動の面で強豪と言われる吹奏楽部や野球部は、部活動がかなり忙しいので、それがある程度学校行事にも影響するんですね。

 

Q.学校の施設についてはどうですか?

A.校舎が綺麗で大きいです。市立だから綺麗というのもあるし、私立よりも綺麗かもしれません。まず敷地が広いですね。敷地内に謎の坂があって、運動部はそこで坂ダッシュさせられたりします(笑)。アリーナっていう体育館みたいのも2つあって、あとはフィットネスルームもありますね。そして何よりグラウンドが元競馬場だったんで、物ッ凄く広いんですよ!野球部・サッカー部・ハンドボール部・ラクロス部が同時に活動しても、全然余裕がありますね。これ以外だと、学食が広いので、いつ行ったって空いてます。安くておいしいですよ。オススメのメニューは、カツカレーとおまかせ丼です。おまかせ丼は食堂のおばちゃんが適当に(?)チョイスしたおかずを入れて丼にしてくれます。同じ日でも頼んだおばちゃんによって全然違うんですけど、どれも美味しかったですよ。あとオムソバもオススメです。値段は大体300~400円台だったと思います。あとこれは野球部の子だけの特権なのかもしれませんが、野球部の子は自分でご飯を持参して、おかずだけを入れてもらっていましたね。他には、お菓子やアイスやゼリーも売っているので、友達の誕生日の時とかはそこでお菓子を買ってあげるんですよ。自習室も広くて静かです。主に使用するのは高3ですけど。最後に、これは学校の施設ではないかもですが、綺麗な富士山が見られます。戸塚高校ってメッチャ坂の上にあるんですよ。だから私の3年8組から見える富士山はメッチャ綺麗で、先生も「あぁ、今日は富士山が綺麗やなぁ。」って言って、みんなで見るなんてのもありましたね。

とても魅力的な施設がたくさんあることがわかりました。一般的に市立の高校は県立に比べて予算の関係上、施設への投資がしやすいので施設が充実しているという話はよく聞きますね。個人的には学食の話や富士山の話は通っていた子ならでは話でとても興味深かったです。おまかせ丼、気になりますね。あとは施設とは関係ないですが、横浜市立の高校なので、横浜開港記念日が休みだったりもしますね。これ、意外と嬉しいみたいです。

 

Q.勉強面はどうですか?

A.塾に通っている生徒は、高1だとあまりいませんが、高2の後半から部活引退する高3にかけて通い始める子たちが多いです。大学受験をする子で塾に通っていない子は、スタディサプリとかで勉強しているっていうのが多くて、「わかりやすい!」って評判でした。ちなみに、みんな何かしらアプリを使って勉強しているんですけど、オススメはスタディプラスと英単語ターゲットですね。英単語ターゲットのアプリは絶対課金した方が良いです。課金すると自分が間違えた単語をまとめてくれたり、ゲーム感覚で単語を覚える機能があります。学校の授業については・・・好きな先生や良い先生はいましたよ(笑)。プリント授業の先生がそこそこ多かった気がします。使っている教科書があまり難しくないので、大学受験を考えると、学校の授業だけだと正直厳しいと思います。ただ、進路の相談や対策はすごく良かったと思います。私は公募推薦で受けたんですけど、面接の練習を何度もやってくれました。また、私の志望大学のOGの先生にもいろいろお世話になりました。あとは指定校推薦の枠は少ないですね。私のクラスは圧倒的に一般入試の子が多かったですけど、クラスによっては半分くらいがAOっていうのもありましたので、そういうクラスの場合は一般入試組が辛いってなってましたね。

ここに載せた以外にもいろいろアプリの話を聞かせてもらってとても参考になりました。ケータイに関しては、授業中には基本的に禁止らしいですが、逆にケータイを出させて授業中に調べさせるっていう先生もいたようです。

 

Q.クラスについてはどうですか?

A.高2・3は同じクラスです。高2から文理に授業が分かれ始めます。単位制ということもあり、高3になると自分で進路に合わせて授業を選択するので、クラスのみんなで一緒に受けるのはロングホームルーム(LHR)くらいですね。同じ教科の授業でも各クラスの出席番号で振り分けられた子たちで受けるので、同じクラスでも出席番号が離れている子とは全く授業が被らないです。ちなみに時間割については、授業自体の選択は出来ますが、時間帯は勝手に決められているので、「この日の授業は午前中だけにしよう。」みたいな、大学のように時間帯を自由に組むことはできません。だから、そこは運の要素があります。私は運良く午前中だけで終わる曜日がありましたが、運が悪い子だと授業自体は2限目までなのに、午後にロングホームルームがあるからずっと帰れないっていうのもありましたし、週の間ずっと6限目まであるっていう子もいました。

時間割の組み方については、初めて知る部分多かったです。話を聞いていると、本当に運の要素が大きいと感じました(笑)。

 

以上です。いかがでしたか?パンフレットやホームページ上では知ることが出来ない情報がたくさんあったのではないでしょうか。戸塚高校の受験を考えている子たちが少しでも参考にしてくれたら幸いです。

今回、インタビューさせてもらった子は現在大学1年生の子で、本当に何度も「戸塚高校最高です!」って言っていました。ここまで自分の母校を誇れるのって本当に素晴らしいですよね。こちらも話を聞いていて、ほっこりとした気持ちになりました。この子は、大手時代もそうですし、フォルテ開校後も何度も遊びに来てくれて、いつも楽しい話を聞かせてくれます。今回のインタビュー、こちらもずっと笑いっぱなしで、約1時間半があっという間に感じるほど、ひたすら楽しい時間でした。協力してくれてありがとうございました!また、遊びに来てね。

※追記(2021年3月)
このインタビューに協力してくれた子の妹さん(フォルテで最初の問い合わせをくれた子!)も、お姉ちゃんと同じ戸塚高校に無事合格しました(受験記についてはこちらの記事)!素晴らしい高校生活を送ってくださいね。

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業

小学生・中学生におすすめ本のコーナーを設置しました!

こんばんは、フォルテの文系講師の上村です。今回はゴールデンウィーク明けから塾内に設置した(と言っても現時点では本を置いているだけ・・・)小学生・中学生におすすめする本のコーナーについてです。

 

設置したきっかけ

まず、今回このコーナーを設置したきっかけというか理由は、シンプルに子どもたちに「本を読む習慣をつけてほしい」からです。というのも、過去の記事でも触れている通り、小説などの良い芸術作品に触れることで私たちの人生が豊かになると思うからです。

また、良い自伝や論説文からは自分の知識や視野が広がるきっかけをもらうことができます。場合によっては人生観に影響を与えるような良い出会いもあるかもしれません。

最初は自分が興味のあるところから手を付けるのが良いでしょう。野球好きの男の子であれば、野球選手の自伝を読むのもいいでしょうし、韓国好きの女の子であれば、韓国でヒットした小説を読むのも良いでしょう。

あとは、中学生であれば現在の神奈川県の高校入試は他県に比べて文字数・情報量が非常に多いので、日ごろから活字に慣れていることが望ましいと思うのも大きい理由です。単純に読むスピードに差が出ます。上記のような入試では時間との勝負ですので、このスピード感は大切です。

さらに、本を読むことで語彙を増やすことも大事です。本を読んでいてわからない言葉が出来たときに、前後関係から類推したり、自分で辞書やインターネットで調べたりすることはとても良いことです。また、初めて知る言葉を本の中で出会うということは、自然とその例文とも出会うことになります。難しい言葉については、まず「真似して使う」ことから始めましょう。私も、本の中やラジオを聞く中で初めて出会った言葉を、まずは出会った時と同じような文脈で使うようにしていました。今もそうです。思い起こせば、ちょうど前職の大手塾でアルバイトを始めた大学生の時に、映画好きの私は映画評論の文章やラジオをよく聞いていて、それを実践しました。中でも映画評論家の町山智浩さんやライムスターというHIPHOPグループの宇多丸さんなんかの評論は、映画の背景や細部について知ることができるだけでなく(それだけでも知への欲求を十分満たしてくれるのですが)、お二人の使われる言葉群が私にとって語彙を増やす格好の教材となりました。そして同じ評論を何度も何度も聞いて、ほぼ一語一句覚えてしまうくらいの評論もありました。今でもi Pod(って今の小学生・中学生は知らない!?)にはお二人の評論の音声データがいくつも入っています。これによって自分の語彙や知識は爆発的に広がったと実感しています。

