人生を豊かにする芸術作品⑬『線は、僕を描く』

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

このシリーズでは、全小中学生にオススメの映画や小説などを紹介していきます。このシリーズで紹介するのは、私の考える「良い芸術作品」です。

ここでいう「良い芸術作品」とは、その作品に触れることで私たちが「何かしら成長できる」「何かを考えるきっかけを得られる」「何かしらを学べる」「モチベーションが高まる」作品を指しています。

優れた芸術作品(小説でも音楽でも絵画…etc)に触れることで私たちの人生は豊かになります。ここで紹介する良い芸術作品に触れることで少しでも子どもたちの人生が豊かになってくれればと思っています。

 

第十三弾となる今回は、映画『線は、僕を描く』(2022年)です。

<参考記事>
第一弾:映画『ドリーム』(ココをクリック)
第二弾:映画『ズートピア』(ココをクリック)
第三弾:映画『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』(ココをクリック)
第四弾:映画『トイ・ストーリー4』(ココをクリック)
第五弾:映画『Us(アス)』(ココをクリック)
第六弾:映画『アルプススタンドのはしの方』(ココをクリック)
第七弾:映画『ミッション:8ミニッツ』(ココをクリック)
第八弾:映画『gifte/ギフテッド』(ココをクリック)
第九弾:映画『あの夏のルカ』(ココをクリック)
第十弾:映画『フリー・ガイ』(ココをクリック)
第十一弾:映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』(ココをクリック)
第十二弾:映画『ロスバンド』(ココをクリック)

 

映画『線は、僕を描く』とは?

映画『線は、僕を描く』は、水墨画を題材にした砥上裕將による同名小説の映画化で、製作は青春映画の大傑作である『ちはやふる』シリーズの小泉徳宏監督を始めとするスタッフが再集結して担当しています。

私個人的には、原作小説の存在は知りませんでしたが、とにかく映画『ちはやふる』シリーズが大好きで、今回この映画を見ようと思ったのも、『ちはやふる』シリーズの監督や製作陣による映画だったという部分が大きいです。

そして、今作も『ちはやふる』同様、個人的に大好きな映画でした。

 

あらすじ(公式サイトより)

大学生の青山霜介はアルバイト先の絵画展設営現場で運命の出会いを果たす。白と黒だけで表現された【水墨画】が霜介の前に色鮮やかに拡がる。深い悲しみに包まれていた霜介の世界が、変わる。
巨匠・篠田湖山に声をかけられ【水墨画】を学び始める霜介。【水墨画】は筆先から生み出す「線」のみで描かれる芸術。描くのは「命」。霜介は初めての【水墨画】に戸惑いながらもその世界に魅了されていく――。

 

映画『線は、僕を描く』の見どころ

圧巻の水墨画シーン

まずは、何よりも登場人物たちが水墨画を描くシーンが格好良く描かれているところです。『ちはやふる』でもカルタの試合シーンがとても格好良く描かれていましたが、今作の水墨画のシーンも素晴らしいです。共通して言えることは映像と音楽がバッチリ嚙み合っていて、見ていて心躍るような体験ができることです。ちなみに主演の横浜流星はこの映画のために1年以上水墨画を特訓して、撮影に臨んだとのことです。また、パンフレットを読むと、他の役者さんたちもかなりの量練習したようで、その一部の作品が劇中にも多く使われているようです。

映画内でも水墨画のド素人である主人公が、水墨画を始めてから圧倒的な努力を重ねる描写がありました。特に素人の主人公が何かに打ち込むストーリーの場合、こういったシーンがあると、その後の主人公の才能の開花ぶりにも説得力が出るので、非常に良かったです。

さらに、『ちはやふる』では、カルタの試合中に主人公チームのメンバーの動き(上の句が読まれる寸前に一斉に腰上げる動き)に一体感があって、それが見ていて心地よかったです。そして、この映画内でも登場人物たちが水墨画を書き始める際に目をつむって息を整えるという特有の動作があり、それは見ていて心地よさを覚えます(ストーリー的にも主人公がその動作をすることで、師匠と真の師弟関係になったことがわかる)。

 

魅力的な登場人物

メインの登場人物4人はみんな良いです。

主人公の霜介(横浜流星)。実は過去に大きなトラウマを抱えており、いまだにそれを引きずっていて、何事にも前向きに取り組むことが出来ずにいました。しかし、そんなある日に運命的に水墨画に出会い、その魅力にどんどん引き込まれます。また、彼が過去のトラウマに向き合って克服することがこの映画のストーリー的には大きなテーマになっています。

 

霜介の師匠であり、水墨画の巨匠である篠田湖山(三浦友和)。霜介を一目見て、彼の中にある可能性を感じて弟子に誘います。決して口数が多いキャラクターではないですが、彼の一言一言には温かみがあり、映画の後半での彼のセリフには何度も泣かされました。

 

湖山の孫であり、新進気鋭の水墨画家の篠田千瑛(清原果那)。自分自身が湖山から水墨画を満足に教えてもらえない中で、急に湖山の弟子となった霜介に対して、嫉妬心に近いライバル心を抱きます。彼女は、去年の賞コンテストで審査員から酷評されて以来、納得のいく水墨画が描けず、完全にスランプに陥っていました。そんな中、霜介との出会いをきっかけに、「自分らしい線」とは何かということに向き合います。

 

湖山の一番弟子であり、霜介や千瑛たちの兄貴分的な存在の西濱湖峰(江口洋介)。普段は湖山の家で身のまわりの世話などをしていますが、一番弟子というだけあって水墨画に造詣が深いです。性格的に荒々しい部分がありますが、根は優しくて、霜介や千瑛を様々な面でサポートしています。個人的には、この西濱湖峰が一番好きなキャラクターです。はっきり言って江口洋介のベストアクトだと思います!

 

他にも、主人公・霜介の大学の同級生である古前と川岸や、元々は湖山に並ぶ巨匠で今は水墨画評論家の女性・翠山もなかなか良いキャラクターです。

 

良いセリフ

劇中に良いセリフがたくさんあります。特に主人公・霜介に対するセリフは、霜介に感情移入して見ている我々に投げかけられていると思えるので、よりエモーショナルに感じます。以下、印象的なセリフです。

「できるかできないかじゃない。やるかやらないかだよ」(湖山)

「何かになるんじゃなくて、何かに変わっていくもんかもね」(湖峰)

「そろそろ前に進むときだろ」(古前)

余談ですが、↑の湖山のセリフは、私が会社員時代の新人のときに当時の上司に全く同じセリフを言われたのを思い出して、ドキッとしました。

 

テーマとメッセージ

先にも述べた通り、「過去のトラウマを克服して、未来に向けて新たな一歩を踏み出すこと」です。その中で、「生と死」が大きなテーマとして掲げられています。それは、霜介の過去のトラウマ、登場人物の一人の身に起こることのほか、食料の調達の仕方や食事の場面での登場人物たちの動作などでもこのテーマを連想させるシーンが多くあります。食の裏側には命があるということです。

 

画面作り

とにかく光を上手く使った画面作りが印象的です。本当に音楽と光の使い方が素晴らしい映画だなと見ていてずっと感心していました。

また、劇場で2回目に見たときには、画面の中の色に注目すると青やネイビーを基調とした画面作りが徹底されていることに気づきました。何気ない小道具や登場人物たちの服装など、至るところに青・ネイビーが使われていました。もし二度目以降に見返す場合は注目してみてください。

 

(多少ネタバレあり)主人公たちの成長

タイトルにもある通り、技術云々とは別に水墨画の線はその人自身を表しています。そして、その人らしさが感じられる線こそ「良い線」なのです。逆に言うと、人を真似て描いたのでは「良い線」ではないし(劇中では「悪くはない」と表現されています。)、心の中に迷いのある人が描く線にはやはり迷いがあります。

霜介は過去のトラウマと向き合うこと、千瑛は身近な人の生死を目の前にすることで、自分自身と向き合い、心の中の迷いをなくしていきます。それによって、二人は「良い線」の水墨画を描くことができるようになります。

また、主人公が過去のトラウマを乗り越えるときに、場面としては時間帯が夜から朝になります。つまり、過去のトラウマによって立ち止まっていた主人公にも夜明けが訪れて、そこからまた前に進みだすことができるということを示しています。

映画『ちはやふる』シリーズ同様、この映画も超絶オススメです!

