ライムスターのライブで感じた仕事観~進化し続けること~

こんばんは、フォルテの文系担当の上村です。

今回は、先日参戦してきたライムスターのライブで感じた仕事観についてです。社会人になってからというもの、それがたとえ仕事外のことでも、どうにか自分の仕事に活かせることはないか?という視点を常に持っているのですが(独立してから一層強くなりました)、完全に個人的な趣味であるヒップホップのライブで、長い間業界の第一線で活躍するプロの仕事観をびんびんに感じ、仕事へのモチベーションが非常に高まりました。

 

2019年の振り返り

本題に入る前に、これが今年最後の記事なりますので、2019年の振り返りを簡潔に。

今年は言わずもがな、大手塾退社・フォルテ開校という、私個人的に大きな変化のある年でした。そして、本当に多くの方との出会いや支えがあり、おかげさまで本当に充実した日々を送ることができました。

まずは多くの保護者の方や子どもたちに出会うことができました。3月26日に開校してから、まだ塾としての知名度や実績が全くないにもかかわらず、開校前から多くの方に問い合わせをいただきました。3月半ばまでは教室も未完成だったので、近くの喫茶店で面談をさせてもらいました。中には、私とお母さんがコーヒーを、横では子どもがパフェを食べながら三者面談をするという、金輪際経験しないであろう貴重な経験も出来ました(笑)。

またメールやLINEでのやりとりを多くしていく中で、保護者の方からの余りあるほどの感謝やお褒めの言葉に思わずニヤニヤしたり(これを肴に飲む酒が美味い!)、保護者の方のお子さんへの大きな愛情を感じる言葉に一層身が引き締まったりと、大手塾時代になかった保護者の方との関わり方に大きな刺激と手ごたえを感じています。

次に多くの同業者の方と出会いがありました。開校前からアドバイスいただいた先生方、4月の塾ブログフェスでお会いした先生方、TwitterやLINEグループ(爆裂個人塾長会議)をきっかけに知り合った先生方など。これら多くの先生方との交流の中で、たくさんの教えと刺激を受け、それらを大いにフォルテの運営や授業に反映させてもらいました。

新規開業という、個人塾としてはペーペー中のペーペーの私たちに、皆さん本当に優しくしてくださり、特に同じ神奈川の個人塾の先輩方には感謝してもしきれないほどお世話になりました。全国的に見てもこれほど個人塾同士で繋がりを持っている都道府県も珍しいのではないかと思います。いつか私たちも先輩方に受けた恩を返し、また自分たちよりも後の世代の人たちの役に少しでも立てればと思います。「恩送り」の精神です。

そして、開校してからは開校前には想像もできなかったような初めての経験(もちろん良いことも悪いことも!)が多く、理系の佐々木とも「いや~、本当にやってみなきゃわからないことばかりですね。」とよく話しています。ただ、どれも貴重な経験で、今後の私たちにとって必ずや大きな財産になるでしょう。

改めて2019年、フォルテに関わってくれた全ての方々に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。そして、2020年もよろしくお願いいたします。

 

そして、本題・・・。

ここからが本題です。すでに1000字を超えていますが(笑)。さて、先日29日はフォルテが休校日だったため、ライムスター(Rhymester)というアーティストのライブに行ってきました。

私は中学生の頃からヒップホップにハマり、洋邦問わず今でもよく聴くんですが、その中でも日本のライムスターというグループは一番のお気に入りです。今までにリリースされたアルバムはCDで全て持っていますし、それだけでなくアナログのレコードも何枚も持っています。ちなみに大学時代にメンバーの一人にサインをいただいた↓のアナログレコードは私の宝物の一つです。

高校~大学時代には何度もライブに足を運んでいましたが、前職の大手塾に就職後は中々ライブに行くタイミングが合いませんでした。それでも、リリースされた音源は必ずチェックしていましたし、常に彼らの活動は追っていました。

 

ライムスターのライブの魅力とは?

そもそもライムスターとは、どんなグループなのか。メンバーは、宇多丸とマミーDという2人のラッパーとDJジンの3人で、日本で今ほどヒップホップやラップがメジャーじゃなかった90年代からシーンの最前線で活躍していて、今年で結成30年を迎える、まさに日本のヒップホップ界のレジェンドといえるグループです。近年では本業以外にも、ラジオパーソナリティー、雑誌での執筆、俳優、バラエティ番組への出演など活動の幅を大きく広げています。

彼らが日本のヒップホップ界のレジェンドたる所以は、彼らの活動期間が単に長いというだけではありません。もちろん、実力がなければ30年もの間シーンの第一線で活動することは当然できないのですが、それだけでなく日本のヒップホップ史上に残る数々の名曲を残していますし、そして何より彼らの代名詞と言えば自らを”キングオブステージ”と称するほど自信を持っているライブです。今年、彼らは47都道府県を巡るツアーをしていますが、多くの地方でチケットは完売し、またその中で全く同じセットリストは1つもないというこだわりぶりです。

私も初めて彼らのライブに参加したときには、衝撃を受けました。まずは、CDなどの音源で聞く声とライブでの声にほとんど違いがないこと。技術の進歩で録音時にはいくらでも盛ることができてしまう中、これは本当にすごいと思いました。余談ですが、これと同じことはMr.Childrenのライブでも感じました。いずれもライブに力を入れているアーティストです。

話を戻して、ライムスターのライブです。彼らのライブの骨格はごくシンプルで、DJが流す音に乗せてMC(ラッパー)がラップを乗せるというもの。ただし、骨格がシンプルである故に、何の工夫もなければライブ自体が単調になってしまいます(大げさに言うとカラオケ大会のようになってしまう)。しかし、彼らは長い年月で磨き上げてきた唯一無二の技術と工夫の数々により、ライブを極上のエンターテイメントに昇華しています。以前、こちらの記事のタイトルで使った「神は細部に宿る」を地で行くライブと言えます。

その工夫の数々を挙げだすと、それこそ枚挙に暇がないのですが、大きな工夫の一つが観客との一体化です。彼らのライブでは、歌詞の一部をお客さんが歌う場面が多々あります。ですので、観客の多くが歌詞を暗記しています。また、いわゆるコール&レスポンスも多くあります。

これは、簡単に言うと、

メンバー「言えよ!ライムスター!」

観客「ライムスター!!!!」

という感じのやりとりです。字面だけだとあまり臨場感が伝わりませんが、これがライブだと一体感が演出され、観客も専ら受動的には全くならないわけです。おっと、すでに2000字をオーバーいます。先を急ぎます。

 

今回のライブについて

そして、今回のライブ。場所は新木場スタジオコースト。最近では、火曜の深夜にテレビ朝日で放送されている、「フリースタイルダンジョン」の会場としても有名なところです。

個人的には2007年の武道館ツアー以来のライムスターのライブへの参戦でした。そこで感じたことをまず箇条書きスタイルで挙げると、

「客の年齢層が高い!」
「異様にリピーター率が高い!」
「いまだに進化しつづけている!」

の3つです。

まずは「客の年齢層が高い!」について。私は中学生の時に彼らのことを知り、それが今から約20年前(正確には18~19年前)です。彼らがちょうどメジャーデビューアルバム『ウワサの真相』をリリースしたときでした。当時の私のクラスでライムスターを知っている同級生はほぼいなかったでしょう。つまり、その時点で私より上の世代がファンの大半だった状態です。また、それもあってか、ライブに中にスマホ片手に動画を撮影するような野暮な輩は皆無でした。これは素晴らしい!