 

実際に置く本の選定

今回、このコーナーに置く本を選ぶ上でまず意識したのは、以下のことでした。

①自分が読んで面白かった本

②映画化やドラマ化している原作や映画の小説版

③Twitterやブログで尊敬する塾の先生方が紹介されている本

①については、家にあるものはそのまま教室に持ってきていますが、実家にあるものはゴールデンウィーク中に取りに行き、行方不明のものは再度買い直しました。個人的な読書体験として今も覚えているのは、中2の頃に読んだスティーブン・キングの『バトルランナー』という小説を偶然古本屋で手に取り、確かその本は300ページくらいあったと思うのですが、面白くて一気に読破しました。そこから、同じくスティーブン・キングの本を多く読むようになりました。また同様にスティーブン・キングの本を原作とした映画(有名どころだと『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』など)を観るようになって映画好きにもなりました。今でも、スティーブン・キング原作の映画と聞けば、並々ならぬ期待をもって、公開を心待ちにしています。ただ、残念ながらスティーブン・キング原作の映画は当たり外れが大きいので、観た後にとてもがっかりすることも多々あります(笑)。

②については、何より取っ付きやすいからです。また、映像化作品を見ていればある程度の中身もわかるのでスラスラ読むことが出来ますしね。あとはもちろん、映画化・ドラマ化しているということは、それだけ面白い要素が多いということですので、内容面でも信頼できます。

③については、この方々がおすすめしている作品なら間違いないだろうという勝手な信頼感です。ただし、置く前に必ず自分で読んでから置くかどうかを決めています。ただ、今のところ(まだ購入している数は多くないですが)、やはり外れはなく、もれなく置くようになっています。

 

子どもたちの反応

そして、ゴールデンウィーク明けの今日、スペースが限られているので、用意した本の一部を置きました。授業中には大々的に言いませんでしたが、帰り際にコーナー付近で声をかけると、中3の女の子二人が興味をもってくれて、「あ、じゃあ、これ面白そうなんで、借りまーす。」と1冊ずつ借りていきました。これは嬉しかった!ちなみに二人が借りていったのは、伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』と重松清『日曜日の夕刊』でした。

今後もどんどん置く本を増やしていきたいと思います。フォルテ生のみんなはどんどん借りていってくださいね。

今日はここまでです。ではまた!

授業動画をYouTubeにアップロードしてみました!

こんにちは。フォルテの文系担当の上村です。

今回は、先日からちょいちょい話を出している理社の授業の動画についての続報(?)です。教室で撮影した動画をパソコン上で動画編集ソフトを用いて編集し、YouTubeにアップロードするまでを解説します。この記事のどこに需要があるかわかりませんが。

授業の動画についてはこちらの記事で詳しく触れています。

 

ゴールデンウィークについて

さて、フォルテでは4月28日(日)から5月6日(月)までゴールデンウィーク休暇に入ります。

ただ、中2・3生の補習や動画撮影があるので、私と佐々木は不規則な形で出勤はしてますが・・・。

そして、フォルテではゴールデンウィークの宿題を出しています。Twitter上でも宿題を出す塾とそうではない塾で結構分かれていて、個人的に興味深く読んでいました。今回、フォルテでは(特に中学生は)子どもたち一人ひとりに合わせて宿題内容を変えています。子どもたちの現在の実力や授業中の様子またはご家庭の意向なども汲んで、オーダーメイド感覚で作成しました(その分、用意は大変でしたが)。

その中で中3生には社会の宿題として、歴史の復習を課しました。具体的な内容は、こちらが用意した時代ごとのプリントの中から自主的に自分がやる内容を選択してもらうようにしました。

そこで考えたのが、本来はゴールデンウィーク明けに稼働する予定だった復習用の授業動画の一部(今回の宿題内容に関連する単元)をゴールデンウィーク前にアップして、宿題をするときに視聴して役立ててもらおうと。実際に、課題の説明をしているときに「全然覚えてないよ~。」と思わず声を上げる子もいました(笑)。それを聞いて、「はい、来た!実は・・・」となり、子どもたちの前でゴールデンウィーク前最後の授業日(今日)までに動画をアップすることを宣言しました(そうすることで自分を追い込むスタイル)。

来年度の入試の日程も発表されましたし、楽しいことは思いっきり楽しみながらも、中3生には受験生として自覚を少しでも持ってゴールデンウィークを過ごしてほしいですね。

 

授業を撮影する

現在進行形ですが、Twitterでもちょこちょこ触れてきたように、春期講習終了後から午前中や授業の後の時間を使って、授業の動画を撮影してきました。選挙や下の階のテナント工事が急に入った関係で計画が多少狂いましたが・・・。

基本的には一人で撮影するので、自分で設置したカメラの録画ボタンを押して、ホワイトボードの前に急いで行って授業をし、終わったら自分で停止ボタンを押す感じです。

 

 

動画編集ソフトを選ぶ

YouTubeに動画などをアップすること自体は今までにも経験があったので、このあとに行うべき手順(「撮影した動画素材を動画編集ソフトで編集」⇒「YouTubeにアップロード」)はわかっていました。しかし、今回は困ったことがありました。今までは私物のWindowsのパソコンにもともと入っていたムービーメーカーというソフトで編集していました(このソフトはシンプルで非常に使いやすかったです)。そして今回、独立に際して仕事用として新たにパソコンを購入したのですが、実は2017年でムービーメーカーのダウンロードの提供は終了しているとのことでした。

まぁ、これはパソコンを購入する時点でわかっていたので、代替ソフトをいろいろと調べてみました。ただ、動画編集といってもYouTuberの方々が作っているような凝った編集は全く必要ないので、無難なものにしようと思い、私が使っているWindowsのパソコン向けとして最も一般的なPowerDirector17というソフトを採用。今回は、急ぎだったこともあり、手っ取り早く無償版(1か月無料体験)をダウンロード⇒インストールして使用しました。実際に使い勝手も良いので、近いうちに有料版に更新する予定です。

ちなみに無償版で動画を編集すると、下の画像のように動画の右下に「PowerDirectorで編集」という透かしが入ります。有料版にはこれは入りません。

 

動画の編集作業

さて、無事にソフトはダウンロードできたので、実際の動画編集作業に入ります。

各単元ごとに2~3個に分けて撮影していた動画をそれぞれ実際に使用する場面のみ切り抜いて、下の画像のような感じのタイムライン上で1つに合わせていく作業です。合わせる際にぶつ切り感があまり出ないように簡単にフェードイン・フェードアウトを使用します。

さらに動画のサムネイルにもなるタイトル文字をシンプルにエクセルで作成。超安っぽい(笑)。

これを動画の頭に付けて、とりあえず動画完成です。今回は授業の内容はあまりいじっていないですが、必要に応じてテロップや音楽や画像の挿入を後々していきたいと思います。ただ、それってこだわりだすと(私がド素人というのもありますが、)1つの動画を完成させるのに延々と時間がかかってしまいます。いや、本当にYouTuberの人、リスペクトです。

 

YouTubeにアップロードする

そして、完成した動画を次にYouTubeにアップロードします。YouTubeの場合、アップロードする際に公開形式が選べます。

「公開」はまさに誰でも視聴できるようにアップロードすることです。YouTube内外問わずキーワードやタイトル検索でも引っ掛かります。「限定公開」は動画のURLを入力しないと視聴できず、キーワードやタイトル検索にも一切引っ掛かりません。「非公開」は自分のみ視聴できる状態です。「公開予約」はブログなどと同じような予約投稿です。

今回は、フォルテ生の視聴用なので、「限定公開」を選択します。今回はYouTubeにアップロードしましたが、このような「限定公開」の使い勝手があまり良くない(URLを入手すれば誰でも視聴できてしまう)ので、今後はほかの媒体(vimeoとか)でのアップロードも検討しています。

動画の長さや形式にもよりますが、1本あたり30分ほどでアップロードができました。これを以下の10本アップロードしました。

①歴史:旧石器時代
②歴史:縄文時代&弥生時代
③歴史:古墳時代
④歴史:飛鳥時代
⑤歴史:奈良時代
⑥歴史:平安時代
⑦歴史:鎌倉時代
⑧歴史:室町時代
⑨歴史:大航海時代
⑩歴史:安土桃山時代