パンフレットも良かったです!

今回は以上です。ではまた。

 

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ユニクロのUTme!でオリジナルTシャツを作りました!

こんにちは、文系担当の上村です。今回は、ユニクロのサービスを使ってオリジナルTシャツを作った話です。

 

UTme!というサービス

先日、Twitterのフォロワーの方のとあるツイートでユニクロのUTme!というサービスを知りました。これは、簡単に言うとユニクロのTシャツやパーカーなどのボディーに文字や写真・イラストなどをオリジナルでデザインして発注できるというものです。このサービス自体は2014年から開始していたようなのですが、恥ずかしながら全く知りませんでした。

私自身は今まで、オリジナルのTシャツやパーカーをここ数年いくつも作ってきました。そして、その際には近所のお店やオンラインサービスのラクスルを使用していました。このときには「ユナイテッドアスレ(United Athle)」や「グリマー(glimmer)」でした。

これはこれで定番だけあって、それなりに良い感じです。

また、このサービスでは自分のためにオリジナルTシャツやパーカーやトートバッグを作られるだけでなく、自分がデザインした製品を販売することも出来るようです。なので、ユニクロの店頭に売られていないデザインのユニクロ製品が欲しいと言う人にもお勧めできるサービスです。

 

デザインしてみる。

まずはUTme!のアプリをインストールします。

アプリを起動し「つくる」をタップするとすぐにデザインをすることができます。

 

少し苦労した、というかストレスに感じたのが、画像や文字の大きさを親指と人差し指で変える際に、画像や文字がどうしても斜めになってしまい、それを補正する機能があると助かるなと思いました。また、私は今回使いませんでしたが、画像や文字をスマホをシェイクすることによってわざとブレさせたり、スプラッシュ感を出させたりする機能もあるので、これらを活用すればより個性的でオリジナルな1枚を作ることが出来そうです。

また、デザインが完成したあとには、ユニクロ側でそのデザインが著作権や肖像権を侵害していないかのチェックがあります。今回作ったTシャツも最初はこのチェックではじかれてしまい、非承認となりましたが、申請時の記入欄に自分自身が権利を有している旨などを記載して再申請したら大丈夫でした。

そして再申請後から3日後には届きました。早い(速い)!

 

実際に届いたTシャツ

以下が実際に届いたTシャツです。今回は、うちのオリジナルキャラクターの他、チラシで使用したイメージイラストバージョンも作ってみました。

↓オーバーサイズTシャツのバックプリント

これから活躍するであろうロンTも作ってみました。

これはUTme!に限った話ではないですが、インクジェットプリントだと黒地に印刷したときと白地に印刷したときとで色合いが全く違いますね(生地自体の違いもあるかもですが)。ちなみに黒の場合は白に比べて加工料が発生して1000円くらい高くなります。

初めてUTme!を利用しましたが、とりあえず出来には満足です。また利用しようと思います。

今回は以上です。ではまた!

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人生を豊かにする芸術作品⑫『ロスバンド』

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

このシリーズでは、全小中学生にオススメの映画や小説などを紹介していきます。このシリーズで紹介するのは、私の考える「良い芸術作品」です。

ここでいう「良い芸術作品」とは、その作品に触れることで私たちが「何かしら成長できる」「何かを考えるきっかけを得られる」「何かしらを学べる」「モチベーションが高まる」作品を指しています。

優れた芸術作品(小説でも音楽でも絵画…etc)に触れることで私たちの人生は豊かになります。ここで紹介する良い芸術作品に触れることで少しでも子どもたちの人生が豊かになってくれればと思っています。

第十二弾となる今回は、映画『ロスバンド』(2022年)です。

<参考記事>
第一弾:映画『ドリーム』(ココをクリック)
第二弾:映画『ズートピア』(ココをクリック)
第三弾:映画『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』(ココをクリック)
第四弾:映画『トイ・ストーリー4』(ココをクリック)
第五弾:映画『Us(アス)』(ココをクリック)
第六弾:映画『アルプススタンドのはしの方』(ココをクリック)
第七弾:映画『ミッション:8ミニッツ』(ココをクリック)
第八弾:映画『gifte/ギフテッド』(ココをクリック)
第九弾:映画『あの夏のルカ』(ココをクリック)
第十弾:映画『フリー・ガイ』(ココをクリック)
第十一弾:映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』(ココをクリック)

 

映画『ロスバンド』とは?

『ロスバンド』は、それぞれが悩みを抱える4名の少年・少女が主人公にしたノルウェー発の青春映画です。タイトルの通り、主人公たちはロックバンドとしてノルウェーロック大会の決勝に出場するために、地元から遠く離れた町・トロムソにキャンピングカーで向かう、いわゆるロードムービーです。

ノルウェー本国では2018年に公開されたようですが、日本では今年の2月に公開され、その際に文部科学省選定作品になっているだけあって、老若男女問わず全方位的におススメできる心温まる作品だと思います。

 

あらすじ(公式HPより)

ドラム担当のグリムと、親友でギター兼ボーカルのアクセルはノルウェーのロック大会に出るために練習に励む毎日。グリムはアクセルの音痴が気になってしかたがない。真実を言い出せないまま、念願の大会出場のチケットを手に入れたものの、ベースもいなければ、開催地は遥か北の果ての町・トロムソ。ベーシストのオーディションにやってきた9歳のチェロ少女のティルダを仲間に入れて「ロスバンド」を結成し、近所に住む名ドライバーのマッティンの運転で長旅のドライブに出かけるが……。果たして4人はトロムソに無事たどり着いて、ロック大会で演奏することができるのか。

 

魅力的な主人公4人

この映画では、それぞれに別々の悩みを抱える4人の少年・少女が主人公です。彼ら・彼女らがみんな魅力的で、それがこの映画の素晴らしい点の1つです。

1人目は、両親の不仲に悩んでいる、バンド「ロスバンド・イモターレ」のドラム担当のグリム。小さいころに初めて両親と行ったライブの際に、当時のノルウェーで最高のドラマーと写真を撮ってもらい、「夢を追い続けろ(Follow your dream)!」というメッセージをもらって以来、バンドのドラマーとして相棒のアクセルと一緒にノルウェー・ロック大会への出場を目指して頑張ってきました。この健気な彼の姿は良いです。

 