その世代の方々がそのままファンであり続けていて、この2019年のライブにも参加しているのです。周りを見回すと40代や50代のおじさん・おばさん(失礼!)が多くいました(感覚的にはお客さんの半数以上は私よりどう見ても年上)。こんな年齢層の高いヒップホップのライブは他にあるでしょうか?・・・いや、ない!反語表現です。

次に「異様にリピーターが高い!」について。今回のライブは、47都道府県ツアーの終盤に行われており、ライブ中に「今日以前に今回のツアーに参加した人ー?」という問いかけに私の周りの8~9割近くが手を挙げていました。これにはさすがに驚きました。そして、これは彼らのライブに対するファンの満足度や信頼度の高さを表していると思います。

最後に「いまだに進化し続けている!」について。前述の通り、今回のライブが10年以上ぶりのライムスターのライブ参戦でした。前回参戦した武道館でのライブはまさに伝説的なライブであったことや多少の思い出補正もあり、かなりハードルが上がった状態でしたので、逆に「ちょっと残念なライブだったらどうしよう・・・。」と一抹の不安も実はありました。ライムスターは、中学時代から今に至るまでずっと私のアイドルであり、自分がヘコんだときや迷ったときには、「弱者・敗者の視点」を尊重する彼らの楽曲にたくさんの勇気をもらってきました。そんな私の人生の大きな一部ともいえる彼らの久々のライブで、「昔は良かったのにな~」なんて失望をしたくなかったわけです。

ところが、それは単なる杞憂にすぎませんでした。10年余りのこの期間で彼らのライブはとんでもなく進化していました。今回のライブのセットリストは最新曲からインディーズ時代の曲までやるというベスト的なものでした。なので、昔懐かしい彼らの名曲(いわゆるクラシック)も多く、それは個人的には大満足な内容でしたが、それ以上に彼らの飽くなき向上心、言い換えると、「進化し続けること」という仕事観にとんでもない刺激を受けた、本当に最高のライブでした。

楽曲のレベルが高くなっているのはもちろん、楽曲間のトークや3人のステージ上での立ち振る舞い、観客との一体化という面での演出力は格段にレベルが上がっており、約3時間があっという間に感じるほどでした。

 

進化し続けること

この「進化し続けること」という仕事観は本当に大切で、私たちの仕事においても絶対に重要なことです。大学入試の制度改革に関する話題は今年大きく報道された通りで、教育は時代に合わせて日々変化しています。そして、その教育に携わる私たちも軸をブラさないことは大前提としても、様々な面で変化・進化することは必要でしょう。何よりも、私たちは子どもたちに成長を促す立場なんですから、その私たちが進化し続けていないと話にならないわけです

私が尊敬する個人塾の先生方全員に共通することは、まさに進化し続けているということです。リアルにお会いした方やTwitterやLINEグループ(爆裂個人塾長会議)で絡ませてもらっている先生方の中には、10年以上、いや塾によっては20年以上もそれぞれの地域で生き残っている方も多くいらっしゃいます。それだけでも十分凄いのに、常に現状で満足せずに新しいチャレンジや変化をされています。それは講師個人としてもそうですし、塾自体としてもそうです(まぁ、個人塾の場合は講師=塾でもありますが)。

もちろん、この「進化し続けること」が大切なのは個人塾に限ったことではありません。私の大手塾時代にも、身近で常に進化・成長を求める講師は何人もいましたし、そのような先生方には無条件で尊敬の念を抱いていました。しかし一方で、明らかに5年前や10年前の焼き直しにしかなっていないような(あえて良くない言葉を使うと)ショボい授業をする講師も残念ながらたくさんいました。

私が大手塾を辞めた理由の一つには、このような環境があったと思います。そして「大手塾の教室長」という枠の中ではなく、最も大きな世界で進化・成長したいと思うようになったのです。幸いにも、前述の通り、今の私の周りには進化を続けている先輩方だらけです。そして、最も身近な存在である理系の佐々木も確実に進化しています。こんな最高な環境があるでしょうか?・・・いや、ない!反語表現です

2020年、私・上村個人もフォルテも当然進化し続けます。それでは皆様、よいお年をお迎えください。

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親子関係と成績の相関性

こんにちは、文系担当の上村です。

今回は我々が普段子どもたちを教えていて感じる、「実力が伸びやすい子」「成績上位者」に概ね共通してみられることについてです。

 

いきなり結論

先に結論から言うと、共通点の1つは「親子関係が良好であること」です。逆に親子間で意思疎通が出来ていない、親子関係がギクシャクしている場合は、残念ながら成績が伸び悩んでいる子が多いという印象です。

 

なぜ?を考える【保護者編】

これには、色々理由があるとは思うのですが、個人的にはパッと思い浮かぶこととして、そのような親子関係を築いていいらっしゃる保護者の方には以下の3つの特徴があると思うのです。

 

子どものことをしっかり褒める。

やはりなんだかんだで、子どもたちは大人(特に保護者の方)に褒めてほしいのですよ

フォルテでも、

「厳しいことは我々が言うので、お母さんからはフォローをお願いします。」
「〇〇さん頑張りましたね!家でも是非、褒めてあげてください!」

というような内容を面談・電話・LINEなどで保護者の方に伝えることがよくあります。

同じように、

「お母さん(お父さん)が、君のこと褒めてたよ!」

というふうに保護者方からの褒めを間接的に子どもたちにも伝えます(このように間接的に伝えることが効果があると、最近あるYou Tube動画で見ました)。

もちろん、時には叱咤激励すること大切だとは思いますが、第一には褒めてあげることです。これによって子どもたちのモチベーションは高くなります。

 

子どもの自主性を重んじている。

成績上位者と話をすると、

上村「お家の人に『勉強しなさい。』とかって言われるの?」
生徒「いや、あんまり言われないですね。」

というやりとりをすることが多いです。

また志望校に関しても、「本人に任せています。」という保護者の方が多いです。逆に「〇〇高校に行って欲しいです。」「△△高校以上には行って欲しいです。」と保護者の方がおっしゃる場合は、その思いが本人と一致していない限りは伸び悩む子が多いです。