 

最後に生徒向けの手紙作成

動画のアップロードが終わったら、フォルテ生が視聴できるように配布する手紙づくり。そこには各動画のURLを載せますが、さすがにそれを手入力させるのもイマイチなので(メールでURLを送るという方法もありますが)、多くの子がスマホやタブレットで視聴することを想定するとQRコードをセットつけるのが一番です。

今だと【QRコード 作成】とかで検索すれば簡単にQRコードが作成できるサイトが出てくるので、非常に便利ですね。これを10本分作成してプリントに貼り付けて終わりです。

今日はここまで。ではまた。

人生を豊かにする芸術作品③映画『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

このシリーズでは、全小中学生にオススメの映画や小説などを紹介していきます。このシリーズで紹介するのは、私の考える「良い芸術作品」です。

ここでいう「良い芸術作品」とは、その作品に触れることで私たちが「何かしら成長できる」「何かを考えるきっかけを得られる」「何かしらを学べる」「モチベーションが高まる」作品を指しています。

優れた芸術作品(小説でも音楽でも絵画…etc)に触れることで私たちの人生は豊かになります。ここで紹介する良い芸術作品に触れることで少しでも子どもたちの人生が豊かになってくれればと思っています。

第三弾となる今回は、映画『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』です。これまでに紹介した2作に比べると、名前すら聞いたことがないという方が多いでしょう。しかし、前2作に負けず劣らずの名作です。ジャンルで言うと、ヒューマンドラマとかハートフルコメディですね。あとは主人公一行が旅をしていくロードムービーになります。

<参考記事>
第一弾:映画『ドリーム』(ココをクリック)
第二弾:映画『ズートピア』(ココをクリック)

 

あらすじ(公式HPより引用)

ロサンゼルスにある一流レストランの<総料理長>カール・キャスパーは、メニューにあれこれと口出しするオーナーと対立し、突然店を辞めてしまう。次の仕事を探さなければならない時にマイアミに行った彼は、絶品のキューバサンドイッチと出逢う。その美味しさで人々に喜んでもらう為に、移動販売を始めることに。譲り受けたボロボロのフードトラックを改装し、マイアミ~ニュー・オリンズ~オースティン~ロサンゼルスまで究極のキューバサンドイッチを作り、売る旅がスタートした―。

 

『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』の見どころ

まず全体を通して言うと、主人公がフードトラックでの旅を通して、物理的にも心情的にも離れてしまった子どもとの仲を取り戻す親子愛、主人公カールと元の店での部下(これが本当に良い奴!)との師弟愛、旅する男同士の素敵な友情など、ちょっぴり感動する要素がいくつもあり、間違いなく万人がおすすめできる傑作です。

この映画の大きなテーマは「仕事観」です。主人公カールは、雇われのシェフとしてオーナーからあれこれ口出しされながら自分が本来作りたくない大衆向けの料理を作らされることで高い報酬を得るよりも、収入は不安定ながらも本当に自分が本当に作りたい料理でお客さんを喜ばせることを選び、働いていたレストランを辞め、フードトラック(=日本で言うと屋台?)で再スタートします。つまり、主人公カールは仕事において「安定・収入」よりも「やりがい」を選んだわけです。この選択は、かなり勇気がいることです。

この映画を私は公開当時に劇場で鑑賞して気に入って、Blu-rayも購入して何度も鑑賞しているのですが、今回紹介するにあたって再度観直しました(計5回目くらい?)。しかし、今回見直したことで、今までに観たときにはなかった感慨深さがありました。それは今年2月に大手塾を辞めて、3月から自分の小さい塾で再スタートを切った私自身と、この主人公の境遇が重なったからです。そういう意味で、今作は私にとってより大切な1本となりました。このように自分自身が個人事業主であったり、会社の経営をやっていたりする方には心に響くものがあると思います。

次にSNS(主にTwitterやYouTube)に関する描写が印象的です。今作ではカール自身の不用意なツイートや店の客が撮影したカールの動画が本人の知らないうちに拡散してしまい、周囲はその対応に追われ、カール本人の名誉は著しく傷ついてしまいます。しかしその一方で、カールの息子のツイートによって、カールらのフードトラックでの旅の様子が拡散され、多くの人々の興味を引き、行く先々で行列ができるようになります。このようにSNSの良い面と悪い面、「要はSNSは使い方次第である」というのが示されていることは、いかにも現代っぽいと言えるでしょう。

他にも主人公を演じるジョン・ファヴローが、今作の撮影前にプロの料理人に弟子入りして料理を学んだだけあり、料理のシーンが本格的かつテンポ良く撮影されています。そして、何より映画内で登場する料理がすべておいしそうです。特に、カールらがフードトラックで売り歩くキューバ風のサンドイッチは思わず食べたくなります。しかし、キューバ料理のお店が日本にはあまりなく、その点は残念でならないです。

 

監督、ジョン・ファヴローという男

この映画の監督兼主演はジョン・ファヴローという人です。この名前を聞いてピンとくるのは、一部の映画好きだけでしょうが、この映画は、彼自身のことを知っているとより感動的に感じます。

ジョン・ファヴローの名が世界中に広まったきっかけは、言わずと知れた人気シリーズ『アイアンマン』(2008年)の監督を務め、世界的大ヒットを飛ばしたことでしょう。この『アイアンマン』のヒットから、大手アメコミ出版社のマーベル・コミックが仕掛ける同じ世界観の作品たち、いわゆる「マーベル・シマティック・ユニバース」シリーズが始まりました。具体的には、『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ』『インクレディブル・ハルク』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などの作品がマーベルの作品です。

あと、日本でもマーベル(MARVEL)のロゴが書かれた文房具やカバン、洋服などのアパレル用品が一般的になっていますよね(うちの生徒たちも多く使っています)。このようなグッズの展開も『アイアンマン』の大ヒットがなければ成し得なかったことでしょう。ちなみに今作にも『アイアンマン』の主演俳優のロバート・ダウニー・Jr.が出演しています。

そのジョン・ファヴローですが、その後も続編『アイアンマン2』(2010年)の監督を務め、1作目を超える大ヒットを収めます。2作連続での大ヒットによって映画監督として確実にステップアップしたところでしたが、その直後に監督した大規模映画(100億円以上の予算をかけた映画)『カウボーイ&エイリアン』(2011年)が大惨敗に終わります。映画のクオリティは大不評で、なおかつ周囲の期待するようなヒットにもなりませんでした。

恐らくですが、ジョン・ファヴロー自身にとってもこの映画については不本意な出来だったかと思います(実際に相当ヒドい出来です笑)。そして次の監督作として決まっていた同じく大規模映画での『アイアンマン3』の監督を降板し、一端ハリウッドの最前線から退きます

そして結局、次に監督したのが今作『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』です。この映画は前述の『アイアンマン』シリーズや『カウボーイ&エイリアン』などと比べると、およそ10分の1ほどの予算でつくられた小規模映画です。今作は当初、全米でわずか6館のみでの公開でしたが(ちなみに『アイアンマン2』の公開館数は4380館でした!)、評判が評判を呼び、徐々に公開館数が増えていき、結果的には全米で大ヒットを記録しました。これによって、ジョン・ファヴローは一度急落した自身の映画監督としての評価を完全に取り戻したのでした。

そうです。今作でジョン・ファヴローが演じた、店のオーナーにあれこれ口出しされて自分の思い通りの料理が作れない主人公カールは、大手の映画会社の偉い人たちにあれこれ口出しをされて自分の思い通りの映画が作れなかったジョン・フォヴロー自身の投影なのです。主人公がフードトラックで再出発するのも、小規模映画(=今作『シェフ』~三ツ星フードトラック始めました~)で再出発した自分自身の投影です。実際にこの映画を作る際にジョン・ファヴローが一番気にしたのが、「映画の内容の最終決定権を自分が握る」ことだったようです。そのことからも、今作がジョン・ファヴローの本当に作りたかった作品であることがわかります。ちなみにジョン・ファヴローは前述の通り、『アイアンマン3』の監督オファーを映画会社から受けていましたが、それを断って今作を制作しました。『アイアンマン3』の監督としてのギャラは10億円と言われていました。やはり「お金」ではなく、「やりがい」で仕事を選んだんですね。それが主人公カールに大いに反映されています。

今作の成功で評価を回復したジョン・ファヴローは、ディズニー映画『ジャングル・ブック』(2016年)の実写版で監督を務めて、世界的大ヒットを記録しました。そして今年の夏には最新作として、同じくディズニー映画『ライオン・キング』の実写版が公開される予定です。こちらも楽しみですね。

 

最後に

この映画、全編を通して流れる小気味よいラテン音楽(定番曲のバンドカバーの曲群)も相まって、観ていて終始ワクワクします。それでいて、前述の通り、ストーリーは綺麗で変な刺激の強さがなくホロリと感動できる傑作です。見ていると心が洗われます。

あとは主人公たちが車でアメリカを横断しながら、各地の名産を料理に取り入れていく描写や各地の特色についての登場人物同士の会話を通して、アメリカの地理や歴史の勉強にもなり、子どもから大人まで楽しめ、何度も見返したくなる作品です。

ということで、こちらの作品もフォルテにBlu-rayを置きます。気になる方は是非~。

それでは、また。

 

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制集団授業

名古屋で行われた塾ブログフェス2019に参加してきました!