2人目は、恋に悩んでいる、バンド「ロスバンド・イモターレ」のギター兼ボーカル担当のアクセル。学校のアイドル的存在のリンダに恋をしているが、全く自分に振り向いてもらえず、かなりこじらせています。また、グリムの相棒でギターの腕前はピカイチですが、歌が致命的に下手クソで本人はそのことに気が付いておらず、グリムもそれを指摘できずにいました。ちなみにデモテープを作る際には、グリムが音楽ソフトでアクセルの歌の音程を補正していました。個人的に感心したのは、このアクセルが最初に出てきてグリムと会話をする場面で、セリフの言い回しを聞いた時点で「あ、コイツは確実に歌が下手だな。」と観客にわかるところです。

 

3人目は、家では両親に放っておかれていて、学校でも友達が1人もいない、9歳のティルダ。そんな日常から抜け出すために「ロスバンド・イモターレ」のベーシストオーディションに参加し、唯一の参加者であったがチェロの腕前は相当なものだったため合格し、バンド入りする。個人的には、この映画で最も魅力的な役が、このティルダです。年齢の割にませた感じの役ですが、時折見せる年齢相応の表情が素敵です。また、バンドのメンバーと時間を共にするうちに、「自分の居場所はここなんだ」と気づくところも良いです。

 

4人目は、父親が経営する板金屋さんで働きつつ、父親にラリードライバーとしての指導を受けているマッティン。実はマッティンは、この春にロンドンの音楽専門学校に合格していて、本当はそこに通って音楽の道に進みたがっていましたが、「音楽で食えるはずがない」という父親の鶴の一声で、進学を断念していました。父親の前では「音楽を諦めた」と言っているものの、彼の心には音楽への強い思いがまだあったのでした。ロスバンドには、会場までバンドメンバーを連れて行くキャンピングカーの運転手として参加します。バンドメンバーの兄貴分的な存在で、事あるごとに他のメンバーを気づかうナイスガイです。

 

劇中の音楽とノルウェーの風景が良い。

音楽映画ということで、劇中に流れる曲がどれも良いです。メインテーマやバンドが大会で演奏する歌もそうですし、キャンピングカーで会場に向かう道中に流れる歌も素晴らしいです。私は鑑賞後にパンフレットやYou Tubeを駆使して曲名やアーティスト名を調べて、数曲ダウンロードしました。

また、この映画はノルウェーを南から北へ縦断するロードムービーということで、様々なノルウェーの風景が印象的に映ります。ノルウェーに対する知識がない中でも、その雄大さや美しさには圧倒されます。

 

青春映画としての良さ

この『ロスバンド』は主人公4人の成長を描いた青春映画として傑作です。この映画では、彼ら・彼女らの人生を決定的に変えるような大きな出来事は起きませんし、ストーリー自体に大きなひねりやどんでん返しはありません。それこそ、彼ら・彼女らがキャンピングカーでノルウェーロック大会の会場となる町を目指しているように、映画として(これはいい意味で)物語のゴールは予め決まっているような作品ともいえます(だからそこ安心して見られる良さはあるでしょう)。これは映画として大きな起伏がないと言うだけであって、つまらないということでは決してなく、映画の中で愛おしく思えるシーンは本当にたくさんあります

ただし、その道中において、それぞれ悩みを抱えていた4人が、時に壁にぶつかり、時に仲間に支えられながら、自分の進むべき道を決めます。このストレートでわかりやすいストーリー展開も、青春映画として良いところだと思うし、だからこそ見終わった後の爽快感を覚えるのかもしれません。

また映画を見終わった後に「またアイツら(=4人のメンバー)に会いたいな」と心から思えます。個人的にこう思えるかどうかは、青春映画というジャンルの中では、それが良い作品か否かを分ける大きなポイントだと思います。

 

映画『ロスバンド』のメッセージとは?

この映画は、「自分の道は自分で決めろ。」「好きなことをとことん突きつめろ。」ということです。これは、ノルウェーロック大会でロスバンド・イモターレが演奏する曲名が「Walk Your Own Way(=自分自身の道を歩め)」であることからも明らかです。

このような「好き」を突きつめることの大切さがメッセージの作品と言えば、同じく今年公開された さかなクン の半自伝映画である「さかなのこ」も同じですね(「さかなのこ」では、その危うさも同時に提示していましたが)。

映画『ロスバンド』は現在、黄金町近くの映画館・シネマジャック&ベティで10月21日(金)まで公開中です。できれば劇場で見てほしいですが、今年の年末や来年の始めにはブルーレイやDVDなどのソフト販売、または各種サイトで配信もされると思います。なので、是非ご覧ください。

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横浜高校野球部に学ぶ凡事徹底

こんにちは、文系担当の上村です。今回は、私の趣味である野球観戦をしていて感じたことについてです。

横浜高校の試合前練習の凄さ

先日サーティーフォー保土ヶ谷球場で行われた高校野球の秋季大会の決勝戦を観てきました。決勝は【横浜高校 対 慶應義塾高校】でした。今回の秋季大会に限らず、サーティーフォー保土ヶ谷球場で横浜高校の試合があるときは、私の友人(横浜高校野球部OB)に誘われてよく観戦しています。

その中で毎回感心するのが、試合前に行われる横浜高校の練習です。最初のキャッチボールから一球一球に集中していて、その動きのスピード感と正確性は他の高校の練習と比べても群を抜いています。その後のノックでも、捕球ミスや送球ミスはほとんどありません。また、試合中に控えの選手が行うグラウンド整備についても、フォーメーションを組んで、てきぱきとこなしていて、これも他の高校のそれとは明らかにレベルが違います。

そこで、「凡事徹底(ぼんじてってい)」という言葉があります。これは「何でもないような当たり前のことを徹底的にやること」という意味ですが、横浜高校の試合前の練習やグラウンド整備こそ、この言葉通りで、横浜高校野球部の強さの根底にはこういった部分があるのではないかと思いました。

 

勉強における「凡事徹底」

そして、「凡事徹底」は、勉強においても大切です。各教科の基礎内容、例えば算数・数学で言えば「計算」、英語で言えば「単語・文法」、国語で言えば「漢字・語彙・文法」、理科と社会で言えば「重要用語の一問一答」などでしょう。このようなそれぞれの教科の基礎的な内容を疎か(おろそか)にしていては、応用問題や実戦問題を解くことはできません。

では、このような基礎内容の力をつけるためにはどうすればよいのでしょうか?私個人の考えでは、「『必ず覚える』『ミスしないで満点を取る』といった強い意識を持って数をこなすこと」が大切だと思います。

 

自分がしがちなミスを自覚する。

さらに「今までに自分がやってしまった間違いやミスを自覚しておくこと」も大切です。ここを自覚せずにただ数をこなしても、同じミスが出てしまいます。

中学生の子たちは「毎日英語課題」で同じようなミスをくり返していませんか?小学生の子たちは国語や英語の確認テストで同じようなミスをくり返していませんか?こういった意識があるかどうかは、宿題をチェックしていてもわかります(宿題を毎回確実にこなすことも「凡事徹底」ですね!)。

間違えた問題に対して、ただ赤ペンで答えだけを書いている子と、それに加えて気を付けるべきポイントをメモしている子。この違いの積み重ねが、その後の成長に大きな差を生みます。フォルテ生には「凡事徹底」ができる子であってほしいです。

 

今回は以上です。ではまた!