同様に勉強方法や内容に対して親の干渉が多いと、同じく子どもは伸び悩むことが多いです。ただ、小学生の場合はまだ自主性が育っていないので、ある程度は保護者の方の目が届くことがプラスに働くと思います。

結局は子ども自身の人生なので、そこに誰も責任は負えません。仮に我々や保護者主導で進路を決めた場合、そこで子どもが挫折したり、思い通りにいかないことが多くなったりすると、子どもは我々や保護者のせいにして、目の前の問題や自分自身と向き合わないでしょう。どんな進路であろうと、常に順風満帆な日々が送れることなど、まずないのに。

遅かれ早かれ誰でも壁にぶつかるものなので、そこで如何に腹を括って頑張れるか。そのためには自分に最終決定権とそれに伴う責任がなければなりません。なので、進路面談の際にも私は「最終的には本人に決めさせた方が良いです。」と必ず言うようにしています。

私自身を思い返しても、中学受験で中高一貫校に進学し、大学受験をしたのですが、中学受験をするかどうかを私に決めさせてくれましたし、受験する大学も最後まで私の考えで決めることができました(もちろん、決定する過程で両親や塾の先生からアドバイスはもらいました)。私は姉・兄が同じように中学受験をしていましたので、正直最初はその流れで小4のころに地元でも有名な中学受験塾に入りました。しかし、小5や小6に進級する際や年度内の節目で、「もし受験したくなかったら辞めてもいいんだよ?」と必ず親から問いかけられ、その度に「いや、受験する。」と自分で決断しました。そうさせてくれた両親には本当に感謝しています。

 

子どもにとって最良の環境を作っている。

高校入試終了後に、子どもたちや保護者の方に記入してもらう受験後記では、読んでいてほっこりする親子間のエピソードが必ず出てきます。個人的には、我々にいただく感謝の言葉と同じくらいこれらのエピソードは読んでいて嬉しくなります。

「子どもが勉強に集中できるように、室内の気温や湿度に気を遣いました。」
「あえて勉強以外の話をするようにして、ストレスを溜めさせないようにしました。」
「子どもがインフルエンザに感染しないように、年明けからは家族全員でR-1を毎日飲みました(笑)」
「普段通りの生活が送れるように、変に特別なことはさせないようにしました。」
「ナーバスになっていた時には、受験をあまり意識させないようにしました。」

などなど。

総じて言えることは、保護者の方がお子さんに本当にたっぷりの愛情を持たれているということ。それが十分すぎるほど伝わってきます。

 

なぜ?を考える【生徒編】

一方、子どもたちにとっては一番身近な存在である保護者の方との関係が良好であることほど、精神的に安心できることはありません。不要なストレスがたまらないので、勉強に集中できます。そうすると、当然ながら成果は出やすくなります。

また中には、

「保護者の期待・信頼に応えたい。」
「保護者を喜ばせたい。」

という思いが加わって、より一層頑張る子もいます。仮にその今は伝わらなくても、後になって保護者の方の思いに気づくことでしょう。

あとは、親子関係が良好だと会話がしやすいので、ちょっとした悩みや疑問点も少しの会話ですぐに解決できます。そうすることで雑念が消えるので、より勉強に集中できます。

 

最後に

今の親子関係の良し悪しに関係なく、保護者の方のお子さんへの愛情の大きさは、(あえてこの言葉を使いますが)他人である我々には想像できないほどものだと思います。だからこそ、余計なお世話であることは承知ですが、良好な関係であってほしいと心から思っています。そして今後も微力ながら、そのお力添えが出来ればと思います。

今回は以上です。11月は更新頻度が激落ちですが、頑張ります。ニュースの記事も書かなきゃ・・・。それでは!

 

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フォルテの日常③「宿題チェック」~神は細部に宿る~

こんにちは、フォルテの文系担当の上村です。

フォルテの日常の第三弾は、私が普段行っている「宿題チェック」についてです。

たかが宿題チェック、されど宿題チェック。私なりのこだわりや子どもたちへの強い思い(魂)がここにあります。

<フォルテの日常シリーズ>
第一弾:遅刻生への対応(ココをクリック)

第二弾:模試を受ける後ろ姿(ココをクリック)

 

宿題チェックの仕方

私の小さなこだわりとして、子どもたちの宿題や模試の解き直しをチェックするときには、出来るかぎり何かしらコメントを添えるようにしています。コメント内容は大きく分けると2種類あります。

1つは宿題の内容面に関するもの。これは、子どもたちが間違えた問題のポイントや、逆に誤字・脱字などの指摘です。特に小学生は、毎回の授業の冒頭で漢字テストをしますので、練習してきた漢字が間違っていないか?というのは注意してみるようにしています。また、中3はこの時期になると、入試形式に近い問題を宿題として課しているので、そういった問題へのアプローチの仕方が出来ているかの指摘をするようにしています。

もう1つは子どもたちへの激励や叱咤のコメントです。他愛もない一言かもしれませんが、ただスタンプだけ押すとかよりも、手書きで何かしらを書くことに意義があると思って書いています。これは好みの問題もありますが、手書きのメッセージカードや手紙って、人からもらうと嬉しくないですか?私は過去に教え子や保護者の方からいただいた手紙は、全く大袈裟でなく、自分の宝物だと思っています。

 

コメント書きの例

宿題のコメント書き例  ↓

 

模試の解き直しのコメント例  ↓

 

時には、(愛情をもって)叱咤する内容も ↓

 

 

なぜコメントを書くのか?

なぜコメントを手書きで書くのか?それは「その子のためだけの何か」を与えたいから

私の中ではこれを「エクスクルーシブ感」と勝手に呼んでいるんですが、キャッチーに言い換えるなら、「その子のためだけの特別感」ですかね。これは、開校直後に作ったこのチラシにも書いていることです。

フォルテの講師は2人とも目の前の子どもたちのために本気になれる講師です。なぜ本気になれるのか? それは、子どもたちの小学生または中学生という多感な時期に「自分のために本気になってくれる大人がいた」という経験をしてほしいからです。誰しも大人になれば、嫌でも他人のために何かをしなければならないでしょう。それは仕事のためかもしれないし、人付き合いのためかもしれない。そんなときに、上記のような経験を子どもの頃にしていれば、それが糧となって他人のためにも本気で頑張れると思うのです。

この精神ですね。ここに魂を込めています。宿題チェックや模試の解き直しのノートでのコメントなんて、保護者の方が子どもを塾に預けたり、子どもたちが塾に通ったりする中で、あまり重視している部分ではないかもしれません。言うならば、一般的に塾が提供するサービスの中では、すごく細かい部分ではあるんですけど、私はこういうところにこそこだわりたいと思っているんです。例えば、1回の授業や何か強い思いを込めた一言で、子どもたちに大きな変化をもたらしたり、子どもたちが何かを感じたりすることはもちろんあります。自分が生徒だった時もそういう経験はありました。そして、そういうわかりやすい経験はインパクトがありますし、それ故に子どもたちにとっても記憶に残りやすいでしょう。