こんばんは。フォルテの文系講師の上村です。昨日、421日(日)は全国の塾の先生たち(なんと100名以上!)が集まる「塾ブログフェス2019@名古屋」に理系担当の佐々木とともに参加してきました。

 

塾ブログフェスとは

この「塾ブログフェス」ですが、昨年に第一回が行われました。私は当時まだ前職の大手塾に勤務していたこともあり、参加できませんでしたが、それこそ参加された先生方のブログの記事やTwitterでのツイートを読んで素晴らしい催しであったことは伝わってきましたし、またフォルテではブログを重要な情報発信ツールとして位置付けているので、今年は参加しない手はないと思い、初参加しました。

そして第二回となる今回は主催されたのが、さくら個別指導学院の國立先生慧真館の岸本先生進学塾SOILの村東先生HOME個別指導塾の勉強犬こと篠崎先生でした。この方々は皆、塾ブログ界隈ではレジェンドまたはスーパースターです。サッカー選手で例えると、私のような塾ブログ初心者はJ3の新規参戦したクラブの選手レベルですが、それに比べるとこの方々は日本代表選手(カズ、中田英、本田、香川とか)というイメージです。えっ?例えが古いですか?

 

ゲストスピーカーの方々のお話を通して

今回、まさに音楽フェスのように2会場制となり、各会場で上記の先生やと協賛企業の方々の話を参加者が能動的に選んで聞くことが出来ました。

私は、上記の先生方とスタディ・プラスという企業さんのアプリサービスについての話を伺いました。今回のゲストスピーカーの方々(主催者としてご紹介した4名の先生)のブログは、私自身も以前から拝読して非常に参考にしていたので、私個人の感覚としてはいちファンとして好きな芸能人の講演会や握手会に参加するような気分でした。「うわっ、そいる先生だ!本物だよ!」みたいな感じです。ただし、私が今回参加したのは何も彼らに会うためではありません。あっ、お会いできたことやご挨拶させたもらったこと自体は嬉しかったです。ただし、一番の目的はそこでの学びを自分のブログに還元することです。

そして結論を言うと、今回この塾ブログフェスに参加して本当に良かったです。ゲストスピーカーの方々のお話を通して印象に残っているのは、それぞれの話に「共通すること」と「異なること」が必ず存在することでした。前者は、良い塾ブログの最も根本的な部分(ブログマナー)、後者は各先生方のこだわりやブログの目的や対象によって変わるものでした。前者は今までの自分のブログを見直すきっかけになり、後者は今後の自分のブログについて考えるきっかけとなりました。現に、改善や今後の記事のアイディアがどんどん生まれてきています。 大量のメモを見返して、咀嚼して、自分の血と肉にしていきます。

また、最後のフリートークでゲストスピーカーの方々と一緒に登壇されていたすばる進学セミナーの中本先生のお話は内容も去ることながら、落ち着きのある語り口に抜群の説得力があり、人間的魅力にあふれた方でした。

あと個人的にちょっと面白いなと思ったのは、ゲストスピーカーの方々の合間に聞いたスタディ・プラスの方の話。このスタディ・プラスってアプリでは、難関国私立大学に合格したユーザーの勉強の量や内容を共有できるみたいなんですよね。これだけでもペースメイカーとして機能して便利だと思うんですが、それに続けてスタディ・プラスの方がおっしゃっていたのが、「かといって同じことをやれば受かるってわけではないと思うんですよ。」ということでした。これってまんまこの塾ブログフェスもそうじゃんって思いました。確かにゲストスピーカーの先生方のやり方でそのまま流用できるようなのもあります。ただ、大事なのは自分(のブログ)と向き合って、「じゃあ、自分ならどうやるか」を考えることですよね。スタディ・プラスは学生が利用する上でもすごい便利だと思いますが、うちは対象が小中学生なので使いこなせないだろう、と。卒業生には激プッシュしておきます。

 

本編の後での交流会

本編終了後には会場近くのお店でフェスに参加した先生方との交流会がありましたので、こちらも参加させていただきました。この交流会にも80名近くの先生方が参加されました。Twitter上では存じていた多くの先生方とお会いし、名刺交換させていただきました。また会場が名古屋にも関わらず神奈川の個人塾の先生が多くて嬉しかったです。今後も何かしら情報交換などしていきたいと思っています。一方、フォルテ設立に際して大いに参考にさせていただいた神奈川県外の個人塾の先生ともお話させていただき、これまた嬉しかったです。

交流会ではブログについてもそうですが、個人塾としての塾の運営に関する熱い話がたくさん聞け、非常に刺激的でした。

 

ついでに名古屋を満喫

そして、ついでに名古屋を楽しんできました。

今回、「塾ブログフェス2019」を主催された先生方、関係者の方々、お疲れさまでした。そして、このような機会を作っていただきありがとうございました。

今日は以上です。それではまた。

小学生・中学生でも理解できる!著名人のSNS上の発言から知る経済のしくみ

こんにちは。フォルテの文系講師の上村です。今回は著名人のSNSでの発言から知る経済の簡単なしくみについてです。

3月に電気グルーヴのピエール瀧氏がコカイン使用による麻薬取締法違反の罪で逮捕・起訴されたというニュースがあり、それに関する話題がしばらく一般ニュースやワイドショーを賑わせていました(一部のワイドショーでは現在進行形ですかね?)。

そこでワイドショーでたびたび取り上げられたのが、電気グルーヴでピエール瀧氏の相棒である石野卓球氏のTwitterでの発言です。何というか、「石野卓球」や「電気グルーヴ」が普段どんな活動をしているのかを知っているかどうかで受け取られ方が180度変わるであろうツイートの数々ですが、他の著名人が決してしないようなその自由奔放な発言が石野卓球氏には何故できるのか?今回はここから見えるちょっと経済の話をしたいと思います。

 

何故、石野卓球氏はSNS上で自由な発言が可能なのか?

この問いに対して堅い解答をすると、「憲法21条で表現の自由が認められているから。」となりますが、今回はもちろんそういう意味での問いではありません。

Twitter、FacebookやInstagramといったSNSが普及し、今や著名人と一般人が良い意味でも悪い意味でも距離が近づいています。今回の件でも、石野卓球氏とは(おそらく)直接の面識のない一般人が次々と絡んでいっています。このような絡みに対して多くの著名人はスルーします。それに対して、石野卓球氏はこれらの一般人にガンガン反論していっています(その面では、石野卓球氏の良い人柄が滲み出ているように個人的には感じます。ピエール瀧氏への愛も感じます。そこでの言葉遣いや表現の是非はともかくとして。)。さらにそれ以外にも石野卓球氏のTwitter上での発言では過激な表現や卑猥な表現も多用されています。

これらは「石野卓球」というアーティストのパフォーマンスと言えばそれまでなのですが、それでもこのようにSNS上で自由な発言が出来る著名人は限られています。それは彼らのメインの活躍の場(主戦場)がテレビやラジオではないということです。

 