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チラシ完成!2022年夏。

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、つい先日完成した夏のチラシについてです。

思えば昨年2021年夏のチラシは実際に通塾していたフォルテ生の写真を使ったチラシでした(⇩です)。

※実際のチラシを少しぼかし加工しています。

 

そのあと、2021年秋にはココナラというサービスでオリジナルイラストを募集して、チラシを作成しました(⇩です)。

このイラストのタッチは個人的にとても好きで、また実際にかなり評判も良かったので、また今年の秋か冬のタイミングで同じイラストレーターの方にお願いしようかと思っています(同時に今回はフォルテ生の中からモデルとなる子も募集しています)。

また、つい先日にはこのイラストに着想を得た形でフォルテオリジナルパーカーも完成しました。

 

そして、2022年春は3期生の入試結果を踏まえたチラシでした(⇩です)。また、こちらを作成する際に3期生の多くの保護者の方がお子さんの写真の使用を許可してくれたのも嬉しかったです。

※実際のチラシを少しぼかし加工しています。

 

そして、今回。再びココナラでイラストを依頼して(2021年秋とは別のイラスレーターの方に依頼しました。)、2022年夏のチラシを作成しました。今回は漠然と「エモい」をテーマにし、あまり塾のチラシでは見ないようなタッチのイラストを描かれているイラスレーターの方に依頼しました。そのイラストを使って、完成したのがこちらです(⇩です)。

また、裏面に関しては相変わらずで、大手塾のようなゴチャゴチャ感を排して、情報量を極力絞っています(⇩です)。

そもそもフォルテの場合、例えば塾の理念・年間費用・講師紹介などの情報はホームページ上ですべて公開しているので、チラシはあくまででうちに興味を持ってもらうためのツールです。そして、興味を持ったらホームページを見ていただく、というスタンスです。ですから、チラシには「情報量」よりは「何かフックとなるもの」を意識して作りました。

今回は以上です!ではまた。

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模試・定期テストのポイント制について

こんばんは、文系担当の上村です。

今回は、今年度からフォルテで中学生を対象として導入した「模試・定期テストのポイント制」についてです。

 

小学生のフォルテポイント制度

フォルテでは、小学生については毎回の授業・小テストの点数・月末の確認テスト・フォルテシンキングなどに応じて与えられる「フォルテポイント」の制度があり、そのポイントカードの貯まった枚数に応じて文房具などと交換できます。

こちらは多くの小学生の子たちが競うように貯めています。

 

中学生の模試・定期テストポイント制

以前から中学生の子たちからも小学生のような制度を作ってほしいという要望がありました。そこで今回、中学生向けに「模試・定期テストポイント制」を導入することにしました。

こちらは模擬試験(中3は年6回、中1・2は年4回)の塾内順位や偏差値、各中学校の定期テストの結果などに応じて、文房具やフォルテオリジナルグッズと交換できる制度です。

 

ポイントの獲得方法

中学1~3年生は、フォルテで行う全県模試または育伸模試、および学校の定期テキストの結果に応じて、ポイントを獲得します。

★模試の5教科ランキング
→1位=6点、2位=5点、3位=4点、4位=3点、5位=2点

※6位以下でも偏差値が60以上の生徒には1点を与える。
※偏差値70を超えたらボーナスポイント5点を与える。

★模試の3教科ランキング
→1位=6点、2位=5点、3位=4点、4位=3点、5位=2点

※6位以下でも偏差値が60以上の生徒には1点を与える。
※偏差値70を超えたらボーナスポイント5点を与える。

★模試の各教科ランキング
→1位=12点、2位=11点、3位=10点、4位=9点、5位=8点

※受験者数をMAX12名とし、そこから1名少ないごとに各順位の点数を1点マイナス。
(例)11名が受験した場合に1位だったら11点、10名が受験した場合に1位だったら10点など。
※6位以下でも偏差値が60以上の生徒には5点を与える。
※偏差値70を超えたらボーナスポイント5点を与える。
※満点を獲得したらでボーナスポイント20点を与える。

★定期テスト(英数国理社)の点数によるポイント
→満点・学年トップ=30点、80点以上=10点、80点以上=5点

※今後、運営していく中で付与するポイントが変更する場合があります。

 

ポイント獲得のシミュレーション

例えば、以下が模擬試験結果での獲得ポイントのシミュレーションです。

この結果により、合計だと佐々木くんは67ポイント、高部くんは64ポイント、唐川くんは40ポイントといった具合に獲得します。

また、例えば学校の定期テストでも5教科の点数がそれぞれ【英語=82点、数学=100点、国語=72点、理科=87点、社会=93点】だった場合は、合計で50ポイントを獲得できます。

 

交換できる景品の例

このような形でフォルテで受ける模擬試験や中学校での定期テストに応じて貯めたポイントは様々な商品と交換できます。その一例が以下です。

◆フォルテオリジナルグッズ

 

この他にもTシャツなど鋭意製作中です。

 

◆市販の文房具

 

 

 

今回、この制度の導入によって、模試や定期テストでの頑張りがより可視化されるようになります。そこで、模試や定期テストに向けてのモチベーションが以前にも増して上がっている子が多くいるように感じます。6月には早速全中学校で定期テストがあるので、是非頑張ってほしいです。

今回はこんな感じです。ではまた!

 

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英語のラウンドシステムについて①

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

今回は、近隣の共進中や南が丘中でも導入が決まった、横浜市の公立中学校で広がりを見せている「ラウンドシステム(ラウンド制)」という英語の授業の進め方についてです。

 

ラウンドシステムとは?

ラウンドシステムとは、横浜市立南高校附属中学校で考案された授業の進め方です。一般的な中学校での授業の進め方は、教科書のユニットごとに教科書本文・新出単語・文法を扱っていき、1年かけて教科書を全体を1周して扱います。

それに対してラウンドシステムは、1年かけて教科書を4~5周することで、英語の定着を図ろうとするものです。以下がラウンドシステムの進め方の一例です。

大きな特徴としては、1・2周目の段階では進出単語や各ユニットでメインで使われる文法に関する授業は行わないということでしょう。単純に音声や文字の並びとして本文を暗記するという感じのようです。

現在、横浜市の公立中学校で採択されている英語の教科書「Here We Go!」を発行している光村図書では、このラウンドシステムについての紹介ページを設けています。

こちらのページ

このページでの導入例を見ると、ワークシートなどの共有されているツールもありますが、各中学校や先生ごとに工夫もされているようです。

 

ラウンドシステムに対する個人的な見解

私個人としては、このラウンドシステムを一般の公立中学校で安易に導入することに対しては懐疑的です。

というのも、まずこのシステムを考案した横浜市立南高校付属中学校は、入試では毎年高倍率を誇る公立中高一貫校ですから、横浜市立南高校付属中学校に通う生徒さんたちの学力レベルは極めて高いわけです。となると、授業の進め方やクオリティーに関係なく彼ら自身で主体的に学習する意欲や力を十分持っていることが予測されます

ラウンドシステムに関する様々な記事を見たところ、「このシステムによって『英語の応用力』や『英語の表現力』における学力伸長が見られた」と言った内容が主でした。確かにある程度の英語の単語や文法の知識がある子を「さらに伸ばす」という指導ではラウンドシステムは有効かと思います。また、公立・私立に関係なく中高一貫校というのは、高校受験を気にせずに授業を組み立てることができるため、ラウンドシステムとの相性は非常に良いと思います

一方、一般の公立中学校ではそれこそ中学受験を経験したような学習意欲の高い子から、小学校の授業について行くのも精一杯だった勉強が苦手な子まで、通う生徒さんたちの学力層は様々です。こういった学力層がバラバラな学校でラウンドシステムを導入すると、英語が苦手な子が置いてけぼりされてしまうのではないか、と私は思ってしまいます。実際に今回インターネット上で目にしたいくつかの記事でも、そういった英語が苦手な子に対するフォローについての具体的な方法や取り組みに関する記述は見つけられませんでした。