でもそれって、アニメや漫画で言うと必殺技に近いものであり、「ここぞ!」という時に機能するものであって、毎回の授業や通塾の度にはその「マジック」は起こらないと思うんです。どんなにわかやすい授業をしようと、それだけでは子どもたちの実力ってつかなくて、結局は一人ひとりに寄り添って見てあげないと効果を薄いわけです。私の場合、その寄り添い方の一つがこのコメント書きです。

最後に、私の好きな言葉を紹介します。ドイツのある美術史家の言葉で「神は細部に宿る」という言葉があって、「物事を大きく見て、小さなことをおろそかにしてはいけない。」っていう意味らしいです。この言葉を知ったときは、まさに我が意を得たりと思って、それ以来、勝手にシンパシーを抱いており、大好きな言葉の一つです。この言葉でいう「物事を大きく見る」とは、私たちで言うところの「志望校に合格する」「学校の内申や模試で良い成績をとる」「自学力が身につく」などでしょう。これらが大事なことは言うまでもありませんし、そんなことは大前提です。しかし、一方で「小さなこと」である、「宿題チェック」「子どもたちとのコミュニケーション」「授業中での何気ない一言」も同じくらい大事なことだと思います。今回は、そういう思いをもって書きました。

今回はこんな感じです。それでは、また近いうちに更新します!

 

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勉強を計画的に行う重要性

こんにちは。フォルテの理系担当の佐々木です。今日は勉強を計画的に行う重要性について考えていきたいと思います。

テストで点数を取るためにはやみくもに勉強するのではなくて、しっかりと計画を立てることが重要だと思います。フォルテでも中学生一人一人にフォルテ帖という学習計画表を渡し、その計画に沿って勉強を進めています。フォルテ帖は当初は学習計画表という名前にしようと思ったのですが、名前がありきたりすぎてつまらなかったので、いくつか思い立ったものの中から決めました。フォルテと手帖を掛け合わせたナイスネーミングだと自負しています。まぁ、実は名前も内容も半分は慧真館の岸本先生から頂いたカンヅメ帖のパクリではありますが…(汗)。岸本先生、その節はありがとうございました。

このフォルテ帖をテストの一か月前に配布し、計画を立てて勉強して欲しいと思っていたのですが、現在のフォルテ生は今まで大手の集団塾や個別指導塾等で与えられたものを頑張ってこなしてきた生徒達が大半のため、自分で計画を立てることに慣れておらず、どのように書いていけば良いのかがわからない生徒が多数いました。そのため、中3であっても書き方から教えている生徒がいる段階なので、上手く機能するまでは時間がかかるというのが現状です。ですが、少しずつ自分で計画を立て、自分なりに試行錯誤しながらその計画を実行し、試験後にその結果について反省し、次のテストの時に生かして欲しいと思います。それではそろそろ本題の「勉強を計画的に行う重要性」についてです。

 

時間は有限。

学校の定期テスト、入試、検定試験、資格試験など、一般にテストと呼ばれるものには本番までの期日やテストの制限時間が決められています。その期日までに、いかに必要な点数を取れるだけの実力を付けられるか、その時間内でいかに実力を発揮できるか、それらが結果の良し悪しの分かれ目です。「あと1日勉強できれば、もっと点数が取れたのに…」とか「あと3分試験時間があれば、この問題も解き終えて5点上がったのに…」となってしまっては後の祭りです。そうならないために「この日のこの時間までに問題集の〇ページまで終わらせる」というような計画をしっかり立てることが大切です。

 時間の大切さを教えてくれることわざとしては、アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンの

Time is money.(時は金なり)』

が有名です。日本語としての意味は、時間は貴重で有効なものであるから、浪費してはならない。というような意味です。お金の無駄遣いに比べてあまり意識していない人が多いですが、時間の無駄遣いは結構厄介な問題です。ネットサーフィン(死語?)をしていたら30分以上経っていたとか、テレビやYouTubeをだらだら見ていたら何時間も経っていたなどの経験がある方は多いのではないでしょうか。しっかりと計画を立てることで、こういう無駄な時間を上手く削減することが出来ます。

 

学習計画を立てることのメリット

 無計画に勉強するよりも、学習計画を立てて勉強する方が格段に成果は上がります。その理由を3つ挙げます。

 まず1つ目は、計画を立てることにより、目標が明確になり、勉強に対するモチベーションが上がるからです。人間は誰しもどこかで怠けたいとか楽をしたいという気持ちを持っているため、明確な目標や期限が決まっていないと、頑張り続けることは非常に困難です。

 2つ目は、やるべきことが明確になっているため、勉強の効率が上がることです。やることが決まっていれば、余計なことを考えたり、わき道にそれたりすることが減り、勉強に集中して取り組むことが出来ます。

 3つ目は、テストの直前期に慌てることがなくなることです。行き当たりばったりの勉強をしていると、テストが直前に迫った時に「因数分解はキッチリ仕上がっているけど、平方根が全然理解出来ていない」とか「UNIT1は完璧だけど、UNIT2が全然覚えきれていない」などのことが起こったりします。これは無計画に勉強して失敗する典型的なパターンです。

 他にも、計画を立てずに行き当たりばったりで勉強すると、その時々の気分に流されやすくなるので、得意科目(好きな科目)ばかりやってしまい、ついつい苦手科目(嫌いな科目)を疎かにしてしまうことになってしまうため、苦手科目がますます苦手になってしまったり…と学習計画を立てるメリットは沢山あります。

 

定期テストにおける学習計画の立て方

 まずは、ゴールを明確にしておくことです。例えば数学で90点以上取る、平均点プラス20点以上取る、などです。そのために、学校の数学のワークのP40までを全て出来るようにする、学校の理科のワークのテスト範囲の所を三回繰り返す、というように具体的にやることを決めましょう。

 各科目でやるべきことを決めたら、それをテストまでの日数に合わせて計算して一日の分量を考えていきます。一番重要なのは、時間ではなく勉強量をまず決めることです。ある程度の時間配分は必要ですが、やるべき量をしっかり決めることが大事です。「今から三時間勉強するぞ」よりも「今から問題集のP15~P30までを解くぞ」とした方がやるべきことが明確になっていて意欲も湧いてきます。