テレビやラジオの番組におけるお金の流れ

テレビやラジオはNHKを除く民放(日本テレビ・フジテレビ・TBSとか)の番組はそれを見ている・聴いている視聴者がお金を出すわけでなく、スポンサー企業(よく「この番組は〇〇〇の提供で~」とナレーションが入ったり、各番組中にCMが流れたりする会社ですね。)が番組に対して出すお金によって成立しています。そのスポンサー企業から出されたお金が番組の制作費や出演者の出演料(ギャラ)となります。つまりテレビ局およびラジオ局と、テレビやラジオを主戦場とする著名人はスポンサー企業から収入を得ているわけです。

なので、番組の内容や出演者の発言もそのスポンサー企業の顔色をうかがう内容になりがちです。例えば、ビール会社がスポンサー企業の番組内でワイン好きのタレントが「ビールよりもワインの方がおいしいから皆さん、ビールなんか飲まないでワインを飲みましょう!」なんて言えないわけです。ちなみに過去の事例を紹介します。2005年に「朝ズバッ!」という番組がありました。この番組の司会者である みのもんた氏 が番組内で「皆さん、ビオフェルミンなんてお飲みになっているじゃないですか。胃腸薬。だったらビール飲んだ方がいいくらい。」と発言しました。そして、こともあろうに当時「朝ズバッ!」のスポンサー企業がビオフェルミンを製造しているビオフェルミン製薬だったのです。つまり、番組にお金を出してくれているスポンサー企業の悪口を言ってしまったわけですね。みのもんた氏 はこういう歯に衣着せぬ物言いに定評があるタレントでしたが、流石にこの一件に関しては後日番組内で謝罪、ビオフェルミン製薬は「朝ズバッ!」のスポンサーから降板する事態に発展しました。それくらい番組にとってスポンサー企業は重要な存在なのです。

この点で番組出演者である著名人に求められるのは、上記のような気遣いは前提として、ずばり好感度です。世間一般からのイメージの良い著名人が出ている番組やCMはそれだけで話題になりやすく、視聴率が高くなりますから、スポンサー企業からすると自分たちのCMをより多くの人に見てもらえ、そこから商品やサービスの販売促進につながります。また、そのように視聴者に受けの良い番組を提供している(番組にお金を出している)だけで、企業としての好感度も上がるので、スポンサー企業側としては目先の利益には繋がらなくても、先々を見据えたときにはそれがプラスに働く可能性が高いので、やはりお金を出します。

このような経済的な構造があるので、テレビやラジオを主戦場としている著名人は、好感度が下がったり、あとは偏った政治的イメージがつくような発言を自然と控えます。実際に昔、番組内で「私は昔、集団万引きで店をつぶしたことがあります。」と衝撃の告白をした女性芸能人がいました。そしてもちろん、この女性タレントはその後活動自粛となりました。特に最近はコンプライアンス(=法律や社会のルールを守ること)やポリティカリーコレクトネス(=「差別をしない」といった政治的正しさ)が求められている時代なので、企業は以前にも増して番組内容や著名人の発言に敏感になっています。

 

好感度を気にする必要のない著名人

一方で、この枠に当てはまらないのが石野卓球氏を始めとするミュージシャンなどのアーティストや学者や作家などです。これらの人々の共通点は、テレビやラジオに出演することはあっても、決してそれがメインの活躍の場でないことです。言い換えると、テレビやラジオ以外にしっかりとした収入を得る手段を持っている人々です。ミュージシャンであれば、CDやライブのチケットを購入するファンの出すお金から収入を得ています。学者は自分の著書を購入する人や授業を受け持っている大学の出すお金から収入を得ています。作家は作品を連載する雑誌の出版社や自身の著書を購入する人の出すお金から収入を得ています。あとはホリエモンのように自身が経営者の場合もそうですね。つまり極端なことを言うと、全体からすると一部だが、確実に自分を支持してくれる(お金を出してくれる)層を持っていれば、その他大勢からの好感度を気にする必要がないわけです。また同様に主戦場がそもそも日本ではないという人も当然、この枠に当てはまらない人となります。

 

最後に、話題の動画

そして、このような枠に当てはまらない人の一人がお笑い芸人・キングコング西野こと西野亮廣氏です。元々はお笑い芸人なので、どう考えてもスポンサー企業の顔色をうかがう方のはずですが、その西野亮廣氏は現在、絵本作家として出版した『えんとつ町のプペル』が売り上げ37万部突破し映画化決定、またクラウドファウンディング(自分の企画の支持者に資金提供を募ること)で2億円以上の資金を調達、ビジネス書もベストセラーなど、多方面で才能を発揮している人です。つまり、自分自身に直接お金を出してくれる層を持っている人となったのです。私も独立前に彼のビジネス書を買って読んで良い影響を受けました。そして何よりこの記事自体が完全に彼のビジネス書の影響をモロに受けています(笑)

そんな西野亮廣氏が今年の3月に近畿大学の卒業式でゲストスピーカーとして行ったスピーチの動画を最後に紹介します。そうです、今回の記事を何のために書いたかというと、この動画を紹介したかったからなんです。動画は全体で16分ほどあります。その16分もあっという間なのですが、メインの話は12分くらいからなので、時間がない方は12:09からご覧ください。ただメインの話以外からも個人的には学ぶことの多い素晴らしいスピーチでした。

今回は以上です。ではまた。

人生を豊かにする芸術作品②映画『ズートピア』

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

このシリーズでは、全小中学生にオススメの映画や小説などを紹介していきます。このシリーズで紹介するのは、私の考える「良い芸術作品」です。

ここでいう「良い芸術作品」とは、その作品に触れることで私たちが「何かしら成長できる」「何かを考えるきっかけを得られる」「何かしらを学べる」「モチベーションが高まる」作品を指しています。

優れた芸術作品(小説でも音楽でも絵画…etc)に触れることで私たちの人生は豊かになります。ここで紹介する良い芸術作品に触れることで少しでも子どもたちの人生が豊かになってくれればと思っています。

そして前回の映画『ドリーム』(2016年)に続いて、第二弾として紹介するのはディズニー映画『ズートピア』(2016年)です。これは深くて心底面白い映画です。

あらすじ(公式HPより引用)

故郷の田舎町から憧れのズートピアにやってきたウサギのジュディ。彼女の夢は、「立派な警察官になって世界をよりよくする」こと。でも警察官になれるのは、サイやカバなどタフな動物だけ…けれどジュディは、現実の壁に立ち向かいながらも夢をあきらめず、見事“ウサギ初!”の警察官に!しかし、サイやゾウなどの同僚たちが動物たちの連続行方不明事件の捜査に向かう中、ジュディに与えられた任務は駐車違反の取り締まりだった。能力を認めようとしないスイギュウのボゴ署長に憤慨したジュディは、驚異的な仕事ぶりを見せる。

ある日、街で困っているキツネの親子を助けたジュディだが、実は彼らは夢を信じない詐欺師のニック達であった。そんなニックに対して、騙されていたことへ腹を立てながらもジュディはあきらめない。カワウソのオッタートンの行方不明事件が未捜査だと知ると、「私が探します。」と宣言する。ヒツジのベルウェザー副市長の後押しもあり、ボゴ署長はしぶしぶ認めるも、与えられた時間はたった48時間。失敗したらクビで、彼女の夢も消えてしまう…。手がかりがほとんどなく、唯一の頼みの綱は事件の手がかりを握る詐欺師のキツネ、ニックだけ。最も相棒にふさわしくない二人は、互いにダマしダマされながら聞き込み調査を続け、有力情報をたよりにツンドラ・タウンの一台の車にたどり着く。その車内には、行方不明のオッタートンの痕跡が!だが、その車はなんとツンドラ・タウンの闇のボス、ミスター・ビッグの車だった。ジュディとニックは手下に捕らわれるも、なんとか危機を逃れる。しかし、危機を乗り越えた二人を待っていたのは、ズートピアで何かが起こっていることを予感させる衝撃の光景だった!

ボゴたちが到着した時には、その証拠は消えジュディの言葉は誰にも信じてもらえない。しかも、大きな成果を得られないまま約束の48時間まで残り10時間――ついにジュディはボゴから「クビ」を宣告されてしまう。夢を失う危機に落ち込むジュディを救ったのは、ニックの意外な一言だった…。果たして、ジュディの夢を信じる心は楽園の秘密を解き、世界を変えることができるのか?