ただでさえ、昨年度から学習指導要領の改訂に伴って教科書が一新され、教科書が難化しましたこちらの記事で触れています)。これによって今まで以上に英語の授業についていけない子たちが増えているのではないかと個人的には心配しています。そもそも学校の授業で、もう少し文法用語を教えてもいいのではないか?と思っています。現在はフォルテの中2~中3は満席ですが、過去に途中入塾の中学生で英語が苦手だという子はほぼ全員、「英文は基本的に主語と動詞から書き始めるから、日本語の『~は』と文末に注目する」と言った基本的なことが全くと言っていいほど身についていませんでした(すべての原因が学校の授業にあるとも思いませんが)。

また中高一貫校とは違って、多くの子が公立高校受験を見据えている公立中学校でこのラウンドシステムを行う場合、学校ごとにかなりの工夫をしないと(特に塾に通っていない生徒にとっては)受験勉強との両立は厳しいのではないかと思います

 

今度の動きに注視

ということで、現時点で個人的に気になる点が多いラウンドシステムですが、今後実施し始める中学校の生徒を通して、実際のところどうなのか?というのを注視していきたいと思います。

そして、時期を見てこの記事の続きを書きたいと思います。もしかしたら、1年後には「ラウンドシステム最高!」というブログを書くかもしれません笑。

今回は以上です。それでは、また!

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3期生ストーリー①

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

ここでは、3期生の一人ひとりにフォーカスして、我々から見た様子や印象に加え、本人の談話に基づいて志望校合格までの話を書いていきます。

 

今回紹介する女の子について

今回取り上げる3期生の子の印象を一言でいうと、「芯の強さを持ち、目標に向けてひたむきに頑張り続けた子」です。

私は大学生時代から大手塾で塾講師を始めて、もう15年ほどになります。これまでに教えてきた受験生(大手時代の自教室の生徒&フォルテ生)の数はざっくりと言うと500名くらいかなと思うのですが、その中で入試までの1年間の頑張りで言うと、間違いなく彼女はナンバーワンです。それくらい頑張っていました。

また、しっかりとした自分の考えを持っている子で、かといって意地っ張りというわけではなく、こちらからのアドバイスはいつも素直に受け入れる子でした。

 

志望校は県内最高峰の公立高校に決定

彼女が志望校を決めたのは、フォルテ入塾前の中2の1月のこと。

それまで特に行きたい高校がなかったのですが、同じ中学校に通う1学年上の先輩が受験勉強を必死に頑張っている姿に感化されて、自分も高い目標を持って頑張ろうという気持ちになりました。

そこで様々な高校のホームページを閲覧していく中で、彼女はある高校に一目ぼれします。それは、勉強はもちろんのこと、学校の行事や部活など高校生活のすべてに対して全力で頑張ることが校風の湘南高校でした。

ただし湘南高校は、神奈川県内では横浜翠嵐高校と並ぶ最高峰の公立高校です。この時点での彼女の学力からすると、湘南高校に合格するためにはかなりの学力アップが必要な状態でした。

 

中2の3月にフォルテに入塾

湘南高校を志望校にしたことで、流石にこのままでは合格することは難しいと考え、目ぼしい塾を探し始めました。湘南高校に多くの合格者を輩出している大手塾を含めて、様々な塾を検討しました。しかし、彼女の中で「塾」に対して元々良い印象がなかったようで、実際に見学した大手塾の授業(恐らく「the 塾」な雰囲気だったのでしょう。)が気に入らず、そこは体験すらしなかったとのことです。

そこで検討する塾を個人塾にシフトします。そんな中、縁あってフォルテのことをお母さんに知っていただき、フォルテの方針や指導形態などに大いに賛同していただいて、お問い合わせ→入塾となりました。

彼女は他の学校の子たちともすぐに打ち解けていき、フォルテのことを気に入ってくれたようでした。そんな入塾して数カ月たった6月ごろ、彼女のお母さんから頂いたLINEの内容が今でも私の中で印象に残っています。それは「フォルテに通わせてくれてありがとう!フォルテを見つけてくれてありがとう!」と娘から言われたという内容でした。

こう言ってもらえるのは、塾講師冥利に尽きますし、本当に嬉しかったです。

 

志望校への一途な思い

5月から受け始めた全県模試でも、偏差値こそ70を超える回もありましたが、それでも良い合格判定はなかなか出ませんでした。さらに、彼女は部活で部長を務めており、その部活が県大会まで出場したことで引退時期が8月前半にまで延びました。これは受験勉強に本腰を入れる上で少し苦労したところでもありました。

その影響もあってか、8月の模試が散々な結果となってしまい、そこから彼女は目の色を変えて勉強し始めます。元々、一般の中3生の水準からすると頑張ってはいましたが、彼女の目標はあくまで県内最高峰の公立高校。これがきっかけで、その高い目標に見合う努力をし始めたといっても良いかもしれません。

そして、10月には説明会で初めて湘南高校を訪れました。そこでは彼女の目に映るものすべてがキラキラと輝いて見え、「自分が通いたい高校はここしかない!」と強く思いました。一緒に説明会に訪れていた、お母さんもそのときの彼女の様子はとても印象的だったと、後におっしゃっていました。

そんなモチベーションがMAXに上がった中で受けた10月の模試で、やっと湘南高校の合格判定がA判定になりました。さらに、そこからは12月・1月とA判定を続けることができました。

そして、だんだんと入試が近づいてきたころのある日、彼女の志望校への強い思いを感じて個人的にグッと来る出来事がありました。その日は模試実施日で、5教科の模試実施後も彼女を含む何人かの中3生がその日の模試の解き直しをするために教室に残っていました。そこでの休憩時間中に、何気ない雑談の流れで彼女に対して私が「〇〇さんは、スマホの待ち受けとかってどういう画像なの?」と何気なく尋ねました。

すると、彼女は「え?見ますか?」と少しはにかみながらスマホのロック画面を見せてくれました。そこに映っていたのは、彼女の志望校である湘南高校の写真でした。彼女はスマホのロック画面を湘南高校の写真にすることで、モチベーションを高く保っていたのでした。

そのときに私は、彼女の志望校への並々ならぬ強い思いを再確認し、またそれまでひたむきに頑張ってきて彼女の姿が一瞬にしてフラッシュバックしてきて、勝手に胸を熱くしていました。そして、心から「この子を湘南高校に合格させてあげたい。」と思いました。

 

彼女の凄さ、継続力

彼女の凄さや頑張りを語るうえで、「継続力」は外せません。こちらの記事でも紹介したように、3期生は「毎日課題」を始めて学年全体としてルーティン化しました。そして、学校の行事などの関係でどうしても出来なかった時を除いて、彼女は必ずこれらの課題をこなしていました。これは、シンプルでありながら、なかなかできることではありません。

秋以降はさらにルーティンとしての勉強量が増えました。

英語では毎日他県の入試問題の長文をやるほか、リスニング問題も神奈川県の過去問だけでも15年分以上、それに加えて他県の入試問題のものもコツコツと進めました。

国語では苦手としていた古文の問題を必ず毎日1題ずつやっていき、漢字も読み書きの課題も毎日やりました。

理社では、全国入試問題正解(旺文社)を用いて、昨年度のすべての都道府県の入試問題を解き終えており、その過程で確実にレベルアップするのを彼女自身も実感できている様子があり、実際に入試直前の時期になると、解き終わった入試問題の自己採点の結果はどれも確実に9割を超えていました。社会に関しては、昨年度の全県に加えて、フォルテの本棚にある昨年度以前の問題もいくつかの都道府県をこちらでピックアップして、解くように指示しました。