 そして、計画を立てる時に最もよくある失敗例が、やる気満々の勉強サイボーグのような緻密で完璧すぎる無謀な計画です。休みの日で、朝7時に起床し、30分で朝食を終えて7時半から12時半まで勉強し、昼食で30分の時間を取り、13時から19時まで勉強し、30分の夕食を取り、19時半から22時半まで勉強…このような理想的な勉強計画は必ず破綻します(テスト数日前の追い込まれた日で、その日限定なら出来るかもしれませんが…)。このような無茶苦茶な計画表を作ってしまう人は意外といますが、計画を立てているときは、やる気に満ち溢れていて何とかなると思っていますが、実際にやってみると、食事以外に何の休憩も入れずに、修行僧のごとくひたすら勉強に打ち込んで十数時間頑張り続けること、しかもそれをルーティーンとして行うことはまず無理でしょう。ですので、計画を立てる時にして欲しいことは、必ず休憩時間を確保することです。お勧めは、25分勉強し3~5分休みを4回繰り返し、4回繰り返すごとに20~30分の休憩を取るポモドーロテクニックです(こちらの記事で取り上げました!)。

そして、休憩だけではなく、予備日を設けることも重要です。出来れば1週間あったら1日は調整日にすると良いでしょう。体調不良や突発的な用事、その日のモチベーションなどにより予定通り進まないことはよくあることです。このような時に調整日を設定していないと、どんどん計画が遅れていき、やる気が下がり、その結果投げだしてしまうことになりかねません。もし調整日を入れても計画に狂いが生じたときは、計画を修正してやり切ることが出来る計画に変更しましょう。変更せずにどんどん予定から遅れていくとやる気も削がれていきます

 また、計画を立てる時に注意しなくてはいけないことが、「復習の時間をつくる」ことです。例えば、数学のワークを1週間で14ページ進めるとします。そうすると1日あたり2ページにしてちょうど7日間で終わらせたくなりますが、それでは間違えた問題を出来るようにはなりません。出来れば1日3ページ位にして、4~5日で終わらせ、残りの2日ほどは間違えた問題の解き直しをするようにしましょう。点数アップの一番の秘訣は「出来なかった問題を出来るようにする」ことです。当たり前ですが、1回解いて出来なかった問題を、復習もせずにテストの本番で出来るようにするのはまず無理だと思います。なので、復習の時間をしっかり取って、出来なかった問題を出来るようにしっかりと解き直しましょう。

 

終わりに

 計画をたてて勉強していくことは、大人になって社会に出たときにも使えます。勉強でも仕事でも計画を立てるのと立てないのでは雲泥の差を生じます。ただ、1つ気を付けて欲しいことは、計画を立てるのに時間をかけすぎないことです。限りある「時間」という資源を有効活用するために計画を立てるのであって、あまり時間をかけすぎてしまうと本末転倒になってしまいます。計画は立てるためにあるのではなく、やるべきことをスムーズに効率よく行うためのものなので、実行しなければ何の意味もありません。まずはゴールを明確にし、そこからやるべきことを決め、期日までの時間で逆算して計画を立てて実行に移し、必要があれば修正し、最終的に良い結果が得られるようにしていきましょう。

それではいつも通り名言で締めくくりたいと思います。

 『計画とは未来に関する現在の決定である』

(アメリカの経営学者:ピーター・F・ドラッカー)

 

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俺の大好きな芸人①「南海キャンディーズ・山里亮太」

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

今日は、多くの人がニュースでご存知であろう、あの芸人さんについてです。

今回の主役

今回取り上げる芸人さんはタイトルで既にネタばれしていますが、山ちゃんこと、南海キャンディーズの山里亮太さんです。昨日、女優の蒼井優さんとの結婚発表会見をやっていて、山ちゃんの魅力や能力の高さに溢れた本当に素晴らしい会見でしたね。

さて南海キャンディーズといえば、相方はしずちゃん(山崎静代さん)で、世間的にはM-1グランプリ2004で彗星のごとく現れ、いきなり準優勝に輝き、お茶の間にその存在を一気に知らしめたコンビです。彼らの芸風の特徴は、しずちゃんのシュールかつトリッキーなボケと、山ちゃんのボキャブラリー豊富な天才的なツッコミです。ここではあえて呼ばせてもらいます、「俺たちの山ちゃん」と。

ちなみに個人的には、M-1のころよりも近年のちょっとブラックなテイストの入った南海キャンディーズのネタの方が好きです。

 

山ちゃんが大好きな理由

私はそんなの「俺たちの山ちゃん(やっぱ面倒なんで以下、「山ちゃん」で)」が大好きなんです。とはいえ、本当のマニアや追っかけというほどではないんですけどね。それでも南海キャンディーズが出場したM-1グランプリの2004と2005のDVD、南海キャンディーズの単独ライブ『他力本願』のDVDはもちろん持っていますし、山ちゃんのピンでの著書である『天才になりたい』『天才はあきらめた』『あのコの夢を見たんです。』は愛読書です。特に『天才になりたい』『天才はあきらめた』は人生のバイブルです。

じゃあ、山ちゃんの何が好きかというと、最初の出会いは私もM-1グランプリだったので、あのツッコミにやられました。時にシニカルな、そして時に見ている人の斜め上を行くような抜群のたとえツッコミです。しかもそれはネタ中だけでなく、活躍の場をバラエティ番組した後でも、フリートークでも同じくかましている。ただ、山ちゃんは「天才じゃん。」の一言で片付く人ではありません。それは著書を読めばわかるんですが、これまでの途方もない量の努力の蓄積によって培われたスキルだったんです。お笑い芸人というのは、それぞれのコミュニティで面白かった人たちが集まって、その中のほんの一部のみが成功をつかめる世界です。そんな中、山ちゃんはそういう「面白い人」からすらスタートとしていないわけです。実際に本人が吉本の養成所に入りたいといった時に実の母親から「今まで一緒に住んできて、そんなに面白いと思ったことがない」と言われたほどです。それでも自分の生き残る道を見つけて、そこに圧倒的な努力を重ねることで群雄割拠の芸能界をサバイブしてきたわけです。詳しくは『天才はあきらめた』をお読みください。こういう成り上がり方って、才能だけで突き抜けているような人と比べて、私たちはすごく共感しやすいと思うんです。なぜなら、才能というのは一部の人のみが持っているわけで、私を含め大半の人間は才能がないわけですから。それでも一流のスキルを身に着け、第一線で活躍している人がいるというのは「俺たちもやればできるんだ!」って勇気をもらえます。

 

共感する山ちゃんの原動力

私が特に山ちゃんについて特に共感するのが、「怒り」や「嫉妬」といった負のエネルギーを自分の原動力にしているところです。もう少し詳しく言うと、私たちの塾講師というのは職業柄、仕事であるという責任感のほかに、「他者のため」を出発点とする努力はとても大切です。この場合の他者とは、自分の教える子どもたちとその保護者の方を指しています。無論、私も仕事のあらゆる面においてそこが原動力となっているのは間違いないです。そして多くの塾講師が「この子たちを合格させたい」「この子たちの実力を向上させたい」という思いを胸に努力していると思います。ただ、仕事以前に自己研鑽という点で考えると、私の場合は上記のような負のエネルギーが最も大きな原動力になっていると思います。私は大手塾時代、私自身が上司に気に入られるタイプではなかったので(今考えると、私の振る舞いにも大いに原因はありますが・・・)、正直実力や能力以上に評価されている同期や近い年代の同僚に対して明らかに嫉妬心に近い感情を常に持っていました(あっ、もちろん大手塾の中でも実力相応の評価を得ている、メチャクチャ尊敬できる方々もいましたよ!)。そして、その嫉妬心に近い感情と「今に見てろよ!」という負のエネルギーを自分の糧にして、努力してきたわけです。