 

『ズートピア』の見どころ

この映画で扱っているテーマは、前回の『ドリーム』と同じく「差別」と「偏見」です。それでも、これまた前回の『ドリーム』同様、扱っているテーマが重いにもかかわらず、映画自体に暗さを出さずにディズニーが対象とする観客(小さい子どもから大人まで)がエンターテイメントとして十分に楽しめるような工夫がこれでもかというほど盛り込まれている傑作です。むしろ、そういう工夫が本当に緻密なので、小さい子どもはこの「差別」と「偏見」というテーマには気付かずに純粋に楽しめます。そして、数年後にふと思い返したり、映画を観返したりしたときに「あれ、『ズートピア』って意外と深い映画なんじゃない?」と気付くでしょう。行方不明となった動物たちの謎を追っていくサスペンス映画の側面、ジュディとニックの友情の育みを描く相棒映画(バディムービー)の側面、犯人追跡や列車をメインとしたアクション映画の側面などが純粋に楽しめる大きな要素です。その他の見どころもたくさんあるのでネタバレしないように紹介します。

まずはストーリーの素晴らしさ。この映画のストーリーで最も素晴らしい点は、主人公であるウサギのジュディをただの弱者(差別や偏見の被害者)として描かなかったことです。ウサギのジュディは子どもの頃から「ウサギに警察官は無理」と言われて自分の夢をキツネや実の両親から否定されたり、念願の警察官となって出勤しても大した仕事を任されなかったりします。普通の映画であれば、その逆境に負けずに、ジュディが努力や工夫で様々な困難や壁を乗り越えていって、周囲もジュディを認めるようになって大団円、という感じなると思うのです。しかし、この映画ではそのジュディの中にも実は他の動物に対して偏見があります。そう、つまり「誰の中にも差別意識や偏見は存在する」ということです。その差別意識や偏見に気づいたときにどう向き合うのか、そしてジュディはどう成長するのか、というのが大きなテーマであり、見どころの一つです。あとはお手本ともいえる伏線の回収も見事です。伏線の回収とは、映画の前半で登場したアイテムやセリフが後半のクライマックスで活かされるということです。良い映画や小説はたいてい伏線の張り方が上手いものです。こういう良い構造の作品に触れることで、自分自身の表現技術(作文とか)にそれらを活かすことが出来るので、子どもたちには良い映画や小説にたくさん触れてほしいと思います。

次に純粋な映像的な楽しさです。動物たちの住む街・ズートピアの世界観は見ているだけでわくわくします。これは予告編の時点でも心躍りました。その根本にあるのは動物たちのリアルなサイズ感の描写です。これは今までの動物を擬人化した作品(ディズニー作品や非ディズニー作品問わず。)とは明らかに違う点で、それぞれの動物のサイズ感(動物同士のサイズ比)がとてもリアルなのです。キリンやゾウは本当に大きく描かれ、ウサギやネズミは本当に小さく描かれています。そしてだからこそ、列車のドアが大きい動物用と小さい動物用に分かれていたり、他の動物からそれぞれの動物を見たときの視点が描かれていたりと、面白い描写が盛りだくさんです。しかもそれぞれの動物の動きや表情がそれぞれ特徴的で、映画を何度も見返して確認したくなります。1度目は全体を楽しんで、2度目以降は「次は動物の歩き方、走り方に注目しよう!」「次は細かい背景に注目しよう!」と言った具合に何度も楽しめます。

あとは映画内のあちこちに散りばめられた動物ギャグや過去の映画のパロディ・オマージュの数々です。これは大人ほど楽しめるかも知れません。個人的にオススメは免許センターで働くナマケモノのギャグと『アナと雪の女王』『ゴッドファーザー』のオマージュです。この感じは近年のディズニー映画ではわりとある方なのですが、それらの中でも『ズートピア』は群を抜いて攻めています。マフィア映画の『ゴッドファーザー』のオマージュは、元の映画を知っていなくでも楽しめるギャグであり、それでいてストーリー的にも重要なシーンでもあります。

 

『ズートピア』に込められたメッセージ

近年のディズニー映画は、ストーリー(脚本)が秀逸で、なおかつ作品に込められたメッセージが本当に良いのです。この秘密については、後で触れています。

さて、この映画に込められたメッセージですが、

「誰の中にも差別意識や偏見はあるもの。ただ、それは自分と向き合い、様々な経験を経ることで、変えることができる。」「自分と他者の違いを認め、お互いに尊重し合うことで、個人はもとより世界全体がより豊かになる。」

ということでしょう。これって私たちの住む現実社会でも全く同じですよね。そして、一人ひとりのそういう意識や態度、行動が社会を、世界を変えていくということでしょう。

 

名作を連発する近年のディズニーアニメの秘密

ここからは余談です。近年、正確には2008年作品の『ボルト』という作品以降、ディズニー制作のアニメ映画はそのクオリティが圧倒的に高くなっています。それ以前は、過去の名作のテキトーな続編を乱発し、さらにそれらのクオリティが軒並み酷すぎるという状態で、完全に低迷していて、一時期はディズニーアニメスタジオが閉鎖直前までいっていました。しかし、『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』などの鬼クオリティの作品で有名なピクサーのトップ、ジョン・ラセターという天才アニメーターが2006年にディズニーアニメスタジオのトップに就任しました。そして、それまでの低レベルの作品の生産体制を一新し、ほぼ外れ作品のないピクサーと同じ方式で作品を作ることになります。その一発目が2008年の『ボルト』なのです。

さて、ピクサーの作品生産の方式とは?それは「ブレイントラスト」と呼ばれる会議によるストーリー(脚本)をブラッシュアップ作業です。「ブレイントラスト」とは、その作品の監督、プロデューサーだけでなく、今までに名作を数多く手がけてきた映画監督やスタッフが多数参加し、客観的に作品(試作段階)を評価し、遠慮をせずに意見を言い合う会議です。言うならば、天才がたくさん集まって意見を交換し合って、より良いストーリー(脚本)を作り上げるのです。さらに、アニメとしてのクオリティを上げるために実際に描く対象を徹底的にリサーチするのもピクサーと同じ方式です。今回のズートピアに際しても、制作陣は実際にアフリカに野生の動物を観に行ったり、動物園で飼育係の人に動物の特徴を聞いたりと、時間と手間をかけて行っており、それが作品中の登場動物の細かい動きや表情に大いに反映されています。

この方式を取り入れてからのディズニーアニメスタジオ制作の映画はピクサー並みにクオリティが高い作品ばかりです。有名なところだと『アナと雪の女王』『ベイマックス』『シュガーラッシュ』『塔の上のラプンツェル』などですね。どれも、ストーリーとメッセージが抜群に良い作品ばかりです。今後、またこれらのディズニー作品はここで取り上げたいと思います。

 

最後に

ということで、この『ズートピア』はアニメ作品として大傑作です。ほぼ非の打ちどころがないです。むしろアニメだからこそ、人間の現実社会を投影しつつ(このような手法をメタファーと言います。)、きっちり万人が楽しめる作品になっています。是非、楽しんでください。こちらもフォルテにはDVD/Blu-rayを置いておくので、観たいフォルテ生は上村まで声をかけてください。

今回はここまで。それでは、また。

時事問題対策・注目ニュース(2019年4月)

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

フォルテでは、塾内でのお便り(フォルテレポート)に毎号、文系担当の上村が注目したニュースについて書くコーナーがあります。しかし、紙面のスペースの関係上、本来書きたい内容を大幅にカットして掲載しています。なので加筆版(完全版)をこちらに載せたいと思います。

特に南中学校はどの学年の定期試験にも時事問題が出題されますので、中学生は意識的に日々のニュースに対してアンテナを張っておきましょう。

今回、取り上げる4月のニュースは「新元号決定」です。

 

新元号決定

5月1日からの新元号が「令和(れいわ)」と発表されました。「令」の字は書く時には「」でも「令」でも良いです。この「令和」は日本最初の元号である飛鳥時代の「大化(645~650年)」から248番目の元号です。ちなみに「和」の字がつく元号は今回が20個目とのことです。

 

新元号の出典

この「令和」は、奈良時代に編纂された日本最古の和歌集である「万葉集」の中の歌がもととなってつけられた言葉です。今回のように、国書(日本の書物)から元号が名付けられるのは初めてのことです。今までの元号は基本的には中国の古典(昔の書物)から名付けられていました。今回、元号のもととなった歌が収録されている『万葉集』は今から1300年ほど前に編纂(へんさん)され、4000首以上の歌が収録されています。しかも、その歌は天皇や貴族のものから一般庶民(農民や防人など)のものまで幅広いのが大きな特徴となっています。安倍首相も出典となった『万葉集』については、「幅広い階層の人が読んだ歌が収められており、豊かな文化と伝統を象徴している国書である」と述べています。以下に具体的な『万葉集』五巻に収録された梅の花の歌(三十二首)の序文を挙げます。