 

入試当日、涙の自己採点会

そして、入試当日。

フォルテでは、入試後の夕方に来てもらって自己採点や面接練習を行います。そこで彼女も他のみんなと同じように自己採点をしに来てもらいました。

年明け以降、様々な入試形式の問題を解く中で、彼女は英語・国語・理科・社会ではどれも点数が9割以上で安定していました。一方で、数学と特色検査には点数に波があり、その点が彼女の不安材料でした。

実際に学力検査を解いていて彼女が感じたのは、「英語は緊張していてふわふわした気分で解いていた」「国語はいつも通りできた」「数学がとにかくヤバイ」「理社が易しく感じて悲しかった」ということでした。

また、コロナ禍でマスク着用ということで、マスクの中が湿気で不快指数が高くなるということもあったようです。しかし、そこは替えのマスクを使用することで乗り切れたとのことです(フォルテでは、入試前日に全中3生に予備のマスクを配布していました!)。

そして自己採点をしてみると、数学以外の教科に関してはほぼ実力通りの点数(4教科で360点以上)がしっかりとれていましたが、数学に関しては事前の不安が的中してしまい、思った以上に低い点数でした。そんな自己採点後に彼女が記入した感想が↓です。

他の子たちの点数も明らかになる中で、彼女は自分の数学の点数が目標としている高校のレベルの割にかなり低い結果であるということを否が応でも自覚し始めます。

こちらも彼女の様子や自己採点の結果を見て、翌日の特色検査に向けた勉強に切り替えるように促しましたが、彼女は段々と込み上げてくる悔しさのあまり、ついに泣き出してしまいました。普段、人前であまり感情をむき出しするタイプではない彼女が人目もはばからず泣きじゃくる姿を見ていると、本当に胸を締め付けられる思いになるのと同時に、彼女にスパッと気持ちを切り替えさせることができる魔法のような言葉をかけられない自分の無力さを痛感しました。それでも彼女は少し経って落ち着いてからは、特色検査に向けての勉強を黙々としていました。

後に聞いた話では、帰宅後に再び落ち込む彼女に対して、お母さんが「しっかりと切り替えなさい!」と強く言ってくれたとのことです。彼女とお母さんは、普段からたくさん会話をしている仲良しなのですが、入試前になると毎日のように夜食を作ってくれたり、遅くまで勉強する自分に合わせるように遅くまで起きていてくれたりしたことが、彼女にとって大きな支えになっていました。

そして、翌日の特色検査後にフォルテに来た時には、すべて出来ることはやり切ったようで、その時の彼女の清々しい表情はとても印象的でした

 

発表日、そして後輩へのアドバイス

そして、合格発表日。

今年も神奈川の公立高校の合格発表は朝9時からWebで確認する形でした。そこで、発表開始直後の9時1分、3期生の中で一番最初に報告をくれたのが彼女でした。

 

面接終了後からの2週間弱、個人的にずっと合否を心配してきた子の一人でしたので、この報告を受けたときは本当に嬉しかったです。その後、高校に書類を取りに行き、中学校に報告をした後にフォルテにも来てもらい、喜びを分かち合いました。

ちなみに開示点を見たところ、数学は自己採点よりも10点近く高い点数でした。ただ一方で、特色検査は思った以上に点数が取れておらず、かなりギリギリでの合格だったと思います。これも彼女の湘南高校への強い思いや執念が紙一重で合格を手繰り寄せたのだと思います。

そして、そこから約1週間後。中2の授業日に来てもらって、今回の入試の体験談や後輩へのアドバイスをしてもらいました。そこでは、本気でやり切った彼女だからこそ語ることができる内容ばかりで、説得力抜群でした。また、内容自体も素晴らしかったのですが、彼女の言葉には力強さがありました。その力強い言葉は彼女の持つ芯の強さの表れで、その芯の強さこそ合格を勝ち取れた大きな要因だったと私は思うのです。後輩たちには是非、彼女の金言やそこから感じた芯の強さを糧にして受験勉強に励んでほしいと思います。

 

最後に

彼女と過ごしたのは、期間としてはほんの1年間だったのですが、そうは思えないくらい濃い時間だったように感じます。現にこの1年間で、彼女がフォルテで勉強していた時間は、間違いなく他の誰よりも長いでしょう。それこそ授業がある日もない日も毎日のようにフォルテに来て、机に向かっていました。

入試前には家で「フォルテはとても居心地が良いから、学校よりも家よりもフォルテにいたい」と言ってくれていたそうで、さらに合格後にお母さんから聞いた話によると、家では「上村先生と佐々木先生に合格を見せたい」と事あるごとに言ってくれていたそうです(感涙!)。

先にも述べた通り、私は彼女ほどひたむきに頑張った生徒を知りません彼女から伝わってきた「志望校への一途な思い」「執念」は本当に素晴らしかったですし、それが最終的に志望校合格という形で報われたのは本当に嬉しかったです。合格発表時のことを思い出すと、今でも心が熱くなります。逆に、入試前には毎日見ていた彼女が机に向かう後ろ姿が、ここ最近は見られないことには多少寂しさを感じるくらいです笑。

3期生はみんなが一生懸命頑張る最高の学年でした。そして、その中心には彼女がいました。他の3期生の子たちも、模試で常に塾内のトップを走る彼女がさらなる高みを目指して必死に頑張る姿に強い刺激を受けていたに違いありません。それが相乗効果となり、3期生には互いに切磋琢磨し合う良い学習環境が間違いなく出来ていました

また生徒だけでなく、我々講師も彼女の頑張りから大いに刺激を受けていました。彼女の頑張りの度合いは、常に我々の見積もり以上でした。ですから、我々も彼女のような生徒に対して、最高の指導をするために常に自己研鑽や教材作成に励みました。つまり、彼女との日々によって我々講師も次のレベルに行くことができたと思います。

改めて、彼女のような素晴らしい生徒に出会えたことは私にとってはかけがえのない財産です。1年間、フォルテに通ってくれてありがとう、そして憧れだった湘南高校で最高の3年間を過ごしてください!

※↓は彼女の入試後に差し入れとしてくれたものです。こういう気遣いができる部分も最高です。

 

追記(2022年3月22日)

本日、彼女とお母さんが改めてご挨拶に来てくれました。先日の伸学工房さんの入試報告会での合否データに関する話から始まり、フォルテ入塾前のことや、志望校決定までの詳しい流れなど、気が付いたら1時間半くらい時間が経っていました。

お話を聞いている中で、改めて彼女の芯の強さというか、ブレなさを感じましたし、何よりやっぱり彼女のような子は湘南高校にピッタリだと思いました。お土産や手紙までいただき、本当にありがたいです。

また、保護者の方が県外出身ということもあり、神奈川の入試制度についてや塾選びについてなど、保護者視点での話はとても参考になり、自塾の強みやその打ち出し方を再考する良いきっかけにもなりました。

 

追記(2022年4月6日)

本日、彼女が入学式の写真を送ってきてくれました!こういった報告は本当に嬉しいです。

 

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人生を豊かにする芸術作品⑪『ドラえもん のび太とアニマル惑星』