そしてこの負のエネルギーを原動力にする根本には何があるのかと考えたときに、真っ先に思い浮かんだのが「自己肯定感」でした。山ちゃんは、著書の中や各種インタビュー、テレビ番組内で今までに多く紹介されているように、両親に溺愛されて育てられてきた、いわゆる「親バカエピソード」を数多く持っています。それが自己肯定感につながり、「自分はやればできるんだ。だから認められるまで努力しよう。」となるわけです。また自分で言うのも恥ずかしい話ですが、私も両親に大切に育てられたと自負しています。うちの両親はことあるごとに「子どもたちはうちの宝物だ」というのを臆面もなく言っていました。だから、自然と私にも「自己肯定感」が備わっていて、何か悪い結果や評価を受けてもそれに打ちひしがれることなく、「わかってないなー。」とそこで感じた不条理や怒りを原動力に変えてこれたのだと思います。

 

おまけ:誕生日の話

あと、これは本当に偶然なんですが、私は山ちゃんと同じ誕生日(4月14日)なんです。だから何だというわけではないんですが、これは結構個人的に嬉しいことで、さらに山ちゃん以外にも大好きな人が同じ誕生日だったりします。例えば、歌手の小沢健二さん(あのオザケンです!)や私が最も尊敬するHIPHOPグループRhymester(ライムスター)のMummy-D(マミーD)こと坂間大介さん。ちなみに坂間さんは実家も近いです(笑)。あと同じ誕生日は、工藤静香さん!・・・でも世代的に思い入れないです。

今回は、徒然と尊敬する山ちゃんについて書きました。ではまた!

人生を豊かにする芸術作品③映画『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』

こんばんは。フォルテの文系担当の上村です。

このシリーズでは、全小中学生にオススメの映画や小説などを紹介していきます。このシリーズで紹介するのは、私の考える「良い芸術作品」です。

ここでいう「良い芸術作品」とは、その作品に触れることで私たちが「何かしら成長できる」「何かを考えるきっかけを得られる」「何かしらを学べる」「モチベーションが高まる」作品を指しています。

優れた芸術作品(小説でも音楽でも絵画…etc)に触れることで私たちの人生は豊かになります。ここで紹介する良い芸術作品に触れることで少しでも子どもたちの人生が豊かになってくれればと思っています。

第三弾となる今回は、映画『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』です。これまでに紹介した2作に比べると、名前すら聞いたことがないという方が多いでしょう。しかし、前2作に負けず劣らずの名作です。ジャンルで言うと、ヒューマンドラマとかハートフルコメディですね。あとは主人公一行が旅をしていくロードムービーになります。

<参考記事>
第一弾:映画『ドリーム』(ココをクリック)
第二弾:映画『ズートピア』(ココをクリック)

 

あらすじ(公式HPより引用)

ロサンゼルスにある一流レストランの<総料理長>カール・キャスパーは、メニューにあれこれと口出しするオーナーと対立し、突然店を辞めてしまう。次の仕事を探さなければならない時にマイアミに行った彼は、絶品のキューバサンドイッチと出逢う。その美味しさで人々に喜んでもらう為に、移動販売を始めることに。譲り受けたボロボロのフードトラックを改装し、マイアミ~ニュー・オリンズ~オースティン~ロサンゼルスまで究極のキューバサンドイッチを作り、売る旅がスタートした―。

 

『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』の見どころ

まず全体を通して言うと、フードトラックでの旅を通して、物理的にも心情的にも離れてしまった子どもとの仲を取り戻す親子愛、主人公カールと元の店での部下(これが本当に良い奴!)との師弟愛、旅する男同士の素敵な友情など、ちょっぴり感動する要素がいくつもあり、間違いなく万人がおすすめできる傑作です。

この映画の大きなテーマは「仕事観」です。主人公カールは、店のオーナーにあれこれと口出しをされて、自分が本来作りたくないメニューを作らされて高い報酬を得るよりも、収入は不安定ながらも本当に自分が作りたい料理で食べた人を喜ばせるために、働いていたレストランを辞めて、フードトラック(=日本で言うと屋台?)で再スタートします。「安定・収入」よりも「やりがい」を選んだわけです。この選択は、かなり勇気がいることです。

この映画を私は公開当時に劇場で鑑賞して気に入って、Blu-rayも購入して何度も鑑賞しているのですが、今回紹介するにあたって再度観直しました(計5回目くらい?)。しかし、今回見直したことで、今までに観たときにはなかった感慨深さがありました。それは私自身が今年の2月に大手塾を辞めて、3月から自分の小さい塾で再スタートを切ったため、主人公カールを私自身と重ね合わせることが出来たのです。そういう意味で、私にとってより大切な作品となりました。同じように個人で会社を何か仕事をやっている方には心に響くものがあると思います。

次にSNS(主にTwitterやYouTube)に関する描写が印象的です。今作ではカール自身の不用意なツイートや店の客のが撮影したカールの不適切な行為が本人の知らないうちに拡散してしまい、周囲はその対応に追われ、カール本人の名誉は著しく傷ついてしまいます。しかし、その一方でカールの息子のツイートによって、カールのフードトラックに興味を持った人々が集まり、行列をなすようになります。このようにSNSの良い面と悪い面、「要は使い方次第である」というのが示されていることは、いかにも現代っぽいと言えるでしょう。

他にも主人公を演じるジョン・ファヴローがプロの料理人に弟子入りして学んだだけあり、料理のシーンも本格的なおかつテンポが良く撮影されています。そして、何より映画内で登場する料理がすべておいしそうです。特に、フードトラックで売り歩くキューバ風のサンドイッチは思わず食べたくなります。キューバ料理の店が日本にはあまりないのが残念でならないです。

 

監督、ジョン・ファブローという男

この映画の監督兼主演はジョン・ファヴローという人です。名前を聞いてピンとくるのは、映画好きだけでしょうが、この映画は彼のことを知っているとより感動的です。

ジョン・ファヴローの名が世界中に広まったのは、言わずと知れた人気シリーズ『アイアンマン』(2008年)の監督を務め、世界的大ヒットを飛ばしたことがきっかけでしょう。この『アイアンマン』のヒットから、大手アメコミ出版社のマーベル・コミックが仕掛ける同じ世界観の作品たち、いわゆる「マーベル・シマティック・ユニバース」シリーズが始まりました。『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ』『インクレディブル・ハルク』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などの作品がマーベルの作品です。あと、日本でもマーベル(MARVEL)の文房具やカバン、洋服などのアパレル用品が一般的になっていますよね。それも『アイアンマン』の大ヒットがなければ、このようなグッズの展開もなかったでしょう。ちなみに今作にも『アイアンマン』の主演俳優のロバート・ダウニー・Jr.が出演しています。