初春のにして、氣淑く風ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す。

これを現代語訳すると、以下のようになります。

初春の良き月夜、空気は澄み風は和らぎ梅の花は美女が鏡の前で白粉を装うように花を開き蘭の花の香りは身を飾った衣に香りを移したような匂いである

安倍首相は談話でこの元号に込められた意味について、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」と述べています。また同時にこの元号に込められた思いとして「悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく、厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたい。」と述べています。

 

他の新元号候補

これは余談ですが、各メディアの報道によると、「令和」以外に政府が示した他の候補は「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」の5つであったとのことです。こう並べてみると、字面だけだと個人的には「令和」が一番良いのではないかと思いました。

 

その他の4月ニュース

このほか、4月の上旬はニュースが多かったですね。例えば、地域によっては現在進行形ですが「統一地方選挙」「ブラックホール撮影成功」「新紙幣の肖像画決定」「阿蘇山噴火」などなど。

それでは、このシリーズとしては、また来月お会いしましょう。

中学生・保護者必読!「初動の速さ」と成績の相関性

こんばんは。フォルテの文系講師の上村です。今回は、塾の授業中の子どもの様子と成績の相関性についてです。

10年以上、塾の講師をしていると、学校で高内申をとる子ども・塾で伸びる子どもに共通する所作や言動があることに気づきます(もちろん、逆に学校の成績が取りにくい子ども・塾であまり伸びない子どもの共通点も山ほどあります)。そこで、今回はその一例をご紹介します。

 

「授業における初動の速さ」

その一つが授業における「初動の速さ」です。授業中に私たち講師は子どもたちに指示を出します。例えば、「テキストの18ページを開いて。」「ノートを出して、日付とタイトルを写して。」などです。これらの指示を出した後に、子どもたちがその指示通りの動作に入り、完了するまでのスピードを、「授業における初動の速さ」と呼びます。

 そして、この「初動の速い子ども」は、学校で高内申がとれる生徒・塾で伸びる生徒である可能性が非常に高いのです。

 

「初動の速い子」が高内申に結び付く理由

まず内申、すなわち学校の成績についてお話しします。前提として、現在の学校の成績は絶対評価でつけられ、成績をつけるのは学校の先生です。この成績は各教科で4つまたは5つの観点からの総合評価ですが、特に中学校までの学校の成績は「テスト(定期テストや授業中の小テスト)」「提出物」「授業態度」の3つが主な判断材料です(ほとんどの高校では「テスト」が極端に重要視されます)。

この中で「初動の速さ」が最も影響するのは言うまでもなく「授業態度」です。私たちのような塾の講師同様に、子どもたちの前で授業をされる学校の先生は子どもたちの様子をよく見ています(まぁ、新人の先生は厳しい知れませんが・・・)。つまり、授業中に集中している子と集中していない子はある程度のキャリアや適性があるプロから見るとすぐにわかります。

この点で、「初動が速い子ども」は、先生からの印象がすこぶる良くなります。なぜならば、「初動が速い子ども」は先生からすると、「授業に集中している生徒」「自分(先生)の話をしっかり聞いている生徒」「自分(先生)の言うことに素直に従う生徒」となるからです。逆に「初動が遅い子ども」はこれらの逆の印象を持たれます。学校の先生方も人間です。たとえテストで同じ点数を取っていたとしても、「初動が速い子」と「初動が遅い子」のどちらかに高い内申をつけるとなると、それが「初動の速い子」になることは言うまでもありません。正直、多少テストの成績がイマイチでも「この子は普段から真面目に授業を受けているし・・・」と情が湧き、下駄を履かせたくなります。こういった先生からの印象というのは、良くも悪くも子どもの内申に大きな影響を及ぼします。

 

「初動の速い子」が塾で伸びる理由

次に塾で伸びる子どもについて。ここで言う塾で伸びるというのは、「学習習慣の定着」「モチベーションUP」「塾内テストでの好結果」「定期試験での好結果」「模擬試験での偏差値UP」などを指しています。

 こちらは至ってシンプルです。「授業における初動が速い」=「先生の話をしっかり聞いている」=「学習内容を吸収しやすい」=「内容がわかるからモチベーションが上がる」ということです。このような好循環が生まれる子は抜群に伸びる子どもです。

 また、これも当然と言えば当然なのですが、「初動が速い子ども」というのは「素直な子」が多いです。つまり私たちが「やりなさい」といった内容を真面目にこなします。私たちは受験指導のプロです。その私たちが言うことですから、それをしっかりやってくれれば、当然伸びるわけです。

一方で、塾で伸びない子どもは、何だかんだ言い訳を取り繕って、やるべきことをやっていなかったり、よくわからない自己流(しかも私たちからすると、限りなく良くないと思えるやり方)にこだわって私たちのアドバイスを聞き入れなかったりするパターンが多いです。そうすると、当然ながら伸びません。

もちろん、自己流でもしっかり結果が残せている子どもに対しては、それを十分に尊重します。そこがしっかりしている子どもは、変に塾や講師のやり方を押し付けてしまうと、今まで掴んできた自分のペースを崩してしまい、逆に成績が下がってしまうことがあるからです。特に中2や中3から塾に通い始め、それまで自己流でしっかり成績がとれてきた子によくあることです。

 

「初動の速さ」は意識次第

このように「授業における初動の速さ」は様々な面で成績と相関性を持っています。そして、この「初動の速さ」は、意識次第でいくらでも速くなります。そう、ほんのちょっとした意識一つ、その積み重ねが成績向上・学力向上には必要なのです。

例えば、「隣の子よりも先にテキストを出そう。」「隣の子よりも先にホワイトボードの内容を書き終えよう。」とかで良いです。これを続けていけば、先生の言葉に早く反応することが習慣化し、気付いたら「初動の速さ」も速くなっています。

時期としては早ければ早いほど、この習慣化が出来ていると良いです。さあ、初動について今まで注意されたり、自分が速くないという自覚がある子たちは、さっそく明日の授業から意識してやってみましょう!

今日は以上です。ではまた!

人生を豊かにする芸術作品①映画『ドリーム』

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

今回は新シリーズで、全小中学生にオススメの映画や小説などを紹介していきます。このシリーズで紹介するのは、私の考える「良い芸術作品」です。

ここでいう「良い芸術作品」とは、その作品に触れることで私たちが「何かしら成長できる」「何かを考えるきっかけを得られる」「何かしらを学べる」「モチベーションが高まる」作品を指しています。

優れた芸術作品(小説でも音楽でも絵画…etc)に触れることで私たちの人生は豊かになります。ここで紹介する良い芸術作品に触れることで少しでも子どもたちの人生が豊かになってくれればと思っています。

そして今回記念すべき第一弾として紹介するのは映画『ドリーム』(2016年)です。これ、本当に超絶オススメですよ!