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

このシリーズでは、全小中学生にオススメの映画や小説などを紹介していきます。このシリーズで紹介するのは、私の考える「良い芸術作品」です。

ここでいう「良い芸術作品」とは、その作品に触れることで私たちが「何かしら成長できる」「何かを考えるきっかけを得られる」「何かしらを学べる」「モチベーションが高まる」作品を指しています。

優れた芸術作品(小説でも音楽でも絵画…etc)に触れることで私たちの人生は豊かになります。ここで紹介する良い芸術作品に触れることで少しでも子どもたちの人生が豊かになってくれればと思っています。

第十一弾となる今回は、映画『ドラえもん  のび太とアニマル惑星(プラネット)』(1990年)です。

<参考記事>
第一弾:映画『ドリーム』(ココをクリック)
第二弾:映画『ズートピア』(ココをクリック)
第三弾:映画『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』(ココをクリック)
第四弾:映画『トイ・ストーリー4』(ココをクリック)
第五弾:映画『Us(アス)』(ココをクリック)
第六弾:映画『アルプススタンドのはしの方』(ココをクリック)
第七弾:映画『ミッション:8ミニッツ』(ココをクリック)
第八弾:映画『gifte/ギフテッド』(ココをクリック)
第九弾:映画『あの夏のルカ』(ココをクリック)
第十弾:映画『フリー・ガイ』(ココをクリック)

 

映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』とは?

この作品は、いわゆるドラえもんの第一期(大山のぶ代を始めとする旧声優陣の頃の作品)の映画シリーズの11作目にあたる1990年の作品です。

取り上げているテーマが、「人間による環境破壊」「行き過ぎた人間文明への警鐘」などと言ったもので、かなり社会派な内容となっています

また、物語のメインの舞台になっているアニマル惑星(プラネット)の近くにある地獄星は核戦争によって荒廃した星という設定になっています。

他のドラえもんの映画版作品では、このような重いテーマを扱うにしても、もう少しさりげなく盛り込むようにしていますが、この作品はテーマの打ち出し方が大胆過ぎて、正直説教臭いです。

というのも映画内では、のび太の通う学校の裏庭にゴルフ場が建設されるという話が持ち上がり、それを機会に環境問題について急に勉強し始めたのび太のママが、のび太やドラえもんに対して資源の無駄遣いを説教する場面が唐突に入ります。ここだけは、それまでの明らかにトーンが異なり、流れる映像や音楽も少しシリアスです。

この演出に関しては、原作者で今作の脚本も担当している藤子・F・不二雄さん自身もコミック版のあとがきで「少し露骨だったかもしれない」と語っているほどです。ちなみに私はこのあとがきを見たくて、アマゾンで注文したのですが、それが新装版だったらしく、藤子・F・不二雄さんによるあとがきは載っていませんでした…(なんでカットした!涙)。

ただし、そういった少々説教臭い部分に目をつむれば、とても魅力的な作品で、実際に今作は当時のドラえもんの映画シリーズの中では前年の『ドラえもん のび太の日本誕生』(←これも名作!)に次ぐ歴代2位のヒット作品となりました。

 

あらすじ(テレビ朝日のHPより)

ある晩、のび太はピンクのもやを見つける。その中を入っていくと、2本足で人間のように暮らす動物たちがいた。さっそくしずかとドラえもんを連れて夢の正体を探りに行くことに…。

再びピンクのもやの中へ入った3人は、チッポという犬の少年に出会い、町を案内してもらう。
そこはいろいろな動物たちが、公害のない文明の中で平和に暮らしているアニマル惑星だったのだ。

さらにチッポたちの先祖たちは昔は月に住んでいて、悪魔ニムゲにいじめられたために、星の船でやってきた神様に、光の階段でこの星に導かれたのだという。光の階段は、どこでもドアみたいなあのピンクのもやのことじゃないか?それが偶然地球につながったんじゃないかな?」とドラえもんは思いつく。

ピンクのもやを通っていったん地球にもどったみんなは、すぐにチッポからSOSのメッセージを受け取る。宇宙救命ボートでさっそく動物の国へ行ったが、もうすでにニムゲの軍隊にあとかたもなく破壊されていた。

ニムゲはこの美しいアニマル惑星を征服しようとしているのだ。運がよくなるツキの月を飲み込んだのび太はチッポのいとこのロミを助け出すが、ニムゲの軍隊はどんどん増えてきて、ひみつ道具だけでは戦えそうにない!果たしてドラえもんたちはアニマル惑星を救うことができるのか?

 

映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』の見どころは?

見どころ1「理想の惑星・アニマル惑星」

今回、物語のメインは動物が独自の進化を遂げている惑星・アニマル惑星です。このアニマル惑星は、藤子・F・不二雄さんの考える理想が描かれているように思います。

発電には、太陽光や風力などの再生可能エネルギーが主に使われていて、高度な汚水処理装置、水と光と空気から食べ物を製造する技術などが発達しています。これらをドラえもんは「22世紀の地球よりも科学技術が発達している」と言います。

また、アニマル惑星には国という概念がなく、動物たちがそれぞれを尊重し合って過ごしていて、動物たちの信じる神話的な経典によって兵器の開発の開発が禁止されているので戦争がなく平和が保たれています。

また、まさに今日的なテーマといえる「多様性」に関しても感じ取れます。メインの登場人物のチッポという犬少年は、のび太やドラえもんが見た目的にアニマル惑星の動物ではないことを知りながらも、積極的に友達になろうとします。

 

見どころ2「映画的演出と遊び心」

今作には映画的といえる良い演出がいくつかあります。例えば、のび太がアニマル惑星から持ち帰った星の花(←アニマル惑星にしか生えていない植物)がある日枯れていることにのび太は気づきます。それは、その直後に平和だったアニマル惑星が異星人に襲われる展開を暗示しています。

この他、まさに藤子・F・不二雄的と言える遊び心もこの作品の大きな魅力です。動物の世界が舞台ということで、「迷子の子猫を助ける犬のおまわりさん」や「黒ヤギさんの手紙を食べてしまった白ヤギ」などの有名な童謡を模した場面や、ドラえもんに関するしつこいほどのタヌキネタなどがあります(最終的にドラえもんが「タヌキさんでいいよ…。」と妥協する流れは珍しいですが)。

 

(多少ネタバレ有)映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』のメッセージは?

すでに述べた通り、この作品の持つ「人間による環境破壊」「行き過ぎた科学技術への警鐘」などのテーマはかなり露骨で説教臭い内容です。むしろ露骨すぎて物語進行とのバランスがちょっと悪いと感じるくらいです。

ちなみに同じようなテーマを扱いながら、そのへんのバランスにかなり気を遣った作品が1992年の『ドラえもん のび太と雲の王国』だと思います。こちらは私個人的にはドラえもんの大長編では最も好きな作品の一つです。

のび太たちはアニマル惑星から地球に戻るときの別れ際に「愚かな人間たちも少しずつ意識や行動を変えていき、地球が少しでもアニマル惑星のような星に近づけるように頑張っていこう」と思い立ちます。

そして、地球に戻った後にのび太たちは、のび太のママが近隣住民たち一緒に参加したゴルフ場建設に対する反対運動が実を結び、計画が白紙になったことを知ります。

ここから感じられるメッセージとしては、「人間、何かを学ぶのに遅すぎることはない」「たとえ小さな行動でもそれが積み重なったり、広がることで大きな成果をもたらす」ということでしょう。

もう30年も前の作品ですから、ところどころに時代を感じさせるようなセリフや描写も多いですが、一方で残念ながら(?)現代にも通じる部分も多い作品と言えます。

今なら、ドラえもんの過去の大長編がすべてアマゾンプライムビデオで見られるので、ぜひどうぞ!