そのジョン・ファヴローですが、その後も『アイアンマン2』(2010年)の監督を務め、1作目を超える大ヒットを収めます。映画監督としてステップアップしたところでしたが、その直後に監督した大規模映画(100億円以上の予算をかけた映画)『カウボーイ&エイリアン』(2011年)が大不評で、なおかつ周囲の期待するようなヒットとはなりませんでした。恐らくジョン・ファヴロー自身もこの映画については不本意な出来だったんでしょう。次の監督作として決まっていた、同じく大規模映画『アイアンマン3』の監督を降板します。

そして、結局次に監督したのが今作『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』です。この映画は前述の『アイアンマン』シリーズや『カウボーイ&エイリアン』などと比べると、およそ10分の1ほどの予算でつくられた小規模映画です。この映画はアメリカで最初、全米でわずか6館のみでの公開でしたが(ちなみに『アイアンマン2』の公開館数は4380館でした。)、評判が評判を呼び、徐々に公開館数が増えていき、全米で大ヒットを記録しました。そこでジョン・ファヴローは、一度急落した自身の映画監督としての評価を完全に取り戻したのでした。

そうです。今作でジョン・ファヴローが演じた、店のオーナーにあれこれ口出しされて自分の思い通りの料理が作れない主人公カールは、大手の映画会社の偉い人たちにあれこれ口出しをされて自分の思い通りの映画が作れなかったジョン・フォヴロー自身の投影なのです。主人公がフードトラックで再出発するのも、小規模映画(=今作『シェフ』~三ツ星フードトラック始めました~)で再出発した自分自身の投影です。実際にこの映画を作る際にジョン・ファヴローが一番気にしたのが、「映画の内容の最終決定権を自分が握る」ことだったようです。そこからも、今作が本当にジョン・ファヴローが作りたかった作品であることがわかります。ちなみにジョン・ファヴローは『アイアンマン3』の監督オファーを受けていましたが、それを断って今作を制作しました。『アイアンマン3』の監督としてのギャラは10億円と言われていました。「お金」ではなく、「やりがい」で仕事を選んだんですね。これも主人公カールに大いに反映されています。

今作の成功で評価を回復したジョン・ファヴローは、ディズニー映画『ジャングル・ブック』(2016年)の実写版で監督を務めて、世界的大ヒットを記録しました。そして今年の夏には最新作として、同じくディズニー映画『ライオン・キング』の実写版が公開される予定です。こちらも楽しみですね。

 

最後に

この映画、全編を通して流れる小気味よいラテン音楽(定番曲のバンドカバーの曲群)も相まって、多幸感にあふれています。それでいて、前述の通り、ストーリーは綺麗で変な刺激の強さがなくホロリと感動できる名作です。心が洗われます。

あとは主人公たちが車でアメリカを横断しながら、各地の名産を料理に取り入れていく描写や各地の特色についての登場人物同士の会話を通して、アメリカの地理や歴史の勉強にもなり、子どもから大人まで楽しめる何度も見返したくなる作品です。

ということで、こちらの作品もフォルテにBlu-rayを置きます。気になる方は是非~。

それでは、また。

 

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何気ない一言の持つ力。

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。今日は、私の支えになっている一言についての話です。 

高校時代のアルバイト経験

私は、高校1年生の春から高校2年生の2月までの約2年間、実家の近所のデニーズというファミレスでアルバイトをしていました。最初半年間は皿洗いで、その後キッチンに昇格(?)して働きました。

デニーズでのアルバイトを通して、働く上での責任感や社会のしくみの一端を知ることができ、また同時に複数の作業をする(例えば、ハンバーグを焼きながら、パンをオーブンに入れ、サラダを皿に盛るなど。)必要があるため、頭で考えながら動くことを学びました。今、思い返しても、とても良い経験だったと思います。自分で稼いだお金で好きなものを買う喜びも知りました。

また、中学受験をした私は、地元での友達が少なかったため(これ、中学受験組あるあるです!)、デニーズで小学生のころの友人と再会したり、その友人経由で新たな友人が出来たりもしました。

 

店長から言われた一言

そんな中でアルバイトを始めて半年くらいたった時に言われた、ある一言が今でも私の印象に残っています。

 

「カミちゃんはガッツがあるから良いよね。」

※「カミちゃん」というのは私(上村)のあだ名です。

 

これは当時のアルバイト先の店長である海老原さんから言われた言葉です。海老原さんは私の12歳上(干支が一緒ということが印象深く覚えています。)の当時20代の若い店長でした。 

海老原さんは、高校時代は水泳部というバリバリの体育会系で、それもあってか精神論が多かったですが、自身がアルバイト上がりの社員だったこともあり、私たち高校生のバイト勢にとても気さくに話しかけてくれて、私たちはみんな海老原さんが好きでした。

当時、私と同じタイミングでアルバイトを始めた高校1年生のうちの数人が既に辞めてしまっていた状況だったので、とりあえず半年間辞めずに続けていた私に対して労いの意味を込めて何気なく言った一言だとは思います。

私は性格的にどうやら負けず嫌いのようで、何かを途中で諦めるというのがあまり好きでありません。事実、デニーズでのアルバイトも大変なことやヘコむことも多くあったかと思いますが、自分から辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。実際に辞めたのは、大学入試に向けての受験勉強をするためで、それは親との約束だったので、仕方なくといった感じでした。

しかし、今考えれば、海老原さんから言われた一言が、どこかで自己肯定感に繋がり、キツイ時にもうひと踏ん張りする支えとなっていたのだと思います。それはデニーズでのアルバイト時代だけでなく、高校3年生になって本格化した受験勉強や大学生になってから始めた塾講師という仕事の上でも同じことが言えます。どんなに辛いことや大変な場面でも「俺にはガッツがある。だからこれを絶対乗り越えてやる!」と自然と頑張ることができたのです。

 

「ガッツがある」というホメ言葉

こんな自身の経験から、私の中で「ガッツがある」というのは最上級に価値のあるホメ言葉なのです。今まで、10年以上塾の講師をしていますが、毎年送り出す数十人の受験生の中でも本当に「ガッツがある」と言えるような子は、1学年に1人いるかいないかですね。