あらすじ(公式HPより引用)

1961年、アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。NASAのラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない“計算”を行う優秀な黒人女性たちのグループがあった。そのひとり、天才的な数学者キャサリンは宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるが、そこは白人男性ばかりの職場で劣悪な環境だった。仲の良い同僚で、管理職への昇進を願うドロシー、エンジニアを目指すメアリーも、理不尽な障害にキャリアアップを阻まれていた。それでも仕事と家庭を両立させ夢を追い続けた3人は、国家的な一大プロジェクトに貢献するため自らの手で新たな扉を開いていくのだった……。

 

前提となる知識(時代背景)

小中学生がこの映画を観る上で、事前に知っておいた方が良いことをいくつか紹介しますね。

冷戦

この映画の舞台となっている1961年は、アメリカを中心とする資本主義国家とソ連(現在のロシアを中心とする国々による連邦国家)を中心とする社会主義国家が対立していました。とはいえ、アメリカとソ連は、直接的な戦火を交えた対立ではありませんでした。このような対立を冷戦と呼びます。冷戦は第二次世界大戦の終戦直後(1945年)からソ連解体(1991年)まで続きました。この対立の中で、アメリカとソ連の間では激しい宇宙開発競争が展開されていたのです。ちなみに、この宇宙開発の技術は兵器開発にもつながるので、両国はただの宇宙へのロマンを求めていたのではなく、国家の存亡をかけて宇宙開発競争をしていたのでした。

 

2つの差別問題

この映画における大きなテーマの1つは差別で、それは「女性差別」と「黒人に対する人種差別」です。当時、女性は男性に比べ社会的地位が今とは比べ物にならないほど低かったのです。そして、アメリカの人口の多くを占めていた白人に対して、少数派である黒人は元々が奴隷として連れて来られたという歴史的背景もあって、自由や権利がかなり制限されていたのです。この映画でも描かれていますが、仕事場、図書館、バスの座席、トイレすら白人用と黒人用で分かれていたほどです。今回のNASAの施設(ラングレー研究所)があるバージニア州はアメリカの南部に位置し、黒人差別が特に酷い地域でした。

 

マーキュリー計画

この映画の舞台となる時期は、直前にソ連が人類初の宇宙飛行に成功しており、先を越されてしまったアメリカは国家を挙げて、早急に有人宇宙飛行を成功させる必要がありました。ちなみにこの時にソ連で宇宙飛行に成功したのが「地球は青かった」という言葉で有名なガガーリンという宇宙飛行士です。そこで、アメリカは地球の周りをまわる軌道上に宇宙飛行士を送り、安全に地球に帰還させる有人宇宙飛行計画を発表します。それが「マーキュリー計画」です。その計画に計算係として動員されたのが今回の主人公たちです。ちなみに同じようにこのマーキュリー計画を、宇宙飛行士に焦点を当てて描いた『ライトスタッフ』(1983年)という映画もあり、こちらも良い映画です。

 

『ドリーム』の注目すべきポイント

この映画を観てまず驚くのが、1960年代にはスペースシャトルの発射や着水の軌道の計算を人の手(しかも多くの黒人女性が登用されていた!)でやっていたということです。この計算をする人のことを「コンピューター(computer)」と呼んでいました。computeというのが「計算する」という意味の単語ですから、「計算する人」って意味ですね(YouTubeとYouTuberみたいな関係ですね)。

そうです、今ではコンピューターといえば、パソコンとかの「機械(コンピューターマシーン)」を指しますが、元々は「人」を指す言葉だったんですね。劇中に登場する最新のコンピューター(IBM)が本格的に導入されることによって、コンピューターによる計算が中心になっていきます。

この映画の魅力の一つは、登場人物たちの変化・成長です。最初は主人公たちのことを「黒人」「女」として見下していたような態度をとっていたNASAの職員たちは、彼女たちの仕事ぶりや資質を間近で目にするうちに段々と彼女たちのことを認めるようになっていき、彼女たちに対する態度にも変化が生まれます。その最たるものが、この映画の最後のシーン。ほんの何気ない日常の動作なのですが、そこまでのストーリーを思い返すと涙が出るほど素晴らしいシーンです。同じように主人公の家族ですら、差別とまではいかなくても「女性」に対する偏見があったことが描かれています。「そういう仕事は女性の君がすべきではない」「女性なんだからそんな仕事に就くのは無理だよ」とかいったセリフです。しかも、それを言う人に決して悪気はないのです。つまり、差別や偏見は無意識のうちにもその人に根付いていることがあるということです。ただ、その家族の変化・成長が描かれていて、これまたとても感動的です。

一方でNASA職員の中にも、肌の色や性別に拘わらず彼女たちの能力をしっかりと評価して重要な仕事を任せるプロジェクトのリーダーや中間管理職もいます。そして、人種・性別・経歴を超えて皆がチームとなって難題に取り組むことで、素晴らしい成果を上げることができるのです。これは監督自身もテーマの一つだと語っており、主人公の3名の女性たちは常に「チーム」を強調しています。この主人公の女性たちは実在の人物が完全にモデルになっているのですが、その中で唯一ご存命のキャサリン・ゴーブル・ジョンソンさん(なんと現在100歳!)もインタビューの際に「あなたの功績は素晴らしいですね。」と言われたのに対して、「私はあくまでメンバーの一員です。みんなで成し遂げたのです。」というスタンスの発言をしていたと映画のパンフレットに載っていました。また、劇中でもドロシーがキャサリンとメアリーが順調にステップアップする中、自分だけ前進できていない状況を2人に愚痴りますが、その時にも「でも、勘違いしないで。二人の前進は、私たちチームの前進よ。」と言っています。

さらにこの映画の優れている点は、「反復法」の素晴らしさです。一般的には国語の文章の表現技法ですが、この映画内では特定の行動が劇中で何度も繰り返されます。それが主人公の過去と現在のつながりを示していたり、同じ行動の中にある小さな変化が登場人物の変化・成長を表していたりするのです。これは映画ならではの素晴らしい映像表現です。これらを変に登場人物が下手なセリフで言ってしまったり、小説で何の工夫もなく文字に起こしてしまったりすると野暮ったくなって台無しです。

最後にこの映画をより高いレベルに昇華しているのが、ファレル・ウィリアムスによる音楽です。映画全体に配された、映画の舞台となる60年代風のソウルミュージックの数々は日本語で端的に表すと「ごきげん」です。差別をテーマにしておきながら、映画自体が暗くならずにポジティブな雰囲気で進み、観終わった後に爽快感が残るのは、間違いなくこの音楽の効果に他なりません。

 

映画のタイトルに関して

この映画、原題(アメリカでの正式タイトル)は『Hidden Figures』です。hidden(ヒドゥン)は「隠れた、隠された」という意味で、figure(フィギュア)は「姿」「数字」「計算」などの意味があります。つまり、このタイトルは主人公の3名の女性たち自身のことであり、主人公が計算したマーキュリー計画における軌道計算のことを指しているんですね。上手いタイトルです。実際に「マーキュリー計画の裏には、黒人女性たちの活躍があった」という事実はこの映画の原作となる本が出版されるまで一般人はおろか、現在NASAで働く職員にも知られていなかった話だそうです。

ちなみに、邦題は当初、『ドリーム ~私たちのアポロ計画~』というタイトルでした。アポロ計画とはご存知の通り、月面着陸を目指したアメリカの宇宙計画のなので、今回のマーキュリー計画とは別物です。なので、流石に多方面から批判が殺到し、この副題は削除され『ドリーム』の邦題で公開されました。確かに多くの日本人が宇宙開発と聞いて真っ先に思い浮かぶのがアポロ計画でしょうから、気持ちはわからなくはないですけどね。

ただ、この『ドリーム』というタイトルも個人的にはどうかなと思います。というのも、この映画の大事なところは、「主人公たちが思い描いた大きな夢を実現する」というよりは、「主人公たちの持っている能力や資質に対して正当な評価を得る」という物語なので。当時、「アメリカが有人宇宙飛行を成功させる」というのも国民の「夢」というよりは、国家の威信をかけた「政策」でしたので、やはり原題に沿った気の利いた邦題が付けられていれば良かったのにな、と思います。

 

最後に

とはいえ、もちろんイケてない邦題と映画自体のクオリティは全く無関係です。この映画は控えめに言っても、名作中の名作です。何なら、道徳の時間にでも全小中学校で上映して子どもたちに見せるべき作品です。子どもから大人までほぼ確実に楽しめる本当に良い作品なので、今回はブログのシリーズ第一弾として取り上げました。

人種や性別の壁にぶつかっても、自分の力や可能性を信じて、必死にもがくことで乗り越えようとする主人公たちの姿を見ていると、誰しもが胸に熱いものを感じるでしょう。そして、今後同じように自分が壁にぶつかっても、必死にもがいて乗り越えてやろうという気持ちになれるはずです。またこのような差別を扱った作品を通して、歴史を知り、人の気持ちや痛みを想像することが出来るようにもなれると思いいます。

フォルテでは本作のDVDを教室に置くので、もしフォルテ生で「観てみたいなぁ。」という人がいたら上村に声をかけてくださいね。いつでもお貸ししますよ♪(上村自身は個人的にブルーレイを持っているので、ブルーレイ希望の場合も対応しますー。)

今回は以上です。ではまた!

進学塾フォルテ|俺たちが井土ヶ谷・蒔田・弘明寺地域を熱くする!|各学年12名までの少人数制対話型集団授業