 

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2022年度の入試を終えて~3期生の奮闘の結果~

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

一昨日の火曜日が神奈川県の公立高校入試の合格発表でした。ということで、今年の中3生について、私自身が感じたことを個人の反省や備忘録も兼ねて記しておきます。

 

3期生合格実績

以下が今年の中3生の合格実績です。

今年は公立合格者10名のうち、4名が公立トップ校に合格、2名が準トップ校に合格などをはじめとして、素晴らしい結果を残してくれました。

今年の中3生(3期生)の特徴は、何といっても今までのどの学年よりも「全員が頑張る学年」ということでした。その中で最も象徴的な存在が湘南高校と横浜緑ケ丘高校に合格した二人だと思います。

中3が5月以降にほぼ毎月、神奈川全県模試を受けるのですが、フォルテではそのたびに塾内ランキングを掲示します。そこでは、常にこの二人が5教科総合のトップを争っていました。それぞれ志望校が違うので、目標とする偏差値や点数は違いますが、お互いの存在が頑張るモチベーションや励みになっていたのは間違いないと思います。そして、この二人は何といっても勉強量が圧倒的に多かったです(まぁ、だからこそ模試でもしっかり点数が取れるのですが…)。その姿は他の中3生に大いに刺激を与えてくれました。「あの二人がこれだけやってるんだから、私(俺)ももっと頑張らなきゃ!」という雰囲気がこの学年には確実にありました。

その結果、中3生全体で大きく実力が伸びました。各生徒が入塾後初めて受けた模擬試験(中1~中2で入塾した子は育伸模試)から最後の全県模試1月号にかけての5教科総合偏差値の平均UP数は11.7でした。昨年の中3生(2期生)が9.5(これでも十分凄いのですが…。)でしたから、如何に3期生が頑張った学年かがわかります。最終的には塾内平均偏差値が60を超えるまでになりました。さらに中3の12月内申の塾内平均(9教科)が39.7でした。

 

たった1名から始まった3期生

2019年3月26日のフォルテ開校時、当時中1だった3期生は1名しかいませんでした。そして、そこから少し経って2人目が入塾し、半年くらいは2名のみでした。

それが秋以降に入塾が続き、中2に上がる段階では5名になりました。その当時の学年全体での模試偏差値は50前後でした。ただ、この初期メンバー全員が公立高校に合格したというのは感慨深かったです。

そして、中2になってから立て続けに「頑張れる子」の入塾が続き、中3になる頃に最終的な3期生メンバーがほぼ全員そろい、そこから1年間を通して苦楽を共にしながら学ぶことで戦う集団になりました。

 

毎日課題のルーティン化

3期生は、2期生の一部の生徒導入していた文系の「毎日〇〇」という課題を学年全体に導入した初めての学年でもありました

具体的には「毎日英語」と「毎日社会」がメインで、毎日英語(詳しくはこちらの記事)は4月から、毎日社会(詳しくはこちらの記事)は7月から始めていきました。合格発表当日に行ったアンケートやインタビューでも受験勉強の中で、「毎日英語」や「毎日社会」とそれに伴う口頭での年代暗記テストや類題のフィードバックが非常に役立ったという声が多かったです

実際に英語と社会の全県模試での塾内平均もコンスタントに偏差値60を超えるくらいに高くなりました。特に社会は最初の全県模試の偏差値は50そこそこでしたので、短期間で大幅な伸びを達成できました

ただ、3期生の中でもこの毎日課題のクオリティに差がありました。毎回欠かさずにやってきて通塾してすぐに提出するという子が多い中で、一部で課題を家に忘れてくる子やこちらから声をかけないと提出しに来ない子もいました。模試や入試での点数を見ると、(当然と言えば当然なのですが)前者と後者の子の安定感や伸びは大きく違いました。後者の子への対応が私自身の今後の課題と思っています。

 

理社の復習を競い合った

すでにこちらの記事でも書いたように、3期生は7月から中1・2の理社の復習を課し、それを競い合いました。結果として、この夏の時期に理社を頑張れる子は、秋以降に理社が大きく伸びました。一方、この復習をあまり頑張れない子(=課題の進み具合が遅い子)は最後まで理社で苦しみました。

この結果は本当に顕著で、現在の中1・2の子たちにも口酸っぱく言い続けたいと思います。

また、特に偏差値の高い高校を目指す場合は、秋以降に他県の入試問題をガンガン解くのは本当に効果的だというのも再確認できました。ただし、これは基礎内容が頭に入っている状態でやって初めて効果があると思うので、その状態までいかに早く持っていけるかが理社の勝負だと思います。

 

3期生の残したもの

3期生は授業のない日に自習に来る生徒も多かったです。また、入試前の授業日には毎回口頭での年代暗記テストを受けている中3生の姿を同じ曜日に授業のある中1や中2もよく見ていたことでしょう。このように、中2以下の学年の子たちも必死に頑張る3期生の姿をよく目にしていました。そして、私たちも積極的に「これが君たちの来年(再来年)の姿だからね。」という言葉を彼ら・彼女らにかけていました

また、合格発表当日の夜からは、3期生が発表直後に答えてくれたアンケートも配布しました。ここでは、「『合格』の文字を見たときの率直な気持ち」、「受験勉強でこれはやっておいて本当に良かったこと」「フォルテとはどんな場所か」などについて答えてくれていて、配布時には多くの子が目を輝かせながら読んでいました。

特に中2の子たちは入試までもう1年を切っています。先輩たちの姿や言葉から何を感じ、これからの1年をどう過ごすのか。受験生としての彼らのこれからの頑張りに期待しています。

昨年のこの記事でも、2期生の取り組みや雰囲気が後輩たちにきっと良い影響を与えるだろう、という旨を書きましたが、実際にその通りになりました。

 

最後に

今回、3期生の頑張りについて書いてきましたが、3期生の中には悔しい思いをした子もいます。フォルテでは、受験指導の方針として、現状を踏まえたプロとしてのアドバイスは十分しますが、最終的な志望校の決定は生徒・保護者の方の考えや決断を最大限に尊重します。そうなると、中にはある程度のリスクを承知の上でのチャレンジ受験もあり、倍率や本番での出来によっては不合格になってしまう場合もあります。

ただ、これは綺麗事や負け惜しみ抜きに、高校受験は合否がすべてではないと思います。極端な例を出すと、「必死に頑張った上で、ギリギリでの不合格」と「大して努力しなかったけど、低倍率や運による合格」では、前者の方が本人にとって良い経験と言えるかもしれません。ですから、不合格になってしまったからって、自分を責めたり卑下したりする必要は全くありません結果よりもその過程で自分の精一杯を出し尽くすことができたかが大切です。もし、精一杯やった上での結果であるならば、結果に関係なくやりきった自分を褒めてあげてください

人生の中では様々な局面でいくつもの勝負の時があると思いますが、それらにすべて勝つことは難しいです。でも、結果に関係なくその時々の経験を今後に生かすことは誰にでもできます。高校受験の結果は長い人生の中で考えると、そこまで重要なものではないかもしれません。もちろん、今は辛い気持ちや悔しい気持ちでいっぱいでしょう。それでも、君が前向きに歩き始めるときは必ず来ます。

3期生11名。間違いなく最高の学年でした。3期生のこれからに幸あれ!

今回は以上です。3月中に3期生個人にフォーカスした記事を2つアップする予定です。ではまた!

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