ちなみにここでの「ガッツがある」の定義ですが、私的には今までの経験上、「ガッツがある」と感じた生徒に共通しているのは以下のことです。

①極度の負けず嫌いである。

②安易に塾を休まない。

③問題が解けなかったときに涙を流すほど悔しがる。

④圧倒的な量をこなす。

⑤こだわりやブレない軸を持っている

 これらを持ち合わせているので当然と言えば当然ですが、私が今までに「ガッツがある」と感じた生徒の高校受験での公立志望校の合格率は100%です。

フォルテでもこのような「ガッツがある」子との出会いを楽しみにしています。

 

言葉の持つ力

このように誰かの何気ない一言が言われた人の支えになることがあります。私自身も卒業生たちから「先生の言葉が印象に残っています。」「あの時の先生の言葉で私のスイッチが入りました。」などなど言われた経験が多くありますが、当の私自身が覚えているものもあれば、申し訳ないけど覚えていないものもあります。でもこう言ってもらえるのは正直に嬉しいです。

ただこのように言われるのは、光栄であるのと同時に身が引き締まる思いにもなります。このように私の何気ない一言が相手にとってプラスになることがあれば、その逆もまたあると思うからです。これからも言葉の持つ力を信じるとともに十分に気を付けながら子どもたちに言葉をかけたいと思います。

 

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「これって将来役に立つんですか?」という質問に対して思うこと。

こんにちは、フォルテの文系講師の上村です。

今回はよく生徒からされる質問について書きました。

 

よく生徒からされる質問

この仕事をしていると、よく生徒(特に中学生)からある種の質問をされます。

 

例えば、

先生、数学の二次関数って将来役に立つんですか?

のような質問です。

 

純粋な好奇心から質問してくる子もいなくはないのですが、大抵の場合、この質問の裏には、

どうせ、将来使わないんでしょ?なのになぜ勉強しなきゃいけないの?

という本音が見え隠れしています。

 

いや、何なら

大人に対して一言物申してやったぜ!

くらいの気持ちすらあるかもしれませんね。

 

実際に同じような質問をお子様からされたことがあるという保護者様もいらっしゃるのではないでしょうか? この質問に対して私なりの考えを述べます。

 

私なりの考え

上記の質問に対して私なりに答えると、

う~ん、役に立つかもしれないし、立たないかも知れない。まぁ、二次関数であれば役立たない可能性の方が高いかもね。でもやらなきゃいけないことだよ。

です。現に日常生活を送っていて、一部を除いて、ほとんどの人にとっては仕事でもプライベートでも二次関数の知識が必要な場面はまずないでしょう。これは数学の二次関数に関わらず、漢文の返り点や理科のイオンなど挙げればきりがないです。

それでも勉強しなければならないです。その理由を今回は3つ、以下に挙げます。

 

理由①「もしかしたら役に立つかもしれないから。」

人間は子どもの段階では、自分が将来どのような仕事に就くか、どのような人と出会うかなど、自分がこの先どのような人生を送るかというのは当然ながら全くわかりません。例えば、今ユーチューバー(YouTuber)として活躍している方々が10年前に同じ青写真を描いていたでしょうか?ほとんどのユーチューバー(YouTuber)がそうではなかったでしょう。

私自身も中学生の頃に、自分が塾の講師になるとは全く思っていませんでした。なので、予め「これを勉強しても将来絶対に役に立たない!」と言い切れることはないと思います。もしかしたら自分がいま嫌々勉強していることが自分の将来の可能性を広げるかもしれません。

同様に、学校での勉強以外のことでも将来役に立つことは多いと思います。なので、色々なことに興味を持つことは非常に良いことです。私個人の経験としては、中学生・高校生の頃に聞いていた洋楽やよくケーブルテレビで見ていたアメリカのプロレスがその後の英語の学習に役立ちました(特に「ウォール・オブ・ジェリコ」とか「ピープルズエルボー」などのプロレスの技の名前は本当に役に立った!)。このような例は誰しも経験していることでしょうし、私自身もマンガ、映画、小説などなど。

しかし、当時の上村少年はというと、

よーし、将来の英語の勉強に役に立つからアメリカのプロレスでも見るぞ!

俺が洋楽を聞いているのは英語の語彙やリスニング力を向上させるためだ!

といった思いは当然ながらありませんでした。単純にカッコいいからプロレスを見ていましたし、トラックやフローが好きだから洋楽(特にHIPHOP)を聞いていました。なので、自分が好きなことや興味のあることに熱中することは良いことです。ふとした瞬間に学校や塾での学習内容と自分の好きなことや興味のあることとリンクすることがあるのです。そしてそのようにリンクした内容ほど忘れにくいのです。

ただ、だからといって自分が好きなことや興味のあることばかりではダメです。それらと自分がやらなければならないことのバランスをとる必要はあります。

 

理由②「嫌なことでも大人になったらやらなければならない。その練習である。」

確かに教科内容としては自分の将来には直接役に立たないかもしれない。ただ、大人になれば様々な場面で自分がやりたくないことや好きじゃないことでもやらなければなりません。苦手な教科や好きじゃない単元の勉強は、そのための予行演習であると考えましょう。

また教科内容が日常生活で必要に迫られることももちろんあります。どれだけ数学や社会が苦手な人でも、自立したら自分の家計について考えなければならないわけです。そのときには収支を正確に計算する力や社会保険料や税金についての知識があった方が良いに決まっています。自立すると自身で不動産や携帯電話の契約をするでしょう。そのときに国語の読解力がなければ、自分にとって不利な契約を結んでしまうかもしれません。

 

理由③「決められた範囲の内容を効率良く理解して、結果を出すことは必要な力である。」

学校のテストや入試で問われる力の本質は、(範囲の広さの差はあれど)あらかじめ出題範囲が決まっている内容を決められた期日までに身につけて、なおかつ結果を出すことです。これは、これから先のあらゆる仕事や日常の場面で絶対と言って良いほど必要になる能力です。これもまた、将来に向けての練習と言えますね。あと今までの経験上、学習する内容に対して「それってテストに出ますか?」という質問をよくする生徒は残念ながらあまり実力が伸びない子が多いです。 こういう質問をするってことはテストに対する意識が強いから、いかにも伸びそうだとも思った方もいるかもしれませんが、実際はその逆です。それはテストに対する意識が強いのではなく、単に学習意欲が低いから必要最低限のことしか勉強したくないのです。逆に教科内容に関係ないような授業中の雑談にも食いつきがよい生徒は実力が伸びやすい子が多いです。これは知的好奇心が強く、人の話をしっかり聞いている子だからです。   

 

やらなきゃいけないと腹をくくった君へのアドバイス

やらなきゃいけないことが理解できたら、目標を設定しましょう。一言で目標といっても、小さな目標から大きな目標まで様々ありますが、苦手な学習内容については小さな目標(短期的な目標)を設定するのが良いでしょう。「学校や塾の宿題でわからない問題をそのままにしない。」「学校や塾の小テストで合格点をとる」などです。そうすることで、苦手なものでも格段に手を付けやすくなります。

 